
3月25日(土)
地元の教会・「岡上 みんなの広場」でのソロ・コンサートでした。
地元の知り合いの教会関係の方が集って下さり
心暖まるコンサートになりました。
録音された音も、いいものなのでしょうが
私自身、シタールの生の音に、どうしてもこだわりを持っています。
これは、自分が弾く楽器の生音を何十年と聴き続けてきたから
きっと「もうどうしようもない定め」という部分もあるのでしょう。
このコンサートでは、シタールの細かい音色まで
味わっていただきました。
聖書の朗読にシタールひとつで伴奏をつけるという試みは、
なかなかよかったように自分では思っています。
最後に、賛美歌・聖歌の伴奏をしました。
歌の伴奏をするというのは、不慣れなもので、
伴奏というよりさりげない旋律に来ていただいた方々に
歌をつけていただいた、という形でした。
舞台に伝わってくる歌声の美しさには、感動しました。
美しいものを思い、声が合わさっていく力は、大きなものです。
どんなに時代が移り、どんなに素晴らしい楽器が出来たとしても
人は自分の声で歌う。声を合わせて生きていく。
そう感じました。
ご来場いただいた方々へお配りしたプログラムに掲載した文章を
転記いたします。
地域のための音楽
30年インドの楽器シタールを弾いてきました。
インドの楽器、インドの音楽を紹介する、ということもそうですが、
それを通じて、かつて暮らしの中にあった音楽を改めて見直すことや、
暮らしの中で作っていく音楽が生まれるささやかなきっかけになって欲しい、
と考えることがある。
と、最近、ブログに書きました。
今回は、みんなの広場・石井啓司さん、ゆみさんご夫婦のご理解とご協力で、
地元の演奏会の運びとなりました。
インドの曲、聖書朗読の伴奏、日本歌曲と賛美歌・聖歌メドレーという
プログラムです。
祈りの場と音楽
インドは仏教、キリスト教に縁があるようで全国の寺院で演奏をしてきましたし、
かつて東京YWCAのチャペルでクリスチャンの方、そうではない方も参加して、
内なる心の声に耳を傾ける黙想のための演奏会を続けてきたことがあります。
祈りの場には、美しい響きを引き出す力が宿るような気もしています。
手作りの美味しいケーキも用意していただきました。
ゆったりとした午後のひとときをお楽しみ下さい。
シタール 辰野基康