第285回目はリコーオートハーフSEの登場です。

前回のコニカEYE3の稿で「次回はオートハーフ」といってたので、ご用意しました。しかも専用ストロボ付き! それにしてもオートハーフって姿がいいですよね。またオートハーフに限らずリコーのカメラって、他のどこのメーカーのとも似てないくせに妙にあか抜けてて、ponkotsutousan的には大好きなんですが、おなじリコーにエルニカFという名前のカメラがあって、これが小西六のOEMなんじゃないかってくらいコニカC35に激似(エルニカのほうがちょっと高級感あり)。さしものリコーでも、相手がC35では分が悪いと思ったのかもしれません。歌もうまいがモノマネもうまい、天才森昌子とか五木ひろしに一脈通じるかんじでしょうか。ちなみに結婚する前の森昌子、歌唱力はもちろん古今随一の存在ですが、モノマネがまた超絶バリうま(声を似せるだけでなく同じキーで歌うので、聞いてるだけでは元の歌手と判別がつかない…てか森昌子が歌ってる映像に元の歌手がアテてるんじゃないかってくらいのレベル! 餌食になった歌手は20人くらいいます)。おまけに前髪ぱっつんで耳出しショートボブだった20歳頃の可愛いさったらハンパありません。ponkotsutousanにとって永遠のアイドルです。

さてオートハーフと云えば、オリンパスペンと並ぶハーフサイズカメラの横綱です。どちらが東でどちらが西か分かりませんが、リコーは大田区西馬込に本社がありオリンパスは新宿区西新宿にあるので、リコーのほうがやや東寄りですね。資本金で比べるとリコーの1353億円に対しオリンパスが1245億円、売上高が22000億円に対し7650億円、総資産が26000億円に対し1800億円、従業員数が11万人に対し3万人と、会社的にはリコーのほうが番付が上のようです。せっかくなので、ニコンとキヤノンについても調べてみました。資本金がニコンの645億円に対しキヤノンは1750億円、売上高が7500億円に対し34000億円、総資産が1兆円に対し52000億円、従業員数が25000人に対し20万人だそうです。これらを総合するとキヤノンが横綱、リコーが大関、3位オリンパスは小結くらい、ニコンは平幕あたりでしょうか。

ところで、ペンはオリンパスの米谷美久さんが一人で作ったと云われていますが、このオートハーフもリコーの安宅久憲さんという人が一人で作ったんだそうです(ネットに安宅さんの思い出話が出てますよ)。目標というかコンセプトは「たばこの箱の大きさで、(カメラの操作がわからない)自分の母親でも写せるカメラ」だったそうで、その大きさに収めるためたいへんな苦労をされたそうです。たばこの銘柄は洋モクのLMで、オートハーフのプロジェクト名もLMというものだったそうです。で、いったいどんなふうなメカになっているのかと思って、じっさいに分解してみた人の写真をネットで探したら、じつに凝った作りでした。ペンのほうはきわめて合理的な設計という意味で独創的ですが、オートハーフの方は設計そのものが独創的で、そういう違いがあります。

そんなオートハーフ、よく写るのはリコーのカメラだからまあ仕方がないんですが(なんかへんな表現)、スプリングモーターによる、自動巻き上げというのがいちばんのセールスポイント。リコーはこの自動巻き上げの超強豪メーカーで、ほかにもADとかスーパーショットとかハイカラーとかいろいろあります。キチキチに巻き上げると約20回シャッターが切れます。ponkotsutousanが中学3年生の時、祖父に借りたオートハーフを持って京都奈良に修学旅行に行った際、あまりの便利さに23日で150枚も撮ってしまいました。短期間にこれほどの枚数を撮ったのは、後にも先にもこのときだけです。このとてつもない枚数のプリント代に、3か月分の小遣いが吹っ飛んでしまったほどです。印画紙が富士だったのか小西六だったのかは忘れてしまいましたが、いずれにしても弱冠15歳の少年が、日本の写真印画紙業界に多大な貢献をしたわけですね。今からもう43年も前のことです。それにしても、こういうメカはピッカリにも付けてほしかったなあ…。

下の写真をご覧のとおり、オートハーフが売られてた頃はまだストロボは外付けの時代だったので、じつにカメラと同じくらいの嵩(かさ)のストロボを付けています。オートハーフ専用のストロボですから他のカメラには付きません。逆にふつうのストロボもこのオートハーフSEには付きません(SE2になると付く)。一見グリップがわりにでもなりそうですが、このストロボは付けない方がカメラのハンドリングはしやすいです。ないほうがカッコもいいですしね。オリンパスペンのEEシリーズも姿のよいカメラですが、デザインでいえばやっぱりオートハーフのほうが上だと思います。後発でしかもリコーのカメラですから当たり前かもしれません。
P1090485

P1090486
P1090487



lmf