8月31日 A Day in the Life
共通点はいい加減な内容。
そういえば、最近の学生諸氏の夏休みというのは
8月いっぱいまで無かったりするのだそうですね。
ゆとり教育やらなんやらで減った授業時間をカバーするべく
夏休みを1週間ほど早く切り上げる学校が増えている、と聞き及んでおります。
預金残高の百円の位も切り上がればそのぶん引き出せて良いのに、と思います。
となると、8月31日の風物詩でさえあった土壇場宿題スクランブルは
もはや過去のものになってしまったのでしょうか。
長い夏休みを満喫した代償、大量の宿題をわずか一日で片付けなければならない
僕たちの時代の8月31日は、もう存在しない風アザミなのでしょうか。
もちろん夏休み最終日にまとめて宿題を片付ける風習は残っているでしょうが、
それがたとえば8月25日の出来事だ、とか言われても
その日が特別な日として記憶に刻み込まれるとはとうてい思えません。
なんだか風情の無い話です。
「除夜の鐘」が聞こえてくれば「12月31日」を実感できるように、
「たくさんの宿題」と来たら「8月31日」と言えるシンボルであってほしい!
そうして8月31日にはなるべく多くの学生諸氏に当サイトを御覧になって頂き、
「日記になっていない日記」を書くのは辛いよねわかるわかる、と共感してほしい!
8月30日 Beefeater
肉を食いに行きました。
我らが滋賀県が他県に誇れる数少ないものの一つに近江牛があります。
柔らかくジューシーで、それでいてしっかりとした脂と旨味をたたえた近江牛は
まさに国産牛肉のトップブランドです。
あまねくブランド牛肉の中で一段格上の存在と言っても良いでしょう。
地味で、琵琶湖以外に特徴が無く、特産品もこれといって思い当たらず、
近畿からはつまはじきにされ、時には佐賀と間違われさえする滋賀県民にとって
近江牛は一つの拠り所に相違ありません。
どうだ、実は滋賀にもすげえもんがあるんだぜ、
こんな美味くて高くて立派なものの産地なんだぜ、羨ましいだろ、と胸を叩きつつ
僕たち一般の滋賀県民はオージービーフを食べているわけです。
「このエビは俺たちの口にゃ入んねぇよ、みんな日本へ行っちまうんだ」と嘆く
東南アジアの方々の気持ちが少しだけわかったような気がします。
8月29日 Panic Condition
愉快な地元。
地元の友人たちと旧交を温めておりました。
焼肉を食いに行くか、それともカラオケに行くか、という
明らかに比べるべきではないものを二択にかけ、
友人たちが議論を行った結果、ラーメンを食いに行くという新鮮な結論が出ました。
この友人たちには勝てないと思います。
で、近況報告がてら、いつものように
留年独り身自虐ネタで一笑い取ってやろうと息巻いていたところ、
離婚とか事故とか逮捕とか消息不明とか
ヘビーな単語がポンポン飛び出し、僕など出る幕がありませんでした。
この友人たちには勝てないと思います。
8月28日 Free Bird
自由研究。
学生諸氏におかれましては夏休みもそろそろ終わりですが、
宿題の方はお済みでございましょうか。
アサガオはちゃんと咲きましたでしょうか。
僕が小学校2年生の時に観察したアサガオはツボミの状態で立ち枯れしましたよ。
さて、夏休みの宿題で最も厄介なものといえば
これは自由研究だと思われます。
当サイトを御覧になってくださっている学生諸氏への御礼として、
僕の手でこの難題をなんとかお手伝いできないか、と考えてみました。
で、以下のような方法を思いつきました。
裏ッチックをもとに、僕の生態の研究をやって頂ければよいでしょう!
「夜行性、袖余りを好む、メスの気を引こうとしてよく失敗する」みたいな!
