2005年08月

8月31日   A Day in the Life

共通点はいい加減な内容。


そういえば、最近の学生諸氏の夏休みというのは
8月いっぱいまで無かったりするのだそうですね。
ゆとり教育やらなんやらで減った授業時間をカバーするべく
夏休みを1週間ほど早く切り上げる学校が増えている、と聞き及んでおります。
預金残高の百円の位も切り上がればそのぶん引き出せて良いのに、と思います。

となると、8月31日の風物詩でさえあった土壇場宿題スクランブルは
もはや過去のものになってしまったのでしょうか。
長い夏休みを満喫した代償、大量の宿題をわずか一日で片付けなければならない
僕たちの時代の8月31日は、もう存在しない風アザミなのでしょうか。

もちろん夏休み最終日にまとめて宿題を片付ける風習は残っているでしょうが、
それがたとえば8月25日の出来事だ、とか言われても
その日が特別な日として記憶に刻み込まれるとはとうてい思えません。
なんだか風情の無い話です。
「除夜の鐘」が聞こえてくれば「12月31日」を実感できるように、
「たくさんの宿題」と来たら「8月31日」と言えるシンボルであってほしい!

そうして8月31日にはなるべく多くの学生諸氏に当サイトを御覧になって頂き、
「日記になっていない日記」を書くのは辛いよねわかるわかる、と共感してほしい!


8月30日   Beefeater

肉を食いに行きました。


我らが滋賀県が他県に誇れる数少ないものの一つに近江牛があります。
柔らかくジューシーで、それでいてしっかりとした脂と旨味をたたえた近江牛は
まさに国産牛肉のトップブランドです。
あまねくブランド牛肉の中で一段格上の存在と言っても良いでしょう。

地味で、琵琶湖以外に特徴が無く、特産品もこれといって思い当たらず、
近畿からはつまはじきにされ、時には佐賀と間違われさえする滋賀県民にとって
近江牛は一つの拠り所に相違ありません。
どうだ、実は滋賀にもすげえもんがあるんだぜ、
こんな美味くて高くて立派なものの産地なんだぜ、羨ましいだろ、と胸を叩きつつ
僕たち一般の滋賀県民はオージービーフを食べているわけです。

「このエビは俺たちの口にゃ入んねぇよ、みんな日本へ行っちまうんだ」と嘆く
東南アジアの方々の気持ちが少しだけわかったような気がします。


8月29日   Panic Condition

愉快な地元。


地元の友人たちと旧交を温めておりました。
焼肉を食いに行くか、それともカラオケに行くか、という
明らかに比べるべきではないものを二択にかけ、
友人たちが議論を行った結果、ラーメンを食いに行くという新鮮な結論が出ました。
この友人たちには勝てないと思います。

で、近況報告がてら、いつものように
留年独り身自虐ネタで一笑い取ってやろうと息巻いていたところ、
離婚とか事故とか逮捕とか消息不明とか
ヘビーな単語がポンポン飛び出し、僕など出る幕がありませんでした。
この友人たちには勝てないと思います。


8月28日   Free Bird

自由研究。


学生諸氏におかれましては夏休みもそろそろ終わりですが、
宿題の方はお済みでございましょうか。
アサガオはちゃんと咲きましたでしょうか。
僕が小学校2年生の時に観察したアサガオはツボミの状態で立ち枯れしましたよ。

さて、夏休みの宿題で最も厄介なものといえば
これは自由研究だと思われます。
当サイトを御覧になってくださっている学生諸氏への御礼として、
僕の手でこの難題をなんとかお手伝いできないか、と考えてみました。
で、以下のような方法を思いつきました。

裏ッチックをもとに、僕の生態の研究をやって頂ければよいでしょう!
「夜行性、袖余りを好む、メスの気を引こうとしてよく失敗する」みたいな!

たぶん、先生から「自由すぎる」というツッコミがもらえて、
クラスの人気者(ある意味)になることができます。そういう二学期デビュー。


8月27日   Oh Summer

帰省しました。


僕の中で「夏の匂い」といえば、海の匂いでも焼きとうもろこしの匂いでもなく
青臭い畳やゴザの匂いです。
ホームセンターの和風インテリアコーナーの、あの匂いなのです。

というのも、うちの実家の近所にボロい畳工務店がありまして、
夏場になるとそこで使ってるイグサの匂いが
前の道路のほうまでもわっと漂ってきていたからです。
そのため夏は毎朝というほどイグサの匂いをかいでおり、
いつしかそれは僕の記憶に「夏の匂い」とインプットされたのでした。

