前途多難




・月極蘭子の一番長い日発表

タイトル名からしてノベルかアニメのキャラゲーっぽく、しかも販売元は圧倒的にキャラゲーの比率が高いバンナムだし、原作ゲーには殆ど手を出さない俺にとってはどうでも良い感が強かったが、最近のバンナムはキャラゲーでもクオリティ重視になってきているしハードも据え置きだからわりと力を入れて作られているのかなと情報を見たら、これが全く良く分からないゲームで、久しぶりに斬新なゲームが出て来たなと一気に興味をそそられた。
最初は何かの原作を基盤にした作品かと思ったがこのゲームの出発点は、著名なクリエイターが集まり日本をテーマにした4つの短編劇によって構成された「ショートピース」という映画プロジェクトの5番目として企画されたものであり、全く新しいオリジナルタイトルだった。ゲーム界の著名なクリエイターとして本作を担当しているのは、東京ジャングルを作った片岡氏とキラー7やノーモアヒーローズの須田コーイチ。この時点でオリジナリティの高い内容であることは容易に想像できる。
実際、このゲームの最大の注目点であるエフェクトで敵を倒すというシステムはとても個性的で、そのシステムが使われた場面のスクリーンショットを見たが、一体何がどうなっているのかさっぱり分からない。画面はとてもカラフルに彩られており、ゲーム性は触ってみないと分からないが、このシステムは既に画面の絵作りとして特徴的なものを生み出している。
最近のゲームは(特に据え置き)世界観やキャラクターを中心に作られたものが多く、アイディアやシステムを軸に据えた作品が少なくなってきている中、久しぶりに新しい体験を提供してくれそうなゲームが出て来てくれた。期待ですな。


・バイオハザード6

バイオ6の完全版が発売決定。DLCやら日本語音声やら色々収録されて3990円。俺は新しい難易度が配信される前に売ってしまったのでこれを機に買い直そうかな。
何かやたらと叩かれている本作だが、動きながら撃てる仕様と硬すぎるQTEさえ見逃せば、オンライン・アクション・アドベンチャー・映画的なスケール・ボリューム、様々な楽しみがバランス良く詰まった良質なゲーム。ホラー寄りとして作られたリベレーションズは随分中途半端だったし、バイオはアクション路線を突き進んでいれば良いよ。
8月8日発売予定。


・ウォッチドッグス

この秋発売されるGTA5よりも興味深いオープンワールドゲーム。と言うか個人的には海外のゲームで最も期待しているタイトルがこれ。めでたく日本での発売が決定した。
このゲームの特徴は何と言ってもインフラなどのシステム系統を自在に操れること。通行人の携帯電話をハッキングしたり、監視カメラを覗き見したり、閉まっているシャッターを開けたり、道路の踏切棒を作動させたり、車のクラクションを鳴らしたり、果ては街中を停電させたりということが、主人公の持つ機械を使うだけで可能となり、もはや一つの都市を自由自在に操れると言っても過言ではなく、オープンワールドにとって重要なのはプレイヤーの行動に対する反応だと思うのでこれは何とも遊び心をくすぐられるし、実に次世代を感じるシステムだ。都市にとってインフラは切っても切り離せない存在だけに、遊びの幅は極めて広いように思う。
また、オープンワールドゲームの魅力の一つは住人にちょっかいをかけて反応を楽しむところにあると思うが、このゲームは銃乱射や車暴走といった目立ったことをしなくてもインフラ操作によって秘密裏にいたずらを仕掛けてニヤニヤする事ができるので、ステルス好きな俺としては堪らないものがある。追ってくる車を踏切棒で足止めしたり、監視カメラを切って追跡を振り切ったりと、ゲーム攻略の肝としても大きく関わってくるのは間違いなく、アクションゲームとしても多いに楽しめそう。
器だけデカくて底の浅いゲームを作るのが得意なUBIが開発なので若干心配だが、こんな途方もないスケールのアイディアを実現してしまう技術力には恐れいった。インフラを操るというアイディアだけで購入は確定。スペックによる恩恵は強そうなので当然PS4版を買いたいが、国内版はまだどのハードに対応するか未定なんだよな。


・ダイイングライト

ゾンビで埋め尽くされた土地でサバイバルするゲーム。
って、どこかにこんな感じのゲームがあったような。まぁデッドライジングやデッドアイランドの事を言ってるんですけど、主観視点でコープがあってサバイバル重視で武器作成って、まんまデッドアイランドじゃん。
と思ったら、デッドアイランドを作っている会社のゲームだった。また同じようなゲームを作ってたのか。デッドアイランドの続編が最近発売されたけど評判では新作とは言えない既視感の強いものらしいし、このゲームもデッドアイランドと変わり映えしない気がするな。
2014年発売予定。


・グランツーリスモ6

体験版が配信されたのでプレイ。
うーん、分からん。車に疎い俺は映像も挙動も何が変わっているのかさっぱり分からない。ただ三人称視点時の車の軽い動きは相変わらずでちょっと萎えた。俺は基本的に車内視点でやるから問題ないけどね。前作は車内視点が用意されている車が少なかったが今作では増えていることに期待。
2013年冬発売予定。


