リアル




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前回はダラダラ書いたけど、ここからは一気にゲームの感想。

【プレイステーションVRワールド】
5つのVRゲームが詰め込まれた入門的なソフト。

・ロンドンヘイスト

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注目はモーションコントローラーのmoveに対応していること。VRと、自分で動かしているという実感のあるモーションコントロールの相性が良いのは間違いない。数年の時を経て、ついに押し入れから奴を復活させる時が来た!
と思ったら、moveが二本も必要とか言われてしまい、一本しか持っていない俺は再び奴を押し入れに放り込むのであった。

内容としては、ギャングになって銃撃戦などするゲーム。
凄いのは、障害物から少し身体を出して敵を撃ったり、屈んだりという動作が、自分の身体の動きで行えること。
moveは所詮平面的なモーションコントロールだったが、VRはついに立体的な動きを可能としている。凄い一体感だった。


・リュージュ

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そりに仰向けに乗って氷上を滑るやつ。冬季オリンピックの種目にもなってるよね。
ただし、これは氷上ではなく、車が行き交う公道を走り抜ける。馬鹿かこいつ。
スピード感あるし、車や障害物を避けていくのは爽快だし、トラッキングの精度もまぁまぁ。でも、ぶつかっても普通にスルーするので大して恐怖感はない。
単調だし、一発ネタ感は強い。


・デンジャーボール

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ホッケーみたいなゲーム。頭でパネルを動かしてボールを打ち合う。微妙。


・スカベンジャーオデッセイ

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真打登場。
ロボットに乗り込み、宇宙空間を探索する。パイロットはもちろん、俺!VR買ったら一度はロボットに乗ってみたかったんだ。
まず、コクピット視点に感動する。この狭い操縦室に押し込められている感覚、最高だ。スティックを動かせば操縦棍がちゃんと動くのも素晴らしい。さぁ、発進!
お・・・お・・・おえーーー!!!!開始5分で強烈な酔いに見舞われダウン。どうやら、僕にパイロットは無理のようです。

VRで気になる酔いの問題。個人差があるので断言はできないけど、俺自身は、長時間VRをしたからという理由で酔ったことは殆どない。最大5時間連続でプレイしても平気だった。
だが、酔いにくい、酔いやすいゲームというのがあり、後者に当たってしまうと時間関係なしにすぐ気持ち悪くなる。スカベンジャーオデッセイはその際たるもの。
何となく、カメラと移動がスティックで行えるものは酔いやすい気がする。理屈は分からんけど。慣れれば何とかなるのだろうか。
でも、スティック操作はゲームの基本中の基本だし、今後のためにも慣れるしかないよな。


【サマーレッスン 宮本ひかり セブンデイズルーム】

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やはり真打はこれか。散々話題になってる女子高生と一緒に過ごすあれ。
一応は家庭教師として授業を教えるという大義名分があるが、当然それは形式に過ぎない。

初日。宮本ひかりが自分の部屋の扉を開けると、全く見ず知らずの男が真正面からこちらを見て待ち構えているという下手なホラーよりも怖い展開から幕を開ける。
が、その異常な事態もほとんど気にすることなく無邪気に振る舞う宮本ひかり。何事もなかったかのように接してくる。お前も怖いよ。
しかし最後に、先生が座る椅子はこっちね、と堅そうなスツールを出してくる。おい、今まで彼女の椅子に平然と座ってたのかよ。寒気が走るわ。本当にホラーだなこのゲーム。

で、あとは一週間色んな意味でのレッスンをする。極端な変態的行動ができるわけではないが、部屋を見回したり、女の子に近寄ったり、という下心をくすぐる行為は可能。あとは宮本ひかりの方から色々と仕掛けて来るのでそれを楽しむ感じ。
それにしても宮本ひかりは恐ろしい女だった。顔を上げると胸が密着せんばかりに接近していたり、イヤホンシェアして来たり、急に体操を始めたり、無邪気に男を殺すサイコパスJKだった。
VRとしては、やはりそこにいる感が凄い。リアリティのある行動原理で動くわけではないが、実在感だけでも充分驚きがある。
ただし、ゲームとしては全く面白くない。まぁそこを気にするものではないか。


【レズ インフィニット】

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ポインターだけ動かすレール式のシューティングゲーム。move対応。
VRの本当の真打は、15年前に作られたドリームキャストのゲームでした。
共感覚をコンセプトとしているだけあって、一体感は凄いものがある。操作感、音楽、映像、全てが一体となっている。
そこにVRとmoveが組み合わさり、シンクロ感はかつてない境地に。実在感とはまた違うが、自分がゲームを調和する一部になったような、そんな陶酔感がある。

圧巻は、VR専用として作られたAREA Xモード。もう息を呑むほど凄い世界が広がっていた。
だけどどんなに言葉を尽くしても伝えられないのがVRのもどかしいところ。百聞は一見にしかず。これはとにかく直に体験して欲しい。