たぶん、先生から「自由すぎる」というツッコミがもらえて、
クラスの人気者(ある意味)になることができます。そういう二学期デビュー。
8月27日 Oh Summer
帰省しました。
僕の中で「夏の匂い」といえば、海の匂いでも焼きとうもろこしの匂いでもなく
青臭い畳やゴザの匂いです。
ホームセンターの和風インテリアコーナーの、あの匂いなのです。
というのも、うちの実家の近所にボロい畳工務店がありまして、
夏場になるとそこで使ってるイグサの匂いが
前の道路のほうまでもわっと漂ってきていたからです。
そのため夏は毎朝というほどイグサの匂いをかいでおり、
いつしかそれは僕の記憶に「夏の匂い」とインプットされたのでした。
で、帰省したので久々にそれを嗅いでやろうと工務店を見に行ったら
完全に朽ち果ててホラー映画に出てきそうな無人の小屋になっていました。
ある意味夏の風物詩ですけれども。
8月26日 Send Salt to the Enemy
まんじゅう怖い。
劇物や化学物質などはもちろんのこと、塩や砂糖、カフェイン、アルコール、
果ては各種ビタミンミネラルや水にさえも「致死量」というものがあります。
平均的日本人男性の体格を持つ人の場合、
砂糖なら約1キロ、水なら約10リットルが致死量です。
「そもそもそんな量をいっぺんに腹に詰め込んだら
その時点で腹が破裂して死ぬよバカ」と一蹴できるものが多いのは事実ですが、
とはいえこのように身近に存在する、というよりも
必須として摂取しなければいけないようなものにまでも
致死量が存在することにはちょっと驚くのではないでしょうか。
これを悪用すれば、たとえば毒物を盛るリスクを負わずして
憎い相手を毒殺することも不可能ではないかもしれません。
大食漢なら肉や米を1キロいっぺんに食べることはありうるでしょうから、
砂糖を1キロ使った料理をその敵に差し入れしてやり、
かつ敵がそれを一気に食べきるようなものすごい甘党であればよいわけですね。
そんな奴わざわざ暗殺しなくても放っとけば早死にすると思いますけれども。
ちなみに僕の場合、袖の余った美女1人が致死量です。さあ送ってこい。
8月25日 Got the Instant Tear
そのときは盛り上がったけど。
8月25日はチキンラーメンの誕生日、ということで、
「ラーメン」と「誕生日」がキーワードの話題が何かないか、と考えてみたところ、
誕生日プレゼントにうまかっちゃん(5食)を貰った経験があることを思い出し
暗鬱たる気分になりました。強いお酒をください。
8月24日 Middle Elements
機会喪失。
以前に「バウムクーヘンって1枚1枚剥がして食べるよね」という僕の主張を
「そんなことしない」「意味が分からない」「バカか」と一蹴した人が、
先日、ミルクレープを1枚1枚剥がしながら食べていらっしゃいました。
これは千載一遇の報復機会です。
僕の食べ方、つまり育ちそのものをけなしたことへのジハードです。
僕を批判した以上、同じことをしたら倍批判されても文句は言えないはず。
どんなふうに罵ってやりましょう。何と言って辱めてやりましょう。
「お前もやってるじゃん」「なんで剥がしてんの?」「意味が分からない」「バカか」
違いますね。どれもしっくりきません。もっとこう、本質的に。
「ミルクレープの正しい食べ方ってそうなの?」これです。これしかありません。
「自分は正しいことをしていない」という意識を、
これほどまではっきりと刻ませられるセリフは他に見あたらない。
って、あれ、ほんとにそうなの?この食べ方は正しくないの?
というかミルクレープの正しい食べ方はいったいどういうものなの?
「実はミルクレープの正しい作法は剥がす食べ方」って可能性はないの?
