2018年03月
【前編】からの続きです。
爆風ホワイトアウトの山頂をどうにか制覇して、下山し始める。。。
南西ルンゼの急斜面は、登り以上に下りの方が危険度が増します。
よく、「山は登りより下り。」と言うように、登りよりも下りの方が危険で難易度も高く、しかも山頂を制した後なので、気の緩みや体力の消耗で事故に遭いやすいのです。
細心の注意を払って南西ルンゼを下りて行きますが、氷の斜面でアイゼンが効かず足を滑らせ、あっという間に滑落しました。。。
すぐに落ちるスピードは加速して、一気に崖下に引きずり込まれて行きました。
急いでピッケルを打ち込みましたが、なかなか止まらない。。。
さらに渾身の力を込めてピッケルを打ち付けると、氷に長いひっかき傷を残して、ようやく止まってくれました。
…何度も書きますが、この南西ルンゼは、東京タワーなんかよりも遥かに高い高低差500mの急斜面なので、滑落が止まらなければ500m下までサヨナラなんです…
ホントに危なかった~。ここでもまた「死んだかも。」と思いました。。。
助かった安心感とともに立ち上がろうとすると、また滑り出す始末。。。
今度はすぐに止まりましたが、ここはアイゼンもピッケルもろくに効かない「滑落地獄」。油断しちゃいかんな!!
南西ルンゼの急傾斜箇所は普通に真っすぐ歩いて下りて行くことなどできません。。。
梯子を下りるようにバックステップで後ろ向きに一歩ずつ、一歩ずつ…
↓ さっきまでホワイトアウトだったのに、下山中にキレイに晴れてきました。
↑ オホーツク海側には流氷が、そして、羅臼側には国後島も見えました
ただ、晴れて気温が上がってくると、次の敵は雪崩。
自分がいま下っている南西ルンゼは影になるようなものがなく、仮に雪崩が襲い掛かってこようものなら助かりようがありません。
だから、一目散に下って行きましたが、滑落を避けるためにバックステップなので、なかなか進めませんでした。
そうしていると、自分の隣の斜面で小規模な雪崩が起こったのが見えました。幸い自分には影響はなかったのですが、ただ、今まさに自分が立っている斜面にも雪崩の前兆がクッキリと現れていて、血の気が引きました。
いわゆる「山の教科書」では雪崩の前兆の写真を見たことがありましたが、自分の足元で実物を見るとこんなにも不気味なものなのか!!
それが雪崩の前兆だと分かっていても、隠れる場所などないし、防ぐ手立てもないので、とにかく急いで下山する以外に避ける方法はないという無力感。。。
しかも、雪崩の前兆は一か所や二か所ではなく、あっちでもこっちでも現れていました。
「頼むから崩れないで!!」とお祈りをしてからさらに足を進めました。
どんなにボロボロに疲れていようとも、斜面から離れるまではひたすらノンストップ!!
普通のマラソンの大会とかレースでは、「手を抜いたら死ぬ。」なんてことはそうそうないですが、死のボーダーライン上の冬山では当たり前にそういうこともある。。。
だから、下山中はのんきに写真なんか撮っている場合ではなく、ガチで下りていったので、写真なしです…
大急ぎで斜面を下りきって、雪崩の害が無さそうな所まで逃げ切ると、一気に安心感に包み込まれて、生きている実感が湧いてきました。
下山中は飲まず食わずでひたすら先を急いだので、カラカラ空腹になりました。ただその分、それを乗り切って下山後に流し込んだココアは格別に沁みました。。。
熱々の状態で魔法瓶に保存していたのに、知床の冷凍爆風に揉まれてすっかりぬるい…だけど、あのひとときは天国のようでした
斜面下でピッケルとアイゼンを外して、「感謝」以上の「感謝」を込めて片付けました。
「君たちがいなければ、自分は無事には帰れなかったでしょう。ホントにホントにありがとう!!」
本当言うと、決して安いアイテムではなかったけど、自分の命を救ってくれたのだから、もう十分に元は取れたし、あの投資は間違っていなかったと断言できます!!
