2006年11月30日

「チェーザレ・ボルジア あるいは優雅なる冷酷」塩野七生

何とか最後まで読み通すことができました。
15世紀末から16世紀初めのイタリアに生きたチェーザレ・ボルジア。彼の生涯を読みながら、ふと織田信長を思い浮かべました。強くて残酷で、国の統一を目前にしながら、運命に見放される…。ちょっと似ていませんか。そういえば、チェーザレの妹:ルクレツィアと、織田信長の妹のお市の方も、似通った運命にあるような。
とりあえず、チェーザレ・ボルジアという人物の辿った道筋はおぼろに見えてきたかな。世界史のこの時代のことって全く頭に入っていません。でもちょこっと知っている人物(レオナルド・ダ・ヴィンチやカテリーナ・スフォルツァ)が登場すると、わくわくしました。だから歴史好きの人はもっと楽しめるのだろうと思います。
そしてタイトルが格好いい。

チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷 ★★★

(裏表紙紹介文より)
ルネサンス期、初めてイタリア統一の野望をいだいた一人の若者……父である法王アレッサンドロ六世の教会勢力を背景に、弟妹を利用し、妻方の親族フランス王ルイ十二世の全面的援助を受け、自分の王国を創立しようとする。


外国物は苦手です。人名も地名も覚えられなくて、こんがらがってきて。おまけにこの本は淡々と出来事が書き綴られ、会話文が極めて少ない。苦手です、こういう文章。とみに最近は軽く読める本ばかり読んでいるから、これは難物でした。

そんな私がなぜこの物語を読もうと思ったのか。
↓この漫画のせいです。
チェーザレ破壊の創造者 1 (1) チェーザレ破壊の創造者 2 (2)
惣領冬実さんの「チェーザレ 破壊の創始者」
これを読んで、チェーザレ・ボルジアという人物に興味を持ちました。彼にどんな運命が待っているのか、漫画よりも一足先に知りたいと思ったのです。

現在2巻まで出ている「チェーザレ 破壊の創始者」だけど、まだ物語の端緒についたばかりといった感じです。果たして完結はいつのことやら。塩野チェーザレとはまた別の顔を見せてくれるはず。楽しみです。

小説がすぐに漫画化される昨今の傾向を、「なんだかなぁ」と思っていた私でしたが、チェーザレの生涯を漫画で読めるのはほんとうに嬉しい。
ちなみに、「チェーザレ 破壊の創始者」は「チェーザレ・ボルジア あるいは優雅なる冷酷」を漫画化したものではありません。同じ人物を扱った別のモノです。あしからず。

なお、川原泉さんのタイムトラベル系の漫画「バビロンまで何マイル?」にも、チェーザレが登場します。
バビロンまで何マイル?

pleiades91 at 16:22│Comments(4)TrackBack(0):し 

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この記事へのコメント

1. Posted by やぎっちょ   2006年12月03日 12:49
こんにちは〜♪
この本大好きなんですよー♪漫画の方は最初読んでたんですけどなんか最近滞ってます・・・。
そういえば信長と時代的にも同じですよね★
2. Posted by 小葉   2006年12月03日 23:11
>やきっちょさん
人名と地名がなかなか頭に入らず、苦戦しましたが、ちょっとしたエピソードなど面白かったです。
チェーザレの死後に信長が生まれているので、生まれ変わり…なんて、妄想して楽しんでいました。
3. Posted by Lupinus   2006年12月06日 18:47
興味深く読ませていただきました。長女は、世界史が大好きなので、といっても特定の時代ですが。さっそく、アマゾンで注文していました。
で、長女が、かの有名な映画「ゴッドファーザー」は、原作者がこのチェーザレを下敷きに
マフィアの世界に置き換えてつくったものだと教えてくれました。3男、アルパチーノが演じた役が、チェーザレだとか。そうだったのね。
4. Posted by 小葉   2006年12月07日 08:30
>Lupinusさん
「ゴッドファーザー」は音楽しか知らないですチェーザレがモデルになっているんですね。
マキャベリの「君主論」も、チェーザレを君主の理想像としているとか。(私は読んでいません)マキャベリもこの話に登場します。
残忍・冷酷と言われながらも、魅力的な人物なのだろうと思います。信長がそうであるように。
イタリアのこの時代でしたら、辻邦生の「春の戴冠」がボッチテェリを軸とした小説です。読んだのは20年以上前なので、例によって内容は忘れてしまいましたが、面白く読んだことを覚えています。

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