第309回目はバルナック型ライカのレザークラフトの登場です。

今回のカメラ(じゃなくてレザークラフトですが…)は、1123日に上京した折「日本カメラ博物館」に行ってそこで買ってきたものです。事前に博物館のHPで見て大変よく再現されているのを知っていたので、博物館に行く前から購入を決めていたものです。下の写真をご覧いただけば、なかなかのクォリティであることを分かっていただけると思います。

日本カメラ博物館は、東京メトロ半蔵門線の半蔵門駅から徒歩2分の、JCII(日本写真機検査協会)ビルという建物の地下にあります。向かいにはイギリス大使館の広大な敷地が広がり、同じビルに宝島社という有名な出版社が入っています。宝島社の玄関のほうが目立ちますが、博物館そのものは結構な広さがあり、歴史的なカメラはもちろん最新のデジタル一眼レフカメラまで展示されています。まさに「カメラ好きの聖地」といっていいと思います。館内は撮影禁止なので、今回は文章ばかりになってしまいましたが、ponkotsutousanの興奮ぶりが分かっていただけるのではないかと思います。中の様子がどうしても気になる方は、ネット上にたくさんの画像がありますからそれを見てください。

訪れたときは、おりしも「開館30周年記念特別展・カメラと写真家」が開催中で、著名写真家とその愛機が紹介されていました。内容もたいへん興味深いもので「ユージン・スミス氏だったらライカ。でなければミノルタ」だと思っていたら、なんと米谷美久氏と連名のサイン入りオリンパスペンFTが展示されていたり、吉岡専造氏の64ナンバーのニコンF(つまりごくごく初期のF)とか、富山治夫氏が使っていた巨大なニッコール P Auto 600mm/F5.6とか、黒い塗装がはげちょろけになってる名取洋之助氏のニコンSPとか、どれもこれも皆「眼福もの」でした。それからミノルタのX-700も展示されてて「こんな普通のカメラ、いったい誰が使ってたんだ?」と思って説明書きを見たら、これがあの篠山紀信氏。あ~そうだそうだ、確かにコレ使ってたわ。でもたしかX-700を何台も連結して「せ~の」で一斉に写すようなことをしてたんじゃなかったけかな? だったとしたらカメラは普通でも「使い方が全然普通じゃない」ですよね。あとヒンデンブルク号の火災墜落で焼け出されたライカなんかも展示されてて「え?ここにあったんだ!」というかんじで驚きました(かたわらには同じく被災した交換レンズとかもあった)。また、展示室の奥の方には木製の大型の暗箱カメラも何台かあって、その横には小さな物置小屋のような移動式暗室(車輪付き)が展示されてて、観光地で写真を実演販売していた東郷堂はこういうので仕事をしていたのだろうか? なんて思いました。

個人的にいちばん興味を引かれたのはメーカー各社の「スケルトンモデル」と「カットモデル」。スケルトンモデルというのは広告用とかデモ用に作られるものだとばかり思っていたのですが、実はそういう目的以外に「構造上の無理がどこかにないか」というようなことを外側から確認するために作られるのだそうです。だからべつに写らなくてもいいんですけど、リコーのコンパクトカメラでスケルトン機なのに実際に写せるのが売られていたので、あれは目的外仕様だったということだと思います。また「圧巻!」だったのがカメラやレンズのカットモデル。もちろんカットモデルといったって、美容室とかペットサロンで見るアレではありません(分かってるって!)。レンズやカメラがキレ~に真っぷたつにされているんです。スケルトンカメラと違い、メーカーの技術者が「なるほど、ダブルガウスだとこんなふうに収まるわけか」なんて、わざわざぶった切ってまで確認する必要はないわけで、純粋にカメラマニアやレンズマニア向けのサービス品だと思います(だったら市販してほしい!)。でもズームレンズなんかは細かいレンズがずらりと行列してて、単焦点レンズのカットモデルよりはるかに興味深いものでした。

ほかで印象に残ったのは、カメラを全バラにして額装しているものがありました。カメラのような大きさの中に、よくぞこれだけの部品を詰め込んだものだと驚かされましたが、これを50くらいの部品のグループに分け「週刊・キヤノンEOS-1Dをつくる」ということで、デアゴスティーニで出したら面白いのではないかと思いました。しかしなんぼ面白くても途中で挫折する人が続出し、社会問題になることは間違いありません。せいぜいお土産品のカメラのジグゾーパズルまででよいと思います。

博物館のHPによれば、通常展示されているのは300台くらいとのことですが、なかには自分の持ってるカメラもあって、これはうれしいものでした。もちろん博物館に展示されているカメラは歴史的名機も多く、展示されているカメラのほかにもおびただしい数のカメラを収蔵しているので、ponkotsuコレクションとは比較にもなりませんが、単純に展示している台数だけみれば、今持ってるカメラを全~部並べるとこういうかんじになるわけで、ちょっと自分に呆れてしまいました。

お土産に、今回ご紹介のバルナック型ライカのレザークラフトと、素朴なカメラのイラストが描かれている手拭いを買ってきましたが、ほかにもオリジナルのお土産がたくさんあり、HPから通販で購入することもできます。このブログにお越しの皆さんも、ぜひ実際にこの博物館に行ってみることをおススメします。関西在住のponkotsutousanにとっては気軽に行けないのが残念ですが、時間があれば何度でも足を運びたい博物館です。ま~楽しかった!
P1030952

P1030953
P1030958P1030962P1030961