詩集 耳のなかの湖詩集 耳のなかの湖
著者:浦 歌無子
ふらんす堂(2009-10)
おすすめ度:5.0
販売元:Amazon.co.jp
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浦歌無子さんの詩集、『耳のなかの湖』はそのタイトルのとおり、湖のような詩集です。

花や金魚や骨といった普段見かけない言葉の連続。姉妹のモチーフなど、たくさんの情報がひとつひとつの詩に詰め込まれ、ひとつひとつの詩がまるでおとぎばなしのよう。

全部で19編、久世光彦さんの小説が好きなら間違いなくお勧めできます。

詩の長さが60行以上と長いので、浦さんの世界を長い間楽しめるところもいいところです。

たとえば『蛇口から白い小鳥』という詩はどこの部分をとってもおいしい詩です。
中盤を引用します。続きを読む