299回目はコニカミノルタα-7デジタルの登場です。

令和時代がスタートしましたが、ポンコツとうさんの「カメラの写真」も、いよいよ残すところこのカメラを含めあと2台となりました。さあ、はりきってまいりましょう!

これほど優秀なカメラを出しておきながら「じゃあこれで皆さん、バイバイキ~ン!」というのもつれない話ですが、古い暖簾のコニカ&ミノルタが下した結論だったのですからしかたがありません。それでも引き取ってくれたSONYHP上では、今なおミノルタαをリスペクトするページがあったりして、ponkotsutousanのような古い人間からすると「里親がSONYで良かった…」なんて思ったりします。このカメラの発売のわずか2年後に、コニカミノルタはカメラ部門をSONYに譲ってしまうので、もしかしたら「α-9デジタル(と名の付く予定のカメラ)」もかなりのところまで開発は進んでいたのかもしれませんが、かりに出てきたとしてもこのα-7デジタルがあるかぎり、あまり売れなかったと思います。そのくらいα-7デジタルは(当時のカメラとしては)優秀なカメラでしたし、当たり前のようにカメラグランプリ2005を獲得していました。

さてこのα-7デジタル、じつはけっこうデカ重。中にメカがギッチリつまってることを感じさせてくれます(デカめのプリズムも入ってます!)。またゴツゴツした荒いデザインが、またなんともよい雰囲気。デザインこそ銀塩α-7によく似てますが、手にしたときの感触やカメラとしての風格はα-7デジタルのほうが数段上のように思います。またこのカメラを評価している人はたくさんいて「α-7デジタル」で検索するとたくさんの話題を見ることができます。もちろん今でも使ってるという人はけっこういるようで、さまざまな評価が語られています。とくに多いのが、やはりボディ内蔵のアンチシェイク(手ぶれ補正)機構にまつわるもの。当時のカメラの多くはレンズのほうを動かして手振れ補正していたのですが、α-7デジタルではCCDのほうを動かす画期的なものでした。もちろんその機構上大昔のαレンズを付けても大丈V! 望遠レンズを付けた場合など、とくにその恩恵にあずかることができました。また当時としてはかなり高感度のCCDを搭載しており、アンチシェイク機構も相まって「夜間撮影に強いデジタル一眼レフ」という評価もありました。

しかしそうは云ったって、今どきの超高感度かつ超強力な手振れ補正機構をもつカメラとは比較になりません。だから今このカメラを買おうと思ってる人は、あまり過大な期待はしないほうがいいと思います。それにしっかりカメラを握って、手ぶれを起こさないように注意深く撮ることは、大昔から撮影者の義務みたいなもんです。それでも当時このメカが、カメラグランプリ受賞の大きな推進力になったことはたしかです。

今となっては、べつだんどうということもない性能のデジイチではありますが、それでも必要にして十分な性能を持っています(ただしライブビューがちょっと暗く荒い。当時としては平均的なレベルだと思う)。レンズもミノルタのAFレンズがすべて使えるので、わが家のエース機α55とともに、これからもこのα-7デジタルは活躍してくれると思います。でもじつのところα55よりこのα-7デジタルのほうが「持ち歩きたい」という気にさせてくれるんです。理由はその重さと大きさ、そして銀塩AF一眼レフの雰囲気を色濃く残したデザイン。一言で云うなら昔のカメラみたいな「貫禄」があるんです。実際に古いんですから当たり前ですけど、ニコンDFとかペンタックスKPみたいなあざとい古くささでないところがいいんですね。同時期のスターカメラだとニコンのD2HとかキヤノンのEOS-1D Mkになるわけですが、これらのプロ機を今「趣味で使う」となると、そのカメラの老後の面倒をみているような感じになってしまいます。一方このα-7デジタルは、もともとハイエンド機から一歩引いたところが立ち位置なので「今でもこいつが好きなんですよ」的な顔して使うことができますし、じっさいそうも見える。ようするに「高級機なんだけどハイエンド機ではない」という、微妙な位置づけがいいんです。古くはミノルタXDがそんなカメラでしたが、やはり血は争えないということなのでしょう。

P1090568P1090569P1090570いくらなんでも、ちょっとやりすぎなくらいのボタンやスイッチの数…。すこしは先々代のα7xiを見習ってほしいものだと思います。