おすすめ度★★★★☆
シナリオ 38/50
システム   7/10
キャラ    10/10
音楽         8/10
声優         8/10
絵            9/10

点数80

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小物な主人公が、小物なまま生き抜くその終わりに謎の爽快な読後感がある。
クロアプでグロ、ガンツ設定と重厚なストーリーを予感させたが意外と軽いのも特徴。


複数ルートではあるが固定ラストの真魚以外は割と適当。
俺たちのデッドデイズは続いていく……、みたいな投げやりエンドなので。というか真魚ルート見るに続かないんだよなぁ……。

長年仲違いしたまま系幼馴染の真魚ルートが良かった。
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清廉な真魚に当てつけるようにクズを演じる主人公と、主人公を意識していい子ちゃんを演じる真魚の感情のすれ違いが見ててキュンと来た。

一貫しているのだけどこのゲーム、設定自体は世界レベルと壮大なわりに東京の一区画だけで全てにケリがついてしまうくらい局所的。登場人物も世界の為とか一切なくて、基本的に自分の為、自分の好きな人の為、くらいの非常に自分勝手な理由でだけで生きてる。

だからこそ突拍子もないSF設定なわりに感情移入がとてもスムーズに進む。

ラストバトルも燃える王道展開の殴り合いを採用しているが
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主人公が殴り合い始めてから速攻後悔し始めるあたり面白い。かつてここまでぐだぐだ文句言いながらラストバトル始める主人公がいただろうか。

と、終始一貫してクズい主人公だがクズなりのポリシーも持ち合わせており、クズはクズのまま、そうそう簡単に変わるものではない、という考えはハッとさせられた。
クズでいいんだ……って思えた。
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ガンツを意識させておいてわりとあっさり終わったり、真魚があっけなく死んだりと、テンポが遅くならないことをかなり意識しているように感じた。
そもそも最終章の導入からして、敵の幽霊、初対面のおっさんの幽霊、主人公の幽霊、と初期の仲間全部無視してこのメンバーで最終決戦望むか?みたいなパーティーつくったりと、王道設定ながらもところどころで変化球投げてくるので先の展開が読めず最後まで一気にプレイすることが出来た。
グロメインに押し出しておきながらtrueではまさかのあえてほぼ全員生存だったのも変化球の一種なのかもしれない。
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意地でも勝つために自分から死ぬ天願の謎の満足げな最期と、
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あっけないくらい簡単に人間に戻れたハッピーエンドのおかげでエログロや周囲の人間の悪意やらのマイナスイメージが流れ落ちて行って、最後には確執を乗り越えて結ばれた主人公とヒロインの幸せだけが残ることで、ほんと謎の爽快感が芽生えるから凄い。

初めてのクロックアップでグロありなので警戒していたけど予想以上に楽しむことが出来た。