今年も、頼まれたSitarのメンテナンスが無事に終わりそうです。
20本くらいの楽器のメンテナンスをしていますが、それぞれに楽器自体の個性があり、それぞれの多彩さがあります。
軽く触ってみる程度だと、個性もなく同じように感じますが、もう少し踏み込んで丁寧に観てあげると、それぞれの違いがあるのが良くわかります。
さらに入れ込むと、個々にその楽器特有の個性を主張します。
最終的に同じようなバランスに調整することが、苦労するところでありながら、同時に楽しくもあるところです。
おおよそ同じくらいの時期に作られた同じメーカーの楽器は、よく似ていて「兄弟」のようです。
たぶん出来立ての楽器なら「兄弟」よりは「双子」に近いでしょうね。
使い込まれて時間が過ぎると、年々違いが生まれてくるのでしょうか。
最初から、バランスのとれた、いわば出来の良い楽器もあれば、ちょっとひねくれているようなやんちゃな楽器もあるんです。
どれもそれぞれに個性があって、個々の特徴を認め、その能力を引き出してあげれば、それぞれが魅力ある音楽を作る気もしています。
優等生のような楽器でも、きつく歌わせるとけっこうバランスを崩したりします。
でもそれもまた人間らしいというか、どこかでほっとさせてくれるようです。
癖の強いやんちゃな楽器でも、叙情的でセンチメンタルに歌わせると、癖が他にはない味わいになり、とても魅力的に歌ったりすることもあるのです。


