306回目はパナソニック・NV-GS320の登場です。今回は長いぞ。みんな頑張って読んでくれ!

このビデオカメラの発売は20071月。作ったのは松下電器産業。パナソニックとかナショナルという名称は、当時はまだ商品に付けるブランド名だったんですね。ナショナル劇場の時代劇だと水戸黄門の最終シリーズの頃ですが、もしかしたら番組の途中に入るCMで宣伝してたかもしれません。

で、このときの黄門様はもともとは助さんだった東映ニューフェース3期の里見浩太朗。空席になった助さんの役が元ジュノン・スーパーボーイ準GPの原田龍二。浮気癖がなかなか直らず、奥さんからも愛想をつかされているので有名な人ですね。また、あの謹厳実直な格さんが以前はオーブルー(超力戦隊オーレンジャー)だったのは最近になって知りました。こちらは合田雅吏という人が演じています。いずれもすごい振れ幅ですが、ジジイやババアの視聴者以外にも子持ちの若いお母さん(「子持ちの若い女性」という表現が正しい)や、いわゆる「二丁目」系の連中も狙っていたことがうかがえます。ちなみにふつう「かくさん」と云ったら田中角栄のことですから、若い人はきちんと覚えておきましょうね。このときの由美かおるはかげろうお銀から疾風のおえんに名前が変わっていましたが、やってることは同じ。二代目風車の弥七(内藤剛志)は、のちに名前を土門薫と変え京都府警に転職していますが、弥七のかつてのなりわいは泥棒だったので、京都府警の身元調査はかなり甘いと思います。

さて、里見黄門様は一見したところいかにも善良そうなジジイですが、じつは若いころ松平長七郎と名乗って「おれの名前が引導代わりだ。迷わず地獄に落ちるがよい!」と葵の御紋をかさにきて(長七郎のおじさんは3代将軍の徳川家光)、たくさんの悪人ばらを殺害してたんです。悪人のほうはまあいいとしても、気の毒なのはその家来。職務上主君のためには命を張らなきゃなりませんが、もう「就職した先も切り結ぶ相手も悪かった」としか云いようがありません。そうした連中も含め500人以上もの人間をあの世に送った松平長七郎の所業は、ponkotsutousanがこの目でしっかり目撃しています。

ところでponkotsutousanの愛車「パナソニック・マウンテンキャット」もじつは松下電器産業製。いまではパナソニック・サイクルテックという、パナソニックの子会社がふつうの自転車や電動アシスト自転車を作っています。電動アシスト自転車は家電製品でもあるらしく、ジョーシンとかコジマ電気でも売ってたりします(いまに日産リーフも家電量販店で売られるようになるのかもしれません)。家電製品としてはかさばるほうなので、同じパナソニックのマッサージ機やシャワー付き便器なんかの近くで売られてることが多いようです。一方、ponkotsutousanのマウンテンキャットにはモーターみたいなものは付いておらず、売っていたのも自転車屋。それでも、テレビや冷蔵庫でおなじみの松下電器産業が作っていたのは間違いないんです。いつもウソばっかりついてるponkotsutousanですが、今回ばかりはほんとうです。どうか皆さん信じてください。お願いします!(どうしても信じられないという人のために、下に証拠写真を載せておきます)

ちなみに松下電器産業(ナショナル自転車)は、1990年前後に「パナソニック」というオランダのロードレースチームに機材(フレームのこと)を提供したりスポンサードしたりしてて、エースのブロイキンクがツール・ド・フランスで黄色、ジロ・デ・イタリアで桃色にのジャージに袖を通すなどの活躍を見せ、プランカールト3兄弟の末弟エディもロードレースのクラシック、パリ~ルーベ()とかツール・デ・フランドルで優勝したり、ほかにもエキモフとかフォンドリエストなんかを擁して、多くのレースでばかすか勝ちまくってたんです。国土全体の標高が著しく低いオランダのチームだけあって、平地のレースではめっぽう強かった…って、NV-GS320とは同じパナソニックという単語以外なんの関係もありませんね。どうもすみません。

()くれぐれもクレヨンしんちゃんみたいに「パリ~」というふうには読まないように。「パリからルーベという町までの自転車レース」のことで、ツール・デ・フランドルと並ぶ、クラシックロードレースの頂点に位置するレースです。いずれのレースも1日で250km以上も走るんですが、にわかには信じがたい過酷さで有名。途中数十カ所、総距離にして50km以上もの「石畳のでこぼこ道」があって、パンクはもちろんフレームやスポーク、ホイールが折れたり割れたり、大規模な集団落車があちこちで発生、大けがをする選手まで出るほどのクレイジーなレースです(昨年のパリ~ルーベではついに死者まででたそうです)。またそれぞれのレースの途中にある「アランベール」と「コッペンベルフ」は難所中の難所で、前者は2キロ半にも及ぶ石畳の坂で、後者もわずか600m60m以上登り、途中最大斜度が20%を超えてるところがあります。歩いて上るのも大変だそうで、オートバイでもオフロード車でなければ登るのは難しいと思います。今のところこのふたつ以上にクレイジーな自転車レースはありませんが、時速300kmを超えるスピードで街なかを走り、死人もよく出るマン島TTというオートバイレースが、クレイジー度ではちょっと上かなと思います。