アイゼンを片付けてから、デポしておいたスノーシューとポールをピックアップしました。
もうスノーシューは履かずに、ブーツだけでラッセルして進むことに
国道に戻れば路面も出ているし、その国道までもあとわずかなので、スノーシューは履かずにガマン
国道までたどり着くと、人間界に戻ってきたあの独特の感覚に包まれました
大きな大きな安心感と達成感。そして、もうそれ以上は苦しまなくてもいいんだ。という平和な気持ち。。。
ある意味、山頂を制覇したとき以上の素晴らしいフィーリングで、これがたまらなく好きだから山をやめられないのかも知れません。
国道に出ればゴールまで約10km。平和な「雪の回廊」を行きます
昨夜は仮眠しかしなかったし、未明から休まずにずっと動き続けてきたから、少し眠いなぁ…
そんな、暖かく平和な国道をのんびり下って、待望のゴールにたどり着きました
ウトロの海にはまだ色濃く流氷が残っていました
装備類を片付けて、また釧路の自宅まで180kmちょっとのドライブ
前日は仕事終わりに出発してきましたが、意外と1日の休日だけで羅臼岳往復ができることが分かりました
帰り道で見た斜里岳。
やっぱり、カッコえ~わ~
いつか登りに行くから待っててね~
爆風ホワイトアウトの山頂をどうにか制覇して、下山し始める。。。
南西ルンゼの急斜面は、登り以上に下りの方が危険度が増します。
よく、「山は登りより下り。」と言うように、登りよりも下りの方が危険で難易度も高く、しかも山頂を制した後なので、気の緩みや体力の消耗で事故に遭いやすいのです。
細心の注意を払って南西ルンゼを下りて行きますが、氷の斜面でアイゼンが効かず足を滑らせ、あっという間に滑落しました。。。
すぐに落ちるスピードは加速して、一気に崖下に引きずり込まれて行きました。
急いでピッケルを打ち込みましたが、なかなか止まらない。。。
さらに渾身の力を込めてピッケルを打ち付けると、氷に長いひっかき傷を残して、ようやく止まってくれました。
…何度も書きますが、この南西ルンゼは、東京タワーなんかよりも遥かに高い高低差500mの急斜面なので、滑落が止まらなければ500m下までサヨナラなんです…
ホントに危なかった~。ここでもまた「死んだかも。」と思いました。。。
助かった安心感とともに立ち上がろうとすると、また滑り出す始末。。。
今度はすぐに止まりましたが、ここはアイゼンもピッケルもろくに効かない「滑落地獄」。油断しちゃいかんな!!
南西ルンゼの急傾斜箇所は普通に真っすぐ歩いて下りて行くことなどできません。。。
梯子を下りるようにバックステップで後ろ向きに一歩ずつ、一歩ずつ…
↓ さっきまでホワイトアウトだったのに、下山中にキレイに晴れてきました。
↑ オホーツク海側には流氷が、そして、羅臼側には国後島も見えました
ただ、晴れて気温が上がってくると、次の敵は雪崩。
自分がいま下っている南西ルンゼは影になるようなものがなく、仮に雪崩が襲い掛かってこようものなら助かりようがありません。
だから、一目散に下って行きましたが、滑落を避けるためにバックステップなので、なかなか進めませんでした。
そうしていると、自分の隣の斜面で小規模な雪崩が起こったのが見えました。幸い自分には影響はなかったのですが、ただ、今まさに自分が立っている斜面にも雪崩の前兆がクッキリと現れていて、血の気が引きました。
いわゆる「山の教科書」では雪崩の前兆の写真を見たことがありましたが、自分の足元で実物を見るとこんなにも不気味なものなのか!!
それが雪崩の前兆だと分かっていても、隠れる場所などないし、防ぐ手立てもないので、とにかく急いで下山する以外に避ける方法はないという無力感。。。
しかも、雪崩の前兆は一か所や二か所ではなく、あっちでもこっちでも現れていました。
「頼むから崩れないで!!」とお祈りをしてからさらに足を進めました。
どんなにボロボロに疲れていようとも、斜面から離れるまではひたすらノンストップ!!
普通のマラソンの大会とかレースでは、「手を抜いたら死ぬ。」なんてことはそうそうないですが、死のボーダーライン上の冬山では当たり前にそういうこともある。。。
だから、下山中はのんきに写真なんか撮っている場合ではなく、ガチで下りていったので、写真なしです…
大急ぎで斜面を下りきって、雪崩の害が無さそうな所まで逃げ切ると、一気に安心感に包み込まれて、生きている実感が湧いてきました。
下山中は飲まず食わずでひたすら先を急いだので、カラカラ空腹になりました。ただその分、それを乗り切って下山後に流し込んだココアは格別に沁みました。。。
熱々の状態で魔法瓶に保存していたのに、知床の冷凍爆風に揉まれてすっかりぬるい…だけど、あのひとときは天国のようでした
斜面下でピッケルとアイゼンを外して、「感謝」以上の「感謝」を込めて片付けました。
「君たちがいなければ、自分は無事には帰れなかったでしょう。ホントにホントにありがとう!!」
本当言うと、決して安いアイテムではなかったけど、自分の命を救ってくれたのだから、もう十分に元は取れたし、あの投資は間違っていなかったと断言できます!!
