2007年09月27日

考察その3

まあこれまで長々としょうもない推論を繰り延べていたのですが、まあ結論としては、

「そんなこと考えたって、結局路線変更されたしどうせコンパイルつぶれたし、第一そんな設定があったら二次を書きにくいことこの上ない! よって初期設定など都合のいいもの以外無視無視」

ということになりました。本当はもっと闇の剣とかラグナスがシェゾにしか乗り移れなかった理由とか考えたかったがやめました。(シェゾ以外まともな男性主要キャラがいないというのが制作者側の理由だったりしてね。まさか女の子に乗り移らせるわけにはいかんだろ……シェゾかわいそ) 

だって、めんどくさいから。

まあそんな感じで、ぷよ・魔導の二次を書けたらなと思っている所存でございます。ここに載せるかどうかはわかりませんがね!

……ここまで書いたところで、なんだかんだいって生首シェゾが好きな自分に気付いた。むしろ最初から最後までシェゾが生首のままの二次とか書いてみたいですね。グロいわっ! でもきっとそんな状態でもマヌケなんだわっ! 萌えっ!

PS ちなみに、これまでの魔導関連の記事はすべてはてなどうさまのデータ、考察などをもとに作成しました。深く感謝します。むしろしてもし足りないくらいです。



2007年09月25日

闇の魔導師の考察その2

続き。

太古からの存在

ラルバもシェゾも、太古からの存在である(シェゾは実年齢不明だが、古代の魔法と言葉を操っている)。ラルバにいたっては46億歳だ。ようするに、この世の始まりから存在するということではないだろうか。悪の化身、悪そのものとして決して滅びはしないという意味で。

しかし、シェゾは何なのだろうか。同じ闇の魔導師ということは、ARSでのように受け継いだのか。だとしたらそもそも、闇の魔導師とは一世代に一人しかいないものなのか。それとも、何人も闇の魔導師という存在がいるのか。

だいたい、シェゾはラルバより後世の人なのだろうか。それとも過去の人なのだろうか。(しかし、シェゾがラルバより先の人だったら、そしてもし闇の魔導師というのが世代に一人しかいない個体名だったら、「ラルバ」の世界は魔導より46億年以上後の話になる!)

ふつうはゲーム自体の前後関係に応ずると思いがちだが、それがどうかははっきりしない。唯一つ言えることは、シェゾのいる魔導世界が闇の力のまさる、混沌の世界であることと、「ラルバ」の世界ではラルバは封印されていたということである。だから美少女の姿をとってサイバーキャットに鍵を外させようとしたのか……いや、ラルバは仮面をかぶっているのでその正体が美少女でも何の問題もないわけだが。封印されていたということは魔力も抑えられていたはずだし。

 だいたい、ラルバの取説のプレストーリーは謎めいている。

光と闇とが分かれ、闇の巨人は自らの体を分割した、というところまではいいのだが、そのとき2人がバランスを崩したために19人が下敷きになって死に、その罪のために地底に投げ込まれた。そのうち1人の闇の者は地上に蘇り、勇者がそれを自らの体に封じ込めたが……というのはどういうことか。じゃあ残ったもう一人の闇の者がラルバなのか。闇の者を封印した勇者については触れないのか。

もしかして、ラルバではないほうの闇の者とシェゾは関わっているのではないだろうか。いや、これ以上は(というかこれ以前もほとんどだが)妄想なのだが、その闇の者をその身のうちに宿した勇者が、しかし時を経て闇の者に肉体を明け渡したのがオリジナルシェゾと推論することも可能なのではないか!? そのために光の剣に酷似した闇の剣を扱え、また古代の魔術も扱えるのではなかろうか。そしてそういう変化が起きたために「闇が勝利した」かのように魔導世界が言われているのではないだろうか。……なんてね。いや、普通はサタン様みたいな奴が地上を跋扈しているからそう形容しているんだろうが。

ここまで出てきたラルバとシェゾの関係性の推論をまとめよう。

・ラルバ→シェゾ、あるいはシェゾ→ラルバと闇の魔導師は受け継がれた。

 しかし、闇の魔導師とは受け継ぐものなのだろうか。ラルバがこの世の初めから存在するというなら、この世の終わりまでラルバとして存在するのではないだろうか。

・ラルバとシェゾは無関係。あるいは別の系統の闇の魔導師。

 ならどうしてここまで類似性があるのか。ただそう名乗っているだけの関係では、そうは似ないはずだ。

・それぞれ創世神話における二人の闇の者の後身。

 もう一人の闇の者とか出す必要正直あるんですか? 普通に地の底に居続けた闇の者はサタン様でいいじゃないか。

これにもう一つつけくわえる。

・ラルバとシェゾは同一人物。ただ姿かたちと名前を変えているだけ。

 ラルバは姿かたちを変えられるそうだし、人格憑依とかむしろ他人の肉体を奪って自分のものにしてもよさそう。何でシェゾと名乗っているかは謎だが。あといつ光の剣のような剣を扱えるようになったのかも。

