相変わらず映像のクオリティが異次元






PS3のアドベンチャーゲーム。開発はノーティードッグ。

インディージョーンズのような映画の中のシチュエーションをゲームで体験させるという、まぁ良くあるコンセプトと言えばそうなのだが、このゲームほどそれが突き詰められているものは中々ない。
とにもかくにも映像のレベルが本気でヤバい。単純にグラフィックの質も最高クラスだが、それを引き立てているのが演出とカメラワーク。これがとにかく凄まじい。そしていちいちスケールがデカい。
前作でもうネタは尽きたかとも思ったが、全くもってそんなことはなく、むしろバリエーションが増している。炎上する屋敷からの脱出、沈没して上下逆さまになった船、墜落する飛行機、煌びやかな古代都市。
映画ではお決まりなシチュエーションをゲームでやらせてくれる快感。一つ一つの演出が脅威のレベルで再現されており、しかも全く暗転なしでムービーではなくリアルタイムに行われるのだから臨場感は凄まじいものがある。
あまりに凄過ぎて言葉を失うレベルなのだが、主人公のネイトがことあるごとに「やべやべやべ」「おいおいマジかよ」などと、プレイヤーの言葉を代弁するかのように呟いてくれるのが良い。主人公と一体になった気分にさせてくれる。
前作は最初から度肝を抜かれたのだが、今作は前半おとなしめで、その分後半の怒涛の展開が凄い。次から次へと修羅場が起こり、展開が変わりまくるので全く息つく暇がない。

今作はネイトと彼の師匠であるサリーとの出会いから始まり、彼らの関係を強くフィーチャーさせたストーリー展開になっている。前作までの、無内容だが何も考えずに楽しめる冒険活劇とはちょっと趣向が違うが、中々重厚に語られていて良かった。
が、最後の辺りが投げっ放しというか、あっさり気味というか、終盤のサリーの態度がよそよそしいわりには何もなかったし、黒幕の企みも結局うやむやなままに終わったし、ラスボスも地味であまり盛り上がらなかったのは残念。

また、戦闘のアクションがつまらない。
相変わらず硬い敵が多すぎてイライラするし、銃をぶっ放していて全然気持ち良くない。ステルスも中途半端。前作は工夫次第でステルスキル出来る場面が多かったが、今作は決まった場面以外は殆ど銃撃戦を強いられる。
こういう演出型のアドベンチャーゲームでは、如何に主人公をアクロバットにカッコ良く演じてみせるか試行錯誤するのが個人的に好きなのだが、今作の戦闘は工夫のしようがあまりないので、その楽しみがなかった。戦闘は前作の方が良かったな。

それでもシングルプレイが濃い内容であるのは間違いない。更にそれに加えてオンラインの要素も非常に充実している。
対戦はまだプレイしてないので何とも言えないが、協力プレイはすこぶる楽しい。ちゃんとチームプレイを求められる作りになっていて、単なる物量戦になっていないのが良いし、ミニミッションでは前作までの敵役がサプライズ登場したりしてお祭り的な楽しみもある。
ただ、難易度やマップが自由に選べず、候補の中から投票で決まるという仕様は気に入らない。ホストが自由にカスタム出来るようにするか、条件を検索出来るようにして欲しかった。あと、クリアーしたマップには印なり何なりクリアーした証を記録して欲しい。クリアーしても経験値が入るだけでは味気ない。

前作の時点で相当なクオリティだったこともあり、今作は映像面で特に進化を感じられなかったが、それでも高いレベルを維持しつつ更にバリエーションを増してるのは流石。ボリュームは若干減ったが、中身は濃い。
ゲームの面白さがグラフィックで決まることはないが、このゲームを前にそれを言うのは野暮。体験すれば凄さが分かる。本家のハリソン・フォードが、「スゲぇ」と呟いてしまうのも無理はない。
PS3を持っているならとりあえずやっとけば良いと思う。