たとえばシュークリームなんか、ナイフとフォークで切り分けて
中のクリームをシュー皮に塗りつけながら食べるのが正しい作法なんだよね。
でもそんな食べ方、普通にシュークリーム食うぶんにはしないことじゃん。
本格的なコースにシュークリームが出てこなきゃ絶対わからないことじゃん。
ミルクレープもそういう類のものである可能性はないの?
もし剥がして食べるのが実は正しい作法だったら、僕、逆に恥かくじゃない。
そもそもミルクレープなんかコンビニデザートのやつもほとんど食ったことないし、
増してそんなものの正しい作法なんてわかるわけないって話で。え?どうすんの?
終始黙っていました。僕の0勝2敗です。
8月23日 Pack of Dynamite
悪い日ではないな。
水出し麦茶のパックを愛用しております。
寝る前に新しいパックと水を容器に入れ、冷蔵庫に突っ込んでおくだけで
翌朝の寝起き一番で美味しい麦茶が飲める素晴らしいアイテムです。
ロボットや通信技術などよりもずっと文明の利器たりえていると思います。
で、今朝もいつも通り寝ぼけまなこで冷蔵庫を開けたところ、
ゆうべ仕込んだ時にパックが小さく破れていたことに気づかなかったのでしょう、
水の入った容器の中でパックが破れて中身が散らばり、
お茶は気味悪く濁るわ麦粒は好き勝手に浮遊するわで
容器の中身は水を替えていないシーモンキーの水槽みたいになっていました。
それをまた僕は寝ぼけていて一口飲んでしまい、
その味やノド越しのおかしさに驚いて鼻から噴き出しそうになったのです。
半日ばかり、シーモンキーが鼻の奥に貼り付いて外れませんでした。
もし「今日はどんな日だった?」と聞かれたら「香ばしい日だった」と答えます。
8月22日 Broken Sparks
たぶん手遅れ。
子供の頃、「おなかを壊す」という表現が異様に怖くて
暴飲暴食や冷たいものの過剰摂取を殊に控えていた時期があります。
だって、歯が痛くなっても足が痛くなっても
「歯を壊す」「足が壊れた」なんていうふうには言わないではないですか。
「身体を壊す」という表現はありますが、
これは「身体」というものが抽象的であり、
具体的にどこを痛めるのかというイメージが湧きにくいため大丈夫なのです。
そこへもってきて「おなかを壊す」だなんて、どうでしょう。
「腹痛」というもののイメージが掴みやすく、
場所も「おなか」というふうにしっかり限定されてしまっていますから、
おなかの中が元に戻らないほどおかしなことになっているんじゃないか、
切って開けたらぐちゃぐちゃになっているんじゃないか、と
つい想像が膨らんでしまうわけです。
ですから、冷たいものを食べ過ぎたりしたときに
親から「おなか壊しても知らんよ」などと言われようものならば、
幼い頃の僕は不必要なほどにおののいたのでした。
「おなか壊れるなんてイヤだな、怖いな」と。
「や…やぁん…!…おなか…壊れ、ちゃうよぉ…っ!」と。
今は頭が壊れていないかのほうが心配です。
8月21日 Cold Explosion
冷え。
風呂上がりに冷たいものを飲み食いすると冷え性になる、なんてことを申しまして、
これはこの季節、特に気をつけなくてはならないことです。
風呂上がりのビールなりアイスなり冷やし飴なり、非常に美味しいものですから。
冷え性の危険を完全に防ごうとするならば、
風呂上がりには逆に温かいお茶などを飲まなくてはなりません。
この暑いのにそれはちょっと厳しいものがありますけれども、
要は夏場の快楽を取るか、冬場の安寧を取るか、といったところでしょうか。
夏にガマンしていないと、冬には寒くて「ヒエー!」となっちゃうわけですね。
冷え性だけに、ヒエー!って。冷え性だけに。
さっき風呂上がりに冷たいものを飲んだので、オチも冷えびえしています。
8月20日 Cinderella
あの豚どこにいたんだ。
宮沢りえさんが出ているトヨタ・ヴィッツのCMで、
一緒に乗ってく?
