辰野基康のブログ

音楽会のご報告 日々の雑記などをメモしています。 メインのサイトは http://sitar.holy.jp/ ご連絡は tatsuno123@yahoo.co.jp

2012年01月

1月の横浜ライブ報告 シタール無伴奏ソロ

1月28日 横浜六角橋ビッチズ・ブリューでの演奏でした。
ご来場いただきありがとうございました。

シタールの無伴奏ソロ


無伴奏の独奏は、奏者の技量が問われます。
それが即興演奏なら、なおさら。


はじめから 終わりまで
無伴奏 シタール・ソロ


 ぽろんと弾き始めから 
 弦の余韻の終わりまで

 音は自分の手から うまれます
 音は楽器の響きから うまれます


 そして ふわりと
 きえて いきます

 きえた音は どこへいく
 きえた音は 音の国へ


うまく弾ければ、自分でがんばったことが、はっきりとわかるうれしさがあるし
うまく弾けないと、自分の技量のなさにがっかりしてみたりすることもあるわけです。

私は特別な音楽の才能はありません。
インド古典の知識もその他分野の音楽の知識もありません。
エンターテナーとして舞台でお客様を楽しませる才能もありません。

ないないづくしの自分だなぁ・・といつも思っています。
だから、ごくごく少ない出来ること、わかっていることを
これも、拙い自分の出来る範囲のなかで、精一杯表現するだけです。

そんな拙い演奏をお聴きいただくことは、演奏家冥利に尽きます。

プログラムに、さらりと既成の曲みたいなのを入れたりします
アレンジが難しかったり冴えないというようなリスクもあるんですけれど。
試みのひとつとして、お聴きいただければ幸いです。


Image2

ソロで演奏する意味


生でシタールという楽器の音色を知っていただきたい・・みたいなところも大きいです。
これは、自分がシタールに出会って感じた最初の「驚きの原点」だからです。
ソロなら、ゆっくりシタールの音色を楽しんでいただけます。
それだけ、内容を良くしないといけないのですが・・

『CDで聴けばいいじゃないか』、という率直なご意見もいただいたこともあります。
でも、CDだと、どんな機材でどんな音量で聴くか、ということでも、違うし
一過性というライブならではの高揚感が、まったくないですしね。

また、これは、自分の課題ですが、無伴奏ソロの演奏活動は
チャレンジャーとしての気持ちを維持していたい
という意味合いもあります。

Image2

また、ソロではなくて、
合奏で生まれる音楽的なダイナミズムは、本当に魅力です。

ソロでは表しきれない、美しさ、高揚感
音と音が力を合わせるとき、素晴らしい音が生まれてきますよね。

それを知るためにも、
やっぱり、ソロ演奏をやることには、
私にとっては、大きな意義があります。

Image2


どうやって音を作るか4 <サワリの音 その1>

※バラバラに書くと、自分でもわからなくなるので
<続く>という形式でアップしようと思います。


人間の声は偉大です


前回、「音楽のための音とそうではない音」について書きました。

さて、今回、書くのは、人間の声のことです。
声というのは、倍音をたくさん含んでいますよね。

倍音がまったくない音は、
時報の「ピッピッピッ ポーン」とか店内放送なんかのチャイム「ピンポンパンポ〜〜ン」
つまり、音叉の音。まぁ、それはそれで綺麗です。

でも、人間の声は、時報のような音色ではないです。

「声」については、たくさんの研究がされているんでしょう。
音楽のそれぞれの分野にとって必要な発声方法があるのかなぁと思ったりしますが、
専門外の私は、詳しく知りません。

それでも、歌っていいものですよね。
このところ、何となく、日本の民謡っていいなぁと思うようになりました。
前によく話題になっていたブルガリアン・ヴォイスも改めて聴いてみたら、やっぱりいいです。
こういうものは<流行り廃り>とは関係ないものなんですよね。


ライン2


倍音を含む楽器の音色は多いです。
シタールも、もちろん倍音をたくさん含んでいます。

そして、シタールの倍音を出すための仕組みが「ジャワリ」です。
和楽器の琵琶や三味線などにも「サワリ」があります。
語源は同じなんでしょうか?

ともあれ、実に微妙な音を作る仕組みなんですよね。


09-2-11





どうやって音を作るか3 <きれいな音とそうではない音と>


※バラバラに書くと、自分でもわからなくなるので
<続く>という形式でアップしようと思います。体験などからの拙い文です。
すでに三日坊主になりそうな気配が・・でもマイペースで書いていきます。


音楽には二つの音がある・・と言われるけれど


二つの音とは、楽音と、そうではない音(雑音)

音楽用の音・・
シタールで言えば、『弦が振動している音が胴体に伝わり
きれいに響き豊かに共振している音』でしょうか。

(最近、この音の意味合いが、また、ちょっとだけ、わかってきたように思っています。
ただし、ほんのちょっとだけです。わからないことのほうが、私にはまだいっぱいあります)

そうではない音とは、鳴らし損ねたり、ガタガタいったり・・と
あんまり歓迎したくない音のこと。
ノイズとか、まぁいろいろありますよね。

ただし、
音ってただただ「きれい」に鳴っているだけじゃなくって
時に、ノイズのような音が音楽を、活き活きとさせることもある・・
といった場合もあるから、とっても複雑ですよね。

単に「きれい」と「そうではない」といった点だけでは、わけられないような気がするんです。

ライン2

和らげる音、活かす音みたいなものがあると思う


シタールの演奏には、即興演奏の要素がかなりあります。
「譜面通り」・・では考えられないところがあるんです。

たぶん即興演奏の多くでしょうが、
創作というのか、オリジナルのアイデアというのか、そういったことが大事にされるんだと思います。

もちろん、原曲の曲想というものがありますから、それから外れているとダメ・・とは言われますが・・

もしかしたら、従来の原曲の曲想を変えるほどのチャレンジの演奏かもしれません。


時に、作品の中には、従来の価値観や美意識に対して問題提起をするような、
世の中に、価値観を問いかけるような、意欲作だってあるはずです。

従来、「雑音」と考えられていたものを意欲的に取り入れて
これだって音楽的に成立するんですよ」みたいな作品もあることでしょう。

こう考えると、何が「音楽的な音」か、どうもわからなくなってきます。

だから、綺麗とか、整っているとか、立派だとか、、そういうものじゃなくって
「和らげたり、活かしたり」する音を、音楽の音だと考えればいいのかなぁと、思ったりします。





キリギリス
(Sitarを弾くキリギリスです)


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