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今では、ショッキング・ブルーと言えば、様々なアーチストによって何度もカバーされている「ヴィーナス」1曲の一発屋のように思われがちですが、実際は1970年から1971年にかけて日本でたくさんのヒット曲を飛ばしたオランダ出身の人気グループでした。
当時、60年代のシンプルな演奏のバンドの人気は凋落し、いわゆるハードロックや複雑なアレンジのバンドの全盛期でした。そんなさなか、ショッキング・ブルーの「ヴィーナス」が全米で1位となり、更に全世界でヒットしました。
評論家から「こんな古めかしい曲のどこがいいんだろう」と酷評されましたが、逆にその古めかしさがかえって新鮮に聞こえ、一般の聴衆に受け入れられました。
また、ロックバンドでありながらヴォーカルが女性というのも、当時としてはめずらしいものでした。
特に日本では人気が持続し、「ヴィーナス」以後もヒットが続きました。
・マイティ・ジョー
・明日に向かう道
・悲しき鉄道員
・グッド・サリー
・ショッキング・ユー
・悲しき恋心
現在入手できる日本盤は次の2種があります。
左は1枚物で、日本のみのヒット曲が一部欠けています。
右は2枚組で、若干高価ですが「ショッキング・ユー」等も収録されています。
来日したのは、人気絶頂だった1971年の7月です。
東京でも大阪でも厚生年金会館でした。
元々、レコードでもシンプルな演奏でしたので、ライブもレコードとあまり変わりがありませんが、マリスカ・ヴェレスの迫力あるボーカルには圧倒されました。
マリスカは思った以上に背が低く、ちょっと小太りの割に脚が細かったのが印象的でした。
ライブはいきなり「ヴィーナス」で幕を開けました。そして日本でのヒット曲を次々と聴かせてくれたのはいいのですが、最大のヒット「ヴィーナス」は既に1曲目に演奏してしまっており、締めの曲はどうするのかなと思っていたら、なんと最後にもう一度「ヴィーナス」を聴かせてくれました。
後に、この時の東京での演奏を収録したライブ盤LPが発売されました。
ただ、このライブ盤はCD化されておらず、残念なことにLPでしか聴けません。