なぎさ水族館map
水族館巡りを初めてはや7年、気付けば日本全国津々浦々100ヵ所を超える水族館を巡ってきました。
しかし、日本の各地に水族館はあれど「物理的にめっちゃ行きづらい水族館」というのもありまして。今回訪れようとしている「なぎさ水族館」は、日本全国の水族館・行きづらさランキングTOP3には入るだろうアクセスモンスターな施設。山口県は周防(すおう)大島の先端に立地します。こんなところに水族館を作った人間は何を考えているのか。呪ってやる…。「こちら側のどこからでも切れます」って書いてある袋がぜんぜん切れない呪いで呪ってやる…。

なぎさ水族館行程
ということで「なぎさ水族館」に初訪問したいと思います。しかし、さすがはアクセスモンスター。僕の住む関東からは、公共交通機関で片道8時間超!行程はこうです。
 Step0:最寄り駅 ―(電車)→ 新横浜駅
 Step1:新横浜駅 ―(新幹線)→ 広島駅
 Step2:広島駅 ―(電車)→ 大畠駅
 Step3:大畠駅 ―(バス)→ なぎさ水族館

行き方こそシンプルなものの、それぞれのSTEPが全て長時間に及ぶというのが曲者。
そして何より、一番ヤバいのは最後のバスでしょう。往路は良いとしても、復路が問題で。

バスの本数の都合上、水族館最寄りバス停に着いてから次に乗らないといけないバスの発車までは、何とその間わずか22分!これを逃すと次は3時間後です。何もない島の先端で3時間待ちぼうけとなると、もはやプチ遭難です。それだけは避けて通らなければなりません。

つまり、自宅から8時間もの時間を掛けて訪れ、22分間だけ水族館を巡り、そして帰路に就くという空前絶後の弾丸ツアーが開催されるのです。日本全国の水族館を巡るという目標を掲げてしまうとこんな理不尽な旅も余儀なくされるのだから良い子のみんなは真似しないようにね。

うだうだ言っても仕方がないので、早速旅立ちましょう。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜

■07:05〜07:35 自宅→新横浜駅
すめし
さて、旅がスタートします。飼いネコの「すめし」もお見送りしてくれています。ものすごい訴えかける表情をしております。「かまって!行かないで!」という可愛らしい懇願かもしれませんが、餌をあげたらがっついて見向きもしてくれなくなりました。元気に育つんだよ。

■07:49〜11:26 新横浜駅→広島駅
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新横浜駅から広島駅まで新幹線で向かいます。東京付近の人間からすると広島って「飛行機」で行くか「新幹線」で行くかのちょうど境目らしいですね。

■12:42〜13:26 広島駅→岩国駅
広島駅で昼食をとりつつ、更に南下していきます。トンネルを抜けるとそこは岩国であった。

■13:32 岩国駅発
水族館最寄り駅である大畠(おおばたけ)駅には14:04に着く算段です。大畠駅からはバスで1時間となりますので、車酔いしやすい僕は酔い止めの薬をキメました!これで勝つる!酔い止め薬って猛烈な眠気に襲われるのですけど、まぁあと30分程度だし寝るわけがありm…Zzz
































■14:06 ?
おはようございます!今日も一日がんばるぞい!ってことで元気なお目覚めです。さてさて、ほんじゃまそろそろ降りる準備でもしま(ここで時計をちら見)すkあああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!(ブリブリブリブリュリュリュリュリュリュ!!!!!!ブツチチブブブチチチチブリリイリブブブブゥゥゥゥッッッ!!!!!!! )

あれあれあれ〜、もう大畠駅に着いてる時間を超えちゃってるなぁ〜〜はははおかしいな(ここでGoogle mapをちら見)

ああああ

ああああ2









ぜつぼう












■14:09 柳井港駅着
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Twitterでも実況してしまうくらいには同情してほしかったのですが、フツーに寝過ごしましたテヘペロ。本来降りるべきの「大畠駅」から一駅先の「柳井港駅」にて悲しみの一枚をパシャリ。めっちゃ天気いいのがなんか腹立つ。
こうなるともう「歩いて向かう」か「タクシーを使う」か、「精神と時の部屋に入り瞬間移動を体得する」しかありませんが普通に考えてタクシーです。こんなの絶対おかしいよ…。






