2006年08月09日

源泉かけ流しだけが温泉か

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過剰な源泉信仰の危うさ

長野県の白骨温泉事件以来、温泉の泉質に対する利用者の目が厳しくなっている。その結果、加水や加温がまるで悪行で、源泉かけ流し以外は温泉とは言えないという声さえ聞こるのだが、はたしてそうなのか?水道水を沸かしてそれをそのまま「温泉」と称し、成分表を掲示して利用者を騙すのはあきらかに詐欺行為で言語道断だが、湧き出る源泉に温度を加えたらそれがインチキだなんて誰がいえるのだろう。

どこの温泉だって昔からその土地の生活に深く根ざして今日まで大切に使われてきたわけで、湧き出る湯がぬるければ薪で炊いたり、湯量が不足すれば沢水を足して使う村もあっただろう。温泉とは湯だけが独立して存在するのではなく、その土地の生活習慣や景色、住民、食生活など全て含めた風土の中で育まれた文化。我々が湯を訪れるときは、こうした湯を取り巻く風土全体に身を委ねると考えるべきで、よそ者が突然やってきて泉質だけを調べてわかったような事をいうのには抵抗がある。  続きを読む
Posted by ponta20032003 at 13:08Comments(2)TrackBack(0)プチとれんど 

2006年08月03日

亀田よ叫べ 「TBSありがとう」 と。

ボクシングは採点の競技

 2日に行われたプロボクシング・WBA世界ライトフライ級王座決定戦。僕は横浜西口の定食屋で40人くらいの客達と一緒に見ていたのだが、亀田勝利の判定が出た瞬間、店は怒号の渦に包まれた。判定に納得できない怒りの声である。
 初回のダウンはもちろんだが、終始うつろな顔で目は泳ぎ、見るべきパンチもなく、ラスト二回の11、12ラウンドではフラフラにクリンチを繰り返す亀田を見て「こりゃアカン」と誰もが思った。

 ところで誤解されやすいのだが、近代ボクシングはKOが当たり前のスポーツではなく、実はアイススケートやシンクロナイズドスイミングと同様に採点競技だ。採点の基準はスケートがそうであるように、素人には非常にわかりずらい。K-1とは違う。
印象で勝ってるように見えても数字を冷静に積み重ねてみると意外な結果が出るものだ。
 だから僕がいくら亀田を嫌いだといっても、TBSの電話回線がパンクするほどの理不尽な結果だったと断言する自信が、実はない。TBSと電通が本気を出せばボクシングの判定ぐらい覆せるのかどうかも正確にはわからない。
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Posted by ponta20032003 at 23:19Comments(1)TrackBack(2)スポーツ | スポーツ

2006年08月02日

フリーペーパー華やかしころ

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フリーペーパー全盛である。コンビニや地下鉄のラックでタダでもらえる雑誌・新聞の発行部数は実に年間2億部以上。これは朝日や読売など一般紙の四倍以上というから、一大メディアといっても過言じゃない。社会への影響も大きい。

僕が定期的に読むのはタワーレコードの「bounce」とリクルート社の「R25」。「25」の発行部数は月60万部で、対象は首都圏300万人の25歳以上男性ビジネスマン。木曜には近所のコンビニのラックからさらってくる。うっかり忘れると金曜日には無くなっている。最新号の記事内容は、永瀬正敏のロングインタビューをメインに、ビジネスや政治、経済、IT、雑学等各分野の短めのコラム記事が20本数本。連載が5,6本、テレビ番組欄まである。

創刊当時は大手週刊誌が「無料だけあって中身がない」と嫌味を言っていたが、既存誌の中身の薄さから考えて十分対抗できるものだ。僕は週間文春をしばらく購読していたが最近買ってない。あの程度の情報なら時々買うタブロイド紙とネットで十分だ。320円は高い。  続きを読む
Posted by ponta20032003 at 02:21Comments(0)TrackBack(0)

2006年08月01日

シュークリームを愛する

079ea717.jpgシュークリームが好きである。あんなにおいしいの安い。コンビニだと105円だ。気づくとついでに買っている。歩きながらパクっと食べてしまう。んまい。そういわれて気づくと今月は毎日一個食べている。

