笹生陽子
2005年07月20日
2005年06月05日
「ぼくらのサイテーの夏」笹生陽子
終業式の日、ぼくら6年2組チームは[階段落ち]ゲームをしていた。対戦相手は6年4組チーム。逆転負けにキレたぼく:桃井は階段からダイビング。その結果は左手のギブスと4週間のプールそうじの刑。ぼくは夏休みを2組の栗田とともにプールサイドで送ることになった。
第30回日本児童文学者協会新人賞、第26回児童文芸新人賞受賞作。
サイテーの夏はサイコーの夏!
桃井の成長、栗田との友情、あにきとのぞみちゃん…とても爽やかな元気な気持ちになれるお話でした。
二つの家族が抱えている問題は決して小さいものではなく、これからもたくさんの壁に突き当たりそうだけれど、きっと大丈夫…そう思えました。
やまだないとさんの挿し絵(イラスト)もイイ感じです。
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第30回日本児童文学者協会新人賞、第26回児童文芸新人賞受賞作。
サイテーの夏はサイコーの夏!
桃井の成長、栗田との友情、あにきとのぞみちゃん…とても爽やかな元気な気持ちになれるお話でした。
二つの家族が抱えている問題は決して小さいものではなく、これからもたくさんの壁に突き当たりそうだけれど、きっと大丈夫…そう思えました。
やまだないとさんの挿し絵(イラスト)もイイ感じです。
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「サンネンイチゴ」笹生陽子
森下ナオミ。小心者で存在感のかけらもない中学2年生、文芸部。学校帰りに寄り道した古本屋を出た後、前かごに入れていたサブバッグがなくなっていることに気づく。その時「だいじょうぶ?」と声をかけてくれたズカちんこと手塚は、学年きってのトラブルメーカー:柴咲アサミと付き合っているという噂だ。
ぱっとしない主人公に見かけは派手だけれど内面はしっかりしているアウトロー…という構図が、「バラ色の怪物」と似ていてちょっと食傷気味。それでも登場人物たちの心が通い合っていく過程はとても爽やかで気持ちいいです。
実行はできないのにあれこれと妄想するナオミに共感。誰しもこういう一面があるのかもしれませんね。
ぱっとしない主人公に見かけは派手だけれど内面はしっかりしているアウトロー…という構図が、「バラ色の怪物」と似ていてちょっと食傷気味。それでも登場人物たちの心が通い合っていく過程はとても爽やかで気持ちいいです。
実行はできないのにあれこれと妄想するナオミに共感。誰しもこういう一面があるのかもしれませんね。
2005年03月25日
「バラ色の怪物」笹生陽子
9月1日、2学期の始業式。吉川ミチルはお手製のマスクをかぶって校舎の屋上に現れた。校内屈指のトラブルメーカー、奇行マニアの吉川。あわてて駆けつけた教師たちに取り押さえられ、マスクをむしり取られた彼女の髪は蛍光ピンクのベリーショートになっていた。騒ぎの中、寝不足の遠藤トモユキは貧血を起こし、手をつく暇もなく顔面からうつぶせに倒れる。
遠藤は母と二人暮らしの中学二年生。壊れた眼鏡のことを母に言い出せない。そんな時友人の宇崎からアルバイトの話を聞き、三上ハルヒコに紹介される。続きを読む
遠藤は母と二人暮らしの中学二年生。壊れた眼鏡のことを母に言い出せない。そんな時友人の宇崎からアルバイトの話を聞き、三上ハルヒコに紹介される。続きを読む
2005年03月11日
「ぼくは悪党になりたい」笹生陽子
ぼくは悪党になりたい 笹生 陽子 角川書店 2004-07 by G-Tools |
「ダ・ヴィンチ」に載っていた広告のコピー(「思わず一気読み」「日本一へたれ」「直球ど真ん中」)に心惹かれ、図書館で見かけて早速借りてきました。
たしかに一気読みでした。一読後思ったこと。
「ぼくは悪党になりたい」と「ぼくは勉強ができない」(山田詠美)はちょっと似ている。
どこがって、まずはタイトル。
そして主人公は両方とも17歳の男子高校生。
父親がいなくて、思い人は年上の女性。
でも主人公たちは正反対。
「勉強ができない」時田秀美は枠にはまらず奔放に生きている。
一方「悪党になりたい」兎丸エイジは真面目なさえない高校生。
母親が仕事柄留守がちなこともあって、小学生の異母弟の面倒を見、家事だっておてものも。
こんなにタイプの違う主人公でしたが、両方とも読後はすっきりさわやかな気持ちになれる本でした。
秀美もエイジも、悩んで、じたばたして…でも二人とも素敵です。
おたくゲームにはまるイケメン羊谷も大好きです。
参考: