2017年09月18日

9月15日(金)、横浜・野毛の「うっふ」で、コントーショニストのYUZUHOさんとのコラボでした。

枯葉ライン

Contortion


コントーション(Contortion)とは、「ねじれ、歪曲」の意味があり
舞台の演目の場合は、<体の柔軟性をみせる芸>になるそうです。

ただ、一般には、まだあまり知られていないように思います。
本来は、神への捧げものとして演じられてきた「奉納舞」だそうです。


15日は、3ステージの構成でした。
1,2ステージでは、古典曲を軸にした即興演奏と合わせる
コントーション。
3ステージ目は、構成を変え、古典曲の導入部、
ストーリー性のあるテーマを即興的に展開させて、そこに
イメージを付けての
コントーションを行う、というものでした。


1,2ステージも、それなりに意義あるコラボでしたが、
3ステージ目は、前回の2つのステージの内容を整理するような形で
良くまとまった気がします。
でも、それぞれのステージが、一部作、二部作、三部作となったようで、
私にとって得るものは事前の期待以上に大きかったです。


枯葉ライン

お互いの持っているものを、引き出しながら、
時には、それぞれ主張をぶつけ、あるいは融合させながら
予定調和のエンディングに向けて、
楽器演奏と身体の柔軟芸のふたつの要素を昇華させていったステージだったと思います。

即興のコラボというものには、リスクもありますが、
瞬時に生み出されるなかで、緊張と弛緩のダイナミズムが生まれ、
演じ手自身も魅了される、と自分なりには感じました。

コラボのリスクも承知の上で
貴重な時間を割いてお越しいただいた
お客様ありがとうございます。

あの場所でのコラボの時間
出演者以外にも、お客様、お店のスタッフが共有した感性が生まれたようで、
それがお客様の心にも残ってくれたようです。

出演者の私にはありがたい限りです。


枯葉ライン

わたしなりの考えですが
「体の柔軟性を見せる芸」という言い方は、とても広義で、
それだけだと、なかなかイメージを出来ないこともありますね。
もちろん、体の柔軟性という
フィジカルな面を見せていくパフォーマンスは、
その柔軟性だけでも素晴らしいものです。

器楽演奏でもそうですよね。
例えば、速弾きとか、超絶テクニックとか
そうしたものも、音楽を楽しむ要素のひとつでしょう。

しかし、身体表現でも、器楽演奏でも、
体の柔軟さ、指の動く速さや巧みさといった身体能力の面だけではなく
内面の表現心の表現も、重要に思えてなりません。

それは、強さや立派さ、楽しさ、喜び、ということだけではなく、
人間の弱さや愚かさ、宿命といったものごと、
それを乗り越えていく人の喜び、
越えられず耐えていく人の悲しみ、
そうしたものたちを、同時に同じ場所で共有して共振することは
人の心を、柔らかく、優しくしてくれるのかも知れません。

技術を磨くことは価値あることです。
しかし、それと同時に、
自分なりの表現を模索していくことも、とても価値ある創作だと思いました。

そのことを再確認できたライブでした。


YUZUHOさん
素敵な
コントーションを本当にありがとうございました。
今後、益々のご活躍を期待しています。
来月10月
7日(土)にもYUZUHOさんは、「うっふ」でJAZZとのコラボをなさるそうです。
私も、またご一緒出来る時を楽しみにしています。

また、会場を盛り上げて下さったバルーン&マジックの
クラウン・ハルボーさんの
ご協力とお心遣いに感謝いたします。





辰野基康pohh at 07:33│シタール |  演奏会報告

2017年09月11日

インドトレンドフェアーでのカルチャーイベントに出演予定です。
9/28(木) 14:30〜 16:00〜 の2ステージをシタールソロを予定しています。

展示会では、以前からたびたび演奏をしています。
場所は、大使館、イベントホール、デパート、総合展示場 などなど。

こうした催しでは、私の演奏の立場は、一貫させています。
「私の演奏をご披露します!」というものではなく、
この催しを機に、文化を知って、催しを親しんでいただく、ということです。
言わば、橋渡し役です。

ですから、舞台には出ますけれど、催し全体では裏方です。
催しの主役は、そこで展示されている製品や、
催しを行う人たちの想いと来場者。
そこでの、人と人のつながりを演奏を通じサポートすることが私の役割です。

舞台の裏方の仕事は、
20代頃に日劇ミュージックホールの切符切り(モギリ)
長年おこなってきました。
とても懐かしい思い出です。

会場係のとき、お客さんたちの背中越しに、舞台を眺めること 
舞台が終わり、笑顔で帰るお客さんをお見送りすること
拍手にも、いろいろな温度や色彩があることに気付いたり
連日繰り返される同じ演目でも、天候や入場者の数で、微妙に違うものです
(そのどれが良いとはいえないところが、舞台の面白さですけれど)
何度聞いても変わらない、気分が引き締まる開演ブザーの音の厳粛さ とか


こうした感覚は今でも、体に染みついています。


枯葉ライン

もちろん、自分の演奏はしっかりしますよ!