先日、新宿の小田急百貨店でフランス物産展を催していた。地方のお惣菜や各種チーズ、ワイン、デザートなどの高級食材に混ざり、我らがシュークリームも控えめに、しかしおごそかに売られていた。

六本木で外人のたまり場に迷い込みオロオロしてたら日本語が通じる顔見知りのカロリーヌとばったり出くわしたような安心感である。  続きを読む
Posted by ponta20032003 at 02:27Comments(0)TrackBack(0)

2006年02月12日

全滅ニッポン トリノは寒かった

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 昨日から始まったトリノ冬季五輪。日本は予想通りの苦戦スタートとなった。注目度ナンバーワンの女子モーグルは、エース上村が自分の滑りができたにも関わらずメダル圏外の5位。「ちゃんとできるのは自分だけ」と公言してきた3Dの大技も他選手に完璧に決められ、逆に上村は着地でわずかにわずかに体が流れるという、画面で見てもわからない程度の「ミス」。タイムも足を引っ張った。3Dは完璧だったし大きなミスをしたわけでもない。にも関わらず予選・決勝ともに24点台の5位という結果は、言い換えれば彼女の実力を正確に表している順位ともいえよう。
 ある意味で上村以上の期待がよせられていた里谷は問題外の15位。実は個人的に一番応援していた選手で、第2エアの前方宙返りでは感動のあまり雄たけびをあげてしまったほどだが、その着地で失敗…。トータルで見れば明らかに準備不足だった。大舞台に強いという定着した評価もやるべき練習を積み重ねた上でのこと。応援はしてたが、彼女が代表になれてしまう層の薄さが哀しいといえば哀しい。

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Posted by ponta20032003 at 11:32Comments(178)TrackBack(22)スポーツ 

2006年02月09日

世界が見たホリエモン・その2(フランスとイギリス)

d70049f2.jpg<1からつづく>
 続いてフランスの「リベラシオン」。歴史と権威ある進歩派新聞です。
この新聞は堀江氏の大ファンらしい。今回の事件で忘れてはならないこととして、

『堀江氏が(中略)型にはまった旧来の考えを打破してきた男であるということだ』としてまず堀江氏を最大評価したうえで、

『その堀江が現在、日本人たちによって破滅に追い込まれようとしているのは、彼があまりにも自分の国を批判しすぎたからなのだろうか?』。…いいえ、法を犯したからです…。この「日本人たち」ってのに僕も含まれてるんだろうね。

『堀江はいつも、ついに日本も「偉大な近代国家」、すなわち、より透明な資本主義国家の国になるときがきた、と繰り返していた』『高級官僚と公共事業を請け負う企業の経営者、自民党の政治家で構成される「強固な三角形」を崩さなければならないと訴えた』。訴えてないよ、一度も…。しかも自民党からプチ公認で立候補して演説では自民賛辞を絶叫してたじゃない…。夢でも見たのかな、この記者は。

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Posted by ponta20032003 at 09:36Comments(256)TrackBack(1)ライブドア 

2006年02月08日

世界が見たホリエモン・その1(アメリカ)

horie気づくと「ライブドア」を書くのはこれで七回目。つうことで専用カテを作ってしまいました。過去ログをあらためて読み返してみると、あんまり好意的に書いてないのがわかる。(参照⇒)。出始めの頃はかなり期待を込めてウォッチしてたつもりなんだけど、そうでなくなったきっかけは、彼が日本という国の枠組みに全く興味がないと公言してたことと、子供雑誌に出会系サイトの広告を載せようとする考え方(⇒参照)が理解できなかったから。僕は国を愛せない人と、自分の国の子供の将来に興味を持てない大人は、何があっても絶対信用できないのです。

 それはともかく、海外ではこの人をどう見てるのか気になってたところ、「クーリエ・ジャポン」という最近創刊された雑誌にまとめて掲載されてました。この雑誌は、世界各国の新聞や雑誌で最近報道された際立つ記事を一冊にまとめて、月二回発行されるもので、本家フランスでは伝統的な権威ある雑誌らしい。ジャポン版にして昨年末に日本でも創刊されたんだが、写真も多くてなかなか楽しいんで毎号買っている。そしてそのホリエモン関連記事だが…。
kabuka

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Posted by ponta20032003 at 23:50Comments(1)TrackBack(0)ライブドア 