→ムリだよ、荷車があるもの
→じゃあ荷車の荷物を丸ごと積み込んじゃえ!
みたいな流れのものがありますが、
荷車を置いて行ってはいけないと思います。
たぶんカボチャより荷車のほうが高価ですし、
それに荷車が無ければせっかく運んだカボチャを売りに行くことができず、
結局豚肉と一緒に炊き合わせるしかなくなってしまいます。非常に残念です。
8月19日 Hot Medicine
ハウス・カリーHOTハバネロ激辛。
レトルトカレーのパウチ袋なんですけども、
切り口用に切れ込みの入ったところの横に
「ハサミを使用すればより開けやすくなります」と書いてあるのです。
いやいや、それは言っちゃダメでしょう、と。
もともとハサミを使わなくてもいいように切れ込みが入っているわけで、
その観念を底から覆すようなことを、そんな、あなた。
確かに正論は正論ですが、しかし注意書きとはそういうものではないはずです。
こういう書きかたが許されるのなら、ということはつまり
一人用のお惣菜とかお菓子とかには全部
「恋人同士で食べればよりおいしくなります」
みたいに書かれかねないって話になりますわよ!
カレーだけあってスパイシーな結論が出ました。立ち直れません。
8月18日 Be Crazy About Heat
プラマイゼロ。
少し前に髪をばっさり行きまして、
スポーツ刈りの出来損ないみたいな頭になっております。
こんなに髪を短くしたのは中1とかそのへん以来でして、
間の10年ばかりは「耳を全部出すことだけはしない」という信念を
親の遺言のように守ってきました。
それをなんで今になってばっさりやったかといえば、
失敗したとか失恋したとか高校球児になったとか大きな理由があるわけでもなく、
強いて言えばただ単に暑いからです。
それほどまでに今年の暑さがアタクシに堪えてよ、という証明なのですが、
短髪効果で少しは暑さに悩む日々から解放されることでしょう。
と思ってたら、首筋に当たる日光が異常に暑いことに気づいたため
暑さに加えやるせない感情のやり場にも悩む日々です。
8月17日 Pudding in Dreamland
分けてれば被害は最小限に抑えられた。
「ボウル一杯丸ごとのプリンが食べたい」なんていうのは
子供の頃に憧れたいわば夢のようなものでしたけれども、
こんなのはしかしオトナになれば、
火を扱ってもオネショしないぐらいのオトナになってしまえば、
割に簡単に叶えてしまえることの一つなのです。
それどころか、型をいくつも用意したりそれに流し込んだりする手間が省け、
さらに市販品を買うより安くかつ大量に入手できるため、
こうなるとむしろボウルプリンがデフォルトの状態だったりします。
あまり日持ちがしないため食べきる頃にはウンザリするのが欠点ですが、
それでもたまに作ると、さすが子供の頃の夢だけあって
この興奮はなかなかのものになっており、
特に冷やし固めた後、「どんなデキであろう」とドキドキしながら
完成品を冷蔵庫から取り出す瞬間に感じる昂揚は殊更に素晴らしいわけです。
で、今日、そうやってドキドキしながらボウルプリンを取り出したら
一つ上の段の棚から漏れてきたらしいめんつゆが思うさま混入して
超アヴァンギャルドな色のプリンになっていたので世界は滅べばいいと思った。
8月16日 Sweet Honey
表面のざらざらしたクリームドラ焼きみたいなもの。
「ブッセ」という単語がどうしても思い出せなくて、
検索かけまくったりスーパーに出向いたりしても見つからなくて、
こりゃもう人に聞くのが一番早えぇな、ということで
友人に「お前の昔の彼女の肌みたいな感じのお菓子ってなんだっけ?」と聞いたら
「まがりせんべい?」って言われました。
そうじゃないんだとかツッコミはどうしたとかそんなん以前にそれでいいのかお前は。
共通点はいい加減な内容。
そういえば、最近の学生諸氏の夏休みというのは
8月いっぱいまで無かったりするのだそうですね。
ゆとり教育やらなんやらで減った授業時間をカバーするべく
夏休みを1週間ほど早く切り上げる学校が増えている、と聞き及んでおります。
預金残高の百円の位も切り上がればそのぶん引き出せて良いのに、と思います。
となると、8月31日の風物詩でさえあった土壇場宿題スクランブルは
もはや過去のものになってしまったのでしょうか。
長い夏休みを満喫した代償、大量の宿題をわずか一日で片付けなければならない
僕たちの時代の8月31日は、もう存在しない風アザミなのでしょうか。
もちろん夏休み最終日にまとめて宿題を片付ける風習は残っているでしょうが、
それがたとえば8月25日の出来事だ、とか言われても
その日が特別な日として記憶に刻み込まれるとはとうてい思えません。
なんだか風情の無い話です。
「除夜の鐘」が聞こえてくれば「12月31日」を実感できるように、
「たくさんの宿題」と来たら「8月31日」と言えるシンボルであってほしい!