で、帰省したので久々にそれを嗅いでやろうと工務店を見に行ったら
完全に朽ち果ててホラー映画に出てきそうな無人の小屋になっていました。

ある意味夏の風物詩ですけれども。


8月26日   Send Salt to the Enemy

まんじゅう怖い。


劇物や化学物質などはもちろんのこと、塩や砂糖、カフェイン、アルコール、
果ては各種ビタミンミネラルや水にさえも「致死量」というものがあります。
平均的日本人男性の体格を持つ人の場合、
砂糖なら約1キロ、水なら約10リットルが致死量です。

「そもそもそんな量をいっぺんに腹に詰め込んだら
 その時点で腹が破裂して死ぬよバカ」と一蹴できるものが多いのは事実ですが、
とはいえこのように身近に存在する、というよりも
必須として摂取しなければいけないようなものにまでも
致死量が存在することにはちょっと驚くのではないでしょうか。

これを悪用すれば、たとえば毒物を盛るリスクを負わずして
憎い相手を毒殺することも不可能ではないかもしれません。
大食漢なら肉や米を1キロいっぺんに食べることはありうるでしょうから、
砂糖を1キロ使った料理をその敵に差し入れしてやり、
かつ敵がそれを一気に食べきるようなものすごい甘党であればよいわけですね。
そんな奴わざわざ暗殺しなくても放っとけば早死にすると思いますけれども。

ちなみに僕の場合、袖の余った美女1人が致死量です。さあ送ってこい。


8月25日   Got the Instant Tear

そのときは盛り上がったけど。


8月25日はチキンラーメンの誕生日、ということで、
「ラーメン」と「誕生日」がキーワードの話題が何かないか、と考えてみたところ、
誕生日プレゼントにうまかっちゃん(5食)を貰った経験があることを思い出し
暗鬱たる気分になりました。強いお酒をください。


8月24日   Middle Elements

機会喪失。


以前に「バウムクーヘンって1枚1枚剥がして食べるよね」という僕の主張を
「そんなことしない」「意味が分からない」「バカか」と一蹴した人が、
先日、ミルクレープを1枚1枚剥がしながら食べていらっしゃいました。

これは千載一遇の報復機会です。
僕の食べ方、つまり育ちそのものをけなしたことへのジハードです。
僕を批判した以上、同じことをしたら倍批判されても文句は言えないはず。

どんなふうに罵ってやりましょう。何と言って辱めてやりましょう。
「お前もやってるじゃん」「なんで剥がしてんの?」「意味が分からない」「バカか」
違いますね。どれもしっくりきません。もっとこう、本質的に。
「ミルクレープの正しい食べ方ってそうなの?」これです。これしかありません。
「自分は正しいことをしていない」という意識を、
これほどまではっきりと刻ませられるセリフは他に見あたらない。

って、あれ、ほんとにそうなの?この食べ方は正しくないの?
というかミルクレープの正しい食べ方はいったいどういうものなの?
「実はミルクレープの正しい作法は剥がす食べ方」って可能性はないの?
たとえばシュークリームなんか、ナイフとフォークで切り分けて
中のクリームをシュー皮に塗りつけながら食べるのが正しい作法なんだよね。
でもそんな食べ方、普通にシュークリーム食うぶんにはしないことじゃん。
本格的なコースにシュークリームが出てこなきゃ絶対わからないことじゃん。
ミルクレープもそういう類のものである可能性はないの?
もし剥がして食べるのが実は正しい作法だったら、僕、逆に恥かくじゃない。
そもそもミルクレープなんかコンビニデザートのやつもほとんど食ったことないし、
増してそんなものの正しい作法なんてわかるわけないって話で。え?どうすんの?

終始黙っていました。僕の0勝2敗です。


8月23日   Pack of Dynamite

悪い日ではないな。


水出し麦茶のパックを愛用しております。
寝る前に新しいパックと水を容器に入れ、冷蔵庫に突っ込んでおくだけで
翌朝の寝起き一番で美味しい麦茶が飲める素晴らしいアイテムです。
ロボットや通信技術などよりもずっと文明の利器たりえていると思います。

で、今朝もいつも通り寝ぼけまなこで冷蔵庫を開けたところ、
ゆうべ仕込んだ時にパックが小さく破れていたことに気づかなかったのでしょう、
水の入った容器の中でパックが破れて中身が散らばり、
お茶は気味悪く濁るわ麦粒は好き勝手に浮遊するわで
容器の中身は水を替えていないシーモンキーの水槽みたいになっていました。
それをまた僕は寝ぼけていて一口飲んでしまい、
その味やノド越しのおかしさに驚いて鼻から噴き出しそうになったのです。

