
入館料:1100円
最寄駅:羽立駅
公式サイト
お気に入り : ☆☆☆
水族館規模 : ☆☆☆☆
綺麗な展示 : ☆☆☆☆
ピラルクー : 3ピラルクー
チンアナゴ : ノーチンアナゴ
【行き方】
後ほど詳細に書きます。
■男鹿の雄大な海岸にそびえる新型水族館

男鹿(おが)水族館は1967年に建てられ、その後2003年に施設建て替えリニューアルを行なった新しめの水族館です。
その際に、愛称を募集して、今の名前の「GAO」が付けられました。
これは「ガオ」と読むのですが、「男鹿」を逆さまにしただけと気付いた時は、ザギンでシースーな業界人気取りかよとツッコミましたが、「GAO」にはきちんと意味があるそうです。
なんだろ、「GAO」だから…
「ギ トギト あ ぶらの おそうじシート」の頭文字を付けた感じでしょうか!
「味の素スタジアム」よろしく、昨今では水族館にもネーミングライツの波が押し寄せているのかもしれません。
まぁすると、施設名を正式に書いた場合、「男鹿水族館ギトギト油のおそうじシート」になってしまって、非常に不快な感じになってしまいますけど…。
それなら、「ギトギト油のおそうじシート水族館・男鹿」の方が語呂が良くて読みやすいですもんね!
…段々と自分のボケが回収しきれなくなってきたので、そろそろ正解を書きますが、
「G」 : Globe(地球)
「A」 : Aqua(水)
「O」 : Ocean(大海)
という意味合いを含んでいるそうです。「なるほど、それっぽい」感が凄まじいですね。
さて、そんな男鹿水族館GAOは、秋田の海と川をメインにしつつ、ホッキョクグマの展示で有名になった総合型水族館でした。
■男鹿の海大水槽

男鹿水族館最大の水槽が、水量800tにも及ぶ男鹿の海大水槽です。深さ8mの水槽は、日本の水族館の中でもかなり大きいものです。
擬岩の使用量も多く、男鹿の海の荒々しさが伝わるような荒削りの岩肌が雰囲気良いです。

男鹿半島には、「ゴジラ岩」という、特撮映画「ゴジラ」っぽく見える岩が名所としてあるのですが、水槽内にも擬岩でゴジラ岩を作っちゃう遊び心が素敵です。
「海獣」はどの水族館にも増えてきましたが、「怪獣」がいる水族館は激レアなのではないでしょうか!
しかも画像のように、「ゴジラ vs. シマフグ」という、特撮映画史上を揺るがす何とも好カードな試合が見れるのは、世界中探しても男鹿水族館だけ!これはスゴイですね。シマフグが勝つビジョンが見えない。

水槽のうち、半分だけトンネル水槽になってる箇所を見上げるとこの景色。彼らは、ゴジラから逃げ惑う市民といったところでしょうか。
また大水槽は、2階部分からも閲覧が可能なんですが、柵となるガラスの注意書きに

「カラスによりかからないでください」
と書かれていて、
「濁点抜けちゃってっから!鳥に寄りかかれる技術持ってたら、世界びっくり人間コンテスト出れちゃうから!」
と、つっこんでました。そのつっこみが正解かどうかは別にしても、まぁこういうことは、よくある事だと思うので、素通りしようかと思いました。…が、その後、信じられない光景が…!!

Wow!All カラス is here なんでや!
あまりの衝撃で、ツッコミ反射神経が先走り過ぎて言語能力が追い付いておりませんが、冷静に考えたところでTOEIC325点の実力では英語で書くのは無理なので日本語でつっこみます。
ちょっ、全部「カラス」になっちゃってっから!
いや、もはやここまで来ると、自分の常識を疑うレベル。僕が「ガラス」だと思っていたものは、実は「カラス」が正解なのかもしれない。
もしくは、秋田では「ガラス」を「カラス」と呼ぶのかもしれないし、そもそもこの透明な柵みたいなものは「ガラス」ではない新素材かもしれないし、「ごはんですよ」は、ご飯じゃないし、女子アナウンサーだって野球選手以外と結婚するかもしれないし!
謎は深まるばかりである。
この世の全ての事象を疑い始めながらも、館内を歩いていたら、
海獣コーナーの柵には「ガラスによりかからないでください」と書いてあって「こら、カツオ!」って言ったし、ホントコレ記事に書くような話でも無いなと思った。
■ホッキョクグマ豪太くん
さて、前述のとおり、男鹿水族館GAOと言えばホッキョクグマが有名なのです。
ホッキョクグマを飼育する水族館は全部で2館。横浜八景島シーパラダイスと、GAOだけなのです。
動物園ではそれなりに見かける生き物ではありますが、水族館では激レアというわけです。
そんなGAOの顔ともいえるホッキョクグマ、特にGAOでは「豪太(ごうた)くん」というオスのホッキョクグマがとりわけ有名で、男鹿水族館に訪れる一番の目的でした!
ということで、早速豪太くんに会いに行きましょう!ごーうたく〜ん!!

