2006年10月30日

「一瞬の風になれ」佐藤多佳子

読み終わりたくない。いつまでもこの世界の中にいたい。もっともっと新二や連の走る姿を、春高陸上部の仲間達や、ライバル高の選手達を見ていたい…そんな気持ちにさせられました。涙腺が緩くなっているのかなぁ、何度も涙で文字が読めなくなりました。

高校入学の春から、3年生の夏までの2年ちょっとが「新二」の語りで描かれています。彼の頭の中のほとんどは「走る」ことが占めています。だからこの本の内容も9割方「走る」こと。それだけなのに、こんなにも心動かされるのは何故なんだろう。

1年、2年、3年。新二は走るたびに何かを得、あるいは失い、でも少しずつ確実に伸びていきます。タイムも、人としても。新二だけでなく、連や他のチームメイトも。そんな高校生達の姿が美しくないはずがない。ほんのちらっと描かれる恋はトッピングシュガーのよう。ほのかに甘く、でも下地の味を壊すことのない良い味わいです。

あぁ、みんな、大好きだ! 最高!

一瞬の風になれ 第一部  --イチニツイテ-- 一瞬の風になれ 第二部 一瞬の風になれ 第三部 -ドン- ★★★★★
内容(「BOOK」データベースより)
春野台高校陸上部。とくに強豪でもないこの部に入部した二人のスプリンター。ひたすらに走る、そのことが次第に二人を変え、そして、部を変える?。思わず胸が熱くなる、とびきりの陸上青春小説、誕生。



以下は個人的な思い出話です。さらにほんの少しネタばれもありますので、未読の方は読まない方がよろしいかと思います。

私は一度だけ、県の陸上競技場に応援に行ったことがあります。
娘たちが小6の時。同じ学校に俊足の女の子がいました。ハードルで県の小学生女子の2位になるような子です。同じくらい速い子がもう一人。そして次女は学年で3〜4番手というところ。でもこの二人との走力の差は歴然でした。
次女はこの子達と一緒に400mリレー(4継)を走ることになりました。次女は第3走でした。市で優勝し県大会へ。県では4位入賞。
私はずっと、この成績は速い二人のおかげと思ってきました。でもこの本を読み、リレーは4人で走るものなんだ、誰が欠けてもダメ、次女がちゃんと役割を果たせたからこそこの成績を残せたんだと、あれから4年も経ってやっと、そう思うことができました。あの日の次女とリレーメンバーに改めて「がんばったね、よかったね」と言いたい。
そしてこの時長女はこの4継リレーの補欠でした。市の大会から県大会までの間、第一走の子が故障のため何日か練習を休みました。その間長女が練習試合などで走り、県大会に出られるかも…とちょっぴり期待しましたが、結局大会当日は長女は応援席。ちょっぴり苦い思い出です。でも代え難い思い出。
そんな4年前の娘たちの姿が、春高陸上部のリレーメンバーに重なりました。

娘たちは陸上はそれっきりで、今は吹奏楽部ひとすじです。でも個人で技を磨き、仲間と築き上げていく…というのは、陸上も吹奏楽も同じように思います。
娘たちも春高陸上部のように、仲間とともに青春を完全燃焼してほしいと、強く願います。


ところで、新二が好きなアーティストであるBUMP OF CHICKENは、娘たちも好んで聞いているグループです。小説に知っている曲が出てくると嬉しいものですね。その曲の歌詞(♪何回転んだっていいさ…)をあらためて噛みしめました。

それから新二の兄:健一が天才的なサッカー選手…ということで、思い浮かべたのが山岸涼子さんのバレエ漫画「テレプシコーラ」でした。天才の姉と妹。案の定、2巻で同じような怪我という展開…。胸が詰まりました。その先の展開は別のものでしたが。