半日ばかり、シーモンキーが鼻の奥に貼り付いて外れませんでした。
もし「今日はどんな日だった?」と聞かれたら「香ばしい日だった」と答えます。


8月22日   Broken Sparks

たぶん手遅れ。


子供の頃、「おなかを壊す」という表現が異様に怖くて
暴飲暴食や冷たいものの過剰摂取を殊に控えていた時期があります。

だって、歯が痛くなっても足が痛くなっても
「歯を壊す」「足が壊れた」なんていうふうには言わないではないですか。
「身体を壊す」という表現はありますが、
これは「身体」というものが抽象的であり、
具体的にどこを痛めるのかというイメージが湧きにくいため大丈夫なのです。

そこへもってきて「おなかを壊す」だなんて、どうでしょう。
「腹痛」というもののイメージが掴みやすく、
場所も「おなか」というふうにしっかり限定されてしまっていますから、
おなかの中が元に戻らないほどおかしなことになっているんじゃないか、
切って開けたらぐちゃぐちゃになっているんじゃないか、と
つい想像が膨らんでしまうわけです。

ですから、冷たいものを食べ過ぎたりしたときに
親から「おなか壊しても知らんよ」などと言われようものならば、
幼い頃の僕は不必要なほどにおののいたのでした。
「おなか壊れるなんてイヤだな、怖いな」と。
「や…やぁん…!…おなか…壊れ、ちゃうよぉ…っ!」と。

今は頭が壊れていないかのほうが心配です。


8月21日   Cold Explosion

冷え。


風呂上がりに冷たいものを飲み食いすると冷え性になる、なんてことを申しまして、
これはこの季節、特に気をつけなくてはならないことです。
風呂上がりのビールなりアイスなり冷やし飴なり、非常に美味しいものですから。

冷え性の危険を完全に防ごうとするならば、
風呂上がりには逆に温かいお茶などを飲まなくてはなりません。
この暑いのにそれはちょっと厳しいものがありますけれども、
要は夏場の快楽を取るか、冬場の安寧を取るか、といったところでしょうか。
夏にガマンしていないと、冬には寒くて「ヒエー!」となっちゃうわけですね。
冷え性だけに、ヒエー!って。冷え性だけに。

さっき風呂上がりに冷たいものを飲んだので、オチも冷えびえしています。


8月20日   Cinderella

あの豚どこにいたんだ。


宮沢りえさんが出ているトヨタ・ヴィッツのCMで、
 一緒に乗ってく?
 →ムリだよ、荷車があるもの
 →じゃあ荷車の荷物を丸ごと積み込んじゃえ!
みたいな流れのものがありますが、
荷車を置いて行ってはいけないと思います。
たぶんカボチャより荷車のほうが高価ですし、
それに荷車が無ければせっかく運んだカボチャを売りに行くことができず、
結局豚肉と一緒に炊き合わせるしかなくなってしまいます。非常に残念です。


8月19日   Hot Medicine

ハウス・カリーHOTハバネロ激辛。


レトルトカレーのパウチ袋なんですけども、
切り口用に切れ込みの入ったところの横に
「ハサミを使用すればより開けやすくなります」と書いてあるのです。

いやいや、それは言っちゃダメでしょう、と。
もともとハサミを使わなくてもいいように切れ込みが入っているわけで、
その観念を底から覆すようなことを、そんな、あなた。

確かに正論は正論ですが、しかし注意書きとはそういうものではないはずです。
こういう書きかたが許されるのなら、ということはつまり
一人用のお惣菜とかお菓子とかには全部
「恋人同士で食べればよりおいしくなります」
みたいに書かれかねないって話になりますわよ!

カレーだけあってスパイシーな結論が出ました。立ち直れません。


8月18日   Be Crazy About Heat

プラマイゼロ。


少し前に髪をばっさり行きまして、
スポーツ刈りの出来損ないみたいな頭になっております。

こんなに髪を短くしたのは中1とかそのへん以来でして、
間の10年ばかりは「耳を全部出すことだけはしない」という信念を
親の遺言のように守ってきました。
それをなんで今になってばっさりやったかといえば、
失敗したとか失恋したとか高校球児になったとか大きな理由があるわけでもなく、
強いて言えばただ単に暑いからです。
それほどまでに今年の暑さがアタクシに堪えてよ、という証明なのですが、
短髪効果で少しは暑さに悩む日々から解放されることでしょう。

と思ってたら、首筋に当たる日光が異常に暑いことに気づいたため
暑さに加えやるせない感情のやり場にも悩む日々です。


8月17日   Pudding in Dreamland

分けてれば被害は最小限に抑えられた。


「ボウル一杯丸ごとのプリンが食べたい」なんていうのは
子供の頃に憧れたいわば夢のようなものでしたけれども、
こんなのはしかしオトナになれば、
火を扱ってもオネショしないぐらいのオトナになってしまえば、
割に簡単に叶えてしまえることの一つなのです。