まあこれだけ推論が出ても、だからどうしたとかがないのが悲しいところだ。そして、この話はまだまだ続くぞ。

PS そう言えば、ラルバも闇の魔法と炎の魔法を使っていた。というか、闇そのものという魔法よりも闇系の炎の魔法を扱っていた。



闇の変態魔導師

いやあ、最近魔導物語の、というかぷよぷよと言ったほうが通りがいいんですが、シェゾにはまってしまいましてね。昔のゲームってなんて……アレなんだろう。まああの「バロック」をつくったゲームデザイナーがもともとの魔導物語をつくったのだから無理はない。マニアックな敵キャラ、不気味なアイテム、などなど不気味だけれどどこかマヌケな雰囲気は誰にもマネできない、といっていいでしょう。

と思っていたら、魔導物語の母体となった(同じ人がデザインしたんですけど)ゲーム「魔導師ラルバ」があるのだそうな。そして、ここにも闇の魔導師が出てきて光の戦士サイバーキャット(猫耳)に倒されるんだとか。

闇の魔導師って何なんだ? 織田氏の作った真・魔導とその年表はたぶんもともとそのゲームデザイナー(米光氏)の考えていたものとは違うし、魔導物語1-2-3以降の魔導って結局スタッフのノリでつくられた感じで、シェゾだってそもそもこんなキャラになったのは予想外に人気が出たからであって本来の人格とは違うというところまで聞いて、それではその本来の闇の魔導師というものをいっちょ考察してみようではないか、というコンセプトでこの記事を書いてます。……まあ、コンパイルがつぶれたから魔導物語自体もう出ないんだけどね。無駄無駄ァ!

 

ということで。

闇の魔導師についての考察(1-2-3のみ。ARSもはめきんもぷよも除外)

(最初期における)シェゾの特徴 ・闇の剣を持っている。

・アレイアードをはじめとする闇の攻撃(むしろこれは古代の魔法が使えると言ったほうがいいかもしれないが)が出来る。

・首が胴体から離れても攻撃できる。というか生きていける。

・倒すとじゅうじゅういいながら蒸発する。

・実験体なるものを飼っている。

・魔力を他人から奪う。欲しがる。

・神秘的で、爪が尖っているらしい。ようするに、人間っぽくはない。

・ダンジョンに住まい、手下がいる。

 ラルバの特徴 ・首を切ってもすぐくっつく。死を超越した存在だと自分のことを言う。

・とにかく年齢が高い。46億歳。ようするに太古からの存在。

・2億4千万の手下がいる。

・顔を隠しているので性別すらわからない。

・人間の女の子に変身した。(そういえば、あのゲームで人間ってラルバしかいなくね?)

共通点としては、ラルバもシェゾも首が取れても死なない、死を超越した存在であると言うことか。相違点は、なぜかシェゾは魔導師のクセに剣を持っていること。某はてなどうさんでは光の戦士と似ていると指摘されていたが……。

この話は次に続く。



2007年09月06日

お題第一弾

文章修行家さんに40の短文描写お題http://cistus.blog4.fc2.com/をやっていました。描写とモノローグと抽象的な文章の違いなんてわからんちん。おらー書きたいもの書くだー、ということで、とりあえず10個、順番はバラバラですが載せてみます。反論上等。(?)

24 悲しみ 扉をあけると、ずっと以前に死んだはずの父が若々しい母の肩を抱いてこちらに笑いかけていた。空想と見分けがつかなくなるほどに古い記憶。

 

21 神秘 占い女は朝起きるとすぐに緑と金色のアイシャドーで己が双眸を永遠の神秘のかたちに象り、安物のサテンを纏って焼け跡のバラックへと急ぐ。

 

38 別れ 女のわななく唇のような春の風に目眩を感じて、男は背後の刑務所を振り返った。ここの所長は、彼を再び迎え入れてくれるほど寛大だろうか。

 

09 おとな 目を閉じると、手の中に刺さるように硬い羽の感触を感じた。天使よ、ぼくはきみを、あまりにも長く地上にとどまらせ過ぎたのだろうか。

 

15 信仰 ありふれた女の顔をした聖母。剥げかけた青いタイル。うすぐらい部屋の片隅の、写真の横にただよう風の姿をした天使と名前のない幽霊。

 

14 手紙 不運な一日は出し忘れた手紙を思わず読んでしまうことからはじまる。古い悲しみの棘が心に不快な、どうにもならない戸惑いをひきおこす。

 

