気合いは感じるが、中身は所詮携帯機相応のアクションRPG







PSPのアクションRPG。開発はスクエニ。

学園物でメインキャラクターがやたらと多いという、最近のPSPゲームで良く見られるキャラクター萌えに走って客を釣ろうという魂胆が見え見えで、声優陣を全面に押し出しているあたり中々あざとい。
それだけなら良いのだが、問題はミッションが終わるたびに拠点である学園に戻らなければならないことで、学園生活の感じを出すためにそうしているのだろうが、
いちいち学園まで戻って、指令を受けて、教室でまた話を聞いて、そして入り口まで行って出陣するという流れを取らないといけないのは、面倒だし作業ゲーな感じがしてつまらない。学園内で色々なイベントが発生するようにはなっているが、殆どはつまらない馴れ合いばかりで心底どうでも良い。
拠点型でクエストゲーはPSPで良くある形なので、ある意味ハードの特性に合わせたと言えるかも知れないが、せっかく広いフィールドがあるのだから、もっと能動的に進める作りにして欲しかった。

戦闘はキングダムハーツのようなヒットスタンプが軽くてスピーディーなアクション。特徴となるのは、キルサイトと呼ばれるシステム。
ロックオンしているとマーカーが赤くなったり黄色くなったりして、そのタイミングで攻撃すると大ダメージを与えられるというもので、このキルサイトが発動するタイミングは敵の動きと連動しているので、じっくり動きを見極める必要があって面白い。
と、最初は思っていたのだが、ロックオンが酷過ぎて敵との距離感が全く掴めず、近距離攻撃ではロクに攻撃が当たらずイライラするし、遠距離攻撃が出来るキャラで適当にボタンを連打していれば、勝手にキルサイトが発動してくれるので結局のところこれが一番楽という、敵の動きを見極めるもクソもなく、システムの案自体は良いが洗練されてないので全く面白味を感じられなかった。
敵の攻撃が当たってるのか当たってないのかも見た目良く分からないし、敵の死体をモンハンの剥ぎ取りのように吸収出来るのだが、その死体にロックオンが勝手に向くことがあったりと、アクションとしての出来はあまり良いとは言えない。
また、操作可能キャラクターが14人というのは少し多過ぎる。どのキャラにどんな特徴があるのか覚えようという気にもなれないし、経験値は三人の出撃メンバーにしか入らないので、いちいち育てるのが面倒になってくる。
14人全員にそれぞれ特徴があるのは良いことだし、一人のキャラに飽きたらまた次のキャラと遊びかえる楽しさはあるが、個人的には育成させる気が滅入ったので気に入らなかった。何故かパーティーメンバーを特定の場面でしか入れ替えられないのも釈然としない。こんなにキャラが多いんだから、自由に入れ替えれるようにするべきだろ。
何か全体的に不自由というか古臭い作りなんだよな。クエストは一つまでしか受注出来ないし、武器も特定の場面でしか装備出来ないのに、購入した時に装備させてくれないし、学園内の移動が面倒な構造だし。

映像はFFの面目躍如といった感じで流石のクオリティだった。今までのFFはムービーは綺麗でも血が出なかったり違和感があったが、今作はドバドバ出る。演出に気を遣ってるなーと感じた。相変わらずムービーの繋ぎが下手くそなので陳腐に見えて仕方ないのはいつものFFだったけど。

ディスク二枚組だったり、映像が綺麗だったり、やたらと色々な要素を詰め込んでいたりと、携帯機のFFとして気合いの入った作りではあるけど、内容が伴っていたかというと微妙。
普通に遊べるゲームではあるが、携帯機で良くある見難くて不自由なアクションゲームとしか感じられなかったし、FFだからと言って特別買うほどのものではない。値段も高いし。
やっぱりFFはナンバリングに限るな。