そうして8月31日にはなるべく多くの学生諸氏に当サイトを御覧になって頂き、
「日記になっていない日記」を書くのは辛いよねわかるわかる、と共感してほしい!
8月30日 Beefeater
肉を食いに行きました。
我らが滋賀県が他県に誇れる数少ないものの一つに近江牛があります。
柔らかくジューシーで、それでいてしっかりとした脂と旨味をたたえた近江牛は
まさに国産牛肉のトップブランドです。
あまねくブランド牛肉の中で一段格上の存在と言っても良いでしょう。
地味で、琵琶湖以外に特徴が無く、特産品もこれといって思い当たらず、
近畿からはつまはじきにされ、時には佐賀と間違われさえする滋賀県民にとって
近江牛は一つの拠り所に相違ありません。
どうだ、実は滋賀にもすげえもんがあるんだぜ、
こんな美味くて高くて立派なものの産地なんだぜ、羨ましいだろ、と胸を叩きつつ
僕たち一般の滋賀県民はオージービーフを食べているわけです。
「このエビは俺たちの口にゃ入んねぇよ、みんな日本へ行っちまうんだ」と嘆く
東南アジアの方々の気持ちが少しだけわかったような気がします。
8月29日 Panic Condition
愉快な地元。
地元の友人たちと旧交を温めておりました。
焼肉を食いに行くか、それともカラオケに行くか、という
明らかに比べるべきではないものを二択にかけ、
友人たちが議論を行った結果、ラーメンを食いに行くという新鮮な結論が出ました。
この友人たちには勝てないと思います。
で、近況報告がてら、いつものように
留年独り身自虐ネタで一笑い取ってやろうと息巻いていたところ、
離婚とか事故とか逮捕とか消息不明とか
ヘビーな単語がポンポン飛び出し、僕など出る幕がありませんでした。
この友人たちには勝てないと思います。
8月28日 Free Bird
自由研究。
学生諸氏におかれましては夏休みもそろそろ終わりですが、
宿題の方はお済みでございましょうか。
アサガオはちゃんと咲きましたでしょうか。
僕が小学校2年生の時に観察したアサガオはツボミの状態で立ち枯れしましたよ。
さて、夏休みの宿題で最も厄介なものといえば
これは自由研究だと思われます。
当サイトを御覧になってくださっている学生諸氏への御礼として、
僕の手でこの難題をなんとかお手伝いできないか、と考えてみました。
で、以下のような方法を思いつきました。
裏ッチックをもとに、僕の生態の研究をやって頂ければよいでしょう!
「夜行性、袖余りを好む、メスの気を引こうとしてよく失敗する」みたいな!