ん…?




白クマ豪太の歌(みんなありがとう)
作詞・作曲・演奏&歌:鈴木 剛
僕は白クマ豪太
遠い北の国の動物園からガオにやってきた

みんな友達だから さみしくなんかないよ

食べて遊んで泳いで夜はおやすみさ

僕の名前は豪太 誰がつけたか豪太 とてもいい名前だね

み・ん・な・あ・り・が・と・う

…わかってたさ、そりゃあわかってたさ。
公式ホームページで展示中止の告知でてたから、来る前から知ってたさ!
でも、宿泊先確保しちゃったし、新幹線チケットも買っちゃったし、もう引き返せなかったじゃんか。
伝わりますでしょうか、この時の心境!?
今日のゲストは「ダチョウ倶楽部」のみなさんです!と紹介されたのに、寺門ジモンしか出てこなったような悲しみですよ。
…自分のタイミングの悪さに途方に暮れつつ館内を散策していると、屋外の方からGAOのスタッフさんが、何やら誰かに呼びかけている声が聞こえてきました。
GAOのスタッフさん
「ごうたー!?ごうたー!!」
ご、豪太…だと…!?
すかさず駆け寄って、スタッフさんの視線の先を確認してみると、

いた。
豪太くんは、2つのホッキョクグマ展示場を繋ぐ通路に退避させていたようで、何とか姿だけは確認できました。
ちなみに豪太くんは、遊ぶのが大好きで活発に動く姿が人気と聞いていたのですが、なんといいますかね…、う、う、ウオオオォォォ!!と叫びたい気分になったのは言うまでもない。
■ホッキョクグマのクルミちゃん

GAOで飼育されているホッキョクグマは豪太くんだけではなく、「クルミ」というメスの個体もいます。豪太くんの奥さんですね。こちらはきちんと展示場で飼育されておりました。

お食事タイムで見られるこの光景、人間を引きずり出して食い殺さんとしてるように見えるワイルドさが素敵!
■ハタハタ博物館

秋田の県魚であり、名物でもある「ハタハタ」は、他の水族館ではあまり見掛けない秋田らしい展示です。
日本海側の地域ではよく食べられる魚らしいのですが、秋田では特に、「しょっつる」という料理にして食べることが多いそう。
「しょっつる」というのは、ハタハタと塩を漬け込んで、何日も放置してぐちょぐちょに発酵させて出来る液体のことらしいです。例えるなら、物置に長い事放置していたリモコンの電池カバーを開けた時の何かヌルッとしたヤツみたいなもんですね。いまなら秋田県からこのブログを訴えられても文句言えないね、どんまい。

男鹿水族館内でも漬け込んだ「しょっつる」を展示しており、たまに館内で蓋を開けてかき混ぜることがあるそうです。
その際は館内のオイニーがゴイスーなことになるらしくて、そこに居合わせたらたまったもんじゃないですね。
これをまさに、「ハタ迷惑」と呼ぶのでしょうね、ハタハタだけに。
…GAOさん、このギャグ使ってもいいですよ。今みたいな空気になりますけど。
ということで、これだけ秋田を代表する魚「ハタハタ」です、さぞかし大々的に展示しているものかと思っていたら…

いや確かに大きい水槽2つも使って展示してるけども!
ハタハタは深海魚らしいので、この照明は仕方ないにしても!ハタハタ、はなはだ撮りにくい。
■アクセス難易度

さて、そんな男鹿水族館があるのが秋田県・男鹿半島の先端。
最寄り駅である羽立(はだち)駅からは、徒歩4時間38分という距離なので、カップラーメンを93個作ってる間に到着する程なのですが、そんなに連続で作ってたら麺が伸びちゃって嫌だなと思う人はバスを利用する他ないのです。
ということで、男鹿水族館へのアクセス方法を調べてみたところ、バスでの方法があるにはありました。
しかしそのバスでのアクセスというのが、「本数超少ない」「乗り換え必須」「予約制」というメンドクサイ三銃士の揃った劣悪運行でs…というかそもそもバスが予約制ってナニそれ!?

