伊坂幸太郎

2007年02月02日

「フィッシュストーリー」伊坂幸太郎

『動物園のエンジン』『サクリファイス』『フィッシュストーリー』『ポテチ』の4編。
帯に「伊坂作品を彩る名脇役たちが巻き込まれる、新たな事件の数々」とあるように、他の作品で登場した人物がいろいろ出てきます。それはそれで嬉しいのですが、読んだそばから忘れていく私には、「この人はどんな人だったっけ」というもどかしさが勝ってしまって、それぞれのお話そのものに集中できなかったのが残念でした。他の作品でどんな役割をしていたかなんて、わかってなくても十分に楽しめるお話なのに。
表題作が好きでした。繋がっていく感じ。
そして『ポテチ』…双子の野球漫画とか、味違いのポテトチップスとか、小物の使い方が流石です。双子の野球漫画、読んでないなぁ。

フィッシュストーリー ★★★☆_
内容(「MARC」データベースより)
あの作品に登場した脇役達の日常は? 人気の高い「あの人」が、今度は主役に! 小気味よい会話と伏線の妙が冴える伊坂ワールドの饗宴。


以下はとりとめもない話や覚え書き。
ネタばれも含みますので、未読の方はご遠慮ください。続きを読む

pleiades91 at 19:32|この記事のURLComments(8)TrackBack(12)

2006年05月19日

「陽気なギャングが地球を回す」伊坂幸太郎

 とある縁でチームを組むことになった4人組。人の嘘を見抜く成瀬、成瀬の高校の同級生だったお喋り男:響野、中学生の息子を一人で育て上げた体内時計を持つ雪子、心優しいスリの若者:久遠。最強の銀行強盗チームのはずが、奪った金を現金輸送車ジャックに奪われてしまう。

 再読です。映画を見て、続編を読んで、本編の内容を確認したくなり、読み返しました。
 二度目になると(とは言ってもかなり忘れてしまったていたのですが)、「あぁ、これがあそこに繋がっていくんだな」というのがよくわかります。特に、成瀬と雪子の心理描写は結末をわかっているだけに、興味深く読むことができました。

 やはり映画よりも原作のストーリー運びの方が好き。雪子の息子:慎一は中学生がいいし、成瀬の息子のタダシは作品に深みを与えるなくてはならない存在だと思いました。
 それでも映画を見たことで、銀行強盗のシーンなどイメージしやすくなったし、登場人物たちが頭の中でより生き生きと動いてくれたように思います。

陽気なギャングが地球を回す ★★★★☆

pleiades91 at 16:19|この記事のURLComments(2)TrackBack(0)

2006年05月16日

「陽気なギャングの日常と襲撃」伊坂幸太郎

 「陽気なギャングが地球を回す」の続編。人の嘘が見抜ける成瀬、口から先に生まれたようなお喋り男:響野、体内時計を持つ運転の達人:雪子、天才的なスリの久遠。ギャングの4人組が個々に遭遇した事件。それらが奇妙に繋がり、一つの事件へ向かっていく。

 軽妙洒脱…って言葉が思い浮かびました。登場人物達の軽い会話が好きです。今回も楽しめました。別々の事件が絡み合っていくのはお見事。でもやはり前作の方が好きだなぁ。田中さんのグッズが今ひとつだったかな。またいつの日か4人組に会えることを期待します。

 映画「陽気なギャングが地球を回す」を見たばかりなので、4人のイメージが映画の俳優さんになってしまいました。


陽気なギャングの日常と襲撃?長編サスペンス ★★★★

pleiades91 at 20:29|この記事のURLComments(0)TrackBack(2)

2005年07月19日

「死神の精度」伊坂幸太郎

死神の精度 私:千葉の仕事は「死を扱う仕事」。以下は私が担当することになった6人である。
 死神の精度…大手電機メーカーの苦情処理を担当している藤木一恵。
 死神と藤田…ちんぴらの阿久津が慕っているのは、本当の任侠:藤田。
 吹雪に死神…吹雪で孤立した洋館で起こる連続殺人事件。最初の犠牲者は田村聡江の夫だった。
 恋愛で死神…ブティックに勤める荻原は、古川朝美の姿を目で追っていた。
 旅路を死神…千葉の車に乗り込んできたのは、殺人犯、森岡耕介。
 死神対老女…高台にある美容院の老女は、千葉を人間じゃないと見破った。

 1週間調査を行って、「死」を実行するかどうかを判断し、「可」か「見送り」かの報告をする。ミュージックが大好きでCDショップに入り浸る……伊坂さんの定義する「死神」です。死に向かう人間を見つめる千葉の視線は、情に流されることなく、あくまでも客観的で静かです。彼のちょっとずれた受け答えが好き。「言葉」についてちょっと立ち止まって考える時間を与えてくれます。

 それぞれ独立した短編ですが、微妙に絡み合っているのが伊坂さんらしいところ。また、他の作品からのゲスト出演も一人確認しました。(探せばもっといるのかも)

pleiades91 at 21:43|この記事のURLComments(5)TrackBack(8)

2005年06月20日

伊坂幸太郎作品My Best3

 トラキチさん主催のMy Best Books!の企画に参加させていただきます。

 伊坂幸太郎作品のMy Best 3は
1位 陽気なギャングが地球を回す
陽気なギャングが地球を回す

 とにかく楽しめました。作品中に散らばっていた鍵が、終盤で次々と鍵穴にぴったりとはまっていく快感! 登場人物たちも大好きでした。

2位 オーデュボンの祈り
オーデュボンの祈り

 これはミステリー? それともファンタジー? しゃぺる案山子なんかが出てくる割になんか現実的で、不思議な味わいでした。島にないものが証されるラストも納得できるものでした。
 そして、他の作品の中に「未来を予言する案山子」が登場するたびに、「あぁ、ここにも優午が…」と懐かしく思うのです。

3位 ラッシュライフ
ラッシュライフ

 読み終わった後、流れを図表にしてみたいと思いましたが、思っただけで果たせてはいません。



 伊坂さんの作品との出会いは昨年7月。図書館で「重力ピエロ」と「オーデュポンの祈り」を借りて読み、これはただ者ではないと思いました。8月には「ラッシュライフ」「陽気なギャングが地球を回す」「アヒルと鴨のコインロッカー」を借り、10月にやっと「チルドレン」を借りることが出来、図書館にある伊坂本は読み尽くしてしまいました。「グラスホッパー」は図書館に入るのを待ちきれず、購入して読みました。(しかし、買ったものの伊坂作品の中ではいちばん好みじゃなかったりします)

 伊坂作品を読んだ2004年はネット上から消えていた(ROM専の)時期でして、このblogに伊坂さんの作品の記事はありません。この機会に伊坂作品についてほんのちょこっとですが、語ることができて嬉しかったです。

pleiades91 at 09:31|この記事のURLComments(0)TrackBack(3)
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