1998年12月26日

「明日は明日のカキクケコ」敷村良子

 3月。大学の合格発表ボードに有田温子の受験番号はなかった。しかし、四国の西の果ての実家に戻る気はない。東京の街をさまよい、予備校目指したつもりが、たどり着いたのは専修学校帝京ビジネスアカデミー。田舎出のさえない女の子の等身大の物語が始まる。
 著者の敷村さんとは高校時代同じ教室で過ごしたことがある。映画化された「がんばっていきまっしょい」の原作が彼女。著者を知っていると、頭の中で主人公をその人に置き換えてしまう。
同世代だけに共感できる描写が多い。たとえば自分たちの世代を語っているこの言葉。「日本の経済と一緒に成長し、心に制服を着て、共通一次に凝縮された受験システムに取り込まれ、政治や経済に関心を持たないように去勢された子供たち」

明日は明日のカキクケコ
敷村 良子
マガジンハウス 1998-08


by G-Tools


pleiades91 at 00:00│Comments(0)TrackBack(0):し 

トラックバックURL

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔   
 
 
 
TrackBack People

・・・・・・・