それどころか、型をいくつも用意したりそれに流し込んだりする手間が省け、
さらに市販品を買うより安くかつ大量に入手できるため、
こうなるとむしろボウルプリンがデフォルトの状態だったりします。
あまり日持ちがしないため食べきる頃にはウンザリするのが欠点ですが、
それでもたまに作ると、さすが子供の頃の夢だけあって
この興奮はなかなかのものになっており、
特に冷やし固めた後、「どんなデキであろう」とドキドキしながら
完成品を冷蔵庫から取り出す瞬間に感じる昂揚は殊更に素晴らしいわけです。

で、今日、そうやってドキドキしながらボウルプリンを取り出したら
一つ上の段の棚から漏れてきたらしいめんつゆが思うさま混入して
超アヴァンギャルドな色のプリンになっていたので世界は滅べばいいと思った。


8月16日   Sweet Honey

表面のざらざらしたクリームドラ焼きみたいなもの。


「ブッセ」という単語がどうしても思い出せなくて、
検索かけまくったりスーパーに出向いたりしても見つからなくて、
こりゃもう人に聞くのが一番早えぇな、ということで
友人に「お前の昔の彼女の肌みたいな感じのお菓子ってなんだっけ?」と聞いたら
「まがりせんべい?」って言われました。

そうじゃないんだとかツッコミはどうしたとかそんなん以前にそれでいいのかお前は。

2005年8月

夏休みの宿題の日記は「毎日書けばよかった、僕はバカだ」と泣きながら31日にまとめ書きしていました。
今こうして毎日日記を書いていると、当時の僕の方が賢明だったのでは、と思います。充足感という点で。



