2007年05月13日

23.「ベンチャードキュメント”外食革命”」 神奈川新聞編集委員室/神奈川新聞社/420円【amaセコ】

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年間数百億円の出荷高がある帯広大正農協にとって、ワタミフードサービスとの契約は、金額的にはわずかでしかない。しかし、梶は「渡辺社長を先頭に、毎年多くの社員が農作業経験をする。産地で汗を流しながら、食べる野菜への愛着を深める。互いの信頼関係が生まれてくるのが、何よりも嬉しい」と話す。
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彼の大きな魅力の一つは”臨場感”。幼少時代の不幸な体験から社長を志し、たぶんその後ずっと、いかに社長を”する”かを、自分の頭と体を使って、ひとつづつ積み重ねて来たのだと思う。だから彼の言葉は、どこかで聞いたような言葉ではなく、全てが”自分の言葉”で語られているように感じられる。言葉が裏打ちされているから、迷いがなく、強い。加えて明晰。彼の人間性が、小さな”ビジネス関係”を太い”人間関係”に昇華させてしまう。きっと”交渉力”なんて言葉は陳腐になってしまうのだろう。ビジネスも、煎じ詰めれば”関係性”に集約される事を思うと、これほど大きな強味はない。彼は自身のサクセスストーリーを”運”と言い切るが、その運を呼び込んだのは、彼の人間性だろう。自身の成功を”運”と言いきってしまう、その人間性だと思う。その人間性の原型は、「青年社長」を読めばわかるように、佐川のSDになった時にはすでに出来あがってしまっていたと思われる。”少年渡辺美樹”が青年社長の原型を築くに至るまで、何をどう考えて彼の原型に至ったのかを、知りたいと思う人は多いのではないか。
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「会社や社員を、どこに連れて行こうとしているのか、経営戦略を常に明確に提示するのが、トップの努めであり、責任」と、渡辺は考えている。
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午前4時半起床。納豆とのり、梅干1ヶ、御版半分、それに抹茶の朝食を素早く済ませる。自宅でとる朝食の内容は質素で、十年1日のように変らない。グループが成長しても、収入が増えても、決して贅沢には走らない。24歳で創業し、ただひたすら「お客さまだけの店」を作り続けてきた。26歳で年収1億円も夢ではなくなった。月々数百万円ずつ増えてゆく預金通帳を見て、「これはまずいな」と思う。このお金は、自分のものではない。
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「夢を持っていても、かないっこないんだからつまらない。夢なんか無くたって生きていける」という子供らの心を見て取った渡辺は、こう語った。「君の回りを見回してごらん。誰かがイメージしたものばかりなんだよ。イメージしなくては形は作れない。”イメージする力”こそ、人間が持つ最大の能力。自分の将来をイメージしよう。こんなふうになりたいという夢を持とう。夢のない人生なんてつまらない」。「夢の達成は、山登りと同じ。この山を登ろうと決めたら、しっかり計画して、最初の一歩を踏みだす。そして歩き続ける。途中で諦めない。計画を何度も見なおす。仲間と協力する。頂上の最後の一歩まで気を抜かない。あしたは山登りをする。さあ、計画しよう」。
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どうして算数を学ぶ目的を教えないのか。世の中で、算数がどう使われているのか。算数ができないとどのように困るのか。何よりも、算数の公式ができるまでのプロセスを教え、人間の英知を伝えようとしないのか。公式だけを憶えさせて、数字をあてはめさせて、正しい答えを出させる事が今の教育である。そんな事は、コンピューターにやらせておけばいい。人間にはもっと大事な仕事がある。
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pontakasan at 00:58│Comments(0)TrackBack(0)clip!読書記/2007 

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