五條瑛

2005年06月26日

「恋刃《Lancet》」五條瑛

恋刃?Lancet 経済産業省に勤務している桑田惣一はふらりと足を踏み入れたアートギャラリー「ミューズ」の刺青の個展で高校時代の友人:彫翔と再会する。そして同じ省内の先輩:畠が失踪する。桑田は彼から「通商の歴史」と書かれた箱を託される。

 「断鎖」「紫嵐」「心洞」に続く<革命>シリーズ第4弾。
 これまでの3話は重なりながらも一話完結という感じだったのですが、ここに来てこれまでの登場人物が総出演。読んでは忘れる私には辛い展開。亮司とリャンのエピソードなんて忘れちゃってます。文庫で揃えて読み返さないことにはラストまでついていけません。(第10弾までになる予定らしい)おまけに微妙な終わり方。第5弾の「愛罪」も気になります。

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2002年12月31日

「君の夢はもう見ない」五條瑛

 小さな出版社『中華文化思想研究所』の所長:仲上孔兵は、かつてアメリカ国防総省の情報機関の一つである<会社>の東京支社専用メールマンを務めていた。現在は直接的活動からは身を引いているが、メールマンという雑用だけは続けている。 胸壁の美女/髪の先から/秋愁の蟹/聖夜に君の名を呼べば/薔薇の行方/偽りの季節/約束/君の夢は、もう見ない
 仲上は 「プラチナ・ビーズ」等の<鉱物シリーズ>でも登場したはずですが、記憶に残っていませんでした。<鉱物シリーズ><革命シリーズ>それらの外伝が密接に絡み合って、ひとつの世界が浮き上がっていく様が、とても興味深いです。
君の夢はもう見ない
五條 瑛
集英社 2002-10


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2002年12月12日

「紫嵐 <Violet Storm>」五條瑛

 1975年カンボジア。鳩ことキュー・ティットの記憶はそこから始まる。それから二十余年、鳩はカンボジア難民として日本に定住していた。一緒に組んでいたタイ人のチューンが怪我をし、もぐりの医師:蘇政道の診療所で鳩は小さな少年に出会う。少年は‘すみれ’といった。半島からやってきたという。
 「断鎖」に続く<革命小説>シリーズ第2弾。五條さんの小説に出てくる男たちはみな格好いいです。鳩や亮司もいいけれど、なんといっても「すみれ」の存在感が大きい。 「プラチナ・ビーズ」でのあの子ですね。これからのすみれの成長ぶりが楽しみです。サーシャを凌ぐような人物になるのかな。カンボジアのこと、難民のこと…ほんとに私って何も知らないなぁ。
紫嵐
五条 瑛
双葉社 2005-03


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2001年07月07日

「断鎖 <Escape>」五條瑛

 表向きは英字百科事典の訪問販売員だが、空路密航の斡旋をしている会社に勤めている亮司。中国から三人の女がやってきたのと同じ頃、亮司は長身の赤い薔薇の花束を持った男と出会う。
 帯によると、<革命小説>シリーズ第一弾とのこと。五條さんの小説を読むと‘アジア’について考えさせられます。『プラチナ・ビーズ』で印象的だったサーシャも登場。これからの動きが楽しみです。今後、葉山と亮司の接触もあるのかな。
断鎖"Escape"
五條 瑛
双葉社 2001-05


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2001年02月09日

「夢の中の魚」五條瑛

 韓国日報の記者を副業とする韓国国家情報部:洪敏成(ホンミンソン)と、レスラー上がりの九州生まれの在日韓国人:パクとの交流が軸となった連作短編集。 GAILA/For the girl/ナミエ/ここに、眠る/ロメオ/腐りかけた林檎の木/夢の中 の7話。プロローグ・エピローグともいえる「少年I・II」によって、一つの長編小説として読むこともできる。
 「プラチナ・ビーズ」「スリー・アゲーツ」の姉妹編。葉山隆もちょこっと登場します。こうやって登場人物の“外伝”のようなものがあると、作品の世界が広がって楽しい。 
夢の中の魚
五條 瑛
集英社 2000-12


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2000年12月11日

「冬に来た依頼人」五條瑛

 かつて一緒に暮らした恋人:成美に会うのは6年振りだった。調査事務所を営むわたしの前に現れた彼女は言った。「主人を捜して欲しいの」。成美の夫は会社の金を持ち出し、クラブのホステスとともに姿を消したという。
 失踪の真実に迫っていく過程が淡々と描かれています。訪ねていった店のホステスに「キリエ」という美少女が登場しますが、キリエというと高校の時の歌のテストを思い出してしまう。「キリエ・エレイソン」…どういう意味だったっけ? とにかく“聖歌”です。
冬に来た依頼人
五條 瑛
祥伝社 2000-10


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2000年12月08日

「スリー・アゲーツ 三つの瑪瑙」五條瑛

 偽造ドル紙幣“スーパーK”に関わっていると思われる、北朝鮮の工作員:チョンは、ソウルでの銃撃戦の現場から姿を消し、日本に潜入したらしい。HUMINT担当官:葉山隆は現場残された『チョン文書』から、彼の足どりを追う。
 『プラチナ・ビーズ』の続編。話としてはこれで完結していますが、前作ともつながっていて、さらに大きな物語になる予感。人間関係など前作で把握できているので、入り込みやすく、物語を堪能できました。これからの展開が楽しみです。
スリー・アゲーツ 三つの瑪瑙
五條 瑛
集英社 2002-11


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2000年11月30日

「プラチナ・ビーズ」五條瑛

 HUMINT(人的情報収集活動)の<会社>のアナリスト(情報分析官):葉山隆。彼が聞き取りをした対象者:町田洋子が謎の事故死を遂げた。洋子の話に出た謎の男の正体は? そして在日米軍の脱走兵の惨殺との関わりは?
 なかなか読みごたえのある一冊でした。著者は防衛庁の勤務経験有りということで、それが反映されているように思いました。葉山をとりまく人たちがそれぞれ謎めいて魅力的。シリーズになっているようだから、他の本も読まなくちゃ。登場人物の過去や関係が徐々に明かされることを期待して。
プラチナ・ビーズ
五條 瑛
集英社 2001-07


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