■15:29 なぎさ水族館着
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10230
ということで、満身創痍ながら「なぎさ水族館」にたどり着きました。
「本来バスだと1730円の道のりですが10230円のタクシー代がかかりました。では、めnちさんはいくらの損失になるでしょうか?また、この時のめnちさんの心情を3文字で答えなさい。」
将来こどもが生まれたら、この文章問題を解かせて人生について学んでもらおうと思います。ちなみに答えは「8500円の損失」「クソが」です。

ちなみに帰りのバスがもうあと数分で発車しますので、プチ遭難も決定しました。クソが。



■なぎさ水族館見学
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さて、片道累計28650円の交通費を掛けてやってきた「なぎさ水族館」に210円の入館料を払って館内を見学しましょう。







片道累計28650円の交通費を掛けてやってきたなぎさ水族館に210円の入館料を払って館内を見学しましょう。











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「もはや入館料も高くあれよ、なんだよ210円て!」という謎の気持ちがふつふつと湧きましたが、それは置いといて。
なぎさ水族館一番の目玉は「ニホンアワサンゴ」!なぎさ水族館のある周防大島は世界最大級のニホンアワサンゴの群生地とのことですが、その生態はいまだに謎ばかり。それでも日本で唯一人工繁殖に成功したなぎさ水族館のこの生体展示は極めて貴重なのです。

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この美しさは、片道累計28650円の交通費を掛けてやってきたなぎさ水族館に210円の入館料を払って館内を見学したかいがあったと思います。根に持つタイプです。



■解説ポップのポップさ
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さて、なぎさ水族館はニホンアワサンゴ以外にも解説ポップに魅力を見出しました。
妙なテンションで手書きされた大量のポップを見に来るだけでも価値があります。



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タコクラゲ水槽のポップには…

飼いたい
飼育員の飼いたい生き物が書かれておりました。

なんで????


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マンジュウガニ水槽のポップには…

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カニとじゃんけんしよう!!

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カニさんじゃんけん じゃんけん
チー!

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カニさんじゃんけん じゃんけん
チー!!

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カニさんじゃんk 飼育員の心の闇

ぶち割って
味噌汁にするかしないか
それが問題だ。




























ぶち割って味噌汁にするかしないかそれが問題だ

我々は一体何を見せられているんだ…(ドン引き






























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そんなサイコな飼育員さんは、間違いなくこの彼でしょう。
なんせ「彼女と別れて、2週間後に会社が解散しました。」ですからね、彼の心を忖度(そんたく)してあげたいところです。





■その他
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ウミウシの可愛さたるや。

ジェリーフィッシュライダー
クラゲに乗り、そのクラゲを食べながら生活するという究極のヒモ生活をするエビ。通称ジェリーフィッシュライダー

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尾が無くなってしまったウマヅラハギ

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2016年なぎさ水族館総選挙で最下位だったのはキチヌという魚だった模様。

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キチヌ。来年は頑張ろう。



■まとめ

ネタ電波率高めの離島水族館。

展示生物は地味ながらもニホンアワサンゴという目玉展示があるので、それだけでも訪れる価値は十分にあります。
また解説ポップは、ポップなんだかサイコホラーなんだか分かりませんが、一つ一つが丁寧にネタを作り込んでおり思わず読み込んでしまう魅力があります。水族館業界に蔓延しているつまらない学術的魚解説とは一線を画した素晴らしい展示と感じました。
大水槽は無いし、めちゃめちゃ遠いし、一般受けする生き物もいないし、めちゃくちゃ小さいし…無い無い尽くしの不利な水族館であるにも関わらず、個人的には物凄い充実感を得られました。
広くオススメできるような水族館ではないと思いますが、少しでも面白そうと感じたなら絶対に行くべき!損はさせません。でも、頼むからバスの本数は増やしてくれ…!