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2002年11月23日

「猫の名前」草野たき

 奥村佳苗。中学3年生。5年前から隣に住んでいる紗枝子さんに勉強を教えてもらっている。紗枝子さんを訪ねるのはいつも窓から。入院しているという三組の平野さんを見舞ってから、それまでの佳苗の生活に歪みが生じてくる。
 友達とは、友情とは、家族とは・・・。分かり合っているようで分かり合えていない、そんな思春期の微妙な人間関係や心の動きが淡々と描き出されています。
猫の名前
草野 たき
講談社 2002-07


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2001年02月03日

「そして粛清の扉を」黒武洋

 クリスマス・イブ…一人の女子高生が若者の暴走行為によって命を落とした。それから3ヶ月後の卒業式の前日、3年D組の担任:近藤亜矢子は、29人の生徒を前に言った。「あなた達は人質です。」
 第1回ホラーサスペンス大賞受賞作。息もつかせぬ展開に、一気に読ませられます。“生徒達の犯罪”データは、近年の青少年犯罪が網羅されていると言っていいかもしれません。数年前に宮部みゆきさんの「スナーク狩り」を読んだときの読後感に少し似ているかも。虚しくて哀しい。これから思春期を迎える子を持つわたしには読むのが辛かったし、数年後のことを思うと空恐ろしい気持ちになります。こんな小説を書かせてしまう今の日本の現実社会が怖い。“無垢な若者”の物語は、もう児童文学にしかないのかしら? 自分がこの頃児童文学やファンタジーに惹かれる理由が見えてきた気がしました。
そして粛清の扉を
黒武 洋
新潮社 2005-01


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参考:スナーク狩り


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2000年11月11日

「文字禍の館」倉阪鬼一郎

 月刊「グノーシス」編集部の髀塚は、非公開のテーマパーク「文字禍の館」からの招待状が届いた。髀塚の他、二人だけ同行者が許されるが、その条件は、名字が総画数25画以上、もしくは一文字で15画以上というものだった。髀塚は纐纈、蠻とともに「文字禍の館」に向かうが・・・。
 名字の画数が7という私は「文字禍の館」に招待されることはないので、一安心。結婚前の姓はかなり画数が多いと思ったけれど、それでも25画にはならない。難しげな読めない漢字が、いっぱい出てきました。
文字禍の館
倉阪 鬼一郎
祥伝社 2000-10


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2000年02月11日

「ガーランドの瞳 愛の盲導犬物語」郡司ななえ

 13年間、家族として暮らしてきた盲導犬のベルナの死。それから3ヶ月後、追い打ちをかけるような夫:幸治さんの死。ベルナも含めて4人家族だった郡司家があっという間にななえさんと息子の幹太くんの二人だけに。でも、盲導犬:ガーランドが新しい家族としてやってくることになったのです。
 「ベルナのしっぽ」の続編。ななえさんにとっては、ベルナに続く2頭目の盲導犬:ガーランド。ななえさんも幹太くんもベルナとの暮らしが長かっただけに、つい比較してしまい、それがガーランドのプライドを傷つける。紆余曲折しながら絆を深めていく家族の様子が見えてきます。
ガーランドの瞳 愛の盲導犬物語
郡司 ななえ
イーストプレス 1999-05


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参考:ベルナのしっぽ  角川文庫

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2000年02月04日

「ペリラの手紙 盲導犬から愛をこめて」郡司ななえ

 わたしはラブラドール・レトリバーの郡司ペリラ。わたしのお母さんは、光も影も見えない視覚障害者。このわたしは、そんなお母さんの目となる盲導犬です。」
「 盲導犬ペリラの日常が、ペリラの語る言葉と、写真とで紹介されています。ペリラは郡司ななえさんの三番目の盲導犬です。
ペリラの手紙 盲導犬から愛をこめて
郡司 ななえ
朝日ソノラマ 2000-01


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1999年07月16日

「文福茶釜」黒川博行

 表題他、「山居静観」「宗林寂秋」「永遠縹渺」「色絵祥瑞」の5編が収載。美術年報社の副編集長の佐保とそれに関わる男達の美術品をめぐる駆け引き。
 欲に目が眩んだら目利きを誤り偽物をつかむ、美術品で簡単に金儲けは出来ない…ってところでしょうか。著者の黒川さんは愛媛生まれ。京都の芸大を卒業後、高校の美術教師をしていたとか。美術界の裏話もあって興味深い。マンガの「ギャラリー・フェイク」(細野不二彦)を思い浮かべた。表題が「文福茶釜」というのも、しゃれている。まさに狸と狐の化かし合いの世界。
文福茶釜
黒川 博行
文芸春秋 2002-05


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参考:ギャラリーフェイク (1)


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1999年07月13日

「もどかしい親と歯がゆい若者の国・日本」クライン孝子

 フランクフルト在住の著者がドイツから日本を見る。近年国際的信用を回復しているドイツに対し、日本は地盤沈下気味・・・その根本原因は「教育」にあると見ている。
もどかしい親と歯がゆい若者の国・日本
クライン 孝子
祥伝社 1998-01


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