34 今昔 他に乗客のいない路面電車に乗って光あかるい坂を昇っていると、記憶の中の光景が鮮明に眼前に蘇ってきて、いまがいつかを忘れてしまった。

 

39 欲 嫌っていたはずの悪趣味さをそこはかとなくただよわせた、若い君の横顔を思い出す。テラスに凭れかかって、夜に溺れるふりをしていたっけ。

 

27 芝居 舞台の書き割りのそれのような月が浜辺を真珠色に照らしていて、どこかひとを落ち着かせないお人よしがその光景を褒め上げた。

 

17 初体験 阿片の夢をむさぼる老人の男根に敬虔な女たちが手を置いていた。地上において性交を禁じられた、聖別された巨大な男根を崇めて豊穣を祈る。

とりあえずこの10個は書きやすかったが、書きにくいばかり残ったなあ。怒りとか卒業とか浪漫とか私に縁のないものばかり……。



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2007年08月02日

エロリクにおこたえして

  水晶の墳墓


 日はすでにとっぷりと暮れかかっており、荒涼とした旧街道を歩く人と馬の影を黒々とひきのばしていた。
 年老いた葦毛の馬を牽いている男は粗末な灰色の衣をつけ、その肩に掛けた荷袋と埃にまみれた様子から遠方から来た商人か傭兵のたぐいとわかる。しかし、その身にまったく武器を帯びている様子がないことは、多くの人を戸惑わせるだろう。長旅には危険がつきものであるのに、彼はどうやってそれらから身を守るのだろうか。
 彼のゆくてに、やや唐突に古びた城館の姿が現れた。見捨てられて久しい旧街道に、ひなびた掘っ立て小屋に住む小作人のほかにまだ住人がいたとは驚きである。そう思ったのか、城館に瞬く光を見つめている彼の眼はすっと細められた。
 男はしばし立ち止まって考えているようだった。しかし、すぐに城館の方へと馬を導きはじめた。

