2006年11月07日

「風が強く吹いている」三浦しをん

陸上ブーム?

高校の陸上部を描いた佐藤多佳子さんの「一瞬の風になれ」で、すっかり高校生の「走り」に魅せられ、読了後しばし放心状態。もっともっと読みたい、「走る」若者達を見ていたい…そんな気持ちの時に本書の評判を聞きました。寄せ集めの即席陸上部で箱根駅伝を目指すという。既読者の評価は概ね高め。同じ「走り」を描いた作品を続けて読むのは、両者を比べてしまって良くないかなとも思いましたが、読みたい気持ちを抑えきれず、回ってくるまで数週間かかりそうな図書館の予約を取り消して書店で購入しました。

幸せ。こんなに素敵な本たちを続けて読めるなんて。読書は楽しい。
ひたむきに走ることは美しい。清々しい。泣けてくる。
似たモチーフの作品を続けて読んだことのマイナスは感じませんでした。むしろ相乗効果。「一瞬の風になれ」の片隅にいた誰かに、再会できたような感じ。

走、ハイジ、ジョージ、ジョータ、ムサ、神童、王子、キング、ユキ、ニコチャン…10人の愛称(※姓名は無理)や性格や誰がどこを走ったか、すらすら出てきます。登場人物を覚えるのが苦手な私にしては快挙。それくらい一人一人が生き生き描かれていました。

来年のお正月には箱根駅伝のTV中継を見よう。そして、ここは○○が走ったところだって、寛政大:竹青荘の面々を思い描こう。楽しみが一つできました。


ムサと走の妙に丁寧な会話がツボでした。
浮世絵を思わせるような装画も好き。

風が強く吹いている ★★★★★
内容(「MARC」データベースより)
奇跡のような出会いから、清瀬灰二と蔵原走は無謀にも陸上とかけ離れていた者たちと箱根駅伝に挑む。それぞれの「頂上」めざして…。長距離を走る(=生きる)ために必要な真の「強さ」を謳いあげた、超ストレートな青春小説。


pleiades91 at 21:02│Comments(18)TrackBack(14)三浦しをん 

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2. 「風が強く吹いている」三浦しをん  [ 本を読む女。改訂版 ]   2006年11月12日 10:34
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4. 風が強く吹いている 三浦しをん  [ 粋な提案 ]   2006年11月17日 02:54
装画・挿画は山口晃。装幀は新潮社装幀室。 寛政大学四年生、清瀬灰二は銭湯からの帰り道、万引きした男の走りに目を奪われ、自転車で追跡。無一文の万引き犯で、四月から後輩になる蔵原走(カケル)に自分が住んでいるアパート、??
5. 「風が強く吹いている」 三浦しをん  [ 今日何読んだ?どうだった?? ]   2006年11月20日 00:46
風が強く吹いているposted with 簡単リンクくん at 2006.11. 5三浦 しをん著新潮社 (2006.9)通常24時間以内に発送します。オンライン書店ビーケーワンで詳細を見る
6. 「風が強く吹いている」  [ 柚子すき毎日 ]   2006年12月09日 02:15
風が強く吹いている 三浦 しをん 箱根駅伝には関東の大学しか出られないってことさえ知らなかった! それなのになんなんだろう、「風が強く吹いている」を読み進める内に来年の箱根駅伝を見たい!と思い始めてた。彼らが走り抜けた場所を体感したい 「風が強く吹いて...
7. 「風が強く吹いている」三浦しをん  [ 本のある生活 ]   2006年12月10日 11:45
風が強く吹いている うぉー!これは良かったです!みなさんがあまりに熱心に勧めてくださるんで、期待しすぎてがっかりしたらどうしよう・・と思ったりしてたんですが、期待以上でした。ここは泣くところじゃないだろうと思うようなところでも、途中何度も何度もじわっじ....
8. 三浦しをん  風が強く吹いている  [ マロンカフェ 〜のんびり読書〜 ]   2007年02月04日 11:06
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9. 『風が強く吹いている』三浦しをん  [ ひなたでゆるり ]   2007年02月04日 21:09
風が強く吹いている三浦 しをん新潮社2006-09-21by G-Tools 奇跡のような出会いから、清瀬灰二と蔵原走は無謀にも陸上とかけ離れていた者たちと箱根駅伝に挑む。それぞれの「頂上」めざして…。長距離を走る(=生きる)ために必要な真の「強さ」を謳いあげた、超ストレートな...
10. 『風が強く吹いている』  三浦しをん  新潮社  [ アン・バランス・ダイアリー ]   2007年02月09日 10:50
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12. 風が強く吹いている<三浦しをん>−(本:2007年57冊目)−  [ デコ親父はいつも減量中 ]   2007年06月13日 00:28
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13. 風が強く吹いている/三浦しをん [Book]  [ miyukichin’mu*me*mo* ]   2007年07月16日 12:59
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この記事へのコメント