8月31日 ベストセラー間違いなし

「秋といえば、スポーツの秋、芸術の秋、食欲の秋、読書の秋・・・」
「『走りながら絵を食べる方法』って本があると一番いいな!」

よくない。






8月30日 三日連続冷やし中華

「秋はうまいもんがたくさん食べられて良いよね」
「そうだな、売れ残った夏の食材が安くなるもんな!」

ポジティブー。






8月29日 一日千秋

「夏もそろそろ終わり、やっと秋になるなあ」
「ソウメンの季節が終わり、ニュウメンの季節がやってくる!」

うわー、変化が実感しにくいたとえ。






8月28日 焦る

「あと十分ぐらいで着くから、ちょっと待ってて」
「うん。大声で600からカウントダウンしながら待つよ」

ええー。






8月27日 あなたに会いたくて

「あと十分ぐらいで着くから、ちょっと待ってて」
「うん。遠距離恋愛中の乙女みたいな面持ちで待つよ」

うっとおしいー。






8月26日 ランブリング

「あと十分ぐらいで着くから、ちょっと待ってて」
「うん。来る途中でお前が事故に遭う物語を考えながら待つよ」

なんだその実感しにくいいやがらせ。






8月25日 街角トリップ

「あと十分ぐらいで着くから、ちょっと待ってて」
「うん。なにかしらエロいことを考えながら待つよ」

普通に待て。






8月24日 スタンドアローン

「また大きな台風が近づいてるらしいよ、イヤだね」
「何かに近づいてもらえるだけありがたいと思え!」

キレられても。






8月23日 不識庵

「世界最高齢記録の更新が老後の目標?すごいなそれ」
「だろ!同時に彼女いない歴記録の更新もできるしな!」

ええー。






8月22日 取り合い

「運命の赤い糸、とか信じる?」
「信じる!アレだろ、ソウメンに一本だけ入ってるやつだろ!」

信じるとか信じないとかのもんじゃないだろそれは。






8月21日 ピアス

「運命の赤い糸、とか信じる?」
「信じる!アレだろ、引っ張ったら眼球が裏返るやつだろ!」

どう勘違いしたらそうなるんだ。






8月20日 牛にはならない

「寝る前に、ちょっとノドかわいたから牛乳でも飲もうっと」
「バカ!牛乳飲んですぐ寝ると背が伸びるぞ!」

じゃあいいじゃないか。






8月19日 ダメ連帯感

「暑いからさっぱりしたものばっかり食べてるよ」
「俺も今日はさっぱり仕事が進まなかった!さっぱり繋がり!」

そんなもんと繋げるな。






8月18日 生涯空虚

「夏休みって結局なんにもできずに終わっちゃうんだよなー」
「まるでお前の人生みたいだなー」

謝れ。






8月17日 舟幽霊対策

「海行くときの必需品といえば、日焼け止めでしょ、浮き輪でしょ」
「あと底の抜けたひしゃくね」

ええー。






8月16日 ぱさぱさ

「夏らしいもの食べたいよなー、アイスとかソーメンとかなー」
「らくがんとかなー」

夏らしいけども。






8月15日 襲来

「お盆、ご先祖様のために何かやってる?」
「全然。だってうちのご先祖、俺のことすぐ金縛るんだもん」

それは本当にご先祖様なのか。






8月14日 遠慮がちなご先祖様

「お盆には亡くなった人が帰ってくるんだよ」
「ベッドの下に?」

怖いわ。






8月13日 茄子

「お盆ぐらい帰ってこいよ、って言われてるんだけどね」
「ご先祖様かお前はー!」

いや、ツッコむところじゃないから。






8月12日 設立意図不明

「夏休みは山に行こうか、それとも海に行こうか、迷うなあ」
「奥深い山の中にあるプールに行けばいいんじゃね?」

あったまいー。






8月11日 むかしむかし

「夏休みは山に行こうか、それとも海に行こうか、迷うなあ」
「絶対、海!山なんて柴刈りぐらいしかすることないじゃん!」

山に謝れ。






8月10日 バギーに乗って

「夏休みは山に行こうか、それとも海に行こうか、迷うなあ」
「海底火山に行けばいいんじゃね?」

わー名案ー。






8月9日 かさ増し

「まったく、製氷のスピードが氷の消費に追いつかないよ」
「ああ、水飲むより氷にして食べる方がおなか膨れるもんね」

そんな理由じゃねぇー。






8月8日 確かにね

「すげーカミナリだ、ヘソ取られちゃうぞ」
「男のヘソなんかに用は無いだろうに!」

だろうに、って言われても。






8月7日 ヘソフェチさん

「すげーカミナリだ、ヘソ取られちゃうぞ」
「カミナリ様ばっかりヘソ触り放題なんてずるい!」

意味が分からない。






8月6日 斧なんかじゃない

「『落としたのは金の斧?銀の斧?』って聞かれたら?」
「『いいえ、普通の金塊と銀塊です』」

何持ち歩いてんだ。






8月5日 矛盾

「『落としたのは金の斧?銀の斧?』って聞かれたら?」
「『いいえ、どんな盾も突き破る鉄の斧です』」

なんか混ざってるぞ。






8月4日 たたかうきこり

「『落としたのは金の斧?銀の斧?』って聞かれたら?」
「『いいえ、バトルアックスです』」

泉のそばで何してたんだ。






8月3日 今そこにある美

「うわー、花火キレイだなー」
「何言ってんだよ・・・このチュロスの袋のほうがキレイだよ」

花火かわいそう過ぎる。






8月2日 いやがらせ

「うわー、花火キレイだなー」
「何言ってんだよ・・・先週の隣町の花火のがキレイだったよ」

それは今言ってやるな。






8月1日 ビューティフルライフ

「うわー、花火キレイだなー」
「何言ってんだよ・・・俺の青春の思い出のほうがキレイだよ」

知らん。

8月15日   Soul Hunter

掃除しよう。


谷亮子選手は、試合前に精神力が著しく高まると
自分の両隣にも分身の自分がいて三人分の力が出るように感じ、
さらにそれを客観的に見下ろす四人目の自分さえ現れるのだそうです。

へえーすごいなーそういうもんなのかーと思った僕は、
四人目の自分を求めてふっと上のほうを見上げてみたのですが、
代わりに見つけることができたのは人型っぽい天井の汚れでした。

そんなものに見下ろされても精神力は高まりません。
逆に耗弱します。眠れなくて。


8月14日   Tea Breaks Our Lifves

冷たいお茶。


あまり知られていないことですけれども、
僕の故郷であるところの滋賀県は、実はお茶の名産地です。
宇治、狭山、川根、本山と並ぶ日本五大銘茶に
信楽の朝宮というところが数えられておりまして、
現在もそこを中心に南近江でお茶の栽培が盛んに行われています。
滋賀の人だけにわかればいい、という思いで書きますが、
僕の大好物はみやおえんのグリーンソフトです。

ために親戚にもお茶農家だか業者だかの人がいて、
うちの実家でも年三回ぐらい、大きな袋に入ったお茶っ葉を貰っていました。
お茶を買わなくてすむ、というのは非常にありがたいことですが、
「ちゃんとお茶があるのだし」という理由で
麦茶やジュースは常備されていませんでしたし、
コンビニどころか自販機すらそう近くにはありませんでしたから、
ぜいたくな話、夏場もその番茶だか緑茶だかを飲まなくてはならなかったのです。
葉と水の入ったヤカンを火にかけて熱々に沸かしたお茶を
一時間以上もかけて流水で冷やしてから飲む、という作業は
喉の渇く夏においてそれはそれは煩わしいものでした。

