粗削りだが勢いはある




2014-05-01-18-44-53


PS4とPS3とPSVITAのシミュレーションRPG。開発はカドカワゲームスタジオ。

まだラスボス倒してないけどもう感想書いちゃう。システムの概要についてはいつかの記事で書いているからすっ飛ばす。
これまで散々難しい難しいと言ってきたが、システムに慣れてしまえばどうってことはなかった。色々と分かりにくいが、リザーブとイニシアチブの関係さえ掴んでしまえば殆ど悩むことはない。意外とシステムの底が浅くて残念だった。
それでも他のゲームに比べれば難しいには違いないが、その難しさの原因が、殆ど説明不足とインターフェースの不備に起因しているのはどうかと思うね。敵の持ちスキルを確認できなかったり、障害物や壁を死角にして敵の攻撃を防ぐという仕組みがありながら敵視点からのカメラアングルを確認できなかったり、マップがマスのラインで区切られておらず境界線が分かりにくかったり、パラメータのアイコンの解説が全くなかったり、敵一覧を確認できるメニューがなかったり、水の張ったマスは移動コストが余分に必要なのにその説明がなかったりと、とにかく説明不足だし、分かりにくい。分からないまま意表を突かれて死ぬという事が何度もあった。
そもそも根幹となるシステムそのものが説明不足だからね。簡単なチュートリアルだけ済ませて、はいあとは自分の力で頑張ってねと、いきなり殺気むんむんのステージに放り込まれてプレイヤーは狼狽する羽目になる。要するに自分の手で探りながらスキルアップしろというのが本作の意図で、システムに関しては試行錯誤しながらこういうことだったのか!と身につけていく感覚が楽しかったが、他の点に関しては単に理不尽としか思えなかった。
こういうことから何度もやり直しを求められるゲームなのに、テンポが異様に悪いのが致命的。イベントは飛ばせず、会話のスキップは反応が悪く、戦闘時のボタン長押しによる高速化は全然高速じゃないという罠。あまりのもったりさに心が死にそうだった。敵の攻撃を数分間眺めているだけなんてザラ。今ではアップデートにより大分マシになったが、それでもまだ遅い。相変わらずイベントはスキップ出来ないし。
そしてストーリーが狂気を感じるほどに酷い。無い方がマシとはこれのこと。でもネタとしては秀逸。罠と分かりきっているのに自信満々に踏み込んでいく愛すべき馬鹿たちばかりで微笑ましかった。

何か悪いことしか言ってない気がするけど、システムは斬新で面白かった。一気に攻めて攻められるこのゲームのシステムは、一手の間違いが致命傷になるため、常に緊張感に満ちている。コツを掴めば単調になるとは言え、今まで経験したことのない尖ったシステムで新鮮な気持ちで楽しめた。
スキルを自由に振り直せるのも良い。このステージはこういう戦い方で行きたいな、というプレイヤーの思いにダイレクトに応えてくれる。この仕様のおかげで、何度もやり直してステージの習性を見極めて試行錯誤するという本作のゲーム性を一段と高めている。

ボリュームもかなりある。現時点での俺のセーブデータは30時間となっているが、ロードしてやり直した時間を含めれば軽くその倍は超えているはず。テンポが悪くて、不親切で、ゲームバランスもめちゃくちゃで、奥が深いように見えてよくよく考えるとそうでもない。色々な面で粗削りなゲームであるため、60時間もそれが続くと普通ならダレるが、勢いに任せて作られている本作は新規タイトルらしいエネルギッシュなパワーが漲っており、終盤まではその勢いに見事に乗せられている自分がいた。最近はこういうゲームめっきり減ったよなぁ。
ただしラスボス、てめーはダメだ。ここだけは試行錯誤とか、戦略とか、今までの経験が一切関係なく、単にプルトン(魔法やゴーレムの攻撃で消費されるエネルギー)をどれだけ注ぎ込めるかの一点に集約されていて、普通につまらない。ラスボス戦含む三ステージは連戦のため後戻りできないし、下手にセーブしてしまうと詰む可能性だってある。
というか現に俺は今詰んでいるのね。まぁ面倒くさくてやる気が出ないというだけなんだけど。フリーマップでプルトン稼ぐのダルいし、何より、29面をまたやり直さなければならないのかと思うともう何も奮い立たない。このラスボスの理不尽さはある意味ナチュラルドクトリンの縮図のようなものであるが、最後の最後で俺は挫けてしまった。
パッケージはもう売ったけど、VITAのダウンロード版は手元に残っているからまた気が向いたら頑張ろう。