菅浩江

2007年04月07日

「ゆらぎの森のシエラ」菅浩江

シエラも金目も魅力的で、なかなか楽しく読めはしたのだけれど、やや説明不足かなぁと思わないでもないです。金目の過去を知りたいですね。なぜ彼にシエラの声が聞こえたのかとか。そしてパナードの力の秘密が分かるような分からないような…。言わんとしていることは分からないでもないけれど、なぜ彼の思うままに創れるのかが分からない。リュクティの像で彼が何をしようとしていたのかも、ピンとこない。……結局、私の頭がこの世界観についていけてないということかな。

ゆらぎの森のシエラ ★★★__
(カバーのあらすじより)
塩の霧で立ち枯れした木々と、凶暴化した動植物に囲まれた地、キヌーヌ。創造主パナードの手で最強の異形へと変えられ、殺人を強制されていた青年・金目は、彼を騎士と呼び慕う少女シエラと出会ったことで自我を取り戻す。主への復讐のため、異形のものたちに戦いを挑む金目。しかしシエラに内在する、進化に繋がる世界の秘密が、二人を想像もし得ない運命に導こうとしていた。



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2006年09月07日

「おまかせハウスの人々」菅浩江

おまかせハウスの人々 ★★★☆
近未来の日本の日常が描かれています。
少しずつ私自身に当てはまることもあったりして、おののきます。

内容(「MARC」データベースより)
掃除、洗濯、買い物まで目配りのきいた全自動住宅に住むモニターたち。あとは「おまかせ」で幸せを手にいれることができる。そのためには…。表題作を含め、菅マジックが冴えわたる全6編を収録。近未来の日常を描く作品集。


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2002年07月03日

「五人姉妹」菅浩江

 クーロン、ロボット、ネットの仮想現実、人工授精…先端の科学が生み出す心の揺れを描いたSF短編集。 五人姉妹/ホールド・ミー・タイト/KAIGOの夜/お代は見てのお帰り/夜を駆けるドギー/秋祭り/賤の小田巻/箱の中の猫/子供の領分
 読み終わって思い浮かんだ言葉は‘アイデンティティー’でした。クーロンが、ロボットが、TBが、‘自分’が何であるかを模索している…そんな姿がいくつも描かれていたように思います。「お代は見てのお帰り」は「永遠の森」系列のお話。ネットが日常になっている者にとって「夜を駆けるドギー」は臨場感がありました。「秋祭り」の切なさが一番のお気に入り。
五人姉妹
菅 浩江
早川書房 2005-01


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2001年11月05日

「アイ・アム I am.」菅浩江

 2013年創設の私立エナリ病院。私はそこで介護全般の手伝いをするために開発されたロボット。私は江成院長と総看護士長から‘ミキ’という名を付けられ、病院の仕事を始める。
 ありがちな設定のようにも思いますが、医療や看護についての思いなど、著者ならではの優しさが伝わってくる物語でした。
アイ・アム I am.
菅 浩江
祥伝社 2001-10


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2001年09月12日

「鬼女の都」菅浩江

 プロデビューを目前に控えていた京都在住の同人誌作家:藤原花奈女が、一面にひろげられた着物の中で手首を切った。彼女を追いつめた‘ミヤコ’とは? 花奈女に心酔していた吉田優希は、同人誌仲間の益子山ちなつ、きしの櫻とともに京都を訪れる。
 花奈女の遺した言葉が何度も繰り返されるのに、少々辟易しました。小料理屋の‘陶子’さんは 『鷺娘』の朱鷺絵を思わせました。いろいろ仕掛けがあったけれど、いちばん気に入ったのは‘沢松’。
鬼女の都
菅 浩江
祥伝社 2001-09