たぶん、先生から「自由すぎる」というツッコミがもらえて、
クラスの人気者(ある意味)になることができます。そういう二学期デビュー。
8月27日 Oh Summer
帰省しました。
僕の中で「夏の匂い」といえば、海の匂いでも焼きとうもろこしの匂いでもなく
青臭い畳やゴザの匂いです。
ホームセンターの和風インテリアコーナーの、あの匂いなのです。
というのも、うちの実家の近所にボロい畳工務店がありまして、
夏場になるとそこで使ってるイグサの匂いが
前の道路のほうまでもわっと漂ってきていたからです。
そのため夏は毎朝というほどイグサの匂いをかいでおり、
いつしかそれは僕の記憶に「夏の匂い」とインプットされたのでした。
で、帰省したので久々にそれを嗅いでやろうと工務店を見に行ったら
完全に朽ち果ててホラー映画に出てきそうな無人の小屋になっていました。
ある意味夏の風物詩ですけれども。
8月26日 Send Salt to the Enemy
まんじゅう怖い。
劇物や化学物質などはもちろんのこと、塩や砂糖、カフェイン、アルコール、
果ては各種ビタミンミネラルや水にさえも「致死量」というものがあります。
平均的日本人男性の体格を持つ人の場合、
砂糖なら約1キロ、水なら約10リットルが致死量です。
「そもそもそんな量をいっぺんに腹に詰め込んだら
その時点で腹が破裂して死ぬよバカ」と一蹴できるものが多いのは事実ですが、
とはいえこのように身近に存在する、というよりも
必須として摂取しなければいけないようなものにまでも
致死量が存在することにはちょっと驚くのではないでしょうか。
これを悪用すれば、たとえば毒物を盛るリスクを負わずして
憎い相手を毒殺することも不可能ではないかもしれません。
大食漢なら肉や米を1キロいっぺんに食べることはありうるでしょうから、
砂糖を1キロ使った料理をその敵に差し入れしてやり、
かつ敵がそれを一気に食べきるようなものすごい甘党であればよいわけですね。
そんな奴わざわざ暗殺しなくても放っとけば早死にすると思いますけれども。
ちなみに僕の場合、袖の余った美女1人が致死量です。さあ送ってこい。
8月25日 Got the Instant Tear
そのときは盛り上がったけど。
8月25日はチキンラーメンの誕生日、ということで、
「ラーメン」と「誕生日」がキーワードの話題が何かないか、と考えてみたところ、
誕生日プレゼントにうまかっちゃん(5食)を貰った経験があることを思い出し
暗鬱たる気分になりました。強いお酒をください。
8月24日 Middle Elements
機会喪失。
以前に「バウムクーヘンって1枚1枚剥がして食べるよね」という僕の主張を
「そんなことしない」「意味が分からない」「バカか」と一蹴した人が、
先日、ミルクレープを1枚1枚剥がしながら食べていらっしゃいました。
これは千載一遇の報復機会です。
僕の食べ方、つまり育ちそのものをけなしたことへのジハードです。
僕を批判した以上、同じことをしたら倍批判されても文句は言えないはず。
どんなふうに罵ってやりましょう。何と言って辱めてやりましょう。
「お前もやってるじゃん」「なんで剥がしてんの?」「意味が分からない」「バカか」
違いますね。どれもしっくりきません。もっとこう、本質的に。
「ミルクレープの正しい食べ方ってそうなの?」これです。これしかありません。
「自分は正しいことをしていない」という意識を、
これほどまではっきりと刻ませられるセリフは他に見あたらない。
って、あれ、ほんとにそうなの?この食べ方は正しくないの?
というかミルクレープの正しい食べ方はいったいどういうものなの?
「実はミルクレープの正しい作法は剥がす食べ方」って可能性はないの?
たとえばシュークリームなんか、ナイフとフォークで切り分けて
中のクリームをシュー皮に塗りつけながら食べるのが正しい作法なんだよね。
でもそんな食べ方、普通にシュークリーム食うぶんにはしないことじゃん。
本格的なコースにシュークリームが出てこなきゃ絶対わからないことじゃん。
ミルクレープもそういう類のものである可能性はないの?
