2000年10月19日

「魔性の子」小野不由美

 教育実習生として母校である私立男子校を訪れた広瀬は、担任教官の後藤のクラス:2年6組の生徒の中に、不思議な雰囲気の“高里”という生徒に出会う。幼い頃“神隠し”にあったという高里の周囲では、不慮の事故が続発する。
 十二国記シリーズの外伝にあたります。これだけを単独で読んだら、あまり私好みではなかったかも。でも、ここで十二国記の謎がまた一つ浮き彫りになって、それが今後どういうふうに展開していくのか、期待感が高まります。異者の孤独、恐怖の極限状態での人間の醜い本質・・・といったテーマは 『屍鬼』にも通じているように思えました。

魔性の子
小野 不由美
新潮社 1991-09


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pleiades91 at 00:00│Comments(0)TrackBack(0)小野不由美 

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