アイゼンを片付けてから、デポしておいたスノーシューとポールをピックアップしました。
もうスノーシューは履かずに、ブーツだけでラッセルして進むことに
国道に戻れば路面も出ているし、その国道までもあとわずかなので、スノーシューは履かずにガマン
国道までたどり着くと、人間界に戻ってきたあの独特の感覚に包まれました
大きな大きな安心感と達成感。そして、もうそれ以上は苦しまなくてもいいんだ。という平和な気持ち。。。
ある意味、山頂を制覇したとき以上の素晴らしいフィーリングで、これがたまらなく好きだから山をやめられないのかも知れません。
国道に出ればゴールまで約10km。平和な「雪の回廊」を行きます
昨夜は仮眠しかしなかったし、未明から休まずにずっと動き続けてきたから、少し眠いなぁ…
そんな、暖かく平和な国道をのんびり下って、待望のゴールにたどり着きました
ウトロの海にはまだ色濃く流氷が残っていました
装備類を片付けて、また釧路の自宅まで180kmちょっとのドライブ
前日は仕事終わりに出発してきましたが、意外と1日の休日だけで羅臼岳往復ができることが分かりました
帰り道で見た斜里岳。
やっぱり、カッコえ~わ~
いつか登りに行くから待っててね~
冬の羅臼岳との火花散らす激闘でズタボロになったので、夜ランで自衛隊コースに行ってきました
そのコースは、アップダウンがしつこく続くタフなコースだし…
それに仕事後だし、そもそも羅臼岳の疲れがまだ色濃く残っているし…
…だけど、悟ったんです
普通の練習をしているようでは、冬の知床の山々と互角に闘うことなどできない。。。
だから、もっともっと強くならなくちゃ
そんな夜ランは、走り出しからズッシリ重たくて乳酸マックス状態でした
「この状態であのアップダウンをやっつけなきゃならんの??」という不安とともに進みました
上り坂では歩きたくなるほどボロボロでしたが、21.1kmは88分の合格点でコンプリートしました
久しぶりに立てなくなるくらいに追い込んだ気がしました
きっとまた力をつけて知床に挑みに行くっ
そのコースは、アップダウンがしつこく続くタフなコースだし…
それに仕事後だし、そもそも羅臼岳の疲れがまだ色濃く残っているし…
…だけど、悟ったんです
普通の練習をしているようでは、冬の知床の山々と互角に闘うことなどできない。。。
だから、もっともっと強くならなくちゃ
そんな夜ランは、走り出しからズッシリ重たくて乳酸マックス状態でした
「この状態であのアップダウンをやっつけなきゃならんの??」という不安とともに進みました
上り坂では歩きたくなるほどボロボロでしたが、21.1kmは88分の合格点でコンプリートしました
久しぶりに立てなくなるくらいに追い込んだ気がしました
きっとまた力をつけて知床に挑みに行くっ
2018.3.21 羅臼岳冬山登山
知床ネイチャーセンター → 知床横断道路 → 知床峠 → 羅臼岳南西ルンゼ → 羅臼岳山頂 【往復】
トータル31km
長文なので、興味のない方は適当にスルーしてください
【ポイント】
◎ 計画段階で「冬の羅臼岳は中途半端な能力で挑めば確実に遭難する。」と聞いていましたが、まさしくその通りで、実際に何回も「死ぬかも」と思う瞬間がありました。。。
◎ 羅臼岳山頂に至るルート「羅臼岳南西ルンゼ」は高低差500m以上もある氷の崖で、そこを上って行かなければなりません。ルンゼの頂点で足を滑らそうものなら500m下まで真っ逆さまです。
◎ ピッケルもアイゼンも刺さらないような固い氷の崖が点在していて、何度も滑落しました。
◎ 朝方、上っているときは何ともなかったのですが、帰りの下山時は気温が上がり、自分のすぐ近くで小規模な雪崩が頻発したり、、、自分の足元の雪が地割れして雪崩そうになっていたり、、、とにかく『雪崩の激戦区』みたいな様相でした。
【装備】
アイゼン・ピッケル2丁・スノーシュー・ポール・ヘルメット・ザイル/スリング・ヘッドライト・ツェルト・サバイバルブランケット・GPS
(ゴーグルは置いて行きましたが、持っていくべきでした…)
【詳細】
日の出前の朝4時。漆黒の時間にヘッドライトを装備しネイチャーセンターを出発しました
写真には撮れなかったですが、道端で野生のフクロウを目撃し、今日の勝利を確信しました
夜中に薄く雪が積もったようですが、未明の天気は快晴無風で絶好の登山日よりになりそうでした
ネイチャーセンターから知床峠までは冬期間にクローズされた一般道を行きます。
標高が上がっていくと雪が深くなり、念のためスノーシューに履き替えました。
ところどころでアイスバーンになっていましたが、順調に10km進んで知床峠着
知床峠で一般道とサヨナラして、正念場の羅臼岳南西ルンゼを目指しました
(これも恐らく夏場には存在しないルート。夏は急な崖でハイマツが生い茂っているので、多分進めないはず)
南西ルンゼ手前でスノーシューとポールをデポし、アイゼン&ピッケルに持ち変えて、いざ南西ルンゼへ
まだ薄暗く、ガスがかかっていたので、羅臼岳山頂もルンゼの上部も目視できず、その先がどれだけの傾斜なのか判然としないまま進むこととなりました…
ルンゼは急斜面で幅広の沢状になっていて、頂上からルンゼ下部までの標高差500mが一直線なので、遥か上の山頂付近で発生した雪崩や氷塊がまともに降りかかってきます。
なので、雪崩を避けるルーティングでルンゼの淵に沿って進みました。
ルンゼを上り始めて中腹に至るころ、だんだん風が強くなってきて、ずっしりと重たいピッケルさえも風で煽られるほどになってきました
そこで、まず一人作戦会議
「引き返す?行く??」
山では臆病過ぎるくらいに行動するべし。との鉄則があるので、撤退することも決してネガティブではない。
…あれこれ悩んで総合的に判断した結果、答えはGO!