インド繊維製品の総合展示会の中の
インドの文化を紹介するコーナーですので
来場者に語り掛けるような感じの演奏、
古典の中でもライトクラシックなどの
軽くて親しみやすいものがいいのかな、と予定しています。
でも、古典音楽の聴きごたえある魅力も、一部紹介したい気持ちもあります。


枯葉ライン


「インドトレンドフェア2017」9/27〜29に東京・渋谷で開催

インドのアパレル、及びホームファッション製品を一堂に集めたインド繊維製品の総合展示会「第3回インドトレンドフェア2017」(主催:日印国際産業振興協会(JIIPA))が、9月27日(水)〜29日(金)の3日間、東京・渋谷のベルサール渋谷ファーストにて開催される。

 インドの繊維産業は、「メイク・イン・インディア」を公約として掲げるモディ政権の中で、最重要産業と位置図けられており、昨今のEPAの繊維品目に対する関税撤廃により、関税はゼロになり、日本国内企業からも発注先、仕入れ先、また生産拠点としても注目されている。
 同展示会では、欧米の大手ファッションブランドやアクセサリー製造を請け負う企業、また日本人デザイナーとのコラボレーションを望むインド企業約70社(アパレル系50社、ホームテキスタイル系20社)が出展する。都市別には、パニパッドからはベッドリネン、カルールからはテーブルリネン、ティルプールはニット製品、コルカタから多彩な刺繍、ムンバイからカディコットン、デリー・ノイダエリアからはヤングアパレルブランド、そしてジャイプールからは小規模から大規模まで対応できる製造企業が登場する。
 なお会期初日には、インドテキスタイルをPRする「ITFファッションショー2017」が行われる。また会場内ではインドのカルチャーイベントも連日行われる予定。
 入場は無料(事前登録必要)。なお会場は昨年の「ベルサール渋谷ガーデン」から「ベルサール渋谷ファースト」に変更になっているので注意が必要である。

http://news.livedoor.com/article/detail/13589896/



辰野基康pohh at 17:29│

2017年08月23日

前回、こちらでお知らせしましたが
9月15日(金)に野毛の「うっふ」で、柔軟芸のYUZUHOさんとのセッションです。

お店側から、セッションの相談を受けたのですが
サーカス小屋の雰囲気があるライブハウスなんて、めったにないし
そこで柔軟芸と合わせて合奏することには、興味があったから、
ぜひチャレンジしてみることに。


バー

パフォーマーとのセッションは即興アイデアの泉


即興演奏の魅力は、何と言っても、音楽のアイデアですよね。
それが、自然と生み出されることの魅力について言葉でなかなか表せません。

しかしながら、超凡才バカボン(笑)の私は、
練習しているだけでは、素敵な即興演奏のアイデアが生まれなかったりします。
何をどうすれば即興の良いアイデアが生まれるかというのは、どうもよくわかりません。

そんな私にとって
パフォーマーとのセッションは、時にとてもインスパイアされるようです。
イメージというのは、「訪れる」ものみたいで、その「訪れ」の瞬間があるのです。
それは、原始的、原初的感覚なのかも知れませんけれど。

ただ、パフォーマンスを見ながらという受け身の姿勢だけでも、
インスピレーションは出てきにくいようで、
こっちが音で引っ張ったり、相手の動きにインスパイアーされたり、と。

そこらあたりのやりとりが、どうできるか。

難しいといえば、とっても難しい
簡単といえば、とっても簡単 です。

柔軟芸のYUZUHOさんは、これからいろいろなことにチャレンジしていく若手の方です。
ご一緒にセッションさせていただくことで、
彼女には、現場からいろいろなことを学んでいって欲しいと願っています。
もちろん、私も学ぶことは多いでしょう。


そして、一番大事なことは、
ご来場いただいたお客さんが、
<楽しい時間だった。有益な時を過ごせた>と感じていただけるように
出演者一同で、誠心誠意、努力していくことです。

時間と場所を共有することで生み出されるダイナミズム


人という生き物は、社会性を獲得したことで生き延びてきたのでしょうね。

祭礼が、そうした中から発生してきたのかも知れません。
そして、祭礼の中で、音楽や舞踊や詩や絵画などが生まれてきたのでしょうか。

呪術的なこと 
祈り

それらは、単に個のものではなく
社会集団にとってのものであったような気もします。

例えば、岩戸開きの神話とか・・

そこで行われたパフォーマンス、音楽は、神に捧げるためのものだったのですよね。
人間はその「お下がり」として、感動や心地よさを受け取ったわけで。

今の時代、ライブハウスで、いきなり呪術はなかなかできないですが、
「芸事」の底辺には、こうした精神が脈々と流れている気がします。

野毛の「うっふ」は、そんな場所のような気がします。




258ラスコー3


ハイブリッドは雑種ということなんだって


さて、演奏に関してですが、
たぶん、古典音楽をそのまま演奏することはしないと思います。

おそらく、セミクラシックのThumuri風とかになるでしょう。
ソロの即興演奏ですが、純粋な古典曲ではなく
(純粋な古典曲が必要ならCDなどの音源を使えばいいのですから)
セッションの楽しさやダイナミズムを大事にして
場面によっては古典ではなく、かなり自由な演奏もするかも知れません。

音楽のハイブリッドです。
雑種音楽です。

でもね すべてサラブレッドじゃなくて良いですよね。

音楽でも純粋な古典以外ダメという方もいらっしゃるのでしょうし、
個々の好みは、本当に基本のことだと思います。
それは、大事になさって欲しいものなのです。

でも、すべてが、個人の好みに合うものじゃなくていいんですよね。

雑種なりの在り方で良いんです。


子犬8-2s




ところで、余計なことですが・・
最近、AI、つまり人工知能がよく話題になりますよね。

人工知能の優れた点とか、優秀さとか。

でも、純粋培養のシステムは、優れていても、
どこかに見過ごされた致命的な欠陥があったりした場合
最悪のシステムになってしまう ことがあるかも。
それは、福島の原発事故を考えるとわかるのですが。

むしろ、多少不便でも、アナログなシステムが混合しているほうが
実は、強固なシステムじゃないかと・・
妄想してみたりします。



シャガールの模写
シャガールの模写 青いサーカス





辰野基康pohh at 16:40│シタール |  演奏会情報