街で独り暮らしをする今の生活からみればそんなこと考えられませんね。
冷えるまで水を出しっぱなしにするなんて、水道代が!(そっちじゃありません)


8月13日   Thank My Lucky Stars

毒腺。


当人の干支と星座、それぞれのモチーフになったものを
重ね合わせて行う性格判断があります。
たとえば僕は猪年の牡羊座ですから、猪と羊の性質を兼ね合わせ、
「集中力が高く一生懸命だがその心根は弱い。あと無闇に群れたがる」という
非常に不名誉な判断を頂くことになるわけです。

血液型の話題よりも場が荒れにくい上に
結果のバリエーションが非常に豊富であるため、
会話のとっかかりとしてはなかなかに面白く重宝するものになっております。

性格判断と言いましたが厳密なルールがあるわけではなく、
こういうのはどっかしら当たってるところがあれば
それだけで「あー、わかるかも」という流れになるものです。
お前はイヌ年の水がめ座だから、
「包容力があり、いざという時には自分がひざまづいてでも場をおさめる」とか。
あなたはサル年の双子座だから
「人まねを得意とし集団生活に向くが、全く反面の人格も持っている」とか。
本気で占ってやろう、などと考えず
適当にそのモチーフの特徴を挙げてやるだけで会話は繋がるでしょう。
悪い性質といい性質を一個ずつ言うことでフォローもできますし、
会話のド頭や話題がなくなったときにオススメの手法であると言えます。

蛇年のサソリ座な人がいないところでやってください。フォローのしようがない。


8月12日   Real Professional Mind

縁もゆかりも無いけど宣伝を買って出たいぐらいだ。


石川県の有名な和菓子屋さん
「浜口長生堂」(ここで通販もできます)のテレビCMで
「餡炊きから仕上げまで、すべて主人が一人で作る」
みたいなフレーズがあるのですが、
それを聞くたびにとても物悲しい気分になります。

そうだね、僕も寝たり起きたり食べたり遊んだり全部一人だよ、
頑張れご主人、寂しさに負けず頑張れご主人、と思います。
いえ、そういう意味でなく、職人気質の話だとわかってはいるのですが。


8月11日   Pain Reliever

ズッキンズッキン。


昨日からズキズキと頭痛がひどくて頭痛薬を過剰摂取していたのですが、
今朝、後頭部に新しいカサブタができていることに気づきました。
このことから、僕の頭がいろんな意味で弱いことが分かります。

しかし、頭痛薬というのはあれですね、
必ずと言って良いほど「頭痛・生理痛に効く」というふうに書いてあるのですね。
男性にとっては頭痛にしか効かない薬なのに、
女性にとっては一石二鳥で痛みを抑えられる便利な薬だ、ということになると、
おかしな話、何か女性が随分オトクなような気がしてしまいます。

男性特有の症状にも頭痛薬が効いてくれるといいのですけど。
そう、たとえば、いざという時に役に立たないものが、頭痛薬で復活するとか!
成分の半分を占めるやさしさというのはそういう意味であってもいいはずです!

僕の頭が弱いことの根拠がさらに一つ付け加わったかと思います。


8月10日   Damage of Smoking

弱い毛だ。


以前、カーペットに煙草を落としてしまいまして、
すぐに拾い上げたので「大惨事にならず良かったなあ」な感じなのですが、
そのとき小さく焦げた部分というのが、座卓の前に座って
あぐらをかくとちょうど足の甲が当たるような部分なのです。

このシーズンの入浴後は僕が年間通して唯一裸足で過ごす時間です。
靴下を履いていれば件の焦げも気になりませんが、
裸足だとどうにもこれがザリザリします。
落ち着かないとばかり、足のほうを小刻みに動かして
マジックテープの固いほうで引っかかれているような、
そんな決してイヤなものではない違和感を味わっているわけです。

そういう日がしばらく続きまして、ふと今日その足の甲を見ると
その部分だけ甲毛がキレイに、かつ不自然に丸く消滅していました。大惨事です。


8月9日   Lasting Sick

病気。


今度は「萌えバトン」なるものを頂戴しました。
「トラックバック」のことを
「Tバックの亜種で、バックプリントに4トントラックが描かれている下着」
だと思っているような人間に、なぜこんな仕打ちをするのでしょうか。

とりわけ今回は「萌え」がテーマであることがネックです。
というのも、気取るわけでは決してありませんが、
僕は「萌え」という感情を完全に理解し切れていないのです。
もし「萌え」が「可愛い」とか「やたらそそられる」とかと同義なのであれば
それはもうこの感情無しにして生きることはできないほどですが、
こういう解釈が正しいのかどうか、いまいち自信がありません。

