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2005年04月26日

「Lな気分」キノ

Lな気分 小林結衣として生まれた私は、3歳の時に杉山結衣となった。ママとパパが離婚したから。そしてこの名前ももうすぐなくなる。新しくパパになる人には私と同い年の男の子がいるという。 碧天文文芸大賞特別賞受賞作。
 中学3年生の芹澤愛未の恋と失恋を描いた「苺の砂丘」を併収。

 著者のキノさんは1988年生まれ。娘たちと2歳しか違わない。「Lな気分」は中2の春休みに書いたそうです。それだけで冷静な気持ちでは読めません。「物語そのもの」ではなく、どうしても「娘と同年代の女の子が書いた話」として読んでしまう。展開が少女漫画チックだよなぁなんて批判めいた読み方をしてしまう。一方で、今時の女子中学生の気持ちをのぞき見しているようでざわざわした気分になってしまう。(なんたって娘と同世代)
 中学校生活を書いた「苺の砂丘」の方が、作り物っぽくなくて好きかな。
 文章は読みやすかったです。ところどころ若者っぽい言葉遣いも見られたけれど、それは演出であって、全体的に端正なしっかりした文章だと思いました。

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2005年02月20日

「魍魎の匣」京極夏彦

魍魎の匣 文庫版
京極 夏彦
講談社 1999-09


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読むつもりはありませんでした。
図書館で借りたのは、中2の娘たちにリクエストされていたから。

が、何気なくぱらぱらっと最初の何頁かを読んでみました。
魍魎にとりつかれてしまいました。
1週間ほどかかりましたが、読了しました。
前作で登場人物の設定や性格がだいたい分かってるので読みやすいのもありました。
京極堂さんの犯罪者についての蘊蓄も興味深かったです。
読み終えてしばらくはぼ〜っとしてしまいました。
も〜りょ〜って感じでした。(←どんな感じなんだ?)
その後娘たちも読み終え、何かと「みっしり」が口をついて出る我が家です。

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2001年02月02日

「かめくん」北野勇作

 以前勤めていた会社が吸収合併されることになり、円満退職(解雇)のため独身寮を出ることになったレプリカメの“かめくん”が住むことになったのは、木造二階建てアパートのクラゲ荘。近所には図書館もある。新しい職場も決まり、かめくんののほほんとした日常が始まる。
 SFとかアニメに詳しい人はより楽しめるんじゃないかと思います。SFに疎いわたしも、肉球の話とか、りんごとコンピュータCMの話では、にやり。(うちのPCはMac)あと、各章のタイトルが楽しい。模造亀:レプリカメ、機会亀:メカメ、亀記憶:カメモリー、亀手紙:カメール。

かめくん
北野 勇作
徳間書店 2001-01


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2000年10月17日

「誕生石物語」木崎さと子

 12ヶ月の誕生石をモチーフとした掌上短編集。 深紅の部屋/レディ・ヴァイオレット/双つの石/川の面/瑠璃色の鳥/古都/紅い小さな窓/遊仙窟/濃藍の瞳/七彩の雲/廻る指輪/サハラへ。
 宝石のきらめきが見せる一瞬の幻のような物語。ほとんどが40歳前後の男女の物語で、大人の童話という印象。

誕生石物語
木崎 さと子
河出書房新社 1999-08


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2000年08月21日

「青猫屋」城戸光子

 青猫屋は四代続いた人形師の家であるとともに、この土地の“歌ぶり”の“瘤抜き”をする“歌瘤士”の家でもあった。廉二郎はその青猫屋の四代目当主。両親の知れない頓痴気という少年とともに暮らしている。その青猫屋に、ツバ吉老人が48年前の歌試合の判定の依頼に訪れた。
 不思議な味わいの物語でした。古いおとぎ話のようでありながら、ドライブイン・ネクタイ・パフェ等の言葉で、現代に引き戻されます。いろいろな解釈ができそうですが、私は「歌」=「思い」という言葉に置き換えられるようにも思いました。また、この物語には“芝居(舞台演劇)”を感じました。(といっても、私は“芝居”というものを見たことはないのですが)著者紹介によると、著者はフリーの舞台演出助手とのこと。あながち私の感覚もはずれてはいないのかな。

青猫屋
城戸 光子
新潮社 1996-12


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1999年12月01日

「青の炎」貴志祐介

 櫛森秀一。進学校に通う高校2年生。母と中学生の妹との平穏な三人の生活に、「あいつ」が入り込んできた。
 これまでのホラーの路線とは一線を画しているという印象。検索・サイト・「強制終了」といった言葉が随所に見られ、インターネットをしているからこそわかる醍醐味もあるかな。せつなく哀しい。
青の炎
貴志 祐介
角川書店 2002-10


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1999年06月07日

「子供にしてあげたお話 してあげなかったお話」岸田今日子

  女優岸田今日子さんの文章(童話、エッセイ等)を一冊まとめたもの。5つの章から成る。「子供にしてあげたお話」「女の子=六歳」は松谷みよ子さんの 「モモちゃん・アカネちゃん」のシリーズを髣髴とさせる。「子供にしてあげたお話」の中の白い鳥の話は、絵本にもなっており、うちの娘たちは気に入っていた。
子供にしてあげたお話してあげなかったお話
岸田 今日子
大和書房 1994-12


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参考:しろい ことり
しろい ことり


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1999年05月02日

「十三番目の人格ペルソナ -ISOLA-」貴志祐介

 賀茂由香里は相手の感情を読みとる能力を持つエンパスである。自らの特殊な能力を役立てたいと、震災後の神戸に心のケアのボランティアを申し出、そこで一人の高校生:森谷千尋に出会う。彼女は多重人格者だった。
 後半の盛り上がりにやや欠ける印象。

十三番目の人格(ペルソナ)?ISOLA
貴志 祐介
角川書店 1996-04


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1999年04月19日

「黒い家」貴志祐介

 生命保険会社に勤める若槻慎二は、昨年春の移動で死亡保険金の査定を行う業務に就くようになった。ある日若槻は「保険金は、自殺したときでも出ますんか?」という電話を受ける。
 「天使の囀り」も怖かったけれど、負けず劣らず「黒い家」も怖い。いわゆる保険金詐欺がテーマです。昨年(1998年)の和歌山の毒入りカレー事件関係を思わせるような内容。小説の舞台は京都だけど、ちらっと和歌山も出てきます。これってあの事件の前に書かれているのよねぇ…。

黒い家
貴志 祐介
角川書店 1998-12


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1999年02月28日

「天使の囀り」貴志祐介

 ホスピス医:北島早苗の恋人で作家の高梨は、アマゾン探検から帰国後、人が変わったようになる。高梨の自殺。早苗はその背景を探ろうとする。
 ホラーです。怖かった。

天使の囀り

「天使の囀り」貴志祐介 角川書店

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1998年12月08日

「本当は恐ろしいグリム童話」桐生操

 「桐生操」は二人の女性の共同ペンネーム。残酷で荒々しい「グリム童話」初版の表現法を残しながら、その奥に隠された深層心理や意味をえぐり出して、もっと生き生きして生々しい「グリム童話」を自分なりの解釈と表現法で形作ったものが本書とのこと。
 近親相姦有り、子殺し親殺し有り…でも、初めて目にするような解釈でもなかった。各物語の後に添えられた短い解説が面白かった。

本当は恐ろしいグリム童話
桐生 操
ベストセラーズ 2001-01


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