(ちなみに男鹿水族館から出ているバスの運行情報はこんな感じ。土日祝日は一日3本で、終バスが13:08ですね。バカか。)
となると、残る交通手段としては、小型ヘリをチャーターするか、タクシーを呼ぶしかないのです。
そんなブルジョア階級御用達の移動方法を使うのは庶民である我々には厳しいものがありますが、どうやら羽立駅からは、予約制の「乗合タクシー」というモノが運行されているそうな。
これは、見ず知らずの人と相席になっちゃうかもしれないというリスク(カップルと相席になったら即死)を負いますが、安価に利用出来るタクシーのことです。
ということで、今回僕が利用したのは「OK観光タクシー」さん。
事前に「羽立駅を何時に発つか」などを、メールで連絡しておけば、あとは迎えに来てくれるそうです。
それは便利!と、早速連絡先を調べようと公式ホームページを見ていたら…


こちとら1人じゃ…。こちとら…、こちとら1人じゃ!!
大切なことなので2度言いましたが、念のためもう一度言いますと「こちとら独りでございます!」(ドン
何なの?「人」という字は人と人とが支えあって成り立ってるっての!?ぼっちが行き辛い世の中を嘆くわ。
しかし、交通手段がコレしか無いのでは逃げ道もありませんので、タクシー会社への連絡メールには…
なお、当方1人旅の予定です。
乗車人数としては1人ですが、2名分の料金をお支払いいたしますので利用は可能でしょうか?
と記載し、メールを送りました。
なんでしょうこの、「ぼっちであることを自己申告させられた上、重い罰を欲しがる」という、ドМでも裸足で逃げ出すレベルの辱めは。
そうして、1人片道2000円の代金を、2人分である4000円を支払い、男鹿水族館にたどり着くことが出来たのでした。
そんな屈辱を乗り切った暁に、空っぽのホッキョクグマ展示場を眺めた哀れな男の辛酸ペロペロストーリーを悟ったのか、帰りのタクシーでは、運転手さんが秋田市内の良いソープとデリヘルの話をしてくれました。ノーサンキューだよ!!
■その他

秋田の川展示は、本物の山肌を背景にする贅沢仕様。

サンゴ礁の立派な水槽もあります。

ひれあし's館という新設の施設では、アザラシやアシカも飼育されています。
妙に目がキマっちゃってるアザラシが偶然撮れてしまい、笑ってしまいました。
■まとめ
ホッキョクグマ展示の有名な総合水族館!
大水槽のクオリティは高く、またホッキョクグマ展示場ののびのびした雰囲気が大変に気持ちの良い水族館でした。
更に、大型水族館の割に入館料が1100円と安めに設定されているため、コストパフォーマンスも良いです。
ただ、水槽と水槽の間隔が妙に遠かったり、常設水槽(壁に埋め込まれた水槽)が少なく感じたりと、設計の段階から既にミスってる雰囲気を感じてしまったのが勿体ないかなと思います。
また、2013年に新設された「ひれあし's館」ですが、

この、明らかに「ここでアシカショーします!」という観覧席で行われるパフォーマンスが、まさかの給餌解説のみというストイックさ!
新しく出来た施設だから、まだまだ色々模索中なんだと思いますが…。今後に期待ですね。
アクセス難易度は非常に高いですが、東北地方にお住いの方が車を使えないとは考えにくいので、
秋田付近にお住いの方が「水族館」というものに気軽に触れたい場合はオススメしたい水族館でした。
コメント
コメント一覧 (6)
先のGW連休で訪れた時には「カラス」がほとんど「カフス」になっているという進化形を確認しております(笑)
→車以外でどうやっていけっちゅーの!感がとんでもなかった水族館ですね。
アクセス難易度は最高レベルでしょうかねー。
つい最近のGWですか!カフスw
ここまで来たら、秋田では実はガラスのことをカフスと言うのかもしれません。言いません。
かなり険しそうなので遠慮します(ToT)
→男鹿水族館は、水族館史上に名を刻むほど険しいですね…!
だからこそマニアとしては向かいがいがあるのかもしれません!(笑
ただ、もう一回行きたいかと言われたら奇声を発するかもしれません!
アザラシが改装中で立ち入り禁止でした。
あと、当時の撮影技術がクズ過ぎて(小4男子)
ホッキョクグマとピラルクーしかうまく撮れませんでした。
よっぽどお気に召さなかったようで