第287回目は超望遠レンズまつりです。なんと7本も登場! まずはそのラインナップから(順不同で、ブランド銘=焦点距離/絞り/重量(実測でフィルター、レンズキャップ等はなし)/フィルター径/マウントの表示です)。

1.コシナ=100-500mm/F5.6~8/1432g/72mm/FD
2.ホライゾン(トキナー)=200-500mm/F8/1460g/67mm/FD
3.タムロン=200-500mm/F6.5/2846g/82mm(FD)
4.SONY=ミラーレンズ500mm/F8/699g/なし/A
5.トキナー=ミラーレンズ500mm/F8/566g/なし/SR
6.テフノン=120-600mm/F5.6~8/2170g/82mm/SR
7.トキナー=400mm/F5.6/996g/72mm/FD

われながらあきれるほどの本数ですが、いちばん高かったのでもタムロンの200-500mmが2160円で、その他のレンズも1000円から1500円だったので、全部合わせてもたぶん1万円いっていないとおもいます。送料とトントン? もちろん購入動機はすべて「単純に安かったから」であり、欲しくて手に入れたものは1本もありません。SONY500mm/F8に至ってはもらい物でタダでした。

うち何本かには値段相応にカビや曇りがあるので、厳密な撮影をしようとするのであればちょっとアレ…だと思いますが、ponkotsutousanが個人的に鑑賞するくらいの写真ならとくに問題なく撮れると思います。で、この「思います」ってのは、4.のSONYミラーレンズ以外はまったく使う気がないから。初めて手にした超望遠レンズであるコシナ100-500mmのときこそ「よ~し、これでひとつ鳥とか飛行機なんかを撮ってみようか!」と力強く思ったのですが、そのあとにネットオークションでお台の安い超望遠レンズをつぎつぎと発見。「1000円とか1500円なら儲けもんか?」と、深い考えもなくビッドを入れたところ、相次いで落札できてしまったんですね。そうこうしているうちに、SONYのミラーレンズがタダで手に入ってしまいました。で、そうなると、ただでさえ面倒で金もかかる銀塩カメラ用の超望遠レンズなんか使う気になれるわけがなく、使うタイミングを完全に逸してしまったのでした。

最近では多種多様なマウントアダプターがあるので、これらの超望遠レンズもデジタル一眼で使うことが可能かもしれません。が、わざわざマウントアダプターまで買って使うのかといえば、やっぱり使わない。というのもSONYのミラーレンズをのぞけば、いずれもかなりの重量があって、タムロンの200-500mmなんかじつに3kg近くもあるからです。またFDマウントのレンズが多いのですが、所有のカメラで似合いそうなのといえば、それはもちろんモードラ付きのヘビー級チャンピオンカメラ・キヤノン旧F-1でド決まり! なんですが、さあその旧F-1にタムロン付けた段階で、目方はすでに4kgをはるかに超えています。もちろん三脚だってチャチなものではこの重量に耐えられませんから、昔のビデオカメラで使ってたような大型の三脚が必要です、で、運動不足で足腰が弱っている上にあっちこっちの関節が痛い初老のおっさんが、一体全体これらをどう運ぶ? 考えただけでも一過性脳虚血発作と急性心不全を起こしそうです(ちなみに、一過性脳虚血発作は脳梗塞の前触れであることも多いので、ご同輩の皆様におかれましては十分にご注意を!)。それにひきかえSONYのミラーレンズときたら、愛機α55を付けても、その合計はたったの1158g。もちろん手持ち撮影がOKでAFも利きますから、ほかの銀塩超望遠レンズなんか勝負になりません。α55を付けたミラーレンズを前にして、これら銀塩超望遠レンズでの「写欲」は、すさまじい炎を噴き上げながら轟音とともに崩れ落ちていったのです。結局「こういうレンズは持ってることに意義があるのだ!」と自己欺瞞に走ることでしか、己の精神的安定を確保する方法がなかったのでした。ああもうなんだかなあ…。

さらに云えば、今回のような超望遠レンズなんかいくらたくさん持ってたって、世間の見る目というのは冷たいものです。1~2本であれば「ほう、すごいじゃん!」と言ってもらえても、これだけたくさんあると「思っていた以上に救いようのないバカ…」と蔑まれて、悪い意味で同情されてそれでおしまいです。 いいですか皆さん。われわれ素人はどんなにたくさんのレンズを持ってたところで、結局使うのは12本しかないんです。まして今どき100倍以上のズーム比を持つレンズだってあるんですから、1本でもじつは十分なんです。お越しの皆さまにおかれましても「レンズが手に入ってうれしいのは最初だけ」ということを肝に銘じて、くれぐれも深い思慮のもとにレンズを購入されるよう願ってやみません。また、ネットオークションに出品される方も、せめてお台は3000円からにしてください。それならponkotsutousanも手を出さずにすみますし、逆に出品して換金しつつモノを減らせると思いますので…。

いや~もう今回は泣き言ばかりで、まことにどうもすみません。もしかしたらこれが巷間耳にする「レンズ沼」というものなんでしょうか? その上すでに長いこと「カメラ沼」にも両足をとられており、精神的にも経済的にもギリギリまで追いつめられているありさまです。まさに「〽バカは死なな~きゃ~あぁ、治ら~なぁいぃ(by 二代目広沢虎造/石松三十石船)」という状態。それでもひょっとしたら、このブログにのこのこやってくる方の中に「なんとなくわかる…」という人もいるんじゃないかと思います。そしてそのような方々の中にはきっと、ponkotsutousan同様使いもしないレンズを買い集めては、そのつどマリアナ海溝(のチャレンジャー海淵/水深1万1034m)より深く後悔しつつ、周囲の無理解に苦しんでいる人も多々いらっしゃるのではないかと思います。森の石松のような悲惨な最期を遂げることになるのか、一にも二にも本人の自覚しだいということです。
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