2006年02月

2006年02月10日

風呂の湯は漏れる

風呂の湯は漏れる。全く漏れない風呂というのは多くの人が入る大型のものであれば必ず漏れる。もちろん量の大小はある。コンクリートやモルタルや石積みのものやみな吸水率というものが一定量あり、吸い込む。ということは漏れるということなのである。石やタイルにも増してその目地や貼り付けるモルタルや接着剤までそこそこ水を吸う。だけどここで言う漏れるというのは溜めてあるところから外へ水があふれ出たりほかのところから水が出るということである。ここでは必ず設ける配管やその接合部のことは言わないがこれはこれで事故が多い。付け加えておく。

風呂はかたちを作って防水してタイルや石を張れば水がとまると考えているひとが多い。少し考えれば分かる事だがヒノキ風呂は浴槽かまちにヒノキを乗せている。そしてそのかまちのすぐ下までお湯を溜め、しかも人が入れば溢れたりもする。ということは防水はどこまで効いているのだろうか。石で造ろうがタイルを貼ろうが同じなのである。このことをいつも工事をやる人に言うのだが理解されにくい。私のような口うるさい者がいるからまだ良いが、よその工事を見るとどこへお湯が染み、流れて行っているか分からない風呂がいっぱいある。



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2006年02月08日

低温サウナのこと

男女着衣混浴低温サウナのコンプレックスが流行りだした。岩盤浴ヒーリングサウナなどと一味違うという狙い。そして岩盤浴のように入れ替え制を採る必要がなく、無人化かそれに近い形で営業できることが施設側としてはメリット。

たいてい複数のタイプの違う低温サウナがホールを中心に配置され、自由に利用するというもの。韓国ではチムジルバンという名称で、以前からあったもの。プルガマという鉱石を焼いて熱源にする広目のものや、鉱石ドームの部屋で松の木や葉を焼いて加熱後に入浴するものや加湿するもの、冷却するもの、内装材の効能をうたうものなど。導入するにはかなり日本的アレンジをしているところが多い。

しかし、すでにフィンランド式(風)サウナやスチームサウナ、ミストバス、釜風呂などが浸透しているところへ、岩盤浴、チムジルバンと着衣混浴型のものが導入され飛躍的にこれらの発汗(とは限らないが)、癒し目的の熱気浴施設が加わり、利用客はもうどうしたらよいか分からなくなりそうである。それぞれの相互間での差別化も難しい。

ここらで一旦整理をしてどういうシチュエーションで何を客に提供するのか、スーパー銭湯に着衣混浴サウナを付け加えるのではなく考えなければ、昔存在したようなお風呂のデパートのような満艦飾の大型施設になるだけである。



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