新年あけましておめでとうございます。第313回目はコダックADVANTiX C3002100オートの登場です。iだけ小文字というのがマニアにとってたまらないところです()

世のカメラ好きの多くは、コダックのこうした「かんたん系カメラ」の存在なんか、ハナっから眼中になかろうかと思います。ponkotsutousanがそう思うだけかもしれませんが、こうしたカメラを紹介して、ましてや褒めそやしているブログなんかにお目にかかることはありませんから「当たらずとも遠からじ」ではないかと思います。

今回ご紹介するのは、世界的な感材メーカーでフィルムカメラやデジタルカメラメーカーとしても有名だったコダック(1881年創業、2012年倒産。企業規模を大幅に縮小して翌年再建)が、その歴史上最後のほうで放った輝きであるAdvance Photo Systemの「かんたん系カメラ」2台。APSカメラは、わが国ではレンズ交換式の高性能一眼レフカメラにまで超進化しましたが、本家のコダックでは今回のこの程度のカメラまででした。コダックの目標は「カメラを売る」というところにはなく、あくまで「フィルムを売る」というところにその軸足があって、安モノだろうが高級機だろうが「1本でも多くのフィルムを消費してくれるカメラ」こそがコダックにとっての名機であり、そうしたカメラが1台でも多く出てくることがコダックの願いだったんですね。てことはつまり「カメラよりフィルムのほうが儲かった」ということなんでしょう。でもこういう割り切りができるってのも、アメリカ企業ならではということなのかもしれません。

それにしてもこうしたかんたん系カメラや使い捨てカメラ(レンズ付きフィルム)、インスタマチックカメラって、どうしてこうもカメラ好きの話題にのぼらないのでしょうか? ひとつには「フィルムを巻いてファインダーをのぞき構図を決めてシャッターを切る以外にする操作がなにもない」からだと思うんですが、同時に「え? 写真を撮るってそういうことじゃないの?」なんて思ったりもします。でもきっと絞りやシャッタースピードを変えたり、レンズを交換したりピントを合わせたりといった操作ができるカメラじゃないと、つまんね~と思う人が多いんでしょう。ジャスピンコニカやα7000以降、被写体にレンズを向けてシャッターボタンを押せば、はじめてカメラを握ったというような人でも、ピントも露出もちゃんと合った写真が撮れるようになってしまったので、それこそわざとピントや露出を外してやるくらいでないと意図的な写真が撮れなくなってしまいました…というのは云いすぎかもしれませんが、ponkotsutousanレベルの素人からすると「そうも見える」ということです。今回のこうしたかんたん系カメラだって高級一眼レフだって同じだよ同じ! とは思うのですが、持っててうれしいのはやはりニコンF4とかキヤノンEOS-1RSのほうです。だっていじくれるところがたくさんありますから。でもいくら多機能で高性能であっても、ponkotsutousanはほとんどプログラムAEでしか使いませんから、操作自体はこのコダックとだいたい同じ…どころか写ルンですでは必ず行うフィルムの巻き上げすら必要ありません。いったいどっちがかんたん系カメラなんでしょうか? つまりコダックや富士写真フイルム(富士フイルム)、小西六写真工業(コニカ)にとって、キヤノンやニコンは単にフィルムを消費させるだけの機械を作るメーカーだったと、こういうことなんでしょう結果的に。ううむなんだかなあ…。

コダックのかんたん系カメラでは、ずいぶん昔に「スターマイト(208回目)」という古代のピッカリを登場させたことがありましたが、コダックや富士写真フイルム、小西六写真工業なんかはこうしたかんたんカメラを昔からたくさん出して「写真は撮りたいけどカメラの操作がよく分からない」という多くの人々の役にたってきました。だからponkotsutousanのような写真の素人には、このADVANTiXを手にした人の気持ちがよく分かるんです。またそうした人たちの興味の対象は100%被写体にあって「写真を撮る作業 」についての興味はほとんどありません。だから高級な一眼レフカメラで撮ることの意味はないわけです。で、ponkotsutousanはどうなのかというと、もちろんα-9とかF5で撮れたら超うれしい! けれども、写ルンですでもじゅうぶん楽しい。撮れた写真のクォリティへの要求水準が低いから、何で撮っても楽しいんです。ただしこの「何で撮っても楽しい」というのはひじょうにキケンなことなので、お越しになった皆さんはこうならないように注意してください。

ところで、究極の「フィルムを売るためのカメラ=写ルンです」についてもちょっと触れておきます。コダックもスナップキッズで対抗しましたが、このコンセプトはライカ、ポラロイド、α7000などに匹敵する、写真の世界ではノーベル賞級の大発明だとponkotsutousanは思ってます。コニカも西田ひかる&東山紀之をCMに起用して撮りっきりシリーズを展開。山口弘美もかわいかった~。ちなみに写ルンですのほうは樹木希林にデーモン小暮だとよ。よくミノルタのα-9とかニコンF5が「銀塩カメラの最終進化形」なんて寝言云ってる人もいるみたいですが、工業製品としては写ルンですに完敗したといえるんじゃないでしょうか。なにしろ昭和(61)生まれなのに令和まで生き残ってて、最盛期には年間1億台(本?)も売ったんですから。F6にしたって、今となってはもう入れられるフィルムも、カラーネガが3種類(Venus800 premium400100)、リバーサルフィルムが2種類(Velvia50PROVIA100F)、白黒フィルムが1種類(ネオパン100ACROS)しかありません。それでも、富士フイルムが印画紙や薬品まで作って銀塩写真界に踏みとどまってくれていることに、私たちはもっともっと感謝しなければならないと思います(でももう一声、APSフィルムと110フィルムもお願い!)ponkotsutousanも金があって、株主優待に各種フィルムの詰め合わせとかプリント優待券のようなものがあれば、株のひとつでも買いたいところです。ちなみにフィルムがもらえたりDPEサービスとかはないみたいですが、化粧品やサプリメントがもらえたり、フォトブックやWAⅬⅬ DECORという写真パネルのプリントなんかをしてもらえます(詳しくは富士フイルムホールディングスHPの株主・投資家情報を参照のこと)

それにしても、こんなカメラでここまで書くponkotsutousanのカメラ愛…って、自分でもほとほとあきれるわ。

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コダックと云えばいまはコレ。