その先もえげつない急傾斜は続く、、、
傾斜がきつくなり、自分の踵は常に浮いた状態。アイゼンの前歯2本だけで全体重を支えます。それが外れれば、今目指している山頂なんかは遥かに通り越して「天国まで到達してしまう」ような高さの死の崖です。。。
自分の股下を覗き込めば遥か下にさっきまでいた場所が見えます。。。
普通に立っていることなどできない傾斜なので、二刀流でピッケルを持ち、両ひざ両ひじをつき、「土下座ポーズ」で一歩ずつ進みました
少なくとも、こんなに高く急でクレイジーな崖は、かつて経験したことがありません
↑ これが登った崖の傾斜です。
この写真を撮った時はまだ余裕があったのですが、この後、さらに傾斜が増してきて、写真を撮る余裕もなくなりました。。。
↑ 南西ルンゼの途中から眺めた天頂山。
山頂に近付くに連れて風は一層強さを増し、突風の都度「耐風姿勢」でやり過ごす…
尋常じゃない爆風に巻かれるたびに「マジかよ~!!」とか「もうやめて~!!」とか一人で叫びながら…
そのうえ、ホワイトアウト状態になって、どこが山頂なのか分からず…
もう山頂のすぐ近くまで来ているはずなのに、どこにあるのか確認できず、しばしGPSとにらめっこ…
夏に行った羅臼岳の面影はどこにもなく、岩影に隠れてまたまた作戦会議。。。
「あっちの岩を上れば山頂?…それともこっちの岩??」
その2つの岩壁のどちらかが山頂のはずなのですが、ガスで目視できず、手探りで登る感じでした。
まず最初に登った岩は、苦労して登って割には「フェイントの山頂」で真の山頂ではありませんでした。すぐに下りて気を取り直し、本当の山頂を目指しました。
ほぼ垂直な壁を登り詰めればいよいよ山頂
やっと着いた~
でも、歓喜に浸っている場合ではない、、、何しろ、山頂は狭い岩の上で、爆風が容赦なく叩きつけるので、風でバランスを崩そうものなら、知床の藻屑となってしまいそうでした。。。
だから、写真だけ撮って一目散に撤退しました。
山頂下に大きな岩影があって、風が凌げたので、そこでまずは一休み。。。
急斜面や爆風との激闘を制して、しばし呆然としてしまいました。。。
もうまつ毛は凍りつき、前が良く見えないし、顔の露出部分は凍傷でピリピリ痛む
生身の人間では生存することすらできない過酷な環境。それが知床。
そのうえ、持っていたGPSの画面が凍りつき、現在地がよく分からなくなってしまいました
自分の足跡なんか残っていないし、ホワイトアウトだし、、、まずは視界が効く所まで高度を下げて行くことに。そこまでは勘とコンパスだけが頼り。
ここでほんの少しだけ「遭難するのかも」と思いました。
高度を下げて、視界が回復してくると。。。往路では見なかった景色が飛び込んできました。
そう、間違えて変な方向に向かっていたのです
正しいルートに復帰しようとして大きくトラバースするも、高い崖が行く手を阻み邪魔をする。。。
そのまま間違ったルートを下って下界に行けないことはないけど、その先がどんな状況か分からないので、危険過ぎる。。。
だから、ここは基本に忠実に「山で迷ったときは登り続けなさい。」を遵守する。
ついさっき下りてきた急斜面をまた登らなくちゃならないのだから、少し気が引けますが、生きて帰るにはそうするしかないのだから、やるんだ
また山頂の近くまで戻ってくると、さっきよりかは視界も良くなり、辛うじて周りが把握できるようになりました。
「最初に自分が登ってきた方向は…えっ!?こんな急な壁だったっけ??」
そこには、初めて見るような高く急な氷壁がありました。でも、それが間違いなく自分が来た道。
ピッケルに全握力をかけて、氷壁をクライムダウンしていきましたが、アイゼンもピッケルもほとんど効かず、たびたび滑落しました。
落ちるごとに「生きてる?ケガはないか??」と確認しながら…
あるところまで下ったときのこと。次の一歩を踏み出そうとするも、アイゼンは効かないし、ピッケルの刺さりもイマイチ甘い。下りなければ帰れないのに、その一歩を踏み出すことができず立ち往生。。。
次に踏み下ろした一歩が甘くてアイゼンもピッケルも効かなければ、多分、無事には帰れない。
…そんな状態でした。
どうするかしばらく考えてから意を決して踏み出すと、案の定、足をかけた氷は崩れて、体も落ちましたが、咄嗟に突いたピッケルの一撃で辛うじて滑落は免れました。
ピッケルというのは、山によってはあまり活躍する機会はないアイテムですが、こんな危機的な山では命を守ってくれる重要なツールなのだと再認識できました。
さて、、、この先どうなる??