 男が城館の、青銅を緻密な悪鬼の形に鋳込んだ門の前に立つと、声もかけないうちにそれは動きだした。燦々と城館の内を照らす灯火が彼の目を射たが、立て続けに女の澄んだ声が聞こえた。彼が女に視線をむけると、蝋燭を後光にしたそのはかなげな顔は美しく、絹のように背に流れる黒髪が蒼白な肌を強調していることがわかった。
「お待ち申し上げておりましたわ。失礼ながら、少々の魔法を使ってあなたがこちらへいらっしゃるのがわかったものですから。さあ、上がってください。おもてなしをいたしますから」
 女は、彼の目の前に立つとそう言ってその腕を取り、磨きたてられた瑠璃と大理石の床板へとその足を導いた。ほっそりした手が彼の持った手綱を受け取り、手早く門の柱に引っ掛けた。
「さあ、お上がりになってください。馬はあとで私が厩に入れますから」
 そう言われて彼は応接間らしきところに連れて行かれた。彼が絹と毛皮に覆われたソファに腰を下ろすのを見届けると、女は馬を小屋に連れて行くと言って部屋を出た。
 彼は部屋を見回して、この城館がいかに贅を尽くされたものであるかを確認した。金緑石を彫りだしたテーブルは古雅なレリーフに飾られ、広い部屋のそこかしこに蝋燭の明かりが灯っていた。しかし、それにしてはこの贅沢を維持するための召使の姿を彼は一度も見たことがないのが不審だった。この城館には、一見塵一つ落ちていないかのように見えるのだが。この地には魔術の匂いが染み付いている、と彼は一人ごちた。
 ややあって女は、大ぶりの黒檀の箱を抱えて部屋に戻ってきた。彼女は男の向かい側のソファに座ると、黒檀の箱を卓上に載せた。
「私はこの館の女主人です。もし違っていたら失礼ですけれど、あなたは商いをなさるお方でしょう?」
 女の言葉に、彼はほとんど驚いた顔をしなかった。
「そうです。私の到来をわかっていたのならば、私の職業もお分かりになられているだろうから驚きはしませんが。私の名はアレクセイと申します。主に魔力のある品々を商う者です。どうかお見知りおきを。それで、あなたは?」
「私はユリアと申します。あなたが話のわかるお方で嬉しいですわ。ここに商人の方が通りかかるのは二年振りなものですから、つい先走った真似をしてしまいました」
「二年振りとは、ずいぶんお待ちになられたことでしょうね」
「ええ。しかしそれも自業自得と言うべきことかもしれません。じつは、私の家柄はさる昔にここに住みついた魔術師の家系なのです。しかも、よこしまな魔術を扱うことで有名な。その血なまぐさい噂は世間にあまねくひろがり、ついにここに通っていた街道は廃れて新たな道がずっと遠くのほうに、私たちの城館を迂回して造られました。
 それから何世代も経って黒魔術の伝統は子孫たちの記憶の奥底に封じられ、私たちは城館の中でつましく暮らしていました。ですが、わが家系というだけで目術師たちから爪弾きにされ、他に生計を得ることもできずにいたためについには金銭的に困ってしまいました。
 どうか、私が先祖から受け継いだ宝を一つか二つお買いになってください。おいくらでも構いませんわ。どうせ、私たちには宝の持ち腐れです」
 そう言うと、女は黒檀の箱の蓋を開けて、中身をアレクセイの目の前にぶちまけた。きらめく緑柱石、紅玉、青石などが燦然と箱の中で光っている。しかも彼の魔的な視力には、それらの物品のなみなみならぬ魔力の輝きが捉えられた。
「これは素晴らしい。あなたの先祖はさぞ苦労してこれらの宝を造り、あるいは得てきたのでしょうね」
 女はそれを聞くと、ほっとした表情で無造作に腕にはめたエメラルドの腕輪を抜き取り、彼に差し出した。
「これも手放すつもりでいますの。母親から受け継いだのですが、私にはもう用のない宝です。どうぞお受け取りくださいな」
 だが、アレクセイは差し出された大粒のエメラルドにきらめく腕輪を受け取らなかった。
「私には、残念ながら今これらの宝に見合うだけのお金を持っていません。商品を仕入れたばかりなので、この先の街に行って運よく品物を売ることができたのならばまたここに来てあなたの宝を買うこともできますが、その見込みは少ないでしょう。もう少し待って、他の商人を見つけることはできませんか? あるいはもしよかったら、私が街の商人に話をつけてみましょうか」
「そのお申し出はありがたいのですが」女は顔を曇らせた。「しかし、明日私たちが唯一懇意にしていただいている商人の方がここにいらっしゃるのです。それでなにかと入り用な物を買うことができるのですが……」
「では、その方にお買いになっていただくというのは?」
「できません。その方にお願いしてみたのですが、それほどの大金を持ってここにやってくる方ではありませんし、自分の専門にしているものではないから売りさばけないと言われました」」
「では、人をお雇いになればよろしいのです。街に住む富裕な商人ならば、間違いなくどんなに大金を積んでもあなたの宝を得たいと思うでしょう」
「この館はほとんど魔術で維持されておりますの。召使たちを雇おうと思っても、このような辺鄙な、暗い噂につきまとわれたところにはみな来ようとも思いませんわ。それを見越して、私たちの先祖はこの内部のみで自活できるように館を設計しました。維持にお金と品物が必要なのは、違うものなのです」
 女はすっと立ち上がって、応接間を出て回廊の突き当たりの扉を開けた。何も置かれていない、ほんの小さな部屋がそこにはあったが、そこだけ明かりをまったく灯されていないのでぽっかりとした穴のようだった。女が小部屋の象牙の床板を引っ張り、地下へと続く階段を下っていったのを見ると、アレクセイもまたその階段を下りた。
 急な階段を降りきって地下室に立つと、燐光をはなつ水晶の壁が現れた。分厚い水晶の向こうにはさまざまな種類の草木が繁茂している。
「これが私たちが代々守ってきた温室です。これを維持するのに莫大な手間と貴重な品々が必要なのです」
 ユリアは誇らしげな顔でそう言った。壁に手を触れると、その一部に人ひとりが通れるくらいの穴があいた。
 女とアレクセイが温室の中に入ると、地上かと思うくらいのまぶしい光と植物独特の匂いが彼らの感覚を占めた。膿んだ傷口のような紫色の花が重々しげに下をむき、靄のように繊細な地衣類がさやさやと動いた。
「ここにしかない貴重な植物がたくさんあります。あの紫色の花はどんな動物にも夢幻の感覚をひきおこしますし、全体が淡青色の草は特殊な毒がなければ育ちません。また、一部の草木には注意してくださいませ。肉食性ですから」
 「そうしますよ」
 それを聞くとアレクセイは微笑んで、しつこく彼に纏わりついてくる苔や身体を抱きしめようとする蔦を手で追い払った。
「しかし、私がもしお金を用立てることができても、いつかは宝もお金も底を尽きてしまうでしょう。もしこれを維持するのが困難でしたら、いっそのこと……」
「いいえ。それは出来ません。この植物たちの世話は私たちに託された唯一の仕事です」
 ユリアはアレクセイの提案を冒涜的なもののように思ったのか強い口調で遮った。
「しかし、いつかはそうなってしまいますわね。そしてそれが今なのかもしれません。
 それでは、お金の件はもういいですわ。そのかわり、私の頼みを聞いていただけませんかしら。代価はあなたの欲しいだけ差し上げますから」
「頼み、ですか? 私の可能な範囲でならお受けいたしますとも」
「では、ここの街道をまっすぐ西に向かったところにある街に行って、私の兄を探してくださいませんか? 兄の名はレオンと申しまして、私と髪の色も目の色も同じです。兄は私のようにこの館にとどまることを拒んで、十六歳のときここを出て行ってしまいました。それからずっと会っていないのですが、こうなりましたら――」
「彼をここに呼び戻して、二人で生計を立てていきたい、と?」
「いいえ! そんなことを思ってはおりません。私はただ兄に一目会いたいのです。そうすれば、このあとの身の振りかたにも自信がつきますもの」
 アレクセイは肩をすくめた。
「そういうことでしたら、その依頼はお受けいたします。お兄様を説得することにかんしては手前味噌ながら、太鼓判を押させていただきます。必ずや彼をこちらにお連れ申しあげましょう」
「ありがとうございます。――しかしあなたの説得の如何にかかわらず、兄は家族である証を見せればすぐに私の元にやってくるはずですわ。これを見せてやってください」
 ユリアはそう言うと、彼に自らの指に嵌めた指輪を与えた。銀色に輝くそれは透明な水晶を嵌めこんだもので、銀の部分に文字が刻まれているほかは何も細工は施されていなかった。魔力をまったく持っていないのも、豪華絢爛なこの家の宝飾品にしては場違いなくらいに平凡なものだった。
「あなたの能力を疑うつもりはないのですけれど、ぜひこの指輪を見せてください。そうでもなければ兄がここに戻ってくることなどありません。ずいぶんここを嫌っていましたから」
「しかし、なぜこの指輪を見せただけで彼が承諾するのでしょう。この指輪こそあなたとこの館を思い出させるものでしょうに」
「約束があるのです。それに、兄には無理なのです。私たちの家系から逃れることなど。
 この仕事の前払いとして、これを差し上げますわ。兄がこちらにやってきましたら、さらになにか差し上げます」
 ユリアはアレクセイに、彼がさっき受け取らなかったエメラルドの腕輪を押し付けた。アレクセイは驚いた声をあげた。
「これはこの仕事の報酬全部としても高価すぎますよ。お手元に置いておいたほうがいいのではないですか?」
「いいのです。どうせ私にこの価値なんてわかりませんもの」ユリアは無頓着な視線を腕輪にやった。
「これを私が街に出て売って、報酬として多すぎる分をあなたに返す、というのは?」
 アレクセイがたまらずそう言うと、ユリアはにっこり笑った。
「あなたは商人でしょう? それなら私の話がどんなに自分にとって有利すぎる内容でも、いいカモを捕まえたと思っているだけの方がよいのではないかしら。きっとまだ商売をしはじめてから日が浅いのでしょうね」
「確かに、あなたはよすぎるカモですよ」アレクセイはそれを聞いてにやりと悪ぶった微笑を浮かべた。「では、その腕輪をお受け取りします」
「そう言ってくださると思っていましたわ」
 ユリアはそう言うと、上に食事の準備が出来ているといって温室を立ち去った。アレクセイもそれにならって地下室を後にした。

