まだ藻搔かない日記



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“戦国末期。剣聖、葦名一心の国盗りによって興った葦名の国は、北国の一大勢力であった。
しかし月日が経ち、一心の孫の代になる頃には、葦名は斜陽を迎える。
窮状を憂いた葦名の弦一郎は、起死回生の策を巡らす。特別な力を持つ御子を利用した、ある計画が動き始めた。
かくして囚われの身となった御子。天涯孤独の彼には、家族も、家臣もいなかった。ただ一人の忍びを除いては。”

隻狼のプレイ日記を始めます。
このゲーム、信じられないくらい難しいです。ソウルシリーズのスタッフが作っているので難しいのは織り込み済みだが、それにしても想像を遥かに超える厳しさに度肝を抜かれている。ダークソウルやブラッドボーンがお遊びに見えるレベル。
そんな殺意に満ちた地獄で俺が必死にもがいている様を、日記として綴っていきます。


・目覚め

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「主人のために、目覚めよ」
赤い傘を持った女の言葉が、枯れていた忍の気力を蘇らせる。
狼の異名を持つ忍は、彼のたった一つの生き甲斐である主人のために、行動を起こし始めた。この人がこのゲームの主人公。
汚い下水路から這い出て、崖を駆け上がる。主人公は忍者。僅かな足場があればそこが道となる。
それにしてもこいつ、忍のくせに刀すら持ってない。どんだけやる気が無いんだ。攻撃の手段が無いので、見回っている浪人の視線から隠れながら進む必要がある。
見つからないよう床下を這いずり回っていると、家の中から声が聞こえてきた。
御子様はまた月夜の光で書物を読んでいるのだろうかとか、子供を捕らえるなんて可哀想だが弦一郎様にも考えがあるのだろうとか言ってる。この近くに御子が囚われていると見て間違いない。

・再会

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粗末な小屋に御子はいた。外の景色が見えるほど壁に大きな穴が空いていて、月の光が部屋を照らしている。
御子さま御子さまと言いながら、こんな酷い小屋に押し込めるのはどうかと思うが、そのおかげで忍は難なく潜入できたし、御子は月の光で書物が読めるし、良いことづくめですね。
御子から刀と、薬水が入った瓢箪を受け取る。

「主従の約定に従い、命を賭けて我に従えよ」

膝をつき、御意と頷く忍。彼に戦う理由ができた。

この場所からの脱出を図る。御子が言うには、橋の下に城外へ出られる抜け穴があるらしい。まずはそこを目指す。


・攻める

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さーて、さっきまでは迂回してたが、もうこっちには反撃の手段がある。正面から堂々と行かせて貰うぜぇ。
小屋から出ると、浪人が何人かいた。さっそくこの刀を試させて貰おう。
こちらに気付き、刀を抜く浪人。先手必勝。相手が積極的な姿勢を見せる前に攻める。刀と刀がぶつかり合う。しかし、ぶつけているのは忍の刀だ。相手は受けているだけ。
3回ほど刀をぶつけると、浪人は勢いに押されて体勢を崩した。その隙を忍は見逃さない。がら空きの急所に攻撃。これがいわゆる忍殺。一撃で命を取る。

今度はそれなりの装備を身に纏った侍が行く手を阻んだ。刀をぶつけるが、中々崩れてくれない。かなりの手練れのようだ。
しかし、攻めるだけが攻撃ではない。忍は守りさえ攻めとする。
敵の攻撃を限界まで引き付けて、弾く。相手の攻撃の勢いを利用して体勢を崩し、忍殺。まさしく攻防一体。
もちろん、ただ真正面から攻めるだけが戦い方ではない。高所から強襲したり、背後から迫ったりと、敵の意表を突くことで有利に事を運ぶことができる。
命のやり取りに正々堂々なんて必要ない。これが忍びの戦い。

奥に進むと組頭が登場。明らかに今までのやつとは装備の質が違う。
腕前も申し分ない。ガードが固い。身体も強い。なかなか崩れてくれない。
なんとか弾きを決めて隙を作るが、忍殺を決めてもまだ動いている。強者と呼ばれる存在には何回も忍殺を当てる必要があるようだ。
大事なのは体幹だ。攻撃を当てたり、弾いたりすることで体幹を削って相手の体勢を崩し、必殺の忍殺を決められる。しかし、少し余裕を与えると相手は体勢を立て直してしまう。
主人公にはスタミナの概念が無い。つまり、行動が制限されない。攻撃したいと思えばひたすら攻撃し続けられるし、逃げたいと思えばひたすら回避し続けられる。俺の意思をそのまま行動に反映することができる。
もちろん思い通りにさせないように敵は動いてくるわけだが、それをどうにかするのがゲームの醍醐味だ。
体幹を削るには相手に休む暇を与えてはならない。すなわち、攻めの姿勢を貫くことが大事と見た。
だからひたすら刀を振るう。相手はしばらく受けていたが、反撃の兆候を見せた。
回避するか?いや、僅かな余裕も与えたくない。ここですべきは弾きだ。回避よりもタイミングはシビア。しかし相手に隙を与えず体幹を削れる。絶対決めろよ俺。決まった!
間髪入れず更に攻撃。ようやく相手は体勢を崩す。忍殺。討ち取ったり。


・敗北

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邪魔者を消しながら進み、ようやく橋の下にある抜け穴へ。大掛かりな城門扉で閉じられていたが、あっさり入れた。
御子と合流し、洞窟を抜けると、辺り一面が白銀に輝くススキの平原に辿り着く。これ以上ないくらい見栄える景色だな。また月が良い風情を出してる。

ススキの中に、一人の男がいた。名は葦名弦一郎。この葦名の国の大将であり、御子を捕らえていた男。

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「邪魔立てするか、御子の忍びよ」

それぞれ刀を抜きあう。分かり合えないなら、戦うしかない。


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勝負はあっさり着いた。忍の圧倒的な敗北で。
全く歯が立たなかった。敗北の代償に、忍は左腕を失い、更に命よりも大事な御子を奪われてしまう。
そして月日が流れる。


・再び目覚める

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忍は粗末な荒れ小屋で目を覚ます。無くなったはずの左腕には義手が取り付けられていた。

「どうやら、まだ死ぬ定めではないと見える」

小屋の中にはひたすら仏像を彫っている男がいる。片腕がない。こいつが使ってた義手を忍にくれたらしい。なんて良いやつなんだ。
しかも色んな情報を教えてくれた。忍は長い間眠っていたこと。御子は葦名の城に囚われていること。そして、御子が特別な存在であるということ。
ん?なになに?どういうこと?どうやら、御子は竜胤と呼ばれる特別な血を持っているらしい。それが原因で付け狙われているんだって。
よく分からんが、御子を助けに城に迎えば良いんだな。そこに憎き弦一郎もいるんだな。よしよし、待ってろよ。

続く