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クリス・モンテスは1962年に「レッツ・ダンス」のヒットを飛ばし、アメリカでは名前の知られたPOPS系の歌手でしたが、その後ヒットに恵まれず、60年代後半にはAOR(大人向けのソフトなロック)に転向し、数枚のアルバムをA&Mレコードから発表しました。
アメリカではある程度の評判を得ましたが、日本ではヒットに恵まれませんでした。
ところが、日本でのA&Mレーベルの発売元のキング・レコードは、そんなアルバムの中に日本人向けの曲を見つけ出し、シングルとして発売したところ、大ヒットとなりました。
それが「愛の聖書」(原題は"Nothing To Hide")です。
ちなみに、作詞作曲はクリス・モンテス自身です。
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「愛の聖書」のmidiはこちらで聴くことができます。
ところで、元々この曲をご存知の方、あるいはMIDIをお聴きになった方は、この頃に流行った辺見マリの「経験」とよく似ているのに気付かれたと思います。
この辺の事情について少しお話ししたいと思います。
時間は少しさかのぼりますが、50年代から60年代前半にかけては、アメリカで日本人好みの曲が流行ると、日本人歌手が日本語の歌詞をつけてカバーしていました。
どちらかと言うと、カバー版の方がオリジナル版よりよく売れました。
ビートルズの初期のころには、まだまだカバー版も出されており、「抱きしめたい」や「プリーズ・プリーズ・ミー」など、カバー版もヒットしました。
しかし、「愛の聖書」(1969年)ころにはカバー版よりオリジナル版の方が圧倒的によく売れるようになり、カバー版はほとんど作られなくなりました。
代わって盛んになったのが、アメリカのヒット曲の一部をまねて新しい曲を作ることでした。
そんなわけで、「愛の聖書」が出た直後、誰が真っ先にヒットさせるか話題になったのですが、結局、「経験」がヒットしたと言う訳です。
他に、リン・アンダーセンの「ローズ・ガーデン」をマネた南沙織の「経験」等があります。
| 「愛の聖書」を含むクリス・モンテスのベスト盤。 | 「愛の聖書」はじめ日本でだけ大ヒットを多数収録。 |