1. Posted by Lupinus   2006年11月08日 11:09
私は「一瞬の風になれ、1.2」を読んで、3がまだ出てなかったので、「風が強くふいている」そして「一瞬の風になれ3」と読みました。どちらも、めちゃくちゃよいですねェ。本当に「走る」って素敵だなと。小葉さんのおっしゃってるように相乗効果でした。しばらく至福の時を過ごしました。

特に、箱根駅伝の予餞会を観た後だったので、せっかく当日は7位で走りながらもインカレのポイントで逆転され一点差で本選出場を果たせなかった拓殖大。今年の箱根で、往路山登りを驚異的な記録で2年連続走り、独走優勝かと思っていた順天堂大。8区、トップを走る洛南高出身のキャプテンが途中脱水症状を引き起こし、それでも襷をつなぐべく、ふらふらになりながら走った姿。涙なくしては観られなかった。そんなもろもろを重ねあわせ、リアルに応援しながら読みました。来年の正月の箱根も楽しみだ〜。走る彼らは美しい!!
2. Posted by Lupinus   2006年11月08日 12:38
追伸
陸上ものという観点でいえば、川島誠さんの「800」TWO LAP RUNNERS
他何篇かがあります。江国香織さんいわく「青空とトラック、汗と風、セックスと恋、すべての要素がひとつにまじりあった、型破りにエネルギッシュなノンストップ青春小説!」です。
対照的なランナーふたりが、一人称でかわるがわる語るスタイルです。こちらは、男性が書き手だけに、テイストが違いますが、こちらもいいです。
3. Posted by モンガ   2006年11月08日 21:40
こんばんは。
TB・コメントありがとうございます。
走るという行為は、人の根本でしょうか。
風を感じて気持ちよいです。でも、もう何年も走っていませんが、情けない。
絶妙な10人でした、やっぱり三浦さんは、上手いです。
4. Posted by 小葉   2006年11月08日 21:49
>>Lupinusさん
箱根駅伝は、お正月に夫の実家に行ったらなんとなくTVに映っているなぁという感じで、ちゃんと見たこともありませんでした。予選会なるものがあることも知りませんでした。
どこが強いとか、予備知識もなにもありませんが、お正月に見たいと思います。
「800」は中距離ですね。これで、短、中、長距離が揃うわけだ。
これは読んだのが2年前と、ちょうど読書メモを付けていない時期ということもあり、内容はあまり憶えていないのですが、「面白かった」と思ったことは憶えています。
5. Posted by 小葉   2006年11月08日 22:00
>モンガさん
モンガさんは走る人なのでしょうか?
私は運動は苦手で、特に持久走は大っきらいでした。
ただ高校時代は毎日片道10キロ以上を自転車通学したこともあって、嫌いなわりに持久走だけは人並みでしたが。でもせいぜい1〜2キロ。
本の中の彼らは楽しそうに走っていますが、私も走ろう…とは思えないです。(^^;) 見るの専門ということで。
6. Posted by musagoro   2006年12月09日 02:13
こんにちわ
なんだかお薦めな本がありますね^^
どちらも面白そう。
早速図書館に予約しよう♪
なんだか正月の楽しみが少し増えた気がしませんか?私はお正月がちょっと楽しみになりました^^
7. Posted by 小葉   2006年12月09日 08:56
>musagoroさん
「一瞬の風になれ」は文句なしに面白いです。
是非読んでみてください。
「800」は恋愛や性が結構生々しく描かれているので、個人的にはちょっと引いてしまう箇所もありましたが、いい話だったと思います。