<参考>
ダイヤモンド ←この曲が登場。
jupiter ←このアルバムに入っています。

舞姫(テレプシコーラ) 1 (1) 現在9巻まで出ています。

pleiades91 at 11:05│TrackBack(17)佐藤多佳子 

トラックバックURL

この記事へのトラックバック

1. 「一瞬の風になれ 3 ??ドン??」 佐藤多佳子  [ 今日何読んだ?どうだった?? ]   2006年11月14日 20:42
一瞬の風になれ 3posted with 簡単リンクくん at 2006.10.28佐藤 多佳子著講談社 (2006.10)通常24時間以内に発送します。オンライン書店ビーケーワンで詳細を見る
2. 「一瞬の風になれ3 ドン」佐藤多佳子  [ Ciel Bleu ]   2006年11月23日 06:05
   [amazon] [bk1] 「一瞬の風になれ1 イチニツイテ」(感想)、「2 ヨウイ」(感想)に続く完結編、「3 ドン」を読みました! いやあ、良かった...
3. 一瞬の風になれ 第一部 --イチニツイテ--  佐藤 多佳子  [ モンガの独り言 読書日記通信 ]   2006年11月26日 12:55
一瞬の風になれ 第一部 --イチニツイテ-- 佐藤 多佳子  299 ★★★★☆  【一瞬の風になれ 第一部 --イチニツイテ--】 佐藤 多佳子 著  講談社  《泥臭くなく、爽やかに、伸びやかさを感じる青春小説だ!!!》  出版社/著者からの内容紹介より 「速...
4. 一瞬の風になれ 第3部 ??ドン?? 佐藤多佳子 講談社  [ おいしい本箱Diary ]   2006年11月29日 00:29
終わってしまった・・。いや、これで物語は終わりなんですが、 これは、「イチニツイテ」「ヨーイ」「ドン」、つまりここからまた始まる何かを 感じさせる、爽やかさ。この物語は、佐藤さんの代表作になるんじゃないか、 と思うほどの素敵な仕上がりです。
5. 一瞬の風になれ 3 ―ドン― [佐藤多佳子]  [ + ChiekoaLibrary + ]   2006年12月14日 14:27
一瞬の風になれ 第三部 ― ドン― 佐藤 多佳子 講談社 2006-10-25 『一瞬の風になれ 第一部 ―イチニツイテ―』、『一瞬の風になれ 第二部 ―ヨウイ―』に続く、『一瞬の風になれ』三部作の第三部、ついに完結編です。 高校二年生の終わりから、三年生へ。新入生の入部...
6. 『一瞬の風になれ 第三部 ドン』佐藤多佳子  [ ひなたでゆるり ]   2007年01月16日 17:17
一瞬の風になれ 第三部 -ドン-佐藤 多佳子講談社2006-10-25by G-Tools 部長になった新二とエースの連。春高陸上部の仲間たちとのハードな練習の向こうに見据えるのは、この部で、このメンバーで、インターハイに行く、ということ-。陸上青春小説、圧倒的迫力の完結編! と...
7. 一瞬の風になれ第三部ドン 佐藤多佳子  [ 粋な提案 ]   2007年01月20日 12:38
カバーイラストはクサナギシンペイ。デザインは有山達也、飯塚文子。 着実に力をつけた新二は高校3年に。トレーニングに耐える身体を作り、逃げない闘志を鍛えてきた連。…砂浜走反復3000mのエネルギー・ゼロ。自分の指
8. 佐藤多佳子の「一瞬の風になれ」を読んだ!  [ とんとん・にっき ]   2007年01月27日 09:34
この本のことは去年の夏の終わり頃から、なんとなく耳に入ってきたので知ってはいました。本の題名はわからず、陸上部のことを書いた高校生の「スポコンもの?」の本だというので、僕は絶対に読まないだろう分類の本だと思っていました。汗くさい「青春」というも
9. 『一瞬の風になれ』(佐藤多佳子著)(3)ドン  [ 栄枯盛衰・前途洋洋 ]   2007年01月31日 22:15
『一瞬の風になれ』の第3部ドンを読み終わった。 第3部は、主人公神谷新二と親友でありライバルでもある一ノ瀬連の2人の高校アスリートとしての最後の3年生のシーズンを描く。インターハイの地区予選から始まり、県予選、最後はインターハイ出場をかける南関東大会。 4月には...
10. 「一瞬の風になれ 第三部 -ドン-」佐藤多佳子  [ ナナメモ ]   2007年02月05日 10:28
一瞬の風になれ 第三部 -ドン- 佐藤 多佳子 3年生になった新二。 はぁ〜ドキドキ、ニヤニヤ、ウルウル。本当にページをめくるごとにいろんな感情を持って読みました。いいなぁ。爽やかだなぁ。小学校1年生の息子が、去年の夏から学校のサッカーチームに入ったん...
11. 『一瞬の風になれ(1)〜(3)』 佐藤多佳子 講談社  [ アン・バランス・ダイアリー ]   2007年02月09日 11:02
4 『俺さ、おまえとかけっこしたくて、この部に入ったんだよ』 直木賞、受賞なしですか。これも候補にあがってたんですが、残念でした。 ずっと続けてきたサッカーへの情熱が薄れてきたのを感じた新二は、高校入学を機会に中学時代からの友人、連とともに陸上部に入部....
12. 「一瞬の風になれ」佐藤多佳子  [ 読書とジャンプ ]   2007年02月18日 18:19
してやられました。スポーツものって、なんでこうも応援したくなるものなのか。自分の信じた道を、全身全霊をかけて突き進む、取り組む、打ち込む姿に心揺さぶられました。                   1イチニツイテ      2ヨウイ        3ド...
13. 第41回吉川英治文学賞は宮部みゆきと文学新人賞に佐藤多佳子  [ 及川的大人のブログ ]   2007年03月02日 21:54
第41回吉川英治文学賞は、 宮部みゆきさんの「名もなき毒」に決まりました。   また、第28回吉川英治文学新人賞には、 佐藤多佳子さんの「一瞬の風になれ」全3巻です。   第41回吉川英治文学賞を受賞した宮部みゆきさんは、 「我らが隣人の犯罪」で第26....
14. 「一瞬の風になれ」 第一部 イチニツイテ   佐藤多佳子  [ NARUTO−ナルト−の館 ]   2007年03月17日 13:04
図書館で、100近い予約数だったんですよ><。書店で発見して、内容はその時よく見なかったんですが 売れてるみたいだから一応予約して。来るの遅いだろうなぁ・・・って思いながらも 待つことを決意。そうしたら 学校の図書室にて1,2巻を発見!即行借りて、1日...
15. 「一瞬の風になれ」佐藤多佳子  [ 本を読む女。改訂版 ]   2007年03月25日 22:39
やっと読めました、図書館予約が大変でした、だって3冊まとめて取り置いてくれないですもん。 まとめて読めるかちょっとひやひやしましたが、結局3冊どかーんと積んで、 週末一日で読み切りました。あー幸せ。 吉川英治文学新人賞(って佐藤多佳子でも新人賞なの...
16. 「一瞬の風になれ 第三部 -ドン- 」佐藤多佳子  [ 本のある生活 ]   2007年10月14日 21:30
一瞬の風になれ 第三部 -ドン- またまた涙腺緩みっぱなしで、鼻をすすりながら手に汗握って読み進めました。よかった!すごくよかったです。なんでもっと早く読んでなかったんだろう。たぶん今この本について語ったら私より熱い人はいないかも・・。 内容紹介 高校....
17. 一瞬の風になれ 第三部ドン<佐藤多佳子>−(本:2008年30冊目)−  [ デコ親父はいつも減量中 ]   2008年02月24日 02:04
一瞬の風になれ 第三部 -ドン- 出版社: 講談社 (2006/10/25) ISBN-10: 4062136813 評価:95点 三部作の完結編。 新二も連もそして他の仲間達も、鍛えに鍛えて強くなり、強豪たちと戦って勝ち上がり、そしてついには関東大会へ・・・。 最後の南関東大会4継決勝....