後編へ続く…
知床ネイチャーセンター → 知床横断道路 → 知床峠 → 羅臼岳南西ルンゼ → 羅臼岳山頂 【往復】
トータル31km
長文なので、興味のない方は適当にスルーしてください
【ポイント】
◎ 計画段階で「冬の羅臼岳は中途半端な能力で挑めば確実に遭難する。」と聞いていましたが、まさしくその通りで、実際に何回も「死ぬかも」と思う瞬間がありました。。。
◎ 羅臼岳山頂に至るルート「羅臼岳南西ルンゼ」は高低差500m以上もある氷の崖で、そこを上って行かなければなりません。ルンゼの頂点で足を滑らそうものなら500m下まで真っ逆さまです。
◎ ピッケルもアイゼンも刺さらないような固い氷の崖が点在していて、何度も滑落しました。
◎ 朝方、上っているときは何ともなかったのですが、帰りの下山時は気温が上がり、自分のすぐ近くで小規模な雪崩が頻発したり、、、自分の足元の雪が地割れして雪崩そうになっていたり、、、とにかく『雪崩の激戦区』みたいな様相でした。
【装備】
アイゼン・ピッケル2丁・スノーシュー・ポール・ヘルメット・ザイル/スリング・ヘッドライト・ツェルト・サバイバルブランケット・GPS
(ゴーグルは置いて行きましたが、持っていくべきでした…)
【詳細】
日の出前の朝4時。漆黒の時間にヘッドライトを装備しネイチャーセンターを出発しました
写真には撮れなかったですが、道端で野生のフクロウを目撃し、今日の勝利を確信しました
夜中に薄く雪が積もったようですが、未明の天気は快晴無風で絶好の登山日よりになりそうでした
ネイチャーセンターから知床峠までは冬期間にクローズされた一般道を行きます。
標高が上がっていくと雪が深くなり、念のためスノーシューに履き替えました。
ところどころでアイスバーンになっていましたが、順調に10km進んで知床峠着
知床峠で一般道とサヨナラして、正念場の羅臼岳南西ルンゼを目指しました
(これも恐らく夏場には存在しないルート。夏は急な崖でハイマツが生い茂っているので、多分進めないはず)
南西ルンゼ手前でスノーシューとポールをデポし、アイゼン&ピッケルに持ち変えて、いざ南西ルンゼへ
まだ薄暗く、ガスがかかっていたので、羅臼岳山頂もルンゼの上部も目視できず、その先がどれだけの傾斜なのか判然としないまま進むこととなりました…
ルンゼは急斜面で幅広の沢状になっていて、頂上からルンゼ下部までの標高差500mが一直線なので、遥か上の山頂付近で発生した雪崩や氷塊がまともに降りかかってきます。
なので、雪崩を避けるルーティングでルンゼの淵に沿って進みました。
ルンゼを上り始めて中腹に至るころ、だんだん風が強くなってきて、ずっしりと重たいピッケルさえも風で煽られるほどになってきました
そこで、まず一人作戦会議
「引き返す?行く??」
山では臆病過ぎるくらいに行動するべし。との鉄則があるので、撤退することも決してネガティブではない。
…あれこれ悩んで総合的に判断した結果、答えはGO!
その先もえげつない急傾斜は続く、、、
傾斜がきつくなり、自分の踵は常に浮いた状態。アイゼンの前歯2本だけで全体重を支えます。それが外れれば、今目指している山頂なんかは遥かに通り越して「天国まで到達してしまう」ような高さの死の崖です。。。
自分の股下を覗き込めば遥か下にさっきまでいた場所が見えます。。。
普通に立っていることなどできない傾斜なので、二刀流でピッケルを持ち、両ひざ両ひじをつき、「土下座ポーズ」で一歩ずつ進みました
少なくとも、こんなに高く急でクレイジーな崖は、かつて経験したことがありません
↑ これが登った崖の傾斜です。
この写真を撮った時はまだ余裕があったのですが、この後、さらに傾斜が増してきて、写真を撮る余裕もなくなりました。。。
↑ 南西ルンゼの途中から眺めた天頂山。
山頂に近付くに連れて風は一層強さを増し、突風の都度「耐風姿勢」でやり過ごす…
尋常じゃない爆風に巻かれるたびに「マジかよ~!!」とか「もうやめて~!!」とか一人で叫びながら…
そのうえ、ホワイトアウト状態になって、どこが山頂なのか分からず…
もう山頂のすぐ近くまで来ているはずなのに、どこにあるのか確認できず、しばしGPSとにらめっこ…
夏に行った羅臼岳の面影はどこにもなく、岩影に隠れてまたまた作戦会議。。。
「あっちの岩を上れば山頂?…それともこっちの岩??」
その2つの岩壁のどちらかが山頂のはずなのですが、ガスで目視できず、手探りで登る感じでした。
まず最初に登った岩は、苦労して登って割には「フェイントの山頂」で真の山頂ではありませんでした。すぐに下りて気を取り直し、本当の山頂を目指しました。
ほぼ垂直な壁を登り詰めればいよいよ山頂
やっと着いた~
でも、歓喜に浸っている場合ではない、、、何しろ、山頂は狭い岩の上で、爆風が容赦なく叩きつけるので、風でバランスを崩そうものなら、知床の藻屑となってしまいそうでした。。。
だから、写真だけ撮って一目散に撤退しました。
山頂下に大きな岩影があって、風が凌げたので、そこでまずは一休み。。。
急斜面や爆風との激闘を制して、しばし呆然としてしまいました。。。
もうまつ毛は凍りつき、前が良く見えないし、顔の露出部分は凍傷でピリピリ痛む
