桐野夏生

2001年02月21日

「光源」桐野夏生

 プロデューサー:玉置優子、脚本・監督:薮内三蔵、撮影:有村秀樹、主演:高見貴史、井上佐和…。三蔵が優子に持ち込んだ脚本『ポートレート24』。それを映画にすべく、新人監督、撮影者、演技者らの駆け引きとぶつかり合いを描く。
 “作り上げる”ことの難しさが描き出されています。先日NHKの「ようこそ先輩」という番組で小学生が文集の“編集”に取り組んでいましたが、そこでは熱いバトルが繰り広げられていました。本にしろ、映画にしろ、それが世に出るまでには熱い闘いがあるのですね。そして闘いに破れることもある。

光源
桐野 夏生
文藝春秋 2003-10-11


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2000年07月16日

「ローズガーデン」桐野夏生

 ミロの別れた夫:河合博夫の回想による高校時代の村野ミロを描いた表題作、女探偵として仕事をする現在のミロを描いた、漂う魂/独りにしないで/愛のトンネル の4編収録。 
 今回のミロは“緑子”(「RIKO」柴田よしき)と“葉村晶”(「依頼人は死んだ」若竹七海)を足して割ったような感じ。女探偵であること、死者に絡んだ謎を解いていくこと、悪意とほのかな狂気が感じられることなど、『依頼人は死んだ』と似通った印象を受けました。
ローズガーデン
桐野 夏生
講談社 2003-06


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1999年06月01日

「柔らかな頬」桐野夏生

 森脇カスミの5才の娘:有香が、二家族で訪れていた北海道の別荘地から突如姿を消す。カスミは娘の失踪のその前夜、石山洋平と肌を重ねていた。失踪から5年、カスミの有香を捜す漂流は続く。内海純一という死を宣告された元刑事を伴って。
 人物描写、心理描写はさすが・・・という感じ。しかし、真相は薮の中ですっきりしない。もともと「真相」など、わからないものなのかも知れない。

柔らかな頬 (上) 柔らかな頬 (下)

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1999年04月01日

「ジオラマ」桐野夏生

 短編集。普通の生活を送っている人たちの、小さな秘密。ふとしたきっかけで踏み外した道。
 蟻地獄・・・という言葉を思い浮かべてしまう。

ジオラマ
桐野 夏生
新潮社 2001-09


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1998年12月20日

「水の眠り 灰の夢」桐野夏生

 「女探偵村野ミロの父:村野善三の若き日を描く。1963年、週刊誌のトップ屋:村野が追う連続爆弾魔「草加次郎」と、女子高生殺人の二つの事件が交差する。ミロの出生の秘密も明かされる。

水の眠り 灰の夢
桐野 夏生
文芸春秋 1998-10


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1998年12月07日

「錆びる心」桐野夏生 

「虫卵の配列」「羊歯の庭」「ジェイソン」「月下の楽園」「ネオン」「錆びる心」 
通じ合っている、伝わっていると思っていた気持ちは、実は独りよがりなものだった。そんな心理劇ともいえる6つの短編。

錆びる心
桐野 夏生
文春文庫 2000-11


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1998年12月04日

「天使に見捨てられた夜」 桐野夏生

 探偵:村野ミロのシリーズ第2弾。「アダルトビデオの人権を考える会」の代表:渡辺房江に、失踪したAV女優:一色リナの捜索を依頼される。
 桐野夏生さんを読むのはこれで3作目だが、どれも面白く読めた。お気に入り作家が増えた。

天使に見捨てられた夜
桐野 夏生
講談社 1997-06


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1998年12月02日

「顔に降りかかる雨」桐野夏生

友人の耀子が1億円とともに姿を消した。耀子の恋人成瀬とともに、私(村野ミロ)は耀子と1億円の行方を追う。
93年度江戸川乱歩賞受賞作。

顔に降りかかる雨
桐野 夏生
講談社 1996-07


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1998年11月14日

「OUT 」桐野夏生

弁当工場の夜勤の4人の女たち。その中の一人が発作的に夫を絞殺し、一人の仲間に助けを求める。4人の女たちの向かうところは・・・。
切ったはったが苦手な私にはちょっとキツイ描写もありましたが、一気に読ませる内容でした。

OUT 上  講談社文庫 き 32-3

「OUT(上・下) 」桐野夏生 講談社文庫

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