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2007年04月12日

「現代<死語>ノート」小林信彦

1956年〜1976年に生まれ、今はほとんど使われなくなった<死語>を集めたもの。<死語による現代史(または裏現代史)>が作れるのではないかという発想からスタートしたとのこと。

取り上げられている言葉の一部です。
【 1950年代】
ロマンス・グレイ 太陽族 もはや戦後ではない よろめき 永すぎた春 ながら族 タフガイ 
【 1960年代】
ダッコちゃん 所得倍増 現代っ子 青田買い バカンス かぎっ子 ハッスル モーレツ社員 シュワッチ 困っちゃうナ アングラ ズッコケる あっと驚くタメゴロー
【1970年代】
ヘドロ ウーマン・リブ 三無主義 脱サラ 総括 ナウい ゆっくりズム 狂乱物価 マイナス成長 あんた、あの娘の何なのさ 三木おろし みそぎ 

1970年前後からは記憶に残っている言葉も多く、当時のことを懐かしく思い出しました。

現代「死語」ノート ★★★__
内容(「BOOK」データベースより)
「太陽族」「黄色いダイヤ」「私は嘘は申しません」「あたり前田のクラッカー」「ナウ」…。時代の姿をもっともよく映し出すのは、誰もが口にし、やがて消えて行った流行語である。「もはや戦後ではない」とされた一九五六年から二十年にわたるキイワードを紹介する、同時代観察エッセー。


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2007年03月30日

「うらなり」小林信彦

夏目漱石の「坊っちゃん」を別の視点から描いています。
「坊っちゃん」の時代から約30年後、東京を訪れた古賀は、かつての同僚である堀田と再会し、四国から九州の延岡へと転勤することになった当時のことを回想します。
古賀とは影の薄い英語教師‘うらなり’、堀田は数学の‘山嵐’。

「坊っちゃん」を読んで、さほど痛快と思えなかった私は、この「うらなり」で‘腑に落ちた’という気持ちになりました。そして「坊っちゃん」の世界がより深く理解できたように思います。

うらなり ★★★☆_
内容(「MARC」データベースより)
漱石の代表作「坊っちゃん」の登場人物、うらなり。マドンナに思いを残しながら、新任地へと赴いた彼のその後は-。明治、大正、昭和を生きたひとりの知識人の肖像を、卓抜な着想と滋味あふれる文章で描き出した一冊。


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2007年03月20日

「ミミズクと夜の王」紅玉いづき

暗い森の月の瞳を持つ夜の王。その森にやってきたのは、自分を人間ではないと語る「ミミズク」という名の少女。あまりの過酷な運命に自らが不幸に気づくことすらできない。そんな辛い過去を持つ孤独な魂の出会い。

小さなすれ違いや誤解から転落へ向かう運命の話はよくあるけれど、そういう方向に行きかけてそうはならない。こういう優しいお話もいいものですね。

ミミズクと夜の王 ★★★☆_

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2006年12月08日

「階段途中のビッグ・ノイズ」越谷オサム

我が家から100mぐらいのところに県立高校があります。夏場に窓を開けていると、学校行事のざわめきや吹奏楽部やコーラス部の練習の音など、よく聞こえてきます。その中でもひときわ大きい音はギター研究会の音。アンプ(っていうの?)を通すものだから、ギターやドラムやヴォーカルの声がびんびん響いてきます。近所からの苦情も寄せられているんじゃないかな。
でも、あまり上手とも思われない高校生達のかき鳴らす音(まさにビッグノイズ)が聞こえてくると、「やってるな、青春だなぁ」と微笑ましい気持ちになります。

廃部寸前の軽音楽部のお話。日常的に上記のような音を聞かされているのと、娘たちがほぼ同世代ということもあり、登場人物達がとても身近に感じられました。さくっと読めて、後味爽やか。
校長先生、大好きです。上に立つ人はこれくらい鷹揚でいてほしい。そしてそれを認める社会であってほしい。
階段途中のビッグ・ノイズ ★★★☆_
内容(「BOOK」データベースより)
暑い夏、無意味に熱かった僕たち、ビールなんて苦くて飲めなかったあの頃?。だめな先輩のせいで、伝統ある軽音楽部が廃部になってしまう。がけっぷちに立たされても、啓人は煮え切らなかった。しかし、幽霊部員だった伸太郎に引きずられ…。太ももが眩しい同級生への恋、頼りにならない顧問、不協和音ばかりの仲間たち。四面楚歌の状況で、啓人は「一発ドカンと」やれるのか!?振り返れば、すべてが懐かしく、愛しい。
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2006年11月10日

「警視庁少年課事件ファイル」駒田史朗

地方新聞の「家庭ブックス」というコーナーで紹介されていて興味を持ち、図書館にあったので借りてきました。
著者は元警視庁少年事件課警部とのこと。「警視庁少年課…」と堅そうなタイトルのわりに、表紙カバーのイラストは親しみやすい絵柄。中身もそんな感じでした。少年事件の堅苦しいリポートかと思いきや、むしろエッセイ。定年近い警察官や女性警察官(乃南アサさんの音無刑事シリーズを思わせるような)、おれおれ詐欺の実行犯などの視点で小説ばりの文章で事件の説明がなされていたりと、なかなか芸が細かい。くすっと笑えるようなユーモアの効いた文章もありました。

ただ、軽く親しみやすい文章で書かれてはいますが、そこで紹介されている少年たちの犯罪には愕然とします。池袋ウエストゲートパークシリーズなどで描かれているのと同じような現実があることを改めて思いました。
親として、わが子が犯罪の被害者にも加害者にもならないことを切に願います。