生身の人間では生存することすらできない過酷な環境。それが知床。
そのうえ、持っていたGPSの画面が凍りつき、現在地がよく分からなくなってしまいました
自分の足跡なんか残っていないし、ホワイトアウトだし、、、まずは視界が効く所まで高度を下げて行くことに。そこまでは勘とコンパスだけが頼り。
ここでほんの少しだけ「遭難するのかも」と思いました。
高度を下げて、視界が回復してくると。。。往路では見なかった景色が飛び込んできました。
そう、間違えて変な方向に向かっていたのです
正しいルートに復帰しようとして大きくトラバースするも、高い崖が行く手を阻み邪魔をする。。。
そのまま間違ったルートを下って下界に行けないことはないけど、その先がどんな状況か分からないので、危険過ぎる。。。
だから、ここは基本に忠実に「山で迷ったときは登り続けなさい。」を遵守する。
ついさっき下りてきた急斜面をまた登らなくちゃならないのだから、少し気が引けますが、生きて帰るにはそうするしかないのだから、やるんだ
また山頂の近くまで戻ってくると、さっきよりかは視界も良くなり、辛うじて周りが把握できるようになりました。
「最初に自分が登ってきた方向は…えっ!?こんな急な壁だったっけ??」
そこには、初めて見るような高く急な氷壁がありました。でも、それが間違いなく自分が来た道。
ピッケルに全握力をかけて、氷壁をクライムダウンしていきましたが、アイゼンもピッケルもほとんど効かず、たびたび滑落しました。
落ちるごとに「生きてる?ケガはないか??」と確認しながら…
あるところまで下ったときのこと。次の一歩を踏み出そうとするも、アイゼンは効かないし、ピッケルの刺さりもイマイチ甘い。下りなければ帰れないのに、その一歩を踏み出すことができず立ち往生。。。
次に踏み下ろした一歩が甘くてアイゼンもピッケルも効かなければ、多分、無事には帰れない。
…そんな状態でした。
どうするかしばらく考えてから意を決して踏み出すと、案の定、足をかけた氷は崩れて、体も落ちましたが、咄嗟に突いたピッケルの一撃で辛うじて滑落は免れました。
ピッケルというのは、山によってはあまり活躍する機会はないアイテムですが、こんな危機的な山では命を守ってくれる重要なツールなのだと再認識できました。
さて、、、この先どうなる??
後編へ続く…
約1か月ぶりのロング練習。。。
まずはいつもの「かたつむりん」の前を通って…🐌
いざアップダウンコースへ
上りか下りのどちらかしかなくて、平坦部分がほとんどないようなタフなコースを進みます…
昨日の山行の疲れなのか、最初からなんだか重たいぞ…
それでもアップダウンは容赦なく続く。。。
しかも、このコース。ずっと森の中なので、自販機もなければ、途中で逃げ出すこともできません
それに、クマもよく目撃されている地域なのです🐻
…そんなコース。なかなか「ドMチック」でしょ笑
それを25kmまで進んで、折り返し
↑ 折り返し場所の難読地名。「冬窓床」→「ぶいま」と読みます
帰り道は重たいこと重たいこと。。。
最後は水も尽きて、ボロボロになりました。。。
↑ ただいまかたつむりん
とっても苦しくてキライなルートですが、また今度行ってみよっ
きっと明日は筋肉痛確定でしょう…笑
まずはいつもの「かたつむりん」の前を通って…🐌
いざアップダウンコースへ
上りか下りのどちらかしかなくて、平坦部分がほとんどないようなタフなコースを進みます…
昨日の山行の疲れなのか、最初からなんだか重たいぞ…
それでもアップダウンは容赦なく続く。。。
しかも、このコース。ずっと森の中なので、自販機もなければ、途中で逃げ出すこともできません
それに、クマもよく目撃されている地域なのです🐻
…そんなコース。なかなか「ドMチック」でしょ笑
それを25kmまで進んで、折り返し
↑ 折り返し場所の難読地名。「冬窓床」→「ぶいま」と読みます
帰り道は重たいこと重たいこと。。。
最後は水も尽きて、ボロボロになりました。。。
↑ ただいまかたつむりん
とっても苦しくてキライなルートですが、また今度行ってみよっ
きっと明日は筋肉痛確定でしょう…笑
朝から強風注意報になだれ注意報に、融雪注意報に、、、
なんだかいっぱい注意しないといけないみたいですが…
とりあえず、摩周の山に行ってみました
(摩周なら雪崩の危険性は少ないので)
少しくらいの天候不良は覚悟の上でアタック開始
準備中、スノーシューを履こうとしたら飛んでいくほどの強風でした
↑ 雲が低く、おまけに強風。今日は「遊び」ではなく「挑戦」の日と割り切って前進します…
今日の目標は、初めての摩周一周コース24kmを踏破すること
年間でも冬の間のごく限られた期間にしかできないという摩周一周。
そんな幻のルートみたいなものは、妙にそそられますよね
まずは、そんな摩周一周のポイントまとめです
【ポイント】
◎行程のうち半分近くは地図には載っていない登山道外を行くことになるので、自己責任で。
◎摩周一周をするには、時期的に3~4月が最適だと思います。雪が新しい時期に行くと激しいラッセルになりそうなカンジ。。。
