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2月16日   Wonder Bell

結局どういう場所なのかよくわからなくなる。


テレビの旅番組で台湾かどこかにある寺院が紹介されていたのですが、
そこにはたくさんの種類の仏様がいらっしゃるため
商売繁盛でも学業成就でも縁結びでも縁切りでも
ありとあらゆる願い事に対応している、
どんな願い事だろうととりあえずそこへ行けばいい、ということで
現地で「願い事の聖地」と呼ばれている、と説明されていました。
ふむ、たとえば美味しい食べ物屋さんがたくさんある街を
「食の聖地」と言ったりするのと同じ意味での「聖地」なのだろうが、
考えてみればなにしろ寺院なのだから
願い事も何も関係なくそもそも「聖地」であるわけで、
いわばこの寺院は二つの意味で「聖地」なのだな、と感じた次第なのです。

この寺院がアニメやらドラマやらの舞台になっていないか気になるところだ。
そういう土地も作品のファンから「聖地」と呼ばれる。
「願い事の聖地」だし「作品の聖地」だし「そもそも聖地」だなんて
ちょっと聖地っぷりが重なりすぎだ。「聖地の聖地」になってしまう。徳が高すぎる。

2月13日   Gold Saltshaker

今さら大した問題じゃない。


「薄塩」の反対語で「強塩」という言葉があるのだそうですよ。
「ごうしお」または「ごうじお」と読み、
食材の表面が白く覆い隠されるくらいに塩を振ることを表しているのだそうです。
味付けというよりは水分を抜いたり臭みを取ったりするための技法なので
「薄塩味」ならぬ「強塩味」として仕上がった料理を食べることは基本的に無いわけだが、
濃い味が好きな人にとっては「薄塩よりこっちのが美味しい」ということもありえるかもしれない。
「ポテトチップス強塩味」とか出したら売れるかもしれない。
メーカーさんサイドは検討してみてほしい。

「健康に悪い」とかって世間に批判されたりもするだろうけど
負けずにひたすら突き進んでほしい。
そういう意味も込めて「GO!塩味」というような表記にするといい。
一見意味わからないけど「コンソメパンチ」よりはまだ意味わかるので気にしなくていい。

2月11日   Cold Chain

今年は雪が積もらない代わりにみぞれがよく降る。


「みぞれ」は漢字で「霙」と書きます。
雨かんむりはわかるけどなんで「英」なのか、というと、
これは「英」の字に「花びら」という意味があり、
雨に混じって雪が降るみぞれの様子が
まるで花びらが舞っているようだから、とする説が有力なのですけれども。
言うほど花びらだろうかみぞれ。
少なくとも僕はみぞれをそんな風流に捉えたことがない。
雨や雪なら「綺麗だ」と感じることも無いではないが、
みぞれは雨より冷たいし雪より濡れる、一番厄介な天気だとすら言えるので
残念ながら、なるべく早く止んでほしい、としか思わない。
とてもではないが花びらなどとは。みぞれに降られている時にそんな余裕はない。

あるいはみぞれではなく、みぞれに降られている人間のほうが花びらのようだ、というほうがまだわかる。
大自然の力に翻弄され今まさに命尽きようとする風前の灯火な感じは
濡れて帰宅し暖房が機能するまでひたすら凍えている無力な人間にそっくりだ。
だとしても花なんて綺麗なものでもないが。どっちかというと出るのは鼻だが。

2月8日   Under the Chestnut

イガイガで周りを寄せ付けない感があるからだろうか。


「maroon」というのはやや赤みがかった茶色のことであり、
これはフランス語の「マロン」、すなわち栗が語源なのですけれども、
このほどこの「maroon」には色の名前としてだけではなく
「取り残される」「孤立する」という意味もあることを知りました。
それはまた随分とかけ離れた使い方の言葉だな、
いったいどうして色の名前がそんな意味を持つようになったのだろうか、と
不思議に思って少し調べてみたのですが語源についてはよくわからず、
ふむ、疑問が解消しなかったのは残念だが、
まあそれだけかけ離れているからこそ
日常生活で意味を取り違えて困った事態になるということもあるまい、
語源まで知らずとも違いは文脈や雰囲気でわかるだろう、と思った次第です。

もとい、たとえば僕が外国の洋服屋さんで買い物をしていて、
「茶色い服が欲しい」の意味で「maroon」と言ったのに
店員さんは「孤立しているように見える服が欲しい」と解釈し
「あなたは何着ても独りぼっち感出ますよ」と返されることはありえる。
雰囲気を察したのに結局間違えることがありえる。
イエスかノーかを待ってたのに急にナチュラルボーンロンリーとか言われて困惑する事態にはなりえる。

2月5日   Hack and Slice

シェフの気まぐれ。


スーパーのお惣菜売り場に、「黒毛和牛のコロッケ」と「お肉屋さんのコロッケ」が
並べて置いてありました。
ううむ、それぞれを単独で見れば何てことはないが、
この流れで見てしまうとまるで後者も「お肉屋さんを練り込んだコロッケ」のようだ。
いったいどうしてそんな凄惨な事態になってしまったんだ。
重大なミスをした新入りの成れの果てか。
それともライバルのお肉屋さんとの抗争に勝利した結果か。
いずれにせよ何とも食欲を失う。余計な想像をするのではなかった。

逆の流れで、前者の方を「黒毛和牛が作ったコロッケ」という
極めてファンシーな存在であると考え直すことで
食欲を取り戻そうとしてみたがやはり無理だった。
そもそも直前まで地面に付いてた前足でこねたコロッケはちょっと。今度は衛生面で食欲がちょっと。

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