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2007年04月18日

「十六夜長屋日月抄 飯綱颪」仁木英之

江戸時代の深川が主たる舞台です。
長屋が舞台の下町人情ものかと思いきや、「忍び」の話に。隠密とか忍者とかって話になると、こちらの基礎知識も想像力も不足しているもので、場面を思い描くのが難しかったです。真田十勇士の子孫という設定らしいけれど、その真田十勇士を知らない。猿飛佐助とか名前だけは知っているけれど。

飯綱颪?十六夜長屋日月抄 ★★★__
内容(「BOOK」データベースより)
深川の十六夜長屋に住む、泥鰌漁を生業とする甚六が、ある日川べりで行き倒れの男を見つけた。その男は驚くほどの巨体で、剛毛に覆われた体が血と泥に塗れた姿は鬼を思わせた。恐ろしさにかられた甚六だったが、苦しんでいる姿を見て男を長屋へ連れて行く。長屋の住人たちの介抱によって男は体力を回復するが、一切の記憶を失っていた。



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2007年04月14日

「ゆれる」西川美和

兄と弟。親と子。男と女。そして家。吊り橋の上で起こった事は?
語り手を変えて、それぞれの心情が語られます。語り手により、微妙に‘事実’のとらえ方が異なったり、また裏返ったりしていく様は、芥川龍之介の『藪の中』を思わせます。
映画も見てみたくなりました。

ゆれる ★★★☆_
内容(「MARC」データベースより)
東京でカメラマンとして活躍する弟。実家に残り、家業と父親の世話に明け暮れる兄。対照的な兄弟。だがふたりは互いを尊敬していた。あの事件が起こるまでは…。2006年7月公開映画を、監督自らが小説化。


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2007年02月07日

「僕僕先生」仁木英之

素朴なほんわかした感じの三木謙治さんの装画や挿絵が可愛い。
この物語もまた、この装画のようなのんびりゆったりとしたゆるい雰囲気の中で進みます。
神仙と人間の世界とが、まだなんとか繋がっていた頃のお話。

名前だけは聞いたことのある人物がちょこちょこ出てきましたが、私が「これは知ってる!」と思えたのは、芥川の「杜子春」のような話と、孫の手の由来と言われる麻姑仙人の話ぐらいでした。
もっと中国の昔話や故事・歴史を知っていたら更に楽しめたかなぁ。

僕僕先生 ★★★☆_

内容(「BOOK」データベースより)
時は唐代。若き王弁は父の財産に寄りかかり、学ばず、働かず、娶らず、ひたすら安逸を貪っていた。そんなある日、父の命で黄土山へと出かけた王弁は、そこでひとりの美少女と出会う。自らを僕僕と名乗るその少女、なんと何千何万年も生き続ける仙人で…不老不死にも飽きた辛辣な美少女仙人と、まだ生きる意味を知らない弱気な道楽青年が、五色の雲と駿馬を走らせ天地陰陽を大冒険。第18回日本ファンタジーノベル大賞大賞受賞作。
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2006年09月04日

「DEATH NOTE アナザーノート ロサンゼルスBB連続殺人事件」西尾維新

DEATH NOTE アナザーノート ロサンゼルスBB連続殺人事件 ★★★
娘たちに勧められて手に取り、何とか最後まで読むことができました。
でもやはり西尾さんは苦手かもしれない。

内容(「MARC」データベースより)
大場つぐみ・小畑健、両先生が熱望したコラボレーションがここに実現。日本小説界の最先端を行く作家・西尾維新が、「DEATH NOTE」を完全ノベライズ化。あなたはLの伝説を見る!


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2002年12月02日

「子供たちの探偵簿 2昼の巻」仁木悦子

 子供の目線で「事件」を捕らえた短編集。 あの人はいずこの空に/まよなかのお客さま/消えたおじさん/うさぎを飼う男/悪漢追跡せよ/老人連盟/倉の中の実験/壁の穴/誘拐者たち
 昭和40年代に書かれた作品が多く古くさい印象は否めませんが、童話チックなものから、ドタバタ活劇、シリアスで心に棘が残るようなものまで様々な色合いの作品がつまった一冊でした。まよなかのお客さまがほのぼのとしていて好きでした。この「昼の巻」は思春期の少年少女…ということで編集されているようですが、かなり幼い印象を受けました。時代…なのかな?
子供たちの探偵簿〈2〉昼の巻
仁木 悦子
出版芸術社 2002-10


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2001年11月15日

「異邦人 fusion」西澤保彦

 2000年大晦日、帰省前に空港から実家に電話を入れたわたし:永広影二は、姉の美保から、月鎮季里子のいう作家の本を買ってくるように頼まれる。竹廻空港についたわたしが家に電話をすると、23年前に死んだはずの父:啓介の声が帰ってきた。
 タイムスリップに過去の事件の真相探しと興味を引く内容で、ぐいぐい読まされました。が、期待が大きかっただけに、やや尻すぼみな印象。老成した物言いの14才の月鎮季里子が謎のまま放っておかれた感じでもどかしい。
異邦人 fusion
西澤 保彦
集英社 2005-01