この記事へのコメント

1. Posted by Lupinus   2006年10月30日 13:07
これ、すごくよかったですね。久々に、私も心のひだにまで届く本となりました。私も中学3年生の時、リレーの経験があるので、おっしゃってることがよくわかります。4人の中で一番遅かった私は、3走として、ただつなぐ、順位をおとさずにつなぐことが求められていました。1走と4走が県下ナンバー1、2だったので、結果優勝したのですが、私の貢献度はないと思ってました。誰がかわりに入ってもよかったのでは・・という気持ち。他の三人に引け目を感じていましたが、この本を読んで、当時もっていた劣等感のようなものまで、振り払うことができました。
 
「テレプシコーラ」、私も読んでいますが、「バレエダンサー」ルーマゴッデンも、天才姉弟の話で、才能があって親に溺愛されていた姉、でも・・というふか〜いお話なのです。児童文学というジャンルにおいとくのは、もったいない本なのです。ぜひ、図書館で借りてみてください
2. Posted by 小葉   2006年10月30日 20:44
>Lupinusnさん
いい本でした。
3巻は25日発売なのに、こちらでは27日まで店頭に並ばなくて、毎日本屋さんに通いました。最後は読み終わるのが、もったいなくて。
今は娘たちが読んでいます。読み終わったら陸上部の子に貸そうかな…なんて言っています。

