2007年02月07日

「僕僕先生」仁木英之

素朴なほんわかした感じの三木謙治さんの装画や挿絵が可愛い。
この物語もまた、この装画のようなのんびりゆったりとしたゆるい雰囲気の中で進みます。
神仙と人間の世界とが、まだなんとか繋がっていた頃のお話。

名前だけは聞いたことのある人物がちょこちょこ出てきましたが、私が「これは知ってる!」と思えたのは、芥川の「杜子春」のような話と、孫の手の由来と言われる麻姑仙人の話ぐらいでした。
もっと中国の昔話や故事・歴史を知っていたら更に楽しめたかなぁ。

僕僕先生 ★★★☆_

内容(「BOOK」データベースより)
時は唐代。若き王弁は父の財産に寄りかかり、学ばず、働かず、娶らず、ひたすら安逸を貪っていた。そんなある日、父の命で黄土山へと出かけた王弁は、そこでひとりの美少女と出会う。自らを僕僕と名乗るその少女、なんと何千何万年も生き続ける仙人で…不老不死にも飽きた辛辣な美少女仙人と、まだ生きる意味を知らない弱気な道楽青年が、五色の雲と駿馬を走らせ天地陰陽を大冒険。第18回日本ファンタジーノベル大賞大賞受賞作。


これだけ伝説や歴史上の人物が出てくるのだから、もしかして…と思い、「僕僕先生」で検索してみました。(ほとんどはこの作品についてのページでした。)
中国語のサイトと思われるページがヒットしました。中国の古い書物の検索サイトでしょうか?(注意書きとか分からないので、リンクはやめておきます。興味ある人はご自分で検索を)
その中の「廣異記」に「僕僕先生」の文字がありました。
 僕僕先生,不知何許人也。自云姓僕名僕,莫知其所由來。
中国の昔話(なのかな?)の中に、僕僕先生って本当にいたんですね。そしてこの後には王弁の名前もありました。

pleiades91 at 15:54│Comments(6)TrackBack(3):に 

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1. 「僕僕先生」仁木英之  [ ナナメモ ]   2007年02月18日 23:23
僕僕先生 仁木 英之 時代は唐代。勉強もせず、仕事もせず、日々ダラダラと過ごしていた王弁。ある日父から黄土山に住むと言われる仙人に供物を持って行くようにいい使う。迷ったあげく出合った仙人は十代なかば程にしか見えない美少女で自分を僕僕と名乗った。 ファ...
2. 「僕僕先生」 仁木英之  [ 今日何読んだ?どうだった?? ]   2007年02月23日 22:16
僕僕先生posted with 簡単リンクくん at 2007. 2.18仁木 英之著新潮社 (2006.11)通常24時間以内に発送します。オンライン書店ビーケーワンで詳細を見る
3. 僕僕先生 仁木英之  [ 粋な提案 ]   2007年05月10日 16:56
装画・挿画は三木謙次。装幀は新潮社装幀室。 第18回日本ファンタジーノベル大賞大賞受賞作に加筆・修正。 唐代の玄宗皇帝の治世。父の財産に寄生する怠惰な王弁は、父の命令で仙人を訪問。現れた美少女は自らを僕僕と名乗る仙亀Q

この記事へのコメント

1. Posted by なな   2007年02月18日 23:24
小葉さん、こんばんは。

挿画がとてもかわいらしかったですね。

「僕僕先生」も唐突に出てきた名前じゃなくそんな物語があったんですね。
中国語、なんとなく言ってる意味がわかるのが不思議ですね。
2. Posted by 小葉   2007年02月19日 08:59
>ななさん
私も検索で出てきたときは、元ネタがあったんだと、びっくりでした。
ただ、本文はもっと長くて、僕僕先生がらみの話がどういうものなのかは、中国語なので理解不能でした。
3. Posted by まみみ   2007年02月23日 22:19
5 小葉さん、こんばんは。

僕僕先生に元ネタがあったなんて、こちらのブログで初めて知りました。そうか、そうなんだ……。中国の歴史なんかに詳しかったらもっと楽しめただろうなと思うものの、わからなくても存分に楽しみました^^

挿画、内容ともぴったりあっててよかったです。買ってしまうかもしれない一冊です。
4. Posted by 小葉   2007年02月24日 21:36
>まみみさん
飄々とした僕僕先生で、ゆったりとした気持ちで楽しめました。
邪魔にならず、イメージを広げてくれる挿画で良かったです。
5. Posted by 藍色   2007年05月10日 17:01
こんにちは。
「僕僕先生」って元ネタ(原作)があったのですね。
ユニークな着想とテンポのよい会話に、思わず惹き込まれて読みました。
いい感じのあたたかさが心地良かったです。
6. Posted by 小葉   2007年05月13日 09:26
>藍色さん
ネットは便利です。検索すれば出てくるから。
著者は中国古典に詳しい方のようですから、これからどんな世界を見せてくれるか、楽しみです。

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