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2000年11月27日

「黄金色の祈り」西澤保彦

 198×年、中学校の旧校舎の天井裏から、白骨化した変死体がケースに入ったアルト・サキソフォンとともに発見される。遺体は同校吹奏楽部OBの大学生:松元幸一のものだった。昭和40年代後半の中学校吹奏楽部を舞台に、物語は始まる。
 主人公と同世代である私には、中学・高校時代を描く小物の中に、郷愁を感じるものがちらほら。『日本沈没』とか『限りなく透明に近いブルー』とか、共通一次試験とか…。
黄金色の祈り 文春文庫
西澤 保彦
文藝春秋 2003-11-08


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2000年11月06日

「なつこ、孤島に囚われ。」西澤保彦

 わたし:百合族官能作家の森奈津子は、目覚めると大海原に浮かぶ孤島の洋館の寝室にいたのでございます。昨夜は同業者と居酒屋さんで飲んでいたのに…。いつの間に誰によって連れてこられたのでしょうか? 誰かに聞こうにも、この島にわたしは独りぼっち。

なつこ、孤島に囚われ。
西澤 保彦
祥伝社 2000-10


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2000年08月30日

「ふたたびの加奈子」新津きよみ

 桐原信樹・容子夫妻が5歳の一人娘:加奈子を交通事故で亡くしてから2ヶ月半。容子は加奈子の魂が戻ってきたと言い張り、あたかもそこにいるように振る舞っていた。しかしある日加奈子の魂は姿を消す。転生の場所を見つけて、<妊婦>の中に入り込んだのだと、容子は察する。
 新津さんの小説を読むのは3作目ですが、主婦(それも専業主婦)の孤独の描き方がリアルで、共感することが多いです。
ふたたびの加奈子
新津 きよみ
角川春樹事務所 2000-08


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2000年06月13日

「七回死んだ男」西澤保彦

 大場家の三男:久太郎は“反復落とし穴”という特異な“体質”を持っている。“反復落とし穴”に落っこちると、同じ日を9回繰り返すことになる。そしてその“反復落とし穴”の日に祖父:渕上零治郎が死亡する。久太郎は祖父の死を回避すべく、奮闘するが…。
 同じ日が繰り返すという設定は、北村薫氏の「ターン」と同じですが、当然のことながら雰囲気は全然違います。老成したキュータロー(本当はヒサタロウ)のじじむささがいいですねぇ。ラストもしゃれているし、後日談がまた笑えていいです。楽しめました。
七回死んだ男
西澤 保彦
講談社 1998-10


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参考:ターン


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2000年04月25日

「捜さないで」新津きよみ

 片岡倫子39才、専業主婦。職場結婚した夫と中学2年生の娘。一念発起して運転免許を取ったものの、事故を起こして夫に運転をやめるように言われる。そして反抗心を見せるようななってきた娘。ノンフィクション作家の友人:笹本直美のすすめで、倫子は『捜さないで』と書き置きを残して小さな家出を試みる。そこで思わぬ事件に巻き込まれ…。
 倫子が色々な点で自分に似ていて(年齢・専業主婦・経歴等)、身につまされる部分も多かったです。車の運転は怖いです。
捜さないで
新津 きよみ
祥伝社 2000-02


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2000年04月20日

「アルペジオ」新津きよみ

 理想の男と結婚し家庭に入ったものの、彼は暴力をふるう夫だった。柏木由布子は実家からの帰り、新幹線で隣り合わせた男の忘れた紙袋の中に拳銃一丁と弾が五発を見つける。警察庁音楽隊でクラリネットを吹いている垂水良介と、柏木由布子の二つの物語が、交互に旋律を奏でている。
 警察庁音楽隊という着眼が新鮮でした。
アルペジオ 彼女の拳銃 彼のクラリネット
新津 きよみ
講談社 2001-12


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2000年01月20日

「ようこそダウン症の赤ちゃん」日本ダウン症協会(JDS)編著

 千人に一人の割合で生まれるというダウン症。そのダウン症児の家族・友人からのメッセージ&写真集。
 生まれてきてくれたことへの感謝、家族の生活の楽しさとともに、血清マーカー検査・羊水検査等の出生前診断についての疑問が投げかけられています。
ようこそダウン症の赤ちゃん
日本ダウン症協会(JDS)
三省堂 1999-07


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2000年01月12日

「しょうがい児の母親もバリアフリー 働いて、ふつうに暮らしたい」西浜優子

 在宅の障害児・者の介助者(家族)の96%が母親で、うち70%は働いていない。(「障害児・者の家族の健康・生活調査」大阪実行委員会 1995年 より) 98年度総務庁統計局によると、「子どものいる世帯における母の就業率は56%」この数字から見えてくるものを、仕事を持つ障害児の母親への取材から考える。
 著者が取材によって見えてきたものは、しょうがい児の母親が働くことのバリアの高さと、家庭(主に母親)に寄り掛かった、日本の「家父長制」と「安上がりの福祉」。取材に応じた一人の母の言葉。「障害児の母親だって子どもを置いて美容院に行ってきれいになるのも当然だし、ときには着飾って音楽会に行くのも当然という人生を送れるようになるのが本当の福祉ではないかと。私の場合は、そこに働くということも当然入ってきました」
しょうがい児の母親もバリアフリー 働いて、ふつうに暮したい
西浜 優子
自然食通信社 1999-06


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