「バレエダンサー」、図書館で探してみますね。
3. Posted by CHAKO   2006年10月30日 21:17
「バレエダンサー」・・・私も読みました。ほんと,児童文学も奥が深いと思いますわ。
三浦しをんさんの「風が強く吹いている」の次に佐藤さんのこれと思ってます。おもしろいのですね。楽しみです。息子が今,三浦さんのにどっぷりと入ってます。
陸上は,娘が高校のときに投てき競技をしていたので,一度大会へ応援に行ったことがあります。陸上って,リレー以外は,とても個人的な競技ですよね。広いグラウンド一杯に,そこここでやっていました。まだトラック競技はあれですが,投てき(円盤でしたが)なんて,孤独といえばそうかも・・という印象がありましたねぇ・・。
そういや,私も自分が中学の時に砲丸投げて大会に出ましたわ今頃思い出しました。
4. Posted by 小葉   2006年10月31日 09:29
>CHAKOちゃん
息子さんがしをんさんにはまる…いいのか?とちょっと思ってしまった。(^^;)
三浦さんのは「格闘する者に○」が好き。

「一瞬の風になれ」は3年以上も神奈川県内の公立高校に取材して書かれた本だそうです。
個人的なようでいて、部の仲間の絆も素敵に描かれていますよ。お楽しみに。
↓佐藤多佳子さんのサイトです。
http://www009.upp.so-net.ne.jp/umigarasu-to/
私が「読み終わりたくない」と思ったように、佐藤さんも「書き終わりたくないと思った」とありました。
5. Posted by CHAKO   2006年10月31日 10:06
(笑)いちおう息子がはまっているというのは,三浦さんの「風が強く吹いている」です。夕べ,部活で帰ってから,御飯食べてずっと夜中まで読んで読み終わったようです。
読み終わりたくない本というの,あるね。私は指輪物語を最初に読んだときに,最後,フロドが旅立つところでそう思いました。
6. Posted by まみみ   2006年11月14日 20:46
5 こんばんは。コメントとTBありがとうございました。
☆5つといわず、6つも7つもあげたい作品でした。楽しかった…小葉さんがわたしの感じたのと本当に同じ感想を持っていらして、とても親近感を覚えました(*^_^*)
そして上でCHAKOさんも書かれていますが、この作品が気に入られたならきっと三浦しをんさんの「風が強く吹いている」も楽しめると思います。こちらも途中で読むのを止められないほどの力を持った作品ですので、読み始める時間帯にはご注意を……。
7. Posted by 小葉   2006年11月15日 09:24
>まみみさん
「風が強く吹いている」もいい話ですね。
走ることを取り上げ、ほぼ同時期に発表されて、ふたつともに「風」がタイトルに入っているのも、因縁めいた感じを受けます。
そして両方とも素晴らしいお話でした。
8. Posted by 四季   2006年11月23日 06:21
実際に陸上につながりがあると、一層身近に感じられるのでしょうねー。
私はといえば中学の頃テニス部で、テニスコートのすぐ外で仲良しの子が陸上の練習をしてたのを見てた程度… あとは運動会のリレー程度なので、ちょっとうらやましいです。

三浦しをんさんの本も読んでみますね。ゴッデンも好きなので「バレエダンサー」探してみます。今年いっぱいは積読本消化に専念するつもりなので、来年の話になりそうですが…。
9. Posted by 小葉   2006年11月23日 22:18
>四季さん
私自身はスポーツはからきしダメなのですが、
(でも、中学校時代は四季さんと同じテニス部)
娘のお陰で陸上競技場の雰囲気を味わうことができました。

