柴田よしき

2001年11月11日

「猫と魚、あたしと恋」柴田よしき

 女性を主人公とした短編集。 トム・ソーヤの夏/やすらぎの瞬間/深海魚/どろぼう猫/花のゆりかご/誰かに似た人/切り取られた笑顔/化粧/CHAIN LOVING
 あとがきで‘この作品集の中に「あなた」はいましたか?’と筆者は問いかけますが、「わたし」はいなかったなぁ。「切り取られた笑顔」の奈美がホームページ作りにはまる気持ちはわかる。「化粧」のラストがやさしくて好きでした。
猫と魚、あたしと恋
柴田よしき
光文社 2004-09-10


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2000年12月26日

「象牙色の眠り」柴田よしき

 知人の借金が保証人の夫が背負うことになったため、マンションを売り、あたし:工藤瑞恵はパートでの家政婦をすることとなった。勤め先の原邸には未亡人と子ども3人が暮らしてたが、半月前に長女:原かおりがひき逃げにあり、意識が戻らないまま病院で眠り続けている。
 帯の言葉のため、結末が予測できてしまったのが、ちと悔やまれる。
象牙色の眠り
柴田 よしき
文芸春秋 2003-05


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2000年10月28日

「フォー・ユア・プレジャー」柴田よしき

 無認可保育園『にこにこ園』の園長ハナちゃんこと花咲慎一郎の副業は私立探偵。今回の仕事30才のOLからの依頼の人捜し。時期を同じくして恋人の奈美が何者かに拉致される。
 「フォー・ディア・ライフ」に続く園長探偵ハナちゃんの第二弾。ハナちゃんをとりまく女性たちが魅力的。元妻の麦子さんもいい味出てます。前作では気づかなかったけれど、「RIKO」シリーズと登場人物がダブっているのね。(両シリーズの本当の主役は“山内”なのか!?)
 軽い語り口の中に、都市の保育園事情の不備も浮き彫りにされています。
フォー・ユア・プレジャー
柴田 よしき
講談社 2003-08


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2000年10月13日

「PINK」柴田よしき

 1995年1月。メイは阪神淡路大震災で婚約者の由起夫を失う。そして一年半、東京の親元に戻ったメイが自暴自棄なき持ちで臨んだ見合いで出会った湯原達也は、由起夫に似ていた。結婚から3年、メイは達也とともに芦屋のマンションで暮らしている。そんなメイのもとに見知らぬ差出人:2thinksからのメールが届く。『そろそろ時間切れです。』
 さくさく読みやすいのですが、ちょっと詰め込みすぎて上滑りしちゃってるかなという印象。私が「夫婦の愛情モノ」が苦手だからかもしれない。星鬼宗教祖の世間離れした奈津実さんに、えも言われぬ魅力を感じるので、彼女にはもうちょっと軽いタッチの作品に再登場して欲しいな。
PINK
柴田 よしき
双葉社 2000-09


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2000年09月08日

「月神(ダイアナ)の浅き夢」柴田よしき

 RIKOシリーズ第三弾。独身の美男子警察官が立て続けに5人殺された。それも手足と性器を切断され、木の枝に吊されるという残忍な手口で。村上緑子はかつての上司である高須義久の推薦により、合同捜査本部に加わることになる。
 もうじき三歳の達彦とともに、明彦と暮らし始めた緑子。警官を辞めるという思いが緑子の心に去来します。そういった緑子の母として女としての心の揺れも、事件の謎解きとともに、見どころとなっています。しかし、だんだんと明彦さんの影が薄くなり、他の男達の魅力が増してきている気がするんですけど…。
月神(ダイアナ)の浅き夢
柴田 よしき
角川書店 2000-05


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2000年09月02日

「少女達がいた街」柴田よしき

 1975年。渋谷はノンノの街。ロック喫茶で知り合い、友達になったチアキは本名も知らないが、学校のクラスメートよりも遥かに親友と思える相手だ。ある日ノンノは、ロック喫茶で自分に似たナッキーという少女に出会う。
 前半は70年代の「親友探し」をする少女を描いた青春小説のようでもあります。それが後半がらりと場面転換。21年の歳月を経てさまざまな謎が明らかにされていきます。でも謎は解けてもあまりに哀しい。
少女達がいた街
柴田 よしき
角川書店 1999-04


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2000年06月14日

「桜さがし」柴田よしき

 成瀬歌義、安枝洋介、田津波綾、大河内まり恵・・・中学を卒業してから約10年、新聞部の仲間4人が恩師:浅間寺竜之介の家を訪ねる秋の日から物語は始まる。京都を舞台にした連作短編。 一夜だけ/桜さがし/夏の鬼/片想いの猫/梅香の記憶/翔べない鳥/思い出の時効/金色の花びら 
 柴田よしきさんの作品はこれまでRIKOシリーズなど新宿を舞台にしたものしか読んでいなかったので、最初は雰囲気の違いに戸惑いました。RIKOシリーズを原色の勝った油絵とすると、こちらは淡い水彩の風景画という感じでしょうか。古都の四季のうつろいの中での若者達の恋愛を含む心模様、各ストーリーにそっと添えられた謎解きが、季節の花や風物をあしらいながらしっとりと描かれています。
桜さがし
柴田 よしき
集英社 2003-03


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2000年04月14日

「フォー・ディア・ライフ」柴田よしき

 新宿二丁目の築38年のボロビルの2階にある私設の無認可保育園『にこにこ園』。園長は元刑事の花咲慎一郎。彼は万年赤字の園の経営の補填にと、探偵の副業をしている。百々組に監禁されている若者をなんとか連れ戻せたかと思うと、次は家出少女の捜索。
 不眠不休、八面六臂の園長:ハナちゃん。“組”がからむストーリーは好みではないのですが、『にこにこ園』へのハナちゃんの想いが、殺伐とした物語に暖かさをあたえています。行き場のない不法滞在の外国人女性や国籍のない子供たち、そういった子供たちを受け入れる保育所や病院がないこと。かなしい現実も描かれています。
フォー・ディア・ライフ
柴田 よしき
講談社 2001-10


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2000年03月31日

「聖母(マドンナ)の深き淵」柴田よしき

 育児休暇が明けて辰巳署勤務となった村上緑子(りこ)。TG(トランス・ジェンダー)の磯島豊に頼まれ、牧村由香の消息を追うために、緑子はもと刑事の私立探偵:麻生を訪れる。
 「RIKO」の続編。
聖母(マドンナ)の深き淵
柴田 よしき
角川書店 1998-03


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2000年03月21日

「RIKO −女神の永遠−」柴田よしき

 新宿署刑事課の村上緑子(りこ)は、ポルノビデオ販売店から押収された中に、少年のレイプシーンが撮影されたビデオを見つけ、そこに悪質な犯罪を感じる。防犯課の鮎川慎二と捜査を進めていくうちに被害者と思われる二人の人物が死亡している事実に突き当たる。そして本庁との合同捜査。緑子は二人の男と再会する。
 デビュー作で、横溝正史賞受賞作。緑子の“女”としての視点と魅力にすいすいと読めた作品でした。ポルノビデオがらみで思い出されるのが、桐野夏生さんの「天使に見捨てられた夜」ですが、ミロも緑子も、ちょっと疲れた感じの格好良い女性なんだなぁ。
RIKO 女神(ヴィーナス)の永遠
柴田 よしき
角川書店 1997-10


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