◎最初の少しだけはチェーンスパイクを使いましたが、それ以外は全てスノーシューでした(履き替えが面倒でなければ、西側の一部の急登ではチェーンスパイクがよい)。
◎登山道を除いてトレースは皆無でした。
◎冬眠から醒めた熊が活動し始めている模様。摩周でも最近、足跡が目撃されており要注意。
◎裏摩周まではルートが分かりやすく快適展望も良くサクサク進めます
◎裏摩周の北西側は深い森になり、踏み抜き多発。少し迷いやすいので注意が必要。
◎北西の森を抜けて摩周の西側に出ると、崖っぷちの吹きさらしルートになる。所々で急登があるほか、雪庇が発達しているので、踏み抜きと滑落に注意。
◎西側の急登ではピッケルを使いました。
◎湖の西側は大きな急登を2箇所越えれば、摩周第三の道道に出る。道道は所々に深い吹きだまりがありましたが、概ね順調に進めました。
【装備】
◎スノーシュー、ポール、チェーンスパイク、ピッケル、ハンディGPS
以下、順を追って詳しく説明します。
(長いので適当にスルーしてください)
摩周第一展望台から反時計回りにスタートして、最初は何度も通って慣れたルートです
↑ この写真の少し先までは登山道を行きます
昨日の大雨で積雪はガッツリ固まって、走りやすいのですが、ひとたび踏み抜くと、普通の雪よりも断然痛くて心が折れそうでした
途中からは一般ルートを離れ、道なき道を進みます
これが冬期限定ルートと言われる所以で、夏場は普通の藪となっている場所が冬には雪で埋まって通れるようになるんです
ただ、ネットで調べても摩周外輪山一周を実際に経験した人の記録が余りに少なく、ルートの大半は「未知の領域」でした。。。
たびたびロストすることを覚悟の上で臨んだ今回の山行ですが
実際行ってみると、「ここをお通りください」と言わんばかりの地形をしていて、裏摩周まではあっという間に到達できました
ただ、その先が少し難所。。。
裏摩周の北西側は深い森になり、見通しが利かないし、雪質が変化したせいか、踏み抜き地獄へ一変
この森の中では摩周湖も一切見えず、深く暗い森を進むことになるので、少し苦痛…
そのうえ、少し吹雪いてきて、一気に不利な局面を迎えることに…
その森を抜けたと思えば、今度は崖っぷちの吹きさらしになり、容赦ない強風が叩きつけてきました。
摩周湖の西岸はカムイシュ島も近くに見えて、晴れていれば気持ちよさそうなルートです
また、西岸は「鹿トレース」が延々と続いていて、足跡から察するにかなりの大群っぽい🐾
この鹿トレースは自分が進みたい方向と一致するので、「シカさんの道路」にお邪魔することに
↑ 樹氷と奥に続く「鹿トレース」
↑ 摩周岳とカムイシュ島。
西岸は笹原とハイマツで、何度も踏み抜き痛い思いをしました…
また、外輪山の淵のギリギリを進むので、踏み外すと何百メートルも下の摩周湖にダイブできちゃう特典つき
それと、急登箇所が2か所あり、斜面が凍っていたのでピッケルが必要でした
↑ 急斜面に整列ここらのシカさんは人間に出会うのは初めてかな~
湖面がすごく近く見えました!!完全結氷して大理石みたいになった摩周湖を眺めながら進みました
さらに進んで…ようやく人間界に戻ってきました。
ここから先は積雪で冬季通行止めになっている道道を進みます。
ずっと長い間、人間界から離れた場所にいたような気がしたので、安堵感に満たされました。
↑ 摩周第三展望台。ガスって白くなってきましたが、これはこれで摩周っぽいか。。。
最後は道道をかっ飛ばして、無事に第一展望台まで帰ってきました
全体の印象として、思っていたほど迷うことはありませんでした。
基本的に、湖の淵の一番高い所を辿っていけば一周できるので、視界不良にならない限りはさほど難しくない印象です。
…今度はよく晴れた日にやってみたいな
なんだかいっぱい注意しないといけないみたいですが…
とりあえず、摩周の山に行ってみました
(摩周なら雪崩の危険性は少ないので)
少しくらいの天候不良は覚悟の上でアタック開始
準備中、スノーシューを履こうとしたら飛んでいくほどの強風でした
↑ 雲が低く、おまけに強風。今日は「遊び」ではなく「挑戦」の日と割り切って前進します…
今日の目標は、初めての摩周一周コース24kmを踏破すること
年間でも冬の間のごく限られた期間にしかできないという摩周一周。
そんな幻のルートみたいなものは、妙にそそられますよね
まずは、そんな摩周一周のポイントまとめです
【ポイント】
◎行程のうち半分近くは地図には載っていない登山道外を行くことになるので、自己責任で。
◎摩周一周をするには、時期的に3~4月が最適だと思います。雪が新しい時期に行くと激しいラッセルになりそうなカンジ。。。
◎最初の少しだけはチェーンスパイクを使いましたが、それ以外は全てスノーシューでした(履き替えが面倒でなければ、西側の一部の急登ではチェーンスパイクがよい)。
◎登山道を除いてトレースは皆無でした。
◎冬眠から醒めた熊が活動し始めている模様。摩周でも最近、足跡が目撃されており要注意。
◎裏摩周まではルートが分かりやすく快適展望も良くサクサク進めます
◎裏摩周の北西側は深い森になり、踏み抜き多発。少し迷いやすいので注意が必要。
