小野不由美

2001年07月17日

「華胥の幽夢」小野不由美

 短編集。
 「冬栄」幼い泰麒が漣国を訪問する。
 「乗月」峯王:仲鞭を討った月渓のその後を描く。
 「書簡」陽子と延国の大学に在籍する楽俊との鳥を使った往復書簡。
 「華胥」わずか二十余年沈もうとしている砥尚を王として戴いた才国には、華胥華朶という宝重があった。
 「帰山」奏国の太子:利広と雁国の風漢(さて、誰でしょう!?)とが柳国の芝草で巡り会う。
 十二国記の大きな流れの中での小さなエピソードが詳しく描かれていて、興味深い。
 でもここまでくると登場人物が把握しきれなくなってきました。人名地名辞典とか人物相関図が欲しいです。

華胥の幽夢(ゆめ) - 十二国記
小野 不由美
講談社 2001-09-05


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2001年04月14日

「黄昏の岸 暁の天」小野不由美

 戴国の王:驍宗と泰麒が行方知れずになってから6年、戴国将軍:劉李斎が、重傷を負いながら慶国の金波宮を訪れる。胎果である慶国の景王:陽子に助力を求めるためだった。 
 『魔性の子』と表裏をなす作品といえそうです。時間系列的には 『風の万里 黎明の空』の続きになります。『魔性の子』でのいろいろな疑問が解けたのはうれしかったけれど、あっという間に読み終わっちゃって、物足りない! 小さい泰麒はかわいい。でも成長した泰麒のこれからも楽しみ。

黄昏の岸 暁の天(そら)〈上〉?十二国記 講談社X文庫?ホワイトハート 黄昏の岸 暁の天(そら)〈下〉?十二国記 講談社X文庫?ホワイトハート


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2001年02月11日

「黒祠の島」小野不由美

 石井調査事務所の調査員:式部剛は、ノンフィクション作家:葛木志保から帰省前に家の鍵を預かる。そのまま失踪した志保の行方を探しに、彼女の故郷である夜叉島に渡る。
 排他的な閉ざされた場とそこに伝わる因習。 『屍鬼』を思い出させるような陰鬱な空気を感じました。が、『屍鬼』を思い出してしまったために、本書では人物描写・心理描写に物足りなさを感じてしまいました。私の読みは“謎解き”を楽しむタイプではないので、“本格推理”というのは向かないのかも知れません。

黒祠の島
小野 不由美
祥伝社 2004-06


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2001年01月29日

「悪霊がいっぱい!?」小野不由美

 あたし:谷山麻衣の通っている高校には、旧校舎の不吉なうわさ話がある。取り壊しを前にタタリを恐れた校長先生は複数の霊能者に除霊を依頼。麻衣はなりゆきからゴースト・ハンター:ナルシストのナルちゃんこと、渋谷一也の助手をつとめることになる。
 講談社“ティーンズハート”の小野不由美さんのシリーズです。テンポはいいのだけれど、私はやっぱ十二国記シリーズの方がいいわ。娘たちはとっても気に入り、このシリーズを図書館で借りて読んでいます。

悪霊がいっぱい!?
小野 不由美
講談社 1989-07


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2000年10月21日

「図南の翼」小野不由美

 恭国先帝崩御から27年。新王はまだ現れない。国は勢いをつけて傾き、街に妖魔が出現する。首都連檣に住む12才の少女:珠晶。豪商の家に生まれ、何不自由なく暮らしている彼女は、蓬山にいる麒麟に会うべく、昇山を決意する。
 十二国記シリーズ。 『風の万里 黎明の空』でちらっと登場した珠晶が主人公です。勝ち気で横柄にすら思われる珠晶ですが、憎めない。他編で登場した人物に再会できる楽しみもあります。

図南の翼- 十二国記
小野 不由美
講談社 1996-02


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2000年10月19日

「魔性の子」小野不由美

 教育実習生として母校である私立男子校を訪れた広瀬は、担任教官の後藤のクラス:2年6組の生徒の中に、不思議な雰囲気の“高里”という生徒に出会う。幼い頃“神隠し”にあったという高里の周囲では、不慮の事故が続発する。
 十二国記シリーズの外伝にあたります。これだけを単独で読んだら、あまり私好みではなかったかも。でも、ここで十二国記の謎がまた一つ浮き彫りになって、それが今後どういうふうに展開していくのか、期待感が高まります。異者の孤独、恐怖の極限状態での人間の醜い本質・・・といったテーマは 『屍鬼』にも通じているように思えました。