2006年02月05日

フライトプラン3

jo
 「密室で起こる複雑怪奇な事件」とか「濃密な心理サスペンス」を期待すると肩透かしをくらいます。むしろジョディフォスターを素材にしたスーパーなお母さんのアクション物って空気。舞台が架空の超巨大飛行機という設定はおもしろけど、物語のキーである謎解きが、なんとも「あ、ふ〜ん…」って次元でいまひとつのりきれません。日本の広告代理店が作ったと思われる「容疑者は乗客425名」ってなかなかいいコピーも残念ながら作品にはからんできません。

 オープニングがグっと重みある空気だっただけに、立ち上がりから中盤へかけてうまく深みに誘い込めなかったのが、残念といえば残念。いまのこの時代にハイジャックってのもねぇ…。前宣伝のすごさに期待しすぎると失望しちゃうっていう、典型的なパターンですが、決してつまらない作品じゃありません。そもそも宣伝だけでストーリーの半分はばれちゃってるわけだから、脚本の責任も半分かも。「窓ガラスに残る指文字のハート」の場面は、本編まで隠しておくべきだったと個人的には思いますね。あと、わかってると思うけど、あんまりアラ探ししないように。

※写真はPRイベントで樽酒の鏡割りをしたジョディ。酒の香りを大いに気に入り、「匂いがすごくいい! 飲ませてくれないの?」と茶目っ気たっぷりに話してたとか(写真はサンスポ.comから)

ジョディって「タクシードライバー」のあの子役だったの??


  
Posted by ponta20032003 at 23:31Comments(0)TrackBack(8)映画の日記 

2006年02月01日

THE有頂天ホテル3

341714e2.jpg監督が三谷氏ということはこの映画作品が舞台芸能のオマージュであるとの前提で観客は挑むからして、ホテル従業員がギターを背負いながら仕事を続けたり、スッチーがチェックイン後もわかりやすくいつまでも制服を着ていても、メリハリをつける効果はあってもリアリティの阻害にはならない。個性的な登場人物群が次から次へとデフォルメ気味のアピールを続けても、その演技の向こうには三谷ワールドという舞台の文化が地続きで繋がっているから、それも全く気にならない。
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Posted by ponta20032003 at 09:01Comments(3)TrackBack(8)映画の日記 

2006年01月29日

のんべい横丁

faec6dfb.jpg渋谷の「のんべい横丁」で知人と朝まで飲む。この「のんべい横丁」も変わった。最近ではひなびた趣を楽しみたい若者や流行(はやり)の店を遊びつくした業界筋のお客を狙って大手資本も参入していて、若いスタッフが「本店から来ました」なんていって交代で派遣されてくる。はたして、そういう店ではビールを注文するとシメイ(ベルギーのビールで高くてンマイ)が出てきたり、そこそこのワインがグラスで数種類飲めたりする。売上げはもとより、マーケティングを意図した本社のアンテナショップの役割もあるのだろうか。そしてそんな店も悪いことはない。
お酒ないと生きてけない人は←  続きを読む
Posted by ponta20032003 at 00:17Comments(4)TrackBack(0)お酒のはなし 

2006年01月26日

ライブドア雑感

tousyouライブドア事件の余波を受け、東証はてんやわんやだ。元来、相場は思惑で動くものとはいえ、経営実態のない(らしい)一企業の騒動だけでここまで相場全体がかき回されてしまうとは、いかに日本の市場が虚構に満ちた実態のないものだったかと、つくづく考えさせられてしまう。「日本はまだ未成熟」という言葉を、いまだここかしこで耳にはするが、多くの場合は自戒からくる謙遜の意味合いが強く、実はやっぱり日本は何事かを成し遂げた、大した存在なのだという自負も見え隠れする場合が多い。しかし、実際はこのていたらく、虚構の実像はおろか東証システムの貧弱さまでを含めて、日本経済と市場への信頼性を一気に引き落とす結果となった。
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Posted by ponta20032003 at 09:55Comments(3)TrackBack(3)ライブドア 

2006年01月25日

スタンドアップ4

 standup
 男であることが嫌になっちゃう映画である。出てくる男はクズばかり。頭が悪いうえに腕力まである始末の悪い生き物、それ即ち男なのです、ってとこだろうか。セクシャルハラスメントという単語が日本にも浸透して久しいが、その言葉のもつ本当の意味での深刻さを、我々男は今まで理解していただろうか。閉鎖された空間で女が男に恐怖を覚えるとき、その延長にはレイプというまぎれもない究極の性差別が存在する。それは決して大げさではない。その事を今一度肝に銘じるべきだろう。