◎北西の森を抜けて摩周の西側に出ると、崖っぷちの吹きさらしルートになる。所々で急登があるほか、雪庇が発達しているので、踏み抜きと滑落に注意。
◎西側の急登ではピッケルを使いました。
◎湖の西側は大きな急登を2箇所越えれば、摩周第三の道道に出る。道道は所々に深い吹きだまりがありましたが、概ね順調に進めました。
【装備】
◎スノーシュー、ポール、チェーンスパイク、ピッケル、ハンディGPS
以下、順を追って詳しく説明します。
(長いので適当にスルーしてください)
摩周第一展望台から反時計回りにスタートして、最初は何度も通って慣れたルートです
↑ この写真の少し先までは登山道を行きます
昨日の大雨で積雪はガッツリ固まって、走りやすいのですが、ひとたび踏み抜くと、普通の雪よりも断然痛くて心が折れそうでした
途中からは一般ルートを離れ、道なき道を進みます
これが冬期限定ルートと言われる所以で、夏場は普通の藪となっている場所が冬には雪で埋まって通れるようになるんです
ただ、ネットで調べても摩周外輪山一周を実際に経験した人の記録が余りに少なく、ルートの大半は「未知の領域」でした。。。
たびたびロストすることを覚悟の上で臨んだ今回の山行ですが
実際行ってみると、「ここをお通りください」と言わんばかりの地形をしていて、裏摩周まではあっという間に到達できました
ただ、その先が少し難所。。。
裏摩周の北西側は深い森になり、見通しが利かないし、雪質が変化したせいか、踏み抜き地獄へ一変
この森の中では摩周湖も一切見えず、深く暗い森を進むことになるので、少し苦痛…
そのうえ、少し吹雪いてきて、一気に不利な局面を迎えることに…
その森を抜けたと思えば、今度は崖っぷちの吹きさらしになり、容赦ない強風が叩きつけてきました。
摩周湖の西岸はカムイシュ島も近くに見えて、晴れていれば気持ちよさそうなルートです
また、西岸は「鹿トレース」が延々と続いていて、足跡から察するにかなりの大群っぽい🐾
この鹿トレースは自分が進みたい方向と一致するので、「シカさんの道路」にお邪魔することに
↑ 樹氷と奥に続く「鹿トレース」
↑ 摩周岳とカムイシュ島。
西岸は笹原とハイマツで、何度も踏み抜き痛い思いをしました…
また、外輪山の淵のギリギリを進むので、踏み外すと何百メートルも下の摩周湖にダイブできちゃう特典つき
それと、急登箇所が2か所あり、斜面が凍っていたのでピッケルが必要でした
↑ 急斜面に整列ここらのシカさんは人間に出会うのは初めてかな~
湖面がすごく近く見えました!!完全結氷して大理石みたいになった摩周湖を眺めながら進みました
さらに進んで…ようやく人間界に戻ってきました。
ここから先は積雪で冬季通行止めになっている道道を進みます。
ずっと長い間、人間界から離れた場所にいたような気がしたので、安堵感に満たされました。
↑ 摩周第三展望台。ガスって白くなってきましたが、これはこれで摩周っぽいか。。。
最後は道道をかっ飛ばして、無事に第一展望台まで帰ってきました
全体の印象として、思っていたほど迷うことはありませんでした。
基本的に、湖の淵の一番高い所を辿っていけば一周できるので、視界不良にならない限りはさほど難しくない印象です。
…今度はよく晴れた日にやってみたいな
2月の末に走って以来、悪天候だったり、職場の飲み会だったり、、、仕事で休みが潰れたり 、、、その他諸々の事情で10日間も全く走らずでした…
…それに、なんたってランニングはオフシーズンだし…
「走らないと気持ち悪い感覚」は完全に排して、また心から走りたいと思える時まで待とう。。。
…そうして、長いブランクを経てようやく今日走りました。
夜練で道路は所々でガチガチに凍っていましたが、しっかり高負荷練してきました
アップダウンがいっぱいある道でガッツリビルドアップ
↑ 見てくださいよこのギザギザの標高図
こんなところをレースペースみたいなスピードで走ったもんだから、心拍も急上昇!!
心拍191なんて、レースでもあんまり見ないかも
おかげで、辛口のガーミンコーチも5.0の評価をくれました
久しぶりに走ったから、明日はきっと筋肉痛だわ
↑ あんまり関係ない写真ですが、この間の飲み会で登場した通称”マンガ肉”🍖
…それに、なんたってランニングはオフシーズンだし…
「走らないと気持ち悪い感覚」は完全に排して、また心から走りたいと思える時まで待とう。。。
…そうして、長いブランクを経てようやく今日走りました。
夜練で道路は所々でガチガチに凍っていましたが、しっかり高負荷練してきました
アップダウンがいっぱいある道でガッツリビルドアップ
↑ 見てくださいよこのギザギザの標高図
こんなところをレースペースみたいなスピードで走ったもんだから、心拍も急上昇!!
心拍191なんて、レースでもあんまり見ないかも
おかげで、辛口のガーミンコーチも5.0の評価をくれました
久しぶりに走ったから、明日はきっと筋肉痛だわ
↑ あんまり関係ない写真ですが、この間の飲み会で登場した通称”マンガ肉”🍖
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