10月20日に空が大好きで、共にまるい世界を志した
大切な大切な同期の友人が天国へと旅立ちました。

彼女は病床にありながら、最後まで自分の大切な家族や周りの人たちに何が出来るか、
その人たちの為に生きたいと言っていたそうです。

彼女は責任感が半端なく強く、
同い年なのに 一緒にいるとなぜかこころがシャンとする
清らかでまるで神様のような女性でした。


そして、彼女と仕事を通じて、
【ひと】として生きる、
その試練と幸福を語り合い、分かち合った友人でした。
 

とかくに人の世は住みにくい。
越す事のならぬ世が住みにくければ、住みにくい所をどれほどか、
寛容(くつろげ)て、束(つか)の間(ま)の命を、束の間でも住みよくせねばならぬ。
夏目漱石さんの草枕より


彼女は【ひと】の居場所をどれほどくつろげて、
また多くの【ひと】にとって、どれだけ居心地をよくするか、
考え行動する素晴らしい女性。


だから彼女の悲しいお知らせを聞いて、
何か行動しなくてはと
止まっていた何かの気持ちが動き始めました。


智(ち)に働けば角(かど)が立つ。
情(じょう)に棹(さお)させば流される。
意地を通(とお)せば窮屈(きゅうくつ)だ。
とかくに人の世は住みにくい。
住みにくさが高(こう)じると、安い所へ引き越したくなる。
どこへ越しても住みにくいと悟(さと)った時、詩が生れて、画(え)が出来る。
人の世を作ったものは神でもなければ鬼でもない。
やはり向う三軒両隣(りょうどな)りにちらちらするただの人である。
ただの人が作った人の世が住みにくいからとて、越す国はあるまい。
あれば人でなしの国へ行くばかりだ。
人でなしの国は人の世よりもなお住みにくかろう。
越す事のならぬ世が住みにくければ、
住みにくい所をどれほどか、寛容(くつろげ)て、束(つか)の間(ま)の命を、
束の間でも住みよくせねばならぬ。
ここに詩人という天職が出来て、ここに画家という使命が降(くだ)る。
あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、
人の心を豊かにするが故(ゆえ)に尊(たっ)とい。
夏目漱石さんの草枕より





彼女が友人に贈った
相田みつをさんの詩です☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;


ひとりでもいい

「あなたにめぐり逢えて
 ほんとうによかった
 生きていてよかった
 生かされてきてよかった
 あなたにめぐり逢えたから

 つまづいてもいい
 ころんでもいい
 これから先
 どんなことがあってもいい
 あなたにめぐり逢えたから

 ひとりでもいい
 こころから 
 そういって
 くれる人が
 あれば 」            



☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;


住みにくき世から、住みにくき煩(わずら)いを引き抜いて、
ありがたい世界をまのあたりに写すのが詩である、画(え)である。
あるは音楽と彫刻である。

こまかに云(い)えば写さないでもよい。
ただまのあたりに見れば、そこに詩も生き、歌も湧(わ)く。
着想を紙に落さぬとも鏘(きゅうそう)の音(おん)は胸裏(きょうり)に起(おこ)る。
丹青(たんせい)は画架(がか)に向って塗抹(とまつ)せんでも五彩(ごさい)の絢爛(けんらん)は
自(おのず)から心眼(しんがん)に映る。
ただおのが住む世を、かく観(かん)じ得て、
霊台方寸(れいだいほうすん)のカメラに澆季溷濁(ぎょうきこんだく)の俗界を
清くうららかに収め得(う)れば足(た)る。
この故に無声(むせい)の詩人には一句なく、
無色(むしょく)の画家には尺(せっけん)なきも、
かく人世(じんせい)を観じ得るの点において、
かく煩悩(ぼんのう)を解脱(げだつ)するの点において、
かく清浄界(しょうじょうかい)に出入(しゅつにゅう)し得るの点において、
またこの不同不二(ふどうふじ)の乾坤(けんこん)を建立(こんりゅう)し得るの点において、
我利私慾(がりしよく)の覊絆(きはん)を掃蕩(そうとう)するの点において、
――千金(せんきん)の子よりも、
万乗(ばんじょう)の君よりも、
あらゆる俗界の寵児(ちょうじ)よりも幸福である 
 

文豪夏目漱石さんの草枕より


彼女は若くして、真の幸福とは何であるのか

悟っていたのですね。



世渡り上手でなくていいよね。

不器用な生き方でもいいよね。


大切なひと、大切なことに感謝して、

一日一日を大切に丁寧に生きていくことを

真のやさしさと正直さに満ち溢れた彼女は

今でもそっと私のこころに教えてくれています。。。




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※スイミーエコプロジェクトと名付けられたことにも意味があります。

 スイミーは、彼女と私の信念の接点であり、多くの願いが込められています。
 
 政治的な意味合いの大きい会社でしたので、そこでみんなで行っていたのが、

 【ひとりでもいい。そのひとりひとりの心がけで生まれるものには大きな意味がある。】

 という、スイミーの活動だったのです。


 『スイミー』というと、ご存知の方も多いと思いますが、

 BIB世界絵本原画展のゴールデン・アップル賞を受賞した傑作です。

 小さな黒い魚スイミーは、赤い兄弟たちがマグロに呑み込まれて、
 
 たった一人で海を冒険することになりました。

 やがてスイミーは別の赤い魚の兄弟の群れに出会いましたが、

 みんなマグロが怖くて遊びません。

 そこでスイミーが一計を案じて、みんなが体を寄せ合って大きな魚になって

泳ぐ事を思いつきます。

 スイミーはその真ん中で黒い目の役割をしました。

 その甲斐あって大きな魚は逃げ出してしまったという物語です。



 この物語は「みんなで渡ればこわくない」というお話ではありません。


 「みんなで力を合わせよう」というだけではなく、


形態を認知する心…

 すなわち、形をもったものたちが集まって、

 それらがさらに別の形や大きな形をつくった時、

 そこにはその大小の形をもつ有機的な意味がはたらくという

 ゲシュタルト・オーガニズムという考えです。
 
 私たちの生きている世界、社会、地域、家庭・・・

 すべてに通ずると思っています。




 …恭ちゃん、本当に本当にありがとう。

 あなたに出逢えて本当によかった…。