ために、今回のバトンへの回答は困難であり、苦戦を強いられるかと思います。
もちろん可能な限りの努力をするつもりですが、
ふさわしい回答が思い浮かばなかったならお許しくださいませ。


<属性を正直に告白せよ>
袖余り。

<萌え衣装を答えよ>
袖の余ったトップス。セーターやカーディガンだと特に良い。色は不問。

<萌え小道具を答えよ>
袖。

<萌え仕草を答えよ>
袖を余らせているところ。

<萌え場所を答えよ>
袖さえ余っていれば火の中でも水の中でも。


意外と簡単でした。


8月8日   Ladies And Gentlemen

8月8日はソロバンの日です。


ソロバンの検定試験というのは塾の中で受けるものではなく、
地区ごとに大きい会場へ大勢が集まって執り行われます。

やり方としては大学受験の模試の、国、数、英…みたいに、
見取算(加減算)、乗算、除算、伝票計算、暗算とブロックが分かれており、
各々設定されている制限時間内に
どれほどの成績をおさめられるか、で試験の可否が決まります。

この、ブロックの開始と終了は、うちの地区ではチャイムやベルでなく
今にも死にそうなジイさんが肉声で務め上げていらっしゃいました。
試験用紙を配っている最中は足取りもおぼつかなくて
「なんでこんなジイさんが紛れ込んでんだ」ぐらいの存在であるにもかかわらず、
いざそのときが来るとオペラ歌手のごとき超発声で
「よぉぉぉい!はじめぇぇぇ!」「やめぇぇぇぇぇ!!」と
ソロバンの珠が振動してせっかくの「願いましてーは」が御破算になるぐらいの声を
部屋どころか会場の建物中に響き渡らせていらっしゃったものです。

はじめこそビビりましたが、何度も試験を受けに行っているうち
「あの声が聞きたくて試験を受けに来ている」という感情が芽生えるほどに、
「ああいう、ここぞで動けるジイさんになりたい」と思わせるほどに
僕の理想の老い方像を変えてみせた、古き良きジイさんでした。
うちの地元は「小学生はソロバン習うのが当たり前」みたいなところがありまして、
僕は仲間内の話題についていきたいがために
ソロバン塾に通っていたようなものなのですが、
あのジイさんに会えたことは人生における大収穫であったに違いないのです。
「ああ、あんなふうにカッコいい大人になろう」と少年時代の僕は固く誓ったのです。

ちなみに、当時修めた珠算一級が現在の僕の持つ唯一の資格です。22歳です。


8月7日   Runner

季節は過ぎ去ってゆきます。


昨日の天気予報では今日は真夏日であろうと言われていたため、
ようし、ほんなら洗濯モンば干しちゃろう、猛暑を楽しんじゃろう、ということで
昨日の夜に洗濯機を回しておいたのですが、
何を思ったかものすごい雷を伴う雨が一日中降り続いたので
僕は少しうつむいて「もう戻れはしないだろう」と言う他ありませんでした。


8月6日   Style of the Neighbor

誰に会うわけでもなし。


よほどアクロバティックな夢でも見ていたのか、
今朝起きたら寝グセがえらいことになっていました。
たぶん美女にもみくちゃにされる夢です。夢の記憶さえも捏造します。

鏡の前で撫で付けたところ、サイドや後ろ髪は元に戻ったのですが
前髪の一筋だけが上にびょーんと持ち上がって言うことをききません。
いわゆる「アホ毛」になっております。
おせっかい焼きで毎朝起こしに来る幼馴染なら満点の髪型ですが
あいにく僕は男子であり時計以外に起こされなくなって幾星霜ですので
このままのスタイルを確立する、というわけにはいきません。

ハードな整髪料なんて持ってないし、切るには多すぎる量だし、
朝シャワーでも浴びないといけないのでしょうか実にめんどくさいことですわね。
だけれどこのままでは人前に出られませんもの!そんな週末なんて!

特に支障はありませんでした。いつも通りの週末です。


8月5日   Sliding a Go Go

スーパーのカートで子供がやるようなアレ。


クロネコヤマトのCMでおなじみの、
車が入っていけないような狭い道で配達をするためのカート。
夕暮れの住宅街の坂道で、
あのカートを駆ったお兄さんが颯爽と滑り降りて行くのを見ました。

客の荷物に対する扱いとしてそれはどうなんだ、とか
人に見られてなければ何やってもいいのか、とか
プロとして仕事道具をそんなふうに使っていいのか、とかそんなことを差し置いて
「憧れの職業」に配達のお兄さんが加わりました。ちょうきもちよさそうだった。


8月4日   Black Mask

黒苦い。


伊東家の食卓で、市販のウナギ蒲焼きを炭火焼風味に変身させる方法として
「インスタントコーヒーをふりかけてチンする」という裏技が紹介されていました。
蒸したようになって味気なくなってしまいがちな市販ウナギも、この裏技によって
苦味と香味がプラスされ本格的な味に仕上がるのだそうです。

土用の丑の日も終わり、ウナギバブルははじけました。
スーパーのウナギも相応の値段に落ち着いており、
幅の大きな、500円を切るレベルの値引きが始まっています。
よし、ここはひとつその裏技を試してみることにいたしましょう。
今日の晩御飯はウナ丼ですよ!