 翌日、彼がユリアに言われたとおり旧街道を西に進むと、はたして一つの街の城壁が見えた。城壁はものものしかったが、それは最近になって補修をしたようであった。常ならばこのような都市国家の門は行き来をする商人や民衆たちで賑わっているのだが、今この門の近くにいるのは見張りの兵士たちだけだった。なにか異変でもあったのか、とアレクセイはいぶかしんだ。
 彼が城門の前までやってくると、いかめしい顔つきの兵士たちが彼を取り囲んで槍を突きつけた。
「このアスミリアの街に何の用だ」
 兵士の一人が彼に誰何した。アレクセイはさも心外そうに言った。
「私は商人です。ここに来たのはただ商売するためですのに、なぜこのような扱いを受けなければならないのでしょう」
「商人だろうが誰であろうが、ここを通ることは許されない。立ち去れ。さもなければ密偵として逮捕するぞ」
 見張りの隊長らしき男は低い声でそう言うと、兵士たちに頷いてなにか合図をした。兵士たちはさらに槍の輪を縮め、今にもアレクセイを捕縛する態勢に入った。
「困ります。私はさる方に用事を頼まれたのです。密偵ではありませんのでどうかお見逃しください」
 アレクセイは隊長の眼を見ながらそう言うと、懐に手を入れていくらかの銀貨を取り出そうとした。しかし、隊長はそれを能面のような顔で押しとどめて兵士に逮捕せよと命令した。
 兵士たちが一斉にアレクセイに掴みかかって拘束すると、隊長は彼を上官のもとに連れていくと言った。
「われわれは鼠一匹この街に入れないことになっているのだ。さる方が誰かは知らないが、お前こそわれわれがもっとも注意しなければいけないたぐいの人間だな。われわれの上官どのがお前を締め上げるだろうから、観念してすべて話すがいい」
 アレクセイは黙っていた。兵士たちが彼を小突きながら城壁の見張り塔の狭い石の階段をのぼらせた。
 塔の天辺にやってくると、兵士たちはそこに一人たたずんでいた将校の前にアレクセイをつきだした。
「百人隊長殿、密偵らしき行商人を捕まえました」
 百人隊長と呼ばれた男が彼らのほうを振り返ると、その顔が意外なくらい若いことをアレクセイは見てとった。ユリアと同じように黒髪で眼は青く、端正な面持ちの青年である。
「牢に入れて尋問しますか?」
 兵士はかしこまって青年に聞いた。
「いや、その必要はない。われわれは一日に十人はこういう奴を尋問するが、そのうち一人でも牢に入れなければならないほど手強い男はいないからな」
 どうやら百人隊長はその部下たちとは違って、ユーモアないしは皮肉を解する人間らしい。アレクセイはそう思った。
「で、お前の名前はなんというのだ?」
 青年は大して訊く気もないような声でアレクセイにたずねた。
「アレクセイです。失礼ながら、閣下の名前をお訊かせください」
「私の名はレオンだ。お前はどんな用事でここに来たのだ? 行商人が単なる不運でこの街にやってきてしまったという気かね?」
 アレクセイは、彼こそが捜しているユリアの兄だとわかって思いもかけない幸運ににやりと笑った。彼は窓から眼下に見える家々を見下ろしながら言った。
「大まかに言えばその通りです。しかし、私にとってこういうなりいきは不運というよりも幸運と言うべきかもしれませんね」
「馬鹿なことを」
 アレクセイは彼の思わせぶりな言葉を鼻で笑った青年の顔に、ユリアから借りた水晶の指輪をつきつけた。
「私は彼女に、あなたを探すように頼まれたのです。こんなことがなかったら私はもっと苦労してあなたを捜し求めていたことでしょう」
 青年の顔は当惑から不審へ、不審から怒りへと変わった。
「あの女に頼まれたのか! 私はもう館へは戻らない。早くここを離れて帰るがいい」
「彼女はご自分の妹ですぞ。いかに館の暮らしが窮屈であったとしても、彼女があなたの助けを求めているのですから、ほんの少しでいいからお帰りになったらいかがです」
「帰ったら妹は私を館に繋ぎとめようとするだろう。そしてあの死にかかった植物たちの世話に大金を費やす、ろくでもない生活をしつづけるんだ。私はもう二度とあんなよどんだ生活をしたくはない」
「いや、彼女はあの温室を手放すつもりでいるのですよ。あの館にはもう二年間も商人が通りかからなかったのです。旧街道は見捨てられ、もはや彼女は金銭にも事欠いているのです。ですから、あなたは妹君を説得してここに住まわせたらいかがですか。そうすれば二人で新しい生活が出来るというものです」
 青年はアレクセイの言葉に苦い嘲笑を返した。
「ここに、だって? この街はこのところずっと政情が不安定で、いつ内乱になるかわからないんだぞ。おそらく、だからあの館に商人がやってこなくなったのだ。妹は知らないが、この街が危ういことはここを通る商人なら誰でも知っていることだからな。それに、妹があの館を手放すはずがない。できるはずがないのだ」
「しかし、あの方はなにか思いつめていらっしゃるご様子でした。もしやのっぴきならないご計画を立てているのでは……」
 青年はそれを聞いて動揺したらしく、しばらくは眉をひそめて考えていた。
 やがて、彼はひどく苦々しい口調で頷いた。
「わかった。妹のもとに行ってみよう」
 そう言うと青年は兵士に馬を連れてこさせて、二人は馬上の人となって館を目指した。