もし剥がして食べるのが実は正しい作法だったら、僕、逆に恥かくじゃない。
そもそもミルクレープなんかコンビニデザートのやつもほとんど食ったことないし、
増してそんなものの正しい作法なんてわかるわけないって話で。え?どうすんの?
終始黙っていました。僕の0勝2敗です。
8月23日 Pack of Dynamite
悪い日ではないな。
水出し麦茶のパックを愛用しております。
寝る前に新しいパックと水を容器に入れ、冷蔵庫に突っ込んでおくだけで
翌朝の寝起き一番で美味しい麦茶が飲める素晴らしいアイテムです。
ロボットや通信技術などよりもずっと文明の利器たりえていると思います。
で、今朝もいつも通り寝ぼけまなこで冷蔵庫を開けたところ、
ゆうべ仕込んだ時にパックが小さく破れていたことに気づかなかったのでしょう、
水の入った容器の中でパックが破れて中身が散らばり、
お茶は気味悪く濁るわ麦粒は好き勝手に浮遊するわで
容器の中身は水を替えていないシーモンキーの水槽みたいになっていました。
それをまた僕は寝ぼけていて一口飲んでしまい、
その味やノド越しのおかしさに驚いて鼻から噴き出しそうになったのです。
半日ばかり、シーモンキーが鼻の奥に貼り付いて外れませんでした。
もし「今日はどんな日だった?」と聞かれたら「香ばしい日だった」と答えます。
8月22日 Broken Sparks
たぶん手遅れ。
子供の頃、「おなかを壊す」という表現が異様に怖くて
暴飲暴食や冷たいものの過剰摂取を殊に控えていた時期があります。
だって、歯が痛くなっても足が痛くなっても
「歯を壊す」「足が壊れた」なんていうふうには言わないではないですか。
「身体を壊す」という表現はありますが、
これは「身体」というものが抽象的であり、
具体的にどこを痛めるのかというイメージが湧きにくいため大丈夫なのです。
そこへもってきて「おなかを壊す」だなんて、どうでしょう。
「腹痛」というもののイメージが掴みやすく、
場所も「おなか」というふうにしっかり限定されてしまっていますから、
おなかの中が元に戻らないほどおかしなことになっているんじゃないか、
切って開けたらぐちゃぐちゃになっているんじゃないか、と
つい想像が膨らんでしまうわけです。
ですから、冷たいものを食べ過ぎたりしたときに
親から「おなか壊しても知らんよ」などと言われようものならば、
幼い頃の僕は不必要なほどにおののいたのでした。
「おなか壊れるなんてイヤだな、怖いな」と。
「や…やぁん…!…おなか…壊れ、ちゃうよぉ…っ!」と。
今は頭が壊れていないかのほうが心配です。
8月21日 Cold Explosion
冷え。
風呂上がりに冷たいものを飲み食いすると冷え性になる、なんてことを申しまして、
これはこの季節、特に気をつけなくてはならないことです。
風呂上がりのビールなりアイスなり冷やし飴なり、非常に美味しいものですから。
冷え性の危険を完全に防ごうとするならば、
風呂上がりには逆に温かいお茶などを飲まなくてはなりません。
この暑いのにそれはちょっと厳しいものがありますけれども、
要は夏場の快楽を取るか、冬場の安寧を取るか、といったところでしょうか。
夏にガマンしていないと、冬には寒くて「ヒエー!」となっちゃうわけですね。
冷え性だけに、ヒエー!って。冷え性だけに。
さっき風呂上がりに冷たいものを飲んだので、オチも冷えびえしています。
8月20日 Cinderella
あの豚どこにいたんだ。
宮沢りえさんが出ているトヨタ・ヴィッツのCMで、
一緒に乗ってく?