警視庁少年課事件ファイル ★★★
出版社 / 著者からの内容紹介
元警視庁刑事が見た、少年事件の最前線報告。
ネットを通じた架空暴走族、名門中学生の作った時限爆弾、おれおれ詐欺の手下、連続婦女暴行の性犯罪、オヤジ狩りなど、多様化・過激化する少年事件の現場報告。



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2006年07月03日

「ヘルメットをかぶった君に会いたい」鴻上尚史

 昔の曲を集めたCD集を紹介、通信販売するTV映像の中で、僕(鴻上)は彼女に出会った。1969年のヒット曲「風」とともに学生運動の映像が流れる。早稲田のキャンパス。ヘルメットをかぶった女性がビラを配っている。その彼女のはじける笑顔。僕は、彼女に会いたいと思う。
 CD集を出している会社に問い合わせ、まず記録フィルムについて聞こう。彼女への旅が始まる。

ヘルメットをかぶった君に会いたい ★★★☆

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2005年04月30日

「ボーナス・トラック」越谷オサム

ボーナス・トラック 土砂降りの真夜中、ハンバーガーショップの社員:草野哲也が運転する小型車を、黒っぽいボディの車が大音量の音楽を流しながら追い越していった。そして草野が目の端にとらえた暗い道路の上の物体。「事故だ」
 日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞作。

 突然の自らの死をあっさり受け入れる幽霊:横井亮太も、熱でふらふらになりながらも仕事熱心な(でも要領が悪い)草野も、しょうちゃんも、だいちゃんも、首コキコキも…登場人物がみんないい人です。(ひき逃げ犯という悪役もいるにはいますが)ユーモアのあるなごみ系。ハンバーガーショップの舞台裏の描かれ方も興味深いです。続きを読む

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2001年05月07日

「パーティがはじまる」小松久美子

 子どもたちからドラキュラ屋敷と呼ばれている、森の中の誰も住んでいない古い大きな石屋敷。近所に住んでいる双子のフランキーとオリバーは、二人だけの秘密があった。それは屋敷の地下室に続く、秘密の抜け道。二人が通うピアノ教室で、屋敷に引っ越してきたといううちいさな女の子:ココに出会う。
 双子の話ということで借りてみました。話のスタートは、なかなか興味を引かれる出だしだったのですが、いまひとつ盛り上がりに欠けたような…。夢’について、もうちょっと掘り下げていたらよかったかな。
パーティがはじまる
小松 久美子
理論社 1994-03


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2000年04月19日

「さらに・大人問題」五味太郎

 「大人問題」に続く絵本作家:五味太郎のエッセイ集。(戯言集と言った方がおさまりがいいかな?)“学校問題”“家庭問題”“結婚問題”“老人問題”etc 五味節でバッサバッサと切ってゆく。
 「大人問題」を読んだときには、そうよね。よくぞ言ってくれました!という感じでかなりの部分で共感できたのですが、今回は五味節が少し鼻について、ちょっと冷めた気持ちで読んでいました。私がそれだけ“大人(五味さんに槍玉にあげられているような)”になってきているということなのかもしれません。
さらに・大人問題
五味 太郎
講談社 1999-02


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参考:大人問題


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1999年05月27日

「記憶の隠れ家」小池真理子

 6つの短編集。主人公は皆40歳前後から50歳くらいまで。15年前、25年前・・・というように記憶の底に沈んでいた過去を振り返る。そしてその「過去」が現在につながってくる。

記憶の隠れ家
小池 真理子
講談社 1998-01


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1999年04月17日

「恋」小池真理子

 浅間山荘事件の起こったその冬、同じ軽井沢の別荘で一人の女子大生が殺人事件を引き起こした。矢野布美子は大学助教授:片瀬信太郎の下訳の口述筆記のアルバイトを引き受ける。片瀬夫妻との出会いから事件が起こるまでの回想。
 直木賞受賞作。読み応えありました。ラストで泣かされました。


小池 真理子
早川書房 1999-04


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1999年03月14日

「風転草 タンブルウィード」米谷ふみ子

 ロスアンジェルスに住む道子の家族は、物書きの夫:アル、12才の長男:ジョン。10才の次男:ケンは脳障害児。日本からグランマおととが訪ねてくる。芥川賞を受賞した「過越しの祭」と同様、作者の実生活が下敷きになった小説。
 障害児の親の「手記」もいろいろ読んできたが、「小説」というフィクションの形をとっているからこそ描ける部分というのもあるのではないか。夫婦ゲンカして「もう家を出る!」とスーツケースに荷物を片付ける場面、人種差別だとジョンの学校の校長にくってかかる場面・・・たくさんのメッセージが込められている。

風転草(タンブルウィード)
米谷 ふみ子
新潮社 1986-06


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 米谷ふみ子氏の夫:ジョシュ・グリーンフェルド氏は「わが子ノア 自閉症児を育てた父の手記」(米谷ふみ子/訳 文春文庫)の著者である。

わが子ノア?自閉症児を育てた父の手記
ジョシュ グリーンフェルド Josh Greenfeld 米谷 ふみ子



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1998年12月17日

「じょうぶな頭とかしこい体になるために」五味太郎

 現代の子どもも疑問、悩みに五味節で答える。
 五味太郎さんの描かれる絵本は子どもたちのお気に入り。
 絵本も楽しいけれど、エッセイも楽しいです。

じょうぶな頭とかしこい体になるために?五味太郎VS.子どもの疑問・悩み・希望
五味 太郎
ブロンズ新社 1991-03


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