 追い詰められ、遂に法廷闘争を挑むジョージー(シャーリーズ・セロン)に、父親は冷淡である。家族のために闘うジョージーに対し、最愛の息子は全く理解を示さない。それどころか、誤解から生じる近隣住民の無礼な誹謗中傷を真に受け、母親を理不尽にも攻撃する始末。そして会社側の執拗なまでの嫌がらせ。人間とはこれほどの孤独に耐えうる生き物なのだろうか。
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Posted by ponta20032003 at 23:13Comments(11)TrackBack(15)映画の日記 

2006年01月24日

プライドと偏見1

b01efa87.jpg平民の女がどうしたら金持ちの男と結婚できるのかという一点だけをテーマに、起伏の無い退屈な2時間が流れます。18世紀のイギリスの田舎町で、人生の興味の全てはいかにして男とくっつくか。そんな登場人物の一体誰に感情移入すればいいのだろう。感情移入ができなきゃ誰が誰に惚れようが関係ない話。ドラマ性のないよその家族の痴話事情を延々見せられる観客の立場はつらい。何度途中で席を立とうかと迷ったが、背景の美しい田園風景とキーラ・ナイトレイの美しい顔を目の保養に、環境ビデオと割り切ってとにかくエンドロールまで座り続けた。
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Posted by ponta20032003 at 11:30Comments(3)TrackBack(19)映画の日記 

2006年01月23日

ホリエモンは拘置所でこんな生活を・・・

f5f10344.jpgライブドアの堀江社長らが逮捕された。事情聴取からいきなり逮捕の電光石火の検察の動きに、いつかは…と思ってた我々一般ピーポーも、ただただ驚くしかない。そして、別段堀江シンパだったわけじゃない僕までもが、わけもなくショックを受けている。このショックの原因はなんなのだろう。
 ライブドアの最初の商法違反が発覚したのは昨年の3月。その時僕はこのブログで「既存の権威と闘うためにはこういう些少の部分でつっこまれない事が結構大事だったりしますからね、気をつけましょう。」と軽〜く書いた。経済知識も先見性もない凡人の僕には、一年もしないうちに今日という日を迎えることなどもちろん予想できなかったわけだが、それにしても「些少な部分でつっこまれる」どころじゃない次元で繰り広げられていたらしい事実が明らかになるにつれ、今になり不思議に思うのは、これまでの堀江社長の自身満々な態度が一体どこからきていたのだろうという、極めて素朴な疑問だ。
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Posted by ponta20032003 at 23:56Comments(2)TrackBack(0)ライブドア 

2006年01月12日

洗い場の健さん

c18f799f.jpg学生の頃バイトしていたレストランに「洗い場の健さん」と呼ばれている高倉健そっくりのおじさんがいて、この人は年間150本の作品を劇場で見る剛の者でした。作品の感想を小さな字でびっしり手帳に書き込み、5段階評価で自己採点していました。当時映画をほとんど見なかった僕が彼に薦められて見たのが「テルマ&ルイーズ」(監督:リドリースコット/出演:スーザンサランドン、ジーナデイビス)で、この作品は今でも僕の人生の中でベストテンに入る作品となっています。

「健さん」は50代ながら180cmの長身で、がっしりした体躯に無口で無骨。黙々と皿を洗う姿はまさに高倉健と重なるものがありました。バイト先の忘年会で一度だけ一緒に飲んだ事があるのですが、カラオケタイムに「歌は苦手で…」と、困った顔をしながら代わりに手品をしていたのが印象的でした。

 彼は昔、銀座で宝石や貴金属を売る店を経営していたそうなのですが、外国人窃盗団による被害で店がつぶれ、その後いくつかの過程を経てそのレストランに来たのだそうです。彼の人生もまた、映画のように波乱に満ちたものだったのかもしれません。

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↑高倉健作品でダントツに好きなのがこの『冬の華』。
『テルマ〜』同様ベスト10に入っている珠玉の名作です。  
Posted by ponta20032003 at 09:35Comments(3)TrackBack(2)シネマ雑感