 アレクセイたちが館に戻ってきたのは夕暮れだった。昨日とは違って何の出迎えもなかったので二人は勝手に館に上がると、応接間に向かった。
 しかし、応接間にもユリアの姿はなく、館のどの部屋を探しても彼女の姿は見当たらなかった。
「もしかして、また地下室にいるのかもしれない」
 レオンがそう言ったので、アレクセイはなるほどと頷きながら小部屋の床板をはずした。するとレオンがまず地下に続く階段を下っていった。するとすぐに青年は驚くような声を上げた。しかし、ユリアの声は聞こえない。
「どうしましたか」
 アレクセイはそう言ってからいそいで階段を駆け下った。
 水晶の壁越しに、ほとんど全裸の姿のユリアが横たわっているのが見えた。レオンはそれにいまにもとりすがろうとして、目に見えない扉がすっと開いたのをいいことに温室に躍りこみ、血の気のない顔をした自らの妹の身体を抱いた。
 ユリアは、死者特有の蒼白な美しさで輝くようだった。裸体に目も眩むばかりの宝石で編んだ鎖だけを身につけ、まだほとんど死斑の出ていない顔には謎めいた微笑が浮かんでいた。青年はその白い肩を、胸を愛撫し、滑らかな下腹部に愛しむように手を滑らせた。
 温室の扉はいつのまにか閉ざされていた。アレクセイは温室の中で繰り広げられる光景から目を背けて地下室を出ようとしたが、そのとき急にレオンの身体が痙攣を起こし、その顔は苦痛にゆがんだ。
 アレクセイははっとして温室に入ろうとしたが、その扉はもう開かなかった。透明な壁ごしに植物が次々に枯れていくのが見えた。毒ガスが流れたのだ。彼はユリアとその兄が抱き合うようにして死んでいるのを凝視した。
 ユリアは、戻ってこない兄に復讐しようとしたのか。あるいは、もう先の見えない自分の人生に絶望して自殺し、ついでにだれよりも身近な兄を道連れにしようとしたのか。あるいはレオンはこのことを予想していたからもうここには戻らなかったのかもしれない。結局のところ、彼自身にもわからないものに引きずられるようにして、ここにやってきてしまったのだが。アレクセイは肩をすくめた。ともあれ、もうここに用はない。そう思って地上につながる階段を昇り、はずした床板を元に戻して応接間に戻った。
 応接間のテーブルには、無造作にこの館の宝が広げてあった。みずから死んだユリアが、彼に約束した報酬のつもりでここに置いたのだろう。アレクセイはおびただしい数の財宝のなかから、いくつか目ぼしいものを選んで肩に下げた荷袋の中に詰め込んだ。
 これは高く売れるだろうな、と彼は心中で思った。あるいはいくらかは自分のために残しておくかもしれないが。これも一つの儲け話かと思うと、ひとりでに苦い笑いが彼の唇に浮かんだ。
 アレクセイは館を立ち去る最後に、だれか粗暴な人間に押し入られることがなければいいと思っているかのようにしっかりと青銅の門を閉めた。館はすでに墓標なのだ。
 彼は馬に乗ると、アスミリアとは反対方向、つまり彼がもと来た方向に向かって馬を走らせていった。



