2007年01月28日

「しずかな日々」椰月美智子

タイトルの通り、静かな雰囲気をたたえたお話です。
ぼく:枝田光輝は母と二人暮らしの、何の取り柄もない目立たない男の子。5年生になり、初めて友達らしい友達ができます。後ろの席のお調子者の押野。そして三丁目の空き地の草野球仲間たち。それまで無彩色だった「ぼく」の世界が輝きはじめた矢先に、母から転校話が…。

「ぼく」が暮らすことになったおじいちゃんの家。縁側があって、庭の木々たちに水をやって…今は思い出の中にしかない、建て替える前の実家を思い出しました。
おじいちゃんの静と押野やヤマやじゃらしの動。彼らの中で心地よさそうな「ぼく」。読む側も優しい気持ちになってきます。
しずかな日々 ★★★☆_
出版社 / 著者からの内容紹介
人生は劇的ではない。でも、どんな人にもその人生を生きる誇りを得る瞬間がある。少年の姿をていねいにトレースした、やさしい目線あふれる健やかな小説。


椰月美智子さんは、『Teen Age』の中の、生物部の女の子の中学校卒業を描いた「イモリのしっぽ」という短編で知りました。それにも淡水魚が出てきたし、本書にもグッピーが登場します。魚がお好きなのかな? 我が家でもグッピーを飼ったことがあるので、親しみを感じました。

pleiades91 at 16:37│Comments(8)TrackBack(3):や 

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1. しずかな日々  椰月 美智子  [ モンガの独り言 読書日記通信 ]   2007年01月28日 18:54
しずかな日々 椰月 美智子  07−24 ★★★★☆  【しずかな日々】 椰月 美智子 著  講談社  《ああー、こういう日々が遠くなつかしい》  出版社 / 著者からの内容紹介より 講談社児童文学新人賞受賞作家の感動作 人生は劇的ではない。でも、どん...
2. しずかな日々 椰月美智子 講談社  [ おいしい本箱Diary ]   2007年01月29日 22:32
思い出すたびに鮮明になるような、特別な日々の思い出がある。 それって、思いがけずその後の人生の芯になったり、支えになったり するものなのかもしれないなあ。この物語の光輝が過ごした、この 夏の日々は、きっと思い出すたびに輝いてみえる日々なんだと思う。 それ...
3. しずかな日々 椰月美智子  [ 粋な提案 ]   2010年09月21日 15:39
講談社児童文学新人賞受賞作家のやさしく、すこやかな、感動作。そうか、少年って、こんなふうにおとなになるのか。 人生は劇的ではない。の..

この記事へのコメント

1. Posted by モンガ   2007年01月29日 00:32
こんばんは、小葉さん。
何気ない日常ですが、少年は日々成長していく姿がいいですね。
押野、それとおじいさんがいいです。
2. Posted by 小葉   2007年01月29日 09:24
>モンガさん
押野のような子がクラスに一人いると、良い感じになるだろうなと思います。
小学5年生というと、「親友」を意識し始めた頃だったなぁと自分の子供時代を懐かしく思い出しました。
3. Posted by ERI   2007年01月29日 22:53
>小葉さん
このおじいちゃんの家、ほんとに良かったですね。家を大切にして暮らしてきた人の思いが積み重なっているような、深い佇まいがありました。光輝にこの家とおじいちゃんがいて、ほんとに良かったと心が温かくなりました。椰月さんの文章は、水気を含んでしっとりして、そう、なんだか瑞々しいお魚みたいですね。
4. Posted by 小葉   2007年01月30日 11:13
>ERIさん
ホースからほとばしる水、冷たい井戸水、グッピーの水槽に学校のプールなど、夏という季節ということもありますが、水のある風景の描写がとても生き生きとしていたように思います。
おじいちゃんのおにぎりや漬け物も美味しそうでした。
5. Posted by ともお   2007年02月21日 19:29
そうそう、teenageのは良かった記憶があります。デビュー作の『十二歳』がなかなか渋い作品で、二作目の『未来の息子』でおややや、だったものですから、本作で持ち直した感じもしております。
6. Posted by 小葉   2007年02月21日 22:08
>ともおさん
椰月さんの作品は、まだこの「しずかな日々」と「イモリのしっぽ」しか読んでいません。
「十二歳」が良い作品なのですね。読んでみたいと思います。
7. Posted by 美知彦   2013年02月09日 11:09
この作者は山あり谷ありが得意ですね。

意外にいろんな事を経験しているような気が、読後に
ありましたが、静か・・・。わたしの子供時代が
とっても静かだったのかも知れないですね。

椰月さん、新作「シロシロクビハダ」が出ました。
うってかわって、白塗りの化粧の話ですが、こちらは
いろいろ秘めてる感があって、おもしろいですよ。
ネットを検索していたら、椰月美智子さんを解説する記事も。
http://www.birthday-energy.co.jp/
秘密めいたからくりを生み出すのが得意みたいですね。
あと、小説家になろうとした動機が面白い。

作家さんって、なんかちょっとおもしろいですね。
・・・というか、作品にもご自身の性格がにじみ出るんですね〜。

しかしこんな性格だったら、静かな作品を仕上げるのは大変だったのかも。
8. Posted by �����������   2013年08月18日 11:40
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