おあつらえ向きに半額になっていたウナギを購入し、帰宅。
半額ってさすがにちょっと古いのかもしんないし、
衛生上どうこうよりもせっかくのウナギが生臭かったらヤですから
ちょっと多めにコーヒーをふりかけてみます。
んで、レンジでチン!おお、見事にコーヒーが溶けて焦げ目のように変身しました!
キレイな見た目に仕上がったウナギをごはんに乗せて、完成!いただきます!

今日の晩御飯はコーヒーごはんでした。


8月3日   Dragons No.40

プチ人間魚雷。


プルルルル プルルルル ピッ
「はいもしもし」
「えーと、エビマヨのクリスピーをLサイズで、100個」
「イタズラ丸出しかお前は」

「ん?お前もしかして酔うてる?」
「あー、うん、ちょっとな、飲み会帰りでいま駅や」
「そらええご身分やねー」
「ちゃうねん、後輩がな、めっちゃ飲ましよんねん、俺飲めへんのにや」
「慕われてるんやん」
「女房酔わせてどうするつもり?みたいな」
「お前女房ちゃうやろ」
「ショーゴー酔わせてどうするつもり?みたいな」
「それはどうもせんやろ」

「ほんで何よ」
「あー、うん、お前、夏帰ってくんの?」
「んー?そうやな、たぶん。まだわからんけど」
「そうなん?ほんなら日程決まったら早めに言うてや」
「なんで?」
「俺その日仕事休んで、お前のために空けるやんけ」
「おお、そこまでしてくれるんか」
「今か今かと待つやんけ」
「大げさやっちゅうの」
「食べ物と飲み物を用意して、ちょっとした仮眠をとるやんけ」
「ドラクエの発売日みたいになってきたな」
「メモリーカードの容量を空けるやんけ」
「やかましい」

「あ、電車来たし、切るわ」
「酔うてるんやし気いつけて帰れよ」
「大丈夫やって」
「電車ん中でゲロとか吐くなよ」
「それはさっきトイレで済ませた」
「電車ん中に忘れ物とかすんなよ」
「それももう済ませた」
「あかんがな」


8月2日   Hot Limit

逆恨み。


「夏を制する者は受験を制する」と卑弥呼も言っているように、
高校大学などの受験、あるいはその他の試験においても
夏という時期は非常に重要です。

暑さで崩れがちになる集中力をしっかりと保たなくてはなりません。
むしろ他の季節よりも努めて勉強し、学力の底上げをはかることで、
やっと他の受験生たちに差をつけ本懐を為すことができるのです。
それでこそ受験を成功させ、ひいては人生の勝利者になることが可能なのです。
あと卑弥呼の時代に受験は無かった気がします。

ですからこの時期、受験を控えているような方で
恋愛や遊びにウツツを抜かしているウツツガイ・ウツツレディーは
よもやおられまい、と思います。
思いますが、それでも万一のことを思いまして、
僕の経験からそのような方々に提言させて頂くことにしましょう。こほん。

そんなんやってる人がもし受験に、人生に成功してしまったとしたら、
別に「恋愛は二の次だ!」とか思ってるわけではないのに
人生も、もちろん恋愛もまるで成功していない僕の立場はどうなるというのですか!
そうやって!そうやってあんたたちが全部持ってくから!キイイ!


8月1日   The Mind Keeper

身体が柔らかくなる、とかも言われますね。


両手の指を「 ∈∋ 」みたいな感じに突き合わせ、
その状態で人差し指なり中指なりを
お互いがぶつからないようにぐるんぐるん回すことができると
頭がリフレッシュされて集中力が高まると言われています。

パソコンなりゲームなりやってると、おかしな言い方ですが手が凝りますので
僕もよく、何の気無しに上記のような動作をするのですけれども、
どうにもこうにも言われているようなリフレッシュ効果、
頭をスッキリさせて働きを良くするような効果があるとは思えません。
「世の中に無駄なものなど何一つ無い」という前提に立つならば、
僕が、更新のたびにというほど頻繁にやっている
この指運動にいったい何の効果があるというのでしょう。

集中力が高まってなおこのザマだったら僕は立ち直れませんけれども。

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