・妖怪ウォッチ

体験版が配信されたのでプレイ。妖怪を捕まえるゲーム。開発はレベルファイブって言えば、大体どんなゲームなのか想像付くと思う。
非現実的なファンタジーが紛れ込んだ現代都市、というのは俺のツボで、草むらや車の下やゴミ箱の中を探して妖怪を捕まえるという子供心をくすぐられる内容に惹かれるし、アニメデフォルメされた映像によってより牧歌的な感じが伝わってきてほんわかした雰囲気がまた好み。俺はこういうのに非常に弱い。
ユニークなのは戦闘システムで、ドーナツ上のサークルにパーティの妖怪の絵が6つ区切られて表示されているのだが、戦闘に出せる仲間はサークルの上半分に表示されている3体のみで、サークルをルーレットのように回して仲間を交代していくという形。
仲間は基本的に自動的に攻撃してくれるのだが、このゲームの戦闘はかなり忙しい。状況に合わせてサークルを回して仲間を交代しないといけないし、技を発動する時はタッチを活かしたミニゲームを解く必要があるし、仲間が呪われたら後衛に回してお祓い(タッチ連打)しなければならないし、敵を倒して魂が出たらカーソルを合わせる事でアイテムゲットという要素まであり、どんだけ詰め込んでるんだというほどやる事がたくさんある。逆に言えば、如何に効率良く忙しいアクションをこなしていくかという戦略性がある。こなすべき要素が多いので時には切り捨てる必要もあり、取捨選択が求められるところも面白い。
サークルを回して仲間を交代というシステムも良く、隣り合わせの妖怪によって様々な効果が発揮されるのでどの位置にどの妖怪をセットするか頭を使うし、サークルの形状上ある程度前衛後衛のパーティが縛られるもどかしさもあり考えさせられる。この戦闘システムはかなり興味深い。
でも、レベルファイブはユーザーに合わせて難易度調整を計るところだから、明らかに子供に狙いを定めたこのゲームはどうせ緩々な難易度でせっかくのシステムの妙を楽しめる余地はあまりないんだろうな。二の国くらい歯応えがあるなら即買うが、今は評判待ち。


・映画の話

『タイタニック』

今になって初めてこの映画を観ている自分が恥ずかしいが、観るのが遅すぎたらしく俺がレンタルしてきたDVDはHD表示に対応していないのか随分ちっぽけに縮小された画面で観る羽目になった。
しかしそれをものともしないスケールの映像で、豪華な装飾が施されたタイタニック号の美しさは息を飲むほどだし、船の壮麗さが目立つ前半から一転して繰り広げられる後半のパニックの様子も凄い迫力。船が真っ二つになって海の中に沈んでいくシーンはまさに圧巻。当然CGは使われているだろうが今観ても一部を除いて違和感はない。
恋愛ドラマとしては普通すぎるほどに普通だが、パニック映画としてはとても良かった。


『アイアンスカイ』

ナチスが宇宙から攻めてくる映画。ナチス相手なら何しても良いんでしょと開き直っているあたりが素晴らしい。
ゾンビになったり虐殺されたり宇宙から襲来したりと、ナチスは本当に良いように扱われてるな。


・ヤクルトの話

優勝がほぼ絶望となった今、ヤクルトファンに残された数少ない楽しみは巨人が屈する様を見ることなのだが、前回のカードは呆気なく連敗で終わった。
結局小川が投げないとどうにもならない。とにかく先発がいない。新外国人のラルーはまるで期待外れだし、ロマンは全くロマンがないピッチングばかりしてるし、石川は毎回勝負所で粘れなくて勝てない投手になってしまったし、八木は四球ばかりでテンポ悪くて勝ち運ないし、中澤赤川徳山は論外。小川が投げるか打線が爆発するかの二択しかない勝ちパターン。今日はそのうちの一つである打線爆発のおかげで勝ったが案の定中澤炎上で9点取られているという安定感のない勝ち方。
打線はバレンティン絶好調、畠山復調、川端復帰にホープの山田開眼とかなり揃ってきたし、中継ぎも新しく出てきた木谷が良さげな感じに加えて石山山本のリレーも安定してきただけに、とにかく先発さえ揃えばと思わずにはいられないが、戦力になる先発なんてそんな簡単には出て来ないわな。
俺は毎年開幕前になると、先発の頭数だけ見て今年は投手王国ヤ!と勝手に思い込み有頂天になるも実際シーズンが始まると館山と石川しか安定して勝てないというパターンを飽きることなく繰り返し、今年も「館山石川八木小川村中ロマン赤川、これは今年こそ投手王国ヤ!」と懲りずに声高く叫んでいたが、今年はまさか館山と石川すら戦力にならないとは。館山は怪我なので仕方ないにしても石川は完全にロートル化してるし、ポテンシャルを秘めているはずの村中はいつまで経っても一人前にならないし、由規は怪我でどうにもなりそうにないし、小川も来年以降はどうなるか未知数。あまり良い未来は見えない。
2011年に優勝出来なかったのは本当に痛いな。