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2007年07月24日

掲示板

掲示板立てましたよ。

また、エロはもう少しお待ちくださいませ。



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2007年07月21日

銀の小像

 <翡翠の都>トリマラクの朝の市場でアレクセイとヨハネスがいつものようにラベンダー色の敷石に腰を下ろしていると、この都では悪名高い徴税人がひとりそこにやってきた。
「そこのお前たち、市場税は払っているのか? 許可状を得ない者が通りに座り込むのは法律違反だぞ」
 徴税人はそう言うと、仁王立ちになって彼らを見下した。アレクセイは肩をすくめた。
「税金など払っていませんよ。なにしろ、私たちは五日前にここに来たばかりなんですから」
「問答無用だ。今すぐ払えないのなら逮捕してやる」
 そう言うと、徴税人は二人を掴んで、彼の番小屋まで連行しようとした。
「待ってください。私の商品を仕舞う時間くらいくださいませんか。このまま放っておいたら盗まれてしまいます」
 アレクセイのあわれげな言葉に、徴税人は歯をむき出して嘲笑した。
「盗まれるだと? 盗人にも三分の理ありというが、厚かましすぎるぞ。お前のガラクタなど誰も欲しがりはせんわ。お前が騙した客以外はな」
 そう言うと、彼は二人を番小屋に連行して、その両手を縄で後ろ手に縛った。
「俺はこれから兵隊を呼んで、お前たちを収監させる。それまで逃げるなよ」
「待ってください」
 アレクセイは立ち去ろうとした徴税人に向かって呼びかけた。
「どうかこの縄を解いて、私たちを見逃していただけませんか。私たちは商売をしなければ一文無しですし、税を払わなかったものに科される苦役には耐えられません。そのかわりに、あなたの望むものを差し上げましょう」
「お前が俺の望むものを持っている? そんなたわごとに耳を貸す気はないな」男はせせら笑った。「そんなものを持っているなら、税も払えるんではないかね」
「たしかに、私は富も権力も持っているわけではない。しかし、あなたがまことに望んでいるものなら持っています。――神が欲しくはありませんか。ご自分自身の神が」
「神だって? 俺は父祖の神々で十分だ。神殿に行けば願いを聞いてくれる神など数え切れないくらいあるんだぞ」
「いえ、あなたはそれを欲しておられるはずです。あなたの願いをかなえ、あなたの心を慰めたまう神を、私は差し上げようといっているのです」
 徴税人はどうしたものかという思案顔だったが、ついに言った。
「それはどこにあるんだ?」
「私の腰に下げた、黒い皮袋の中にあります。……そう、それです。それに向けて、なにか一つ願ってみてください。小さな願いですよ。最初は、小さな願いからはじめるものです」
 男は黒い皮袋の中から、小さな銀の像を取り出した。その顔は人に似ていないこともなかったが、全体的にたくさんの獣の姿を寄せ集めた奇怪なかたちをしていて、その三つの眼には小さな紅玉が光っていた。
 すると、そのうちに徴税人の顔はぱっと明るくなった。
「今、なにかが俺の願いに答えてくれたぞ。今日は楽をして儲けられるかもしれない。これはきっと、幸運の精霊かなにかだな!」
「ならば、私たちの縄をほどいてください」アレクセイはすかさず言った。
 徴税人は言われたとおりに二人の縄をほどいてやったが、ふと不審に思ってアレクセイにたずねた。
「なぜ、こんなに霊験あらたかなものを自分のために使わないのだ?」
「私は他に神を持っていますのですよ」ヨハネスはアレクセイに信じる神がいるとは思えなかったが、アレクセイは平然としてそうこたえた。
「あるいは、もっと大金で他の客に売るとか……」
「身の安全より高い代償はありませんよ。それでは、私たちはおいとまします。助けてくださってありがとうございました。――ご幸運を」
 アレクセイはヨハネスをうながすと、商売用の笑みでそう言った。
「もちろんだ」