魔性の子
小野 不由美
新潮社 1991-09


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2000年10月18日

「風の万里 黎明の空」小野不由美

 新王即位。慶東国の若き景王は貧窮した国を建てなおしたいと願うが、官を掌握しきれず、悩み迷うばかり。北西の芳極国では峯王仲韃がその圧政のために討ち取られ、彼の娘:祥瓊は辺境の山村の里家に送り込まれた。蓬莱から流れてきた海客:鈴は才国翠微洞の主:梨耀の下女として仕えていた。
 十二国シリーズ。 『月の影 影の海』の続きの話になります。三人の少女の成長と出会いが軸となっています。主要人物の3人が17才くらいの少女であるということで、やや軽くなってしまった印象があり、ハイティーン向けに書かれたものということを感じますが、それでも十分におもしろい。

風の万里 黎明の空〈上〉十二国記 講談社X文庫?ホワイトハート 風の万里 黎明の空(下) 十二国記 講談社X文庫?ホワイトハート

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2000年10月16日

「東の海神 西の滄海」小野不由美

 戦乱の世の蓬莱。六太は父親によって山奥に捨てられた。延麒として迎えられた六太は、蓬莱生まれの男:小松尚隆を雁州国の王に選ぶ。それから20年、荒れはてていた雁州国に緑が蘇ってきたころ、六太を旧知の友、更夜が訪れる。
 十二国シリーズ。はまっています。 『月の影 影の海』や 『風の海 迷宮の岸』でも登場した延王・延麒の物語。十二国記版暴れん坊将軍とでもいいましょうか。壮快。爽快。

東の海神 西の滄海 十二国記 講談社X文庫?ホワイトハート 東の海神 西の滄海?十二国記←講談社文庫版の表紙

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2000年10月15日

「風の海 迷宮の岸」小野不由美

 蓬山の捨身木の白い枝に実った金の果実・・・泰果。そこから孵るはずであった麒麟:泰麒だったが、その果実は蝕の歪みの中に失われた。そして10年。蓬莱で生まれ育った泰麒が蓬山に戻ってきた。
 十二国シリーズ。載国の幼い麒麟:泰麒が泰王を選ぶまでのお話。 『月の影 影の海』で十二国記ワールドをおおよそ把握できていたので、戸惑うことなく楽しく読めました。満足満足。泰麒がいじらしくてたまらない。

風の海 迷宮の岸〈上〉 十二国記 講談社X文庫?ホワイトハート 風の海 迷宮の岸(下) 十二国記 講談社X文庫?ホワイトハート

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2000年10月14日

「月の影 影の海 十二国記」小野不由美

 女子校に通う中嶋陽子は一月ほど前から奇妙な夢を見続けていた。漆黒の闇の中を異形の獣の群が近づいてくる。ある日の放課後、職員室に呼ばれていた陽子の前に薄い金髪の男が現れて言った。「……見つけた。あなただ」その男はケイキと名乗った。
 半年くらい前に読み始めたものの、物語の世界に入り込めないまま上巻途中で滞っていました。久しぶりにページを繰ったわけですが、陽子がセーラー服を脱ぎ捨て自らの運命を直視し始めるとともに、私もまた十二国の世界に取り込まれていました。おもしろい!
 女子高生が異界に流れ着くという物語の冒頭部が、『彼方から』(ひかわきょうこ)というマンガに似ています。展開は『月の影・・・』の方がハードかな。

月の影 影の海〈上〉 十二国記 講談社X文庫?ホワイトハート 月の影 影の海〈下〉 十二国記 講談社X文庫?ホワイトハート 彼方から (1)彼方から (1)彼方から (10)

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1999年08月15日

「東亰異聞」小野不由美

 明治元年7月に「江戸」から名前を変えた、「帝都・東亰」。その誕生から29年、夜の闇の中から浮かび上がる、火炎魔人、闇御前、人魂売り・・・。新聞記者:平河新太郎は大道芸師:万造とともに闇御前らの事件を追ううちに、鷹司家のお家騒動に行き着く。

東亰異聞
小野 不由美
新潮社 1999-04


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1999年02月09日

「屍鬼」小野不由美

 土葬の風習の残る、間の他から孤立したような村「外場」。暑い夏、村に原因不明の死者が相次ぐ。僧侶の室井静信と医師の尾崎敏夫は、相次ぐ死に疑念を抱き、対峙しようとするが・・・。
 上下巻で1270ページという長編です。(※現在は文庫全5巻が出ています) 読み始めは少々戸惑いましたが、話が進むにしたがい加速度的に読めてしまいました。
 萩尾望都さんの「ポーの一族」を思い出します。

屍鬼〈1〉

「屍鬼 」小野不由美 新潮文庫

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