2000年08月11日

「アナン 上・下」梓河人・飯田譲治

 記憶喪失のホームレスの“流”は、生きる気力を失い、その初雪の日を自分の命日と決めていた。最後の晩餐にと高級割烹『石田屋』ゴミ袋を漁っているときに、ゴミ袋の中に人間の赤ん坊を見つけた。“アナン”と名付けられた赤ん坊は、ホームレス仲間達のありったけの愛情受けながら育っていく。赤ん坊の不思議な力、そして旅立ち。タイルとの出会いと開花する才能。上巻は流の視点で、下巻は成長したアナンと流とが交互に語っている。
 これは現代を舞台に借りたメルヘンです。アナンを見つけるホームレス達の優しい眼差し。アナンの作り出す美しいモザイク。ステンドグラスの建物の中にいるような気持ちを味わえました。 『グリーン・マイル』にでてくるコーフィとアナンとがダブります。

アナン〈上〉 アナン〈下〉

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