 それから幾日か後のことである。彼らがいつものように露店を広げて座っていると、そこにやつれてひどいありさまの男がやってきた。短期間のうちに急激に憔悴したような表情をしていたが、その眼は熱っぽく輝いていて崇高とも思えるほどであった。
「どうなさったのですか?」
 アレクセイが大して驚いてもいないような声でたずねた。
「俺はこのまえお前たちを見逃してやった男だ」そういう男の声は紛れもなくあの徴税人のそれだったが、その顔がもはや以前の粗野な傲慢さに満ちたものではなく、どこか常軌を逸した者かそうでなければ宗教者のようであるのを見て、ヨハネスは不快な驚きを感じた。
「あれから、俺の身にさまざまなことが起こった……それでこのありさまだ。あの神の正体は一体何なのだ? 俺は悪魔に魅入られでもしたのか? 俺はお前たちを結局のところ助けてやったのに、なぜ」
 そう言いかけると、男の顔はひどい苦痛でゆがんだ。しかしすぐに平静をとりもどすと、今度は荒い息をつきながらも自信に満ちた態度で微笑んだ。
「いや、なんでもない。俺はあのときから変わったのだ。お前がくれたあの神は、木や石の偶像とは比べもつかない真実の神だとも。俺は一生をあの神に捧げていくつもりだ。そう、俺はこれからわが主に仕えるためにこの都市を離れる。そのまえに、お前たちに真実への道の手引きをしてくれた礼をいっておきたくてな」
「真実。そう、真実を見出す道は険しいものですが、あなたがそれを見出すことができるよう、私も願いますよ」
 アレクセイが含み笑いをしながらそう言うと、男は満足そうにその場を去った。不吉な予感を感じたヨハネスがアレクセイに尋ねた。
「あれは、なにか邪なものではありませんか。神というよりも、むしろ悪魔のように思えます」
「あれはたしかに神だ。しかし、いかなる暗黒の中にすまうものであるかは、あの者は永久に知らないだろう。そう思う心など残っていないだろうから」
 ヨハネスはぞっとした。「あなたは彼をはめたんですか」
「あの存在はしもべを欲していた。私はその手助けをしただけだよ。誘いに乗ったのはあの男自身だ」
 そして、呟くように付け足した。
「神というものの本質はみな、たいして変わらないものだ」
 ヨハネスは、あの徴税人のゆくすえに思いをめぐらした。そう、しかし、アレクセイのような存在が保身のために差し出す贈り物などに、益になるようなものなど何一つないのだ。なんとも残酷な話ではあるが。
 
 それから二度と、徴税人の男の姿が人の目に触れることはなかった。



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2007年06月22日

ええと

最近ずっと更新していなくてすみません。そろそろ勉強しなくてはいけない時期になってしまったのと、いわゆる創作意欲の低下です。まあ余裕が出来たら色々したいですが。

またアンケートでエロ要求が出ました。自爆した時約束したものについてはいつか書きます。たぶんアンケートに答えてくださった人にとっては(その人が某知人でなければ)期待はずれになりそうですが。



pool25 at 21:40|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

2007年05月27日

拍手お礼その2

拍手お礼が二種類になりました。

やっぱり小説です。



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2007年05月25日

祭り準備中

駄文同盟.comさんのところで、祭り準備中! と宣伝してしまったのでサイト開設したら祭りします。

2000hitするぐらいには開設していると思いますので、よろしくお願いします。

ちなみに、名前は「Azorean Azure」です。日本語訳するとアソーレス諸島の蒼穹。



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