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2001年01月16日

「鷺娘 −京の闇舞−」菅浩江

 京都Kホテル。大学生の南条保は、恋人の小川原美樹に、福岡で就職を決めたことをなじられる。その美樹の心に忍び寄る黒い霧。美樹とケンカ別れした後、南条は若い舞妓:朱鷺絵に出会う。
 舞妓、怨霊、狐、安倍清明・・・何でも有りという感じで、楽しく読めました。あとがきによると、菅浩江さんは京都生まれで日本舞踊をされていたとか。話は続いていきそうな感じなのですが(あとがきにも“今度”とあるし)、このお話の続編はでているのでしょうか? 怨霊:烏珠の描写を読んで思い出したのが、「われこそは〜たまずさがおんりょう〜」でした。わたしとほぼ同年代の菅さんが、NHKの人形劇『新・八犬伝』を見ていたことは、十分考えられる。
鷺娘 京の闇舞
菅 浩江
朝日ソノラマ 1991-08


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参考:NHK DVD 人形劇 新・八犬伝 劇場版

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2001年01月15日

「氷結の魂 上・下」菅浩江

 花の都、リアチュール。ベイモット神への感謝祭を前に、魔王グラーダスの氷の矢を胸に受けたガレイラ・リアチェリス王女。同盟国使節団の団長として、泉の国の第二王子ゼス・キアロスは、変わり果てたリアチュールを訪れる。
 冷え込みの厳しいこの季節にピッタリのお話。雪や霜、氷などの描写がきれいです。アンデルセンの雪の女王の世界と重なります。
氷結の魂〈上〉 氷結の魂〈下〉
氷結の魂〈下〉

菅 浩江
徳間書店 1994-04


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参考:雪の女王

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2001年01月13日

「<柊の僧兵>記」菅浩江

 砂漠の中にぽつんぽつんと点在する緑の“聖域”。15才のミルンは他の子供たちのような褐色の肌を持たない“白い子供”だった。<光の矢>の儀式の日、村はネフトリアと名乗る男達の襲撃を受ける。逃げ延びた白い子供のミルンとアジャーナは、<柊の僧兵>を探すべく、砂漠に出る。
 菅さんを読むのは3作目。SFにも慣れてきて、お話を楽しめるようになってきました。
“柊の僧兵”記
菅 浩江
徳間書店 2000-11


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2001年01月12日

「メルサスの少年 「螺旋の街」の物語」菅浩江

 都市から遠く離れた辺境の地、メルササス。螺旋の街と呼ばれるそこは、獣の身体を持つ遊女たちが暮らす歓楽の街。イェノムは、その街で暮らすただ一人の少年だった。トリネキシア商会の暗い野望がパラサンサ鉱石を産するパラサの山に向けられていた。
 <からくり華燭期><欠落の時代>を経た<新・文化期>というのがこの物語の時代となっています。「ナウシカ」の世界観に共通するところがあるかな。「螺旋」というのは、やはり遺伝子を象徴しているのでしょうか?
メルサスの少年 「螺旋の街」の物語
菅 浩江
徳間書店 2001-01


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2000年09月16日

「永遠の森 博物館惑星」菅浩江

 地球と月との重力均衡点にぽっかりと浮かんだ巨大博物館苑<アフロディーテ>は音楽・舞台・文芸全般を担当する<ミューズ>、絵画工芸部<アテネ>、動植物園<デメテル>の三部門に別れている。田代孝弘はそれらを統括・調整するのが総合管轄部署<アポロン>で、日々雑務に追われていた。9つの連作短編。 天井の調べ聞きうる者/この子はだあれ/夏衣の雪/享ける形の手/抱擁/永遠の森/嘘つきな人魚/きらきら星/ラヴ・ソング
 きれいなお話が好きです。優しい気持ちに、幸せな気分にしてくれるから。そしてこの本は紛れもなく“綺麗”なお話。「天井の調べ聞きうる者」では、『アナン』を思い浮かべました。お気に入りは「夏衣の雪」「享ける形の手」「ラヴ・ソング」・・・どうもわたしは“音楽”関係のお話が、好みらしい。
永遠の森 博物館惑星
菅 浩江
早川書房 2004-03-09


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