さてようやく本題に突入。このNV-GS320、ミニDVという磁気テープを使うデジタルビデオカメラで、冒頭でお話ししたとおり20078年頃の製品です。ぴかぴかでキズひとつない状態ながらバッテリー以外の付属品がなく、写真機の北村さん某店のジャンクコーナーにひっそりと置かれていたんです(ここは月1回くらいの頻度で覗いているけど、なにかしら一つは購買意欲をそそられるものがあるという超優良店)。ボディーの底にはSD-HCのカードスロットがあり「カメラとしても使えるかも?」ということで、軽いノリで持ち帰ってきました。でもまあなんにしたって、ボディのでこちんに堂々と「LEICA」とプリントされてて324円ですからね、使い物にならなくてもこのロゴだけで324円の値打ちはあると思います。

で、帰宅後ネットで本機について調べていたら、アマゾンで中古品がまだ売られており、お値段がなんと2万円前後! ヤフオクでも平均落札価格が78000円と、びっくりしたなあもう(by 南伸介/てんぷくトリオ)。しかし「いい買い物をした」と思ったのもつかの間、もしかしたらうまくはまるんじゃないか?と思ってたバッテリーが、パナソニックFZ7の充電器にほんとうにもうあとちょっとのところではまらない。接点の大きなバッテリーであれば、他の充電器の接点に、先っちょをストリップした電線をビニールテープでぐるぐる巻きに固定し、その反対側もバッテリーにぐるぐる巻きに固定して充電、なんていうスマートなやりかたもできるんですが、本機のバッテリーの接点は「くし」みたいになってるところの奥にあるもんですから、どうしても専用充電器でないとダメなんです。しかたなくアマゾンで互換充電器を購入(ポイント利用で200円!)。また、はじめのうちこそSD-HCカードで写真を撮るだけだったんですが、ビデオカメラでスチル写真しか撮らないというのもヘンな話なので、ミニDVテープもあとから購入。銀塩フィルムからするとミニDVテープはずいぶん安くて、送料無料につられて3本パック入りを買いました。1本ありゃ十分なんですけど、送料入れると3本で送料無料の支払いと変わんないんですよ。

さて、このカメラが登場したころには、すでにデジカメがかなり普及してきてて、それでちゃんとした動画も撮れるちゃうもんですから、パナソニックがリリースした磁気テープを使うビデオカメラとしては、もう本当に最後の最後に出た製品なわけです。それだけに完成度はひじょうに高く、デザインもすばらしい。もう「磁気テープを使用するビデオカメラとしては最高峰!」といっていいと思います。それでいてたったの324円だったんですから、もう夢のようです♪ ちなみに発売当時の実売価格はなんと75000円くらい(オープン価格なのでアバウトな数字でござる)、高っけ~! でもいくら中身がぜ~んぶ松下電器産業製だとしても「LEICA」ってロゴがプリントされてますからね、高くても当たり前です。

ところで本機のレンズというのが、天下無双の名玉「ライカ・ディコマー3.0-30mm/F1.8」。このデコマルレンズというのは、最新のデジタルビデオカメラにも使われてて、パナソニックの広告によれば「ライカ独特の鮮明な映像で残せる!」のだそうです。なのでponkotsutousanのライカfに付いているズミクロン5cm/F2との対決も楽しみ♪ それにしても、愛機FZ-7TZ-1もライカレンズを搭載しているわけで、とくに意識もしていませんでしたが、ずいぶん豪勢なライカレンズコレクションをしていたんだなあと、あらためて思いました。ちなみに今回の写真は、本機を購入した写真機の北村さんで、同時に購入した完動品のFZ7で撮りました。じつはこのFZ7324円で、この日は700円足らずでライカレンズを搭載しているカメラを2台も購入できたというわけです。ライカレンズでライカレンズのカメラを撮るなんて、なんともぜいたくな話です。こういうことがあると、キヤノンレンズやニッコールを当たり前の値段で買うような人の気が知れません。P1030931

P1030929
P1030932






P1030927

















ほらね、ちゃんとMatsushita Electric Industrial Co.,Ltd.(松下電器産業株式会社)となってるでしょ?