:ほ

2005年06月17日

「ヒナの魂」北條俊正

ヒナの魂 青池成美(舞台芸術学科非常勤副手)、門倉古都乃(工芸学科・染織科3回生)、今井恋(舞台芸術学科・舞踏科2回生)、春名もも子(演奏学科・ピアノ科2回生)、奥田太陽(美術学科・彫刻科4回生)。芸大の学生たちの一夏を描く。古都乃以外の4人は学生寮:二刻館の住人。

 表紙カバーのイラストと、芸大が舞台という設定に惹かれて買ったのですが、これってドラマのノベライズだったんですね。大阪芸術大学とKBS京都・サンテレビ・tbkの産学協同プロジェクトのドラマだったようです。
 展開が速く見せ場的なシーンもいくつかあって、さくさく読めはしたのですが、「小説」としては物足りなさを感じました。TVドラマや漫画だったらはまったかもしれません。

続きを読む

pleiades91 at 08:28|この記事のURLComments(0)TrackBack(0)

2005年03月02日

「真夜中の五分前 five minutes to tomorrow」本多孝好

真夜中の五分前five minutes to tomorrow side-A 真夜中の五分前five minutes to tomorrow side-B
我が家の娘達は双子です。
よく聞かれます。「一卵性? 二卵性?」この質問に即答できない私です。
妊娠中にかかっていたお医者様にこの件で尋ねたところ、「大きくなってそっくりだったら一卵性」との回答でした。
もう十分大きくなった二人ですが、「そっくり」なのかどうか分からないのです。
私にはどう見てもそっくりには見えない。
でも人の顔を覚えるのが苦手な相方は、しょっちゅう間違えています。
最近は髪型がショートとセミロングですので、先生や友達に間違われることはありませんが、同じ髪型だったときには、間違えられることもよくあったようです。
それでも仲の良い友達はちゃんと二人を見分けていました。
血液型は同じ、体格もほぼ同じ、学校の成績も似たり寄ったり。
本人達は「似てない! 二卵性!」と主張します。
そのくせ子供の頃の写真を見て、自分がどちらかわからない奴ら。
時々「そっくり」な年の違う兄弟・姉妹を見かけます。
うちの二人も「きょうだい」程度の相似(二卵性)かなと思ったり。
DNA検査でもすればはっきりするんでしょうけど。

「真夜中の五分前」には一卵性の双子姉妹が登場します。
母親さえもだまされるほどそっくりな双子。外見だけでなく内面までも。
著者の知っている双子がごく似ている双子だったのでしょうか。
似ている双子じゃないとこのお話は成り立たないわけですが、
双子がみんなこんなだと思われるとちょっと嫌だなぁ。
そんなこと考えながら読んだので、お話にのめり込むことはできませんでした。
物語の中に双子が出てくると嬉しい反面、ついつい突っ込みたくなることも多い双子の母親でございます。
読みやすくはありました。2冊一気読みだったから。
しばらく間をあけて読んだ方が、「side-A」の余韻に浸れたかなと、ちょっともったいない気もします。続きを読む

pleiades91 at 00:00|この記事のURLComments(0)TrackBack(0)

2001年05月19日

「ゆいちゃんのエアメール」星川ひろ子

 ゆいちゃんは耳が不自由な女の子。仲良しの恵美子ちゃんがアメリカに引っ越し、よく遊んでいたまあさちゃんとは5年生では別のクラスになってしまって、さびしい気持ちのゆいちゃん。そんなゆいちゃんとアメリカにいる恵美子ちゃんとの往復書簡。
 バリアフリーをテーマとした星川ひろ子さんの5冊目の写真絵本。手書き文字の往復書簡は、取材を基にした創作であって、少女たちの本当の手紙のやりとりではないのだそうです。
ゆいちゃんのエアメール 写真絵本
星川 ひろ子
小学館 2001-05


by G-Tools


pleiades91 at 00:00|この記事のURLComments(0)TrackBack(0)