【キッチン】

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ホラーに極振りしたバイオ7のVRデモ。
VRでホラーなんてやったら大変な事になるんじゃね?と思ったら、事実、大変な事になりました。
VRなので、当然自分の周り360度全てがゲーム空間となる。つまり、逃げ場がない。自分がそこにいるんだから。
全てを直視しなければならない。これはホラー体験としてとてつもなく恐ろしい事だった。

目が覚めると、薄汚れたキッチンの中にいた。きったねーなー。掃除してないだろここ。塵が舞ってるのが見えるんだけど。
何故か目の前に三脚に固定されたカメラが置いてあり、その横に男が倒れている。おーい、起きろー。
手錠で結ばれた腕を伸ばしてカメラを倒すと、男が目を覚ました。馴れ馴れしく声をかけてくる。どうやら知り合いらしい。
彼は近くに落ちていたナイフを拾い、それで主人公の手錠を切断しようと試み始める。
え、ちょっと待って。何か物陰で動かなかった?確かに暗いものが蠢いたのが見えたぞ。だけど目の前の男は、手錠を切るのに夢中で気が付かない。ヤバいよ、早く逃げた方が良いよ。
案の定、目の前の男は背後から刺されてしまう。さっきまで男がいた場所に山姥みたいな土気色の女が立っている。近い。ちょっと。顔、近いから。刃物危ないから。目の前で先端見せないで。
膝に刃物が振り下ろされる。痛ってー!!いや痛くないけど。しかしつい身体が動いてしまう。自分を守ろうと防衛反応が働く。
再び刃物を振りかぶる女。あーこれ死んだわ。南無三。
その時、死んだと思われた男が最後の力を振り絞って女に突進。揉み合いになるが、滅多刺しされて裏に引きずられて行く。ありがとう。あなたの事は忘れない。
ボールが跳ねるような音がする。足元を見ると、丸いものが転がってきた。さっきの男の頭だった。これで本当に忘れられなくなった。
少しの静寂。次は俺の番に違いない。あーあー、周りからドタドタ走る音が聞こえるよ。刃物を研ぐ音も。ヤバい。現実に帰りたい・・・もうバイザー外して良いっすか・・・もうひと思いにやってくれよ・・・
血に濡れた手が俺の目を覆う。はぁ、やっとか・・・と、逆に安堵してしまうが、また少し間が空く。え、何やってんの?早く殺ってくれない?
と、背後を見ると、上から急に女が。驚く間もなく刃物の先端が迫って来る。それが最期の光景だった。

現実に帰る。ふぅ・・・。
ホラーとVR。想像以上に恐ろしい組み合わせだ。傍観者じゃなく、当事者だもんな。
凄い体験だけど、怖いのレベルが度を超えてるから、積極的にやろうという気になれないねこれ。


【thumper】

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ジェットコースターとリズムアクションを組み合わせたゲーム。
なんかルールがイマイチよく分からんし、単調なくせしてやたらと長いし、映像表現もボス戦以外は安易で、全てにおいて微妙。


【シン・ゴジラ】

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無料配信の映像デモ。
ゴジラも演出もショボい。もう少し作り込んで欲しかった。


【サイバーダンガンロンパ】

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無料配信の映像デモ。
意外と映像の質が良い。アニメ的な映像とVRは相性が良いのかもしれない。
おしおきも体験できたし、満足。


【リグス マシンコンバットリーグ】

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直前まで買う気満々だったが、酔うかもしれないと危険を察知し、とりあえず体験版をやってから考えようと思った。
結果。お・・・お・・・おええええーーー!!!
オデッセイよりはマシだけど、目まぐるしく視点が動くのでやはり酔ってしまった。
でも、ガンダムやマクロスに乗ってるパイロットも新兵の頃はきっとゲロゲロ吐いてたんだろなぁ、とか考えると、リアル感があって高揚して来る。これもVRならではだよな。


【バウンド 王国の欠片】

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VR対応。モニターでも普通に遊べる。
3人称視点のゲームでVRをやったらどうなるか分かる良い見本。プレイヤーは傍観者という立場なので、VRの強みであるキャラとの一体感があまり活かされていない。
また、カメラが動かせると酔うだろうと配慮してか固定アングルになっているが、これのせいでマップが視認し辛く、どこに行けば良いのか全く分からない。というか、先が見えないのだから分かりっこない。
やはりVRは一人称になれるゲームじゃないと厳しいことが改めて分かるが、でも単純に、360度ゲームの空間で囲まれるのは楽しいものがある。バウンドの世界観は中々ユニークだしね。


【プレイルームVR】

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多人数で遊べるVRのゲーム。
オンラインという意味ではなく、片方はVRで、もう片方はモニターを見て、というVRならではの多人数プレイができる。
友達と少しやってみたが、ヒーローvs怪獣は面白かったかな。怪獣視点になれるVR側は面白かった。


【初音ミク フューチャーライブ】

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体験版。
ミクさんの生ライブをその目で見られる!
というだけだが、やはり迫力は凄い。サイリウム振れるし。