箱根駅伝はちゃんと見たことがないので、今度のお正月にはそれぞれのコースや周囲の景色なども、注意して見てみようと思います。
8. Posted by june   2006年12月10日 11:52
来年の箱根駅伝のために、購入しようかと思ってます。
そして、この坂はムサが登った坂だ・・とか、走が2人抜きをした駅前だ!とか想像して楽しむのです♪
ほんとよかったです。
ムサと走の会話、おもしろかったですよね。走の言葉がまるで英語の教科書を訳しているようで笑えました。
9. Posted by 小葉   2006年12月10日 21:26
>juneさん
買って正解!と思いました。
駅伝をTVで見ながら、本戦のシーンを読み返しているかも。
私も外国の人と話したら、ムサと走の会話みたいになりそうです。
10. Posted by 板栗香   2007年02月04日 11:16
小葉さん、こんにちは♪TBありがとうございました。
私も箱根駅伝ってあまり見たことがなかったので、この本を読んで楽しめるのか心配だったんですけど杞憂でした。読んでよかった〜熱くなってうるうるも出来る本ってなかなかないような気がします。
ちょうど今は『一瞬の風になれ』を読んでいる所です。読み終わったらまた遊びにきますね。(*^▽^*)
11. Posted by 小葉   2007年02月04日 18:20
>板栗香さん
「一瞬の…」とこの本とを読んだときには、「陸上祭」という感じでした。
今年のお正月に箱根駅伝を見て、この本への理解や感動もより深まった気がします。
まだまだ先ですが、来年の箱根も楽しみです。
12. Posted by リサ   2007年02月04日 21:11
私も陸上ブームなのか、続いています〜。
しかしこれは熱いですね!
もう〜読むこちらまで手に汗してました。
とにかく10人がみんな素敵で、魅力的。
彼らのことを思い出すと今でもうるうるします。

来年は忘れずに箱根駅伝見ますー。
13. Posted by 小葉   2007年02月05日 09:04
>リサさん
先日読んだ「厭世フレーバー」の登場人物の一人も陸上部だったので、おぉ!と思いました。
走る箇所はそれほど多くありませんが、これもいいお話でした。
「RUN! RUN! RUN!」とか「強奪箱根駅伝」なども気になっています。
14. Posted by EKKO   2007年02月09日 10:57
こんにちは。
今年になって、「一瞬の風になれ」とこの本を読みました。この本はできれば年内に読みたかった・・!
駅伝本選の場面は涙うるうるで、感動しました。皆さんの感想を拝見していると、同じ思いのようですね。「一瞬〜」とあわせてTBさせていただきます。
15. Posted by 小葉   2007年02月09日 21:47
>EKKOさん
私が箱根駅伝をちゃんと見たのは今年が初めてです。
もちろんこの小説の影響です。
TVに映っていないところでもいろんなドラマがあるんだろうな…と思いながら、中継を見ていました。
来年のお正月は、EKKOさんも是非!
16. Posted by miyukichi   2007年07月17日 22:34
 こんばんは♪
 TBどうもありがとうございました。

 あのひたむきさが、すがすがしく美しかったですよね。
 ほんと、10人のキャラがしっかり立っていて、
 混乱することがなかったです。
 私も登場人物の名前を覚えるのが苦手なこともあるんですが、
 この本ではその苦労はありませんでした。

 ムサと走の会話、ほのぼのしましたねー^^
17. Posted by 小葉   2007年07月21日 08:33
>miyukichiさん
TB&コメント、ありがとうございます。
新ブログに移行し、こちらはたまにしかチェックしないので、お返事が遅くなってしまいました。

登場人物のかき分けが本当に見事でした。そして10人がみんな愛おしくて。
それまであまり関心のなかった箱根駅伝でしたが、今年のお正月は興味津々で見ていました。
18. Posted by Ishiyama Nanae   2013年08月18日 11:47
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