2000年11月23日

「ちえちゃんの卒業式」星川ひろ子

 予定より3ヶ月も早くお母さんのおなかからでてきちゃったちえちゃんは、ふつうの赤ちゃんの体重の1/4くらいしかなかった。お母さんといっしょなら通ってもいいということになった近所の小学校を卒業し、もうすぐ中学生だ。
 写真絵本。ちえちゃんの学校での生活の様子や表情。写真と文章が相乗効果となって伝わってきます。
ちえちゃんの卒業式
星川 ひろ子
小学館 2000-09


by G-Tools


pleiades91 at 00:00|この記事のURLComments(0)TrackBack(0)

2000年10月11日

「ALONE TOGETHER」

 ぼく:柳瀬は不登校児のための塾、アフィニティー学院の講師をしている。そんなぼくに三年前に中退した大学の笠井教授から、14才の少女:立花サクラを守って欲しいと頼まれる。ばくには“波長をシンクロさせる”という特殊な資質があった。
 他人の隠された意識や無意識を語らせる資質というのは、アナンに共通するもののようにも思いました。しかし、物語の印象は全く異なります。両者の違いは「呪い」と「祈り」という言葉が適当なのかもしれません。作中で石井良二少年に語らせている言葉は、現代の青少年の病巣をついているようにも思えました。

ALONE TOGETHER
本多 孝好
双葉社 2000-09


by G-Tools


pleiades91 at 00:00|この記事のURLComments(0)TrackBack(0)

2000年02月01日

「ボクの憂鬱 彼女の思惑」堀田あけみ

 ボクは一卵性双生児の上の方。名前は山中美奈。四人姉妹の三番目で、妹の名前は美穂。スポーツ万能だが、勉強は苦手。高校は家政科で和裁をならい、高校卒業後、和裁関係の仕事に就く美奈と、成績はいいが気が弱く、普通科高校に進学。太鼓判を押されていた大学受験に失敗し、浪人中の美穂。そんな二人の高校卒業後の1年を描いている。
 私は女児双子の母ですので、とにかくツボにはまりました。「ツインズ」(ビネバル出版)という双子家庭向け季刊雑誌で紹介されていて、是非読みたいと思っていた本。古本屋さんで見つけたときには、嬉しかった。うちのtwinsに重なる部分もあり、娘たちの将来のことを思いながら楽しく読みました。この本の初版が娘たちの生まれた年というのも、なんとなく嬉しかったりして。
ボクの憂鬱 彼女の思惑
堀田 あけみ
河出書房新社 1993-04


by G-Tools



pleiades91 at 00:00|この記事のURLComments(0)TrackBack(0)

2000年01月13日

「MISSING ミッシング」本多孝好

 飛び降り自殺に失敗した私が、焚き火の炎の前で助けたくれたらしい少年に、自殺に至るまでの顛末を語る「眠りの海」(小説推理新人賞受賞作)他、「祈灯」「蝉の証」「瑠璃」「彼の住む場所」の5編からなる短編集。
 「眠りの海」の初出が1994年8月で、毎年1作発表したもの。「MISSING」のタイトルが示すように、どの作品にも失われたもの=「死」というものが見えかくれします。著者は1971年生まれということで、中年男の描写などは、ちょっと物足りなさを感じます。20代半ばの孫と老人ホームに暮らす祖母およびホーム仲間を描いた「蝉の証」は、語り手と著者の年齢差がないせいか、自然な感じ。テーマ的にもこの話がいちばん好きでした。

MISSING
本多 孝好
双葉社 2001-11


by G-Tools


pleiades91 at 00:00|この記事のURLComments(0)TrackBack(0)

1999年09月15日

「となりのしげちゃん」星川ひろ子

 あらたちゃんの住んでいる社宅の近くにしげちゃんがひっこしてきた。しげちゃんはあらたちゃんと同じしんまち保育園に通うようになった。
 写真絵本。ダウン症のしげちゃんと2才年上のあらたちゃんとのふれあいの1年を写真で綴る。はじめてしげちゃんがあらたちゃんの名前を呼んでくれた・・・あたらちゃんと同じように、私も涙ぐんでいた。
となりのしげちゃん
星川 ひろ子
小学館 1999-08


by G-Tools



pleiades91 at 00:00|この記事のURLComments(0)TrackBack(0)
TrackBack People

・・・・・・・