→ムリだよ、荷車があるもの
→じゃあ荷車の荷物を丸ごと積み込んじゃえ!
みたいな流れのものがありますが、
荷車を置いて行ってはいけないと思います。
たぶんカボチャより荷車のほうが高価ですし、
それに荷車が無ければせっかく運んだカボチャを売りに行くことができず、
結局豚肉と一緒に炊き合わせるしかなくなってしまいます。非常に残念です。
8月19日 Hot Medicine
ハウス・カリーHOTハバネロ激辛。
レトルトカレーのパウチ袋なんですけども、
切り口用に切れ込みの入ったところの横に
「ハサミを使用すればより開けやすくなります」と書いてあるのです。
いやいや、それは言っちゃダメでしょう、と。
もともとハサミを使わなくてもいいように切れ込みが入っているわけで、
その観念を底から覆すようなことを、そんな、あなた。
確かに正論は正論ですが、しかし注意書きとはそういうものではないはずです。
こういう書きかたが許されるのなら、ということはつまり
一人用のお惣菜とかお菓子とかには全部
「恋人同士で食べればよりおいしくなります」
みたいに書かれかねないって話になりますわよ!
カレーだけあってスパイシーな結論が出ました。立ち直れません。
8月18日 Be Crazy About Heat
プラマイゼロ。
少し前に髪をばっさり行きまして、
スポーツ刈りの出来損ないみたいな頭になっております。
こんなに髪を短くしたのは中1とかそのへん以来でして、
間の10年ばかりは「耳を全部出すことだけはしない」という信念を
親の遺言のように守ってきました。
それをなんで今になってばっさりやったかといえば、
失敗したとか失恋したとか高校球児になったとか大きな理由があるわけでもなく、
強いて言えばただ単に暑いからです。
それほどまでに今年の暑さがアタクシに堪えてよ、という証明なのですが、
短髪効果で少しは暑さに悩む日々から解放されることでしょう。
と思ってたら、首筋に当たる日光が異常に暑いことに気づいたため
暑さに加えやるせない感情のやり場にも悩む日々です。
8月17日 Pudding in Dreamland
分けてれば被害は最小限に抑えられた。
「ボウル一杯丸ごとのプリンが食べたい」なんていうのは
子供の頃に憧れたいわば夢のようなものでしたけれども、
こんなのはしかしオトナになれば、
火を扱ってもオネショしないぐらいのオトナになってしまえば、
割に簡単に叶えてしまえることの一つなのです。
それどころか、型をいくつも用意したりそれに流し込んだりする手間が省け、
さらに市販品を買うより安くかつ大量に入手できるため、
こうなるとむしろボウルプリンがデフォルトの状態だったりします。
あまり日持ちがしないため食べきる頃にはウンザリするのが欠点ですが、
それでもたまに作ると、さすが子供の頃の夢だけあって
この興奮はなかなかのものになっており、
特に冷やし固めた後、「どんなデキであろう」とドキドキしながら
完成品を冷蔵庫から取り出す瞬間に感じる昂揚は殊更に素晴らしいわけです。
で、今日、そうやってドキドキしながらボウルプリンを取り出したら
一つ上の段の棚から漏れてきたらしいめんつゆが思うさま混入して
超アヴァンギャルドな色のプリンになっていたので世界は滅べばいいと思った。
8月16日 Sweet Honey
表面のざらざらしたクリームドラ焼きみたいなもの。
「ブッセ」という単語がどうしても思い出せなくて、
検索かけまくったりスーパーに出向いたりしても見つからなくて、
こりゃもう人に聞くのが一番早えぇな、ということで
友人に「お前の昔の彼女の肌みたいな感じのお菓子ってなんだっけ?」と聞いたら
「まがりせんべい?」って言われました。
そうじゃないんだとかツッコミはどうしたとかそんなん以前にそれでいいのかお前は。