ゲームの感想おわり。
以下、PSVRの良かった所と気になった所を書いてく。

【良い所】

・シネマティックモードが使えるレベル

PSVRは、VR対応以外のゲームや映像コンテンツも出力することができる。
その時に使われるのがシネマティックモード。真っ暗な背景に巨大なスクリーンが映し出され、要するに劇場にいる感覚でゲームや映画を楽しめる。画面サイズは3種類から選べる。
所詮はオマケ程度だと思っていた機能だが、これの使い勝手が良い。
まず、画質が悪くない。フルHDではないが、BDとDVDの画質の差くらい。VRのようなボヤけは殆どなし。詳しくないけど、VRと違って2D表示だからそれなりの画質で表示できる、ということなのかな。
次に、カメラの位置を気にせず利用できる。VRはトラッキングのためにカメラの範囲内にいなければならないが、シネマティックならその必要はない。つまり、寝転びながらでも使える。まぁケーブルが邪魔だからかなり限られてくるけど。
ボタン長押しで画面位置を正面にリセットできるのも非常に便利。どうしても画面がズレることはあるが、すぐにリカバーできる。
思ったよりもバイザーの付け心地が良くて疲れにくいこともシネマティックモードの有用性を高めている。

あとは単純に間近でスクリーンを見ている感覚なので迫力は段違い。多少の画質の差は気にならないレベルのものがある。
また、余計な情報が視覚に入って来ない、バイザーを付けているから嫌でも画面に集中せざるを得ない。というのも大きなメリット。軽く楽しみたいなら面倒なだけだが、没入したいならこれ以上ない機器だと思う。

ただ、ゲームは結構選ぶかもね。快適性という意味では当たり前だけどモニターの方が遥かに上。
ブラッドボーンやってみたけど、激しいアクションゲームはモニターの方が良いなという感じだった。雰囲気ゲーとか映画を見るなら相性良いと思う。


・装着も付け心地も良好

起動するまでが面倒くさく、最初だけ楽しんでそれっきり・・・という事になるんじゃないかとかなり危惧していたが、想像以上にバイザーはフィットするし、柔軟性もあるし、装着も起動も手軽で、何回も装着し直すのが躊躇われるほどの面倒臭さはなかった。


・意外と酔わない

これはゲームによる。たった5分で酔うゲームもある。
ただ、VRというだけですぐに酔ったり疲れたりするのではないか、と最初は思っていたので、それを思うと全体で考えたら驚くほど酔わないし、疲れも少なかった。
まぁでも個人差があるだろうからね。あんまり当てにしないでね。


・バイザーのトラッキングの精度が良い

身体の動きに合わせて視覚が動くが、カクカクしたり、引っかかったりするようなこともなく、完全に自分の動きと同期した生っぽい動きをしてくれる。


・自動的に収納ボックスが付いてくる

PSVRどこに置こっかなーと悩んでいたが、本体の入っていた箱がガッチリしている上に開閉式でしまうのにピッタリ。オシャレだしインテリにもなる。


【気になる所】

・解像度が低い

やっぱりこれは気になる。映像はショボく見えてしまうし、目も疲れる。PS4Proに期待。


・コントローラーのトラッキングはダメダメ

バイザーのトラッキングは非常に精度が良いが、コントローラーやmoveのトラッキングはかなり悪い。どんなに合わせてもズレる。


・ピントがズレやすい

解像度が低いことに加えて焦点が合わずに更にぼやけるということがある。
かなり綺麗に装着しないとピントがズレるので面倒くさい。


・視覚情報が100%ゲームの世界!ではない

どんなにピッタリ装着しても下の方に隙間が生まれる。
部屋を暗くすれば大分気にならなくなるが、面倒くさい。


・VRゲーム中にメッセージが表示されない

招待が来たり、メッセージが来ても、音がなるだけでアイコンが表示されない。
VRの世界を壊さないためだろうが、不便。


・パッケージゲームが少ない

殆どがダウンロード。酔って全くゲームが遊べなくても買い取りできないから怖い。全部体験版出してくれるなら良いけど。


・ケーブルがウザい

もう少しプロセッサーあたりのケーブルを簡略化して欲しいし、欲を言えばバイザーはコードレスにして欲しい。
まぁでも新しい機器だから仕方ないよね。今後の進化に期待。


こんなところかな。
PSVRが良かったのは、とにかく思ったよりも手軽で快適だったこと。
買う前は、すこし遊んだだけで酔ったり、疲れたり、頭が痛くなったり、で何度も途中で休憩を挟むんだけど、装着が面倒くさくて段々と使うのが億劫になってくる・・・なんてパターンも想像してたけど、思った以上に敷居が低くて気軽に遊べる感じだった。
VR体験は言わずもがな。楽しいし、怖いし、ワクワクする。一回やって満足した、もう充分!とはならなかった。もっともっと、新しい世界を見せてくれ!
VRは、付け焼き刃で薄っぺらい世界ではない。今まで見た事がない、真に新しい体験がそこにはある。
まだまだVR分野は始まったばかり。ディスプレイという概念を取っ払った新しいゲームの次元。これからの行く末が楽しみだ。