今は川島誠さんの「海辺でLSD」を読んでいます。
これも陸上部の高校生の話。こちらはかなり温度が低めです。
10. Posted by モンガ   2006年11月28日 18:42
小葉さんの<読み終わりたくない。>という言葉に全く同感です。
最後の終わり方が、物足りない感じもありますが、余韻があって良かったように思います。
走るというのは、天性なもの何でしょうが、ひたむきに努力するところがいいですね。
子供さんたちが大きくなったら、すごい財産になりますね。
11. Posted by ERI   2006年11月29日 00:40
こんばんは!!TBありがとうございました。小葉さんも、高校生のお母様なんですね。なんだか共感です・・。
走る、ということの奥深さが少し私のような運動音痴にもわかるような気がした、素敵な物語でした。これからもよろしくお願いいたします。
12. Posted by 小葉   2006年11月29日 07:54
>モンガさん
ラストは物足りないというより、もっと読んでいたいのに…という気持ちでしょうか。
でもあのラストだからこそ、新二達の前にはまだまだコースが続いているんだなと思えます。

>ERIさん
子どもたちの成長に合わせて、読む本の傾向が変わってきている私です。この本は、登場人物が娘と同年代という意味でも、興味関心のど真ん中でした。
13. Posted by リサ   2007年01月16日 17:21
こんにちは!
小葉さんの感想読んでまたうるうるしている私です。
本当に読み終えたくなかったですよねぇ。
このままずっとここにいたかったみたいな名残惜しい気持ちで読み終えました。
みんなみんな素敵な子ばかり。
ひたむきに走る彼らの姿はしばらくいや、ずっと忘れないと思います。大事にしたい作品です。

BUMP OF CHICKENは私も息子共々大好きです。
歌詞がいいんですよね〜。今は新曲ばかりですがまた聴き返したくなりました。
14. Posted by リサ   2007年01月16日 17:22
小葉さん何度もすみません〜。
書き忘れ。
BUMP OF CHICKEN、もちろん曲も素敵です!
ってことを書き忘れてしまいました。
15. Posted by 小葉   2007年01月16日 23:38
>リサさん
BUMP OF CHICKEN…中高生に人気ですよね。私も好きで、車の運転時に流しています。
こういうのも佐藤さんの高校生への取材が反映しているのかなぁって思ったりします。
そういえばBUMP OF CHICKENって4人ですね。4人で築いていく…4継と同じだ!
16. Posted by 藍色   2007年01月20日 12:34
読み終わってみると、あっという間の3部作…。
明るく純粋で真直ぐな王道の青春小説でしたね。
私もいつまでも読んでいたかったです。
思い出話…作品に出てきた双子姉妹の原今日香・明日香は、まさにシンクロしたのでは?。
長女さんのことも根岸を連想しました。支える人がいることもちゃんと描かれていて、いっそう心に残る作品になったことでしょうね。
素敵な作品でした。
17. Posted by 小葉   2007年01月20日 20:52
>藍色さん
原姉妹は長距離なので、あまりシンクロはしませんでした。うちの双子は持久走が大嫌いなので。
でも根岸のところは、長女の思い出と重なりました。仕方ないはと思いつつ、やはり走りたかったみたいです。
18. Posted by なな   2007年02月05日 10:27
新二の脳内をずっと覗き見ていた感じでした。なんだか少しずつ成長していく姿が素敵でしたよね。

「テレプシコーラ」気になりました。
今度漫画喫茶で探してみます。
19. Posted by 小葉   2007年02月05日 19:45
>ななさん
第一部と第三部の新二を比べると、まるで別人ですね。
連の変化はそれほどでもないけれど、彼なりに成長が伺えました。

「テレプシコーラ」は先日10巻が出て、第一部が完結しました。
ちょっと長いけれど、良いお話ですので是非読んでみてください。
20. Posted by EKKO   2007年02月09日 11:00
わ〜私もBUMP好きなんです♪(息子の影響です)新二がダイヤモンドを聞く場面は嬉しかったですね。佐藤多佳子さんの掲示板にも思わず書き込んでしまいました。
TBさせていただきますっ。
21. Posted by 小葉   2007年02月09日 21:51
>EKKOさん
私は曲名の把握もちゃんとできていないBUMPさんのリスナーで、「ダイヤモンド」が出てきても、すぐにはどの曲か思い出せず、家にあるCDを聞いて確認しました。
今はちゃんとメロディも思い浮かべることができます。
22. Posted by 千   2007年09月04日 18:33
俺はレンジがすきだ。
23. Posted by 千   2007年09月04日 19:36
て、オレンジレンジのことなんかかんけいないか(笑い)
俺も一応陸上をやってたんだけどね。この本を読んで無性に走りたくなったよ。
実際、昨日走